4年ぶりに劇場でピクサーを見た。圧倒的な映像美にただ見惚れていた。すごい以外の言葉がなくなる。ピクサーとディズニーはやっぱ劇場で見ていかなきゃなと改めて思う。
ストレートに思いをぶつけるロマンティック>>続きを読む
めでたく三部作を完走。三作ともカラーが違っていて本作はサイコサスペンス風。
山口智子はこの時期テレビで大活躍していた頃だと思うけど、一方でニッチな映画でサイコな演技を披露していたのは面白いな。殺人シー>>続きを読む
この手の映画にしてはかなりヒットしていて3週目の平日の回でも半数以上入っていたことに驚く。
社会派な題材だけどしっかり面白いのは劇映画を撮っても変わらない森監督の持ち味。
目を背けたい愚かしい事件だけ>>続きを読む
交通事故を手術に変えただけでやっていることは『クラッシュ』と一緒。というか性的興奮のトリガーを直接的なセックス以外に見出そうとしているのは一貫してずっと一緒。ある種集大成的な作品と言えるけど、これまで>>続きを読む
豊かな生活を手に入れたその先に望むものは?という主題。今の日本の感覚からはかけ離れていて共感するのは難しい。全編に亘ってひたすらに自分の思いをぶつけ合う会話劇で、ある意味ここまで相手に気を遣わずに振る>>続きを読む
戦後の混乱期を逞しく生き抜く女性の映画。戦争によって引き裂かれた男女の悲恋なんかはこの時期のヨーロッパ映画ではよくある題材。でもファスビンダーは若いからか主題ではないにしても戦争の落とす影みたいなもの>>続きを読む
いかがわしい雰囲気がまだギリギリ残る90年代だからこそ成り立つこの空気感。ラスボスの根城に乗り込む際のファンタジー感はテレビ版にも通じていて全くの別物というわけではないんだなと思った。
中島美嘉と正反>>続きを読む
『君たち』と同様に首都圏とローカルで動員に大きく開きがあって文化格差を憂いている。と言いつつ別に好きではなかった。文化的な文脈をよく理解できないと極度に戯画化されたありがちなジェンダー論映画という印象>>続きを読む
去年ル・シネマであったリバイバルが売り出された瞬間に全回即完して、この映画の根強い人気ぶりを改めて実感した。
世間の注目を一身に浴びて称賛と羨望の的になり得る一方で、情勢によっていとも簡単に軽んじられ>>続きを読む
これぞ宮崎アニメだというような躍動感は感じられず、表面的には破茶滅茶なストーリーにも見えたけど、宮崎駿という人間の人生観みたいなものは詰まっていた。
繰り返し掛かる久石譲のアンビエントな音楽が胸に沁み>>続きを読む
アミターブ・バッチャンの語呂の良さだけ覚えていた。当時ダニー・ボイルが好きでこの映画も結構好きだったけど、今となってはかなり古びた印象を受ける。カットの繋ぎとかコマ落としに90年代の匂いがする。
たし>>続きを読む
ゲームだったら能力だけで選んで簡単にドリームチームを作れるけど、もちろん実際には選手一人ひとりは血の通った人間なので選ぶのにも使うのにもマネジメントする監督の手腕が試される。野球は昔ながらの脳筋イメー>>続きを読む
当時はビデオ、この後にゲーム、今はネット、いつの世も常にスケープゴートを探しているってことかな。
テレビが筋張って脈打つ描写のフェチシズムがらしくて良い。
2023年55本目 2K上映
コメント映像で『Aqua』がかかってて既存曲も使うのかなと思っていたら一番良いところでかかる。
センシティブな世の中になってきた現代では無自覚の悪意は散々言われていることだけど、人間そこまで気を配れる>>続きを読む
なんとなく『SOMEWHERE』を想像して見に行ったのだけど、ちと違った。なんとも言えない含みのある話で、その後とか現在とかの状況は全くわからないんだけど、だからなのか自分と父親のエピソードを思い起こ>>続きを読む
午前10時の映画祭にて。アカバ攻略の場面での軍勢が怒涛の勢いで押し寄せてあっという間に街を飲み込んでしまう光景に圧倒される。こういう物量を投入して作られた映画はスクリーンで見るに限る。オマー・シャリフ>>続きを読む
ジャッキーの映画で見た獅子舞のヤツ。
努力だけじゃなくてストーリー的にきちんとワケのある通過儀礼を経て、最初のナヨナヨした少年から精悍な顔付きへと変化するのにグッとくる。
太鼓のリズムがめっちゃ気持ち>>続きを読む
抱えた事情が生々しくで胃がキリキリした。リアルを貫くならそのまま引きこもりからのネット中毒者が王道コースな気がする。転校生の子がヒロインに掛けてくれる最後の言葉が無茶苦茶救いになる。でも実際に中学生で>>続きを読む
リッチになったかわりにトーンダウンしたかなと思ったけど、中盤のカワハギが前作のマタギコに匹敵する変態性を見せてくれて大満足。ただラストは物語の都合からか明らかに手加減されていて残念だった。長くなった分>>続きを読む
体感2割くらいしか理解できなかったと思うけど、終盤になるにつれて表面的なストーリーはわかりやすく進行し、謎な部分もフックになって、そしてなによりもケイト・ブランシェットの求心力によって最後まで全く目が>>続きを読む
日本国を村社会を見立てたわかりやすい風刺。毒気の効いた社会派エンタメを撮らせたら間違いない。行き場の無い絶望感も心地良い。『宮本から君へ』のときもヤバかったけど、存在からインモラル感漂う一ノ瀬ワタルの>>続きを読む
コマ落ちみたいなカクカクした動きがあったり、明確に音飛びした場面があったがこれは正常なんかね。加えて終盤の謎の小刻みカメラワークは何やねんと。損壊描写はすごいのにそれ以外がチープ過ぎて、最近エクストリ>>続きを読む
同時期に似たような映画が公開されるあるある。話はレア・セドゥのやつよりこちらの方がちょっと好み。
めっちゃ眺めのいい部屋にめっちゃ良い子供たちと暮らしていて悲壮感なし。
深夜ラジオがもう少し本筋に絡め>>続きを読む
役所広司と菅田将暉共演プラス森七菜という豪華キャストにはどうしたって惹かれちゃう。
けれども予想通りではあるんだけど、内容の方はかなりの薄味。原因が原作にあるのか脚本にあるのかは知らないけど、嘘臭さし>>続きを読む
スプラッターとかスラッシャーって主観的な受け取り方だけどオタク特有のノリで滑ってるヤツとかもある中で、これはしっかりと作り手の変態性欲が具現化されていてノリもクサみが感じられず大変素晴らしかった。後半>>続きを読む
スーファミとか64とかやっていたあの頃の記憶が呼び起こされる素晴らしいクオリティ。イルミネーションと手を組んだことは大正解なんだろうけど、惜しむらくは日本のスタジオでこれが出来ていたらなと。
この手法>>続きを読む
何年か前のプチ炎上したソフト化のときに買って見た以来の再鑑賞。その時はこんなものかと思ったけど、スクリーンで見たらこうも化けるのかってくらいにめっちゃ楽しい。教授のおちんちんを無修正で見られる幸せ。こ>>続きを読む
3日後には忘れそうな邦題。レア・セドゥがレア・セドゥな映画。もっと幸せそうな未来はありそうだけど、手近なところにすがってしまうのがリアルなんだろうか。
介護施設で何度も見せられる認知症患者の徘徊がワン>>続きを読む
誰がどう見てもバッドエンドへ真っしぐらなのに憎めないキャラクターと照り付ける日差しが眩しいテキサスの風景も相まってその気怠さが心地良いデカダンスだった。
最後のヨメとババアの救いようない顔よ。
ストロ>>続きを読む
同じ娼婦殺し映画でも超絶ライトな『ダークグラス』と超絶ヘビィな本作。映画ってメディアは面白い。イランの女性蔑視を描いた映画ではもちろんあると思うけど、この感じわが国でもあるような気がするなあ。とにもか>>続きを読む
本作は公開時は見逃していて追ってレンタルで見た。韓国映画の中でもベスト級に刺さった一本で今回劇場にかかっていたので。
互いに家族のトラウマを抱えた者同士が、決して言葉にして打ち明けあったりはせず、無骨>>続きを読む
こないだボウイの映画を見て高まったのとプレミアム新宿の視察を兼ねて。フィルム映写の割にパキッとした画で音もなんだかクリアな気がしたけど、たっかい料金を支払ったことによるバイアスな気もする。クラスAの座>>続きを読む
見逃していたので再上映はありがたい。エンドロールで暗転した後もしばらく続く坂本龍一のテーマ曲がグッとくる。
激動の時代に翻弄され続けた不運の皇帝。
皇帝なんてもんは所詮は大衆の幻想の上に成り立つ存在で>>続きを読む
プレゼン場面が激アツで目頭が熱くなった。これ本当に言ってたんならとんでもない名演説だ。でもこの場面で感動するのはその言葉を向けた先に、姿を見せずともその名だけでも圧倒的な存在感を醸し出すマイケル・ジョ>>続きを読む
わかるようでわからない、なんとも言えない鑑賞後感。もはや回帰不能点を超えたあとの最期の話であり、何もかもが手遅れでただ虚しさだけが残る。暴食の場面は恐ろしくも切なくアロノフスキーらしさが見えた。
2>>続きを読む
予告でも使われていたゴブリン味を感じる四つ打ちサウンドがアガる。コレはコレでかなり良かったけど、解散してなければダフト・パンクが担当する予定だったらしくそちらも見てみたかった。全体としては我々が見たい>>続きを読む