ぷさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

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溥儀は辛亥革命以降も生きていたんですね。私の記憶からはすっぽり抜け落ちていたようです...。
清朝でも満州国でも形だけの皇帝で、囲いの内から"open the door"と言うしかない様子に悲哀を感じ
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今度は愛妻家(2009年製作の映画)

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薬師丸ひろ子の役者感の強さはちょっと苦手だったけれど、抜け切らないお転婆なキャラクターが愛らしい。
いや、僕も北見(豊川悦司)に近いタイプなのでこれは痛いほどわかる。勘違いして、愛され続ける自信が湧い
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

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「ドアの外に出れば、汚染された空気の猛毒で命を落とす。」そんな母親の教えを信じ、35年間、暗く汚い部屋に閉じ込められていたバビー。
初めて出た外の世界で様々な刺激を受け、逆に周囲にも刺激を与えていく。
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ザ・ドライバー 4K レストア版(1978年製作の映画)

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なるほど、ゴズリングの『ドライブ』より痺れるじゃないですか。
このポスターもめっちゃ良いな。
"態度はでかいのに銃は持ち歩かない"

タイヤとブレーキの擦れる音だけが響き続けるの、心地良すぎる。

自由を我等に 4K デジタル・リマスター版(1931年製作の映画)

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刑務所から逃れて身体的な自由を手に入れ、運も味方し金も地位も手にしたルイのもとに、同じく刑務所から逃れたエミールがやってくる...。
この世界には上手く生き抜くための法則がある。そんなものに倣って生き
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

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山田杏奈さんのアシリパをはじめとしたキャラの再現性と、原作に忠実かつ映像ならではの表現力は非常に良かった。
個人的にはもう少しアイヌの世界観に浸りたかった気持ちはあるものの、大満足。
帰ったら味噌鍋作
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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貧困や男性社会を目の当たりにし、プログレスの意義を感じたベラですが、所詮は男性の脳みそをヤギだか羊だかに置き換えるという医学の力で支配し、自邸の中庭で和やかに過ごすというオチが痛烈で個人的には良かった>>続きを読む

海炭市叙景(2010年製作の映画)

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佐藤泰志小説の頂点(遺作)であり、
同時に映画化作品の原点でもある本作。
菅原和博氏に本当に感謝したい。

芥川賞に5回ノミネートされ、一度も受賞することなく自死に至った佐藤泰志の苦しさが現れている。
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軽蔑(1963年製作の映画)

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ゴダールであって、ゴダールでないような。これまでの口喧嘩とは少し違ってみえるのは、女性が男性に諦念を抱いているからだろうか。反論することそのものに宿る可愛げが失われている。
切なく、冷たいな。カプリの
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トムボーイ(2011年製作の映画)

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徐々に見るのがつらくなっていく。
海で泳ぐ鮮やかなシーンなんかも、パレやしないかとひやひやしていた。きっと当の本人は心の底から楽しんでいたんだろうけど。
嘘はついていない。どちらが虚構の世界かは言わず
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アラバマ物語(1962年製作の映画)

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ジョン・ロックが唱えた、観念は後天的に獲得されることを指すタブラ・ラサを思い出した。子供のもつ白紙の心で黒人差別を向き合う視点で描かれる。
混沌としたこの世界を理解するには幾分幼すぎる。その世界を描く
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

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赤ちゃんも犬もリーゼント(クイッフ)
アメリカで行方不明になったとされる祖父の肖像がリンカーン
ギター持ったままカチカチに凍死した人
リーゼント(前髪)が1センチくらいしか生えなかったであろう人
車内
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過去のない男(2002年製作の映画)

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防犯カメラにとどめ刺すシーンが無意味にかっこいい。

先に枯れ葉を観たので、共通点を。
・犬を飼っている
 (名前はハンニバル)
・ソファで音楽聴こうとする
・謎の日本語の曲
・渋い楽曲が流れてくる
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枯れ葉(2023年製作の映画)

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ヘイマンボ マンボイタリアーノ。
作中の少女二人が演奏してた曲もイカしてた。

幸福度の高いフィンランドにもその日暮らしの枯れ葉のような人生を送る人もいる。枝から離れ空を舞う枯れ葉の一瞬の色めきがここ
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乾いた花(1964年製作の映画)

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枯れちゃいない。乾いてますね。

自己投影していた相手が、自分と違う方向に進み出した時の焦り。自分は手を出さないと決めていた薬物に手を出してしまったと知った時の怒り。
それに対抗できる自分の特異さとは
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

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平山のすべてが愛おしかった。

人はそれぞれ。街も毎日違う顔をする。
その違いに気づけるかどうかの境にあるのは、心の余裕であり、その余裕がどこから来るかというと、仕事への向き合い方=やりきる姿勢なのだ
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いますぐ抱きしめたい 4Kレストア版(1988年製作の映画)

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おぼこさの残るマギー・チャンが可愛いすぎるのはさておき、そんなマギーが居ながらも弟分のために九龍に戻るアンディ・ラウなんですよね。
恋愛感情に勝る仁義こそが香港映画の魅力の一つに感じる。愛だけでも仁義
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異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

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アンナ・カリーナの
「風変わりなあなたが好きだけど、いつか同じ理由であなたを嫌いになるかもしれないわ」
という台詞がグッときましたね。

風変わりな彼だからこそ、
「太陽が眩しかったから」
だなんて言
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天城越え(1983年製作の映画)

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20代の田中裕子さんを初めてみましたが、その艶かしさは少年にとって刺激が強すぎる。
もののけ姫(‘97)でエボシ以前から、彼女の低い声は健在だったんですね。消え入りそうだけど力強いあの声、本作でも魅力
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

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出だしが北斗の拳だったな。
ウォーボーイとかギター弾いてるやつとか独特で、楽しめた。

鬼畜(1978年製作の映画)

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愛人との間に生まれた三人の子を押し付けられたので、家から追いやり、殺しを図る。その葛藤の描き方が良い。

おそらく伊豆あたりで殺す予定だったが、下車する勇気がなく乗り越し清算をする。東尋坊へ行くも突き
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

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分かる、家族との絆とか言うけどその実かなり脆いんですよね。人と人とを結びつけていた一つの求心力が失われると、バタバタと関係が崩れていく。
崩れた後に残ったものこそが愛の欠片なのかもしれない。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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社会から疎外された人々を観察するうちに、イーニドは彼らと自身の重なりを感じる。自分を疎外する社会を拒み・反抗するうちに、波長がずれていく。何もかも上手くいかなくなる。
この世界に溶け込めなかった人たち
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グッドバイ、バッドマガジンズ(2022年製作の映画)

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テープを貼られると中身で勝負できない、か。
ビジネス書はYouTubeで数分に要約され、コミックはデジタル化と共にスナックコンテンツ化し、ライトノベルはタイトルが粗筋を代弁し、アニメは倍速視聴き、音楽
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ある日どこかで(1980年製作の映画)

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見知らぬお婆さんに渡された時計と、
「帰ってきてね」という言葉。
60年の想いを胸に、過去へのタイムスリップを図る。決死の意図的なスリップに画面は汗だくに...。
湖畔に経つホテルでのラブストーリー。
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キリエのうた(2023年製作の映画)

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岩井俊二は何も切り捨てない。
彼の経験は彼の中で、そして作品となっていつまでも生き続ける。

コロナというパンデミックによりアフターコロナという言葉が広がるも、岩井監督はこれからもafter 3.11
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ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

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あぁ〜、最後のシーン良いですね。
時間とともに"地元の友達"とかいうものと縁が遠ざかっていくので、ふと昔のメンツが集まるというシチュエーションに弱い。
ステイシー・ペラルタ良い奴すぎる👏
スケボーと人
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