若大将オーウェンさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

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トムハンクスとメグライアンの大手書店と「街角の店」の店員という設定がオリジナルよりも秀逸というかドラマチックさが増していた

全体的にルビッチ版よりも良くも悪くもハリウッドらしくドラマチックにしていた
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桃色の店/街角 桃色の店(1940年製作の映画)

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ルビッチによるロマンティックコメディ。そんなことあるかいというところもあるが、そういうところも含めてラブコメ足り得ています。
よく映画の中でソファーでくつろぎながら、クラシック映画を見てるシーンってあ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

ウルトラマンとメフィラス星人と長澤まさみが出ているところはもれなく面白い映画でした。
前半は特になんだこの絵は!?と興奮するところが何箇所もありました

ただウルトラマンって言うのはあくまで子供向けで
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.0

もはや誰も理解してないであろうマルチバースの世界を盛りだくさんに詰め込みながらも2時間にまとめ上げたサムライミはやはりすごい

大幅な再撮影があったと聞いて少々不安だったが、テンポ良く面白いシーン、印
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バブル(2022年製作の映画)

2.5

人魚姫モチーフのアニメはたくさんある。「リトルマーメイド」「ポニョ」「ルーのうた」。

最後には泡になって消えてしまうというのが切なくてクリエイターを刺激するんだろう。

今をときめくゴリゴリの座組み
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

マイク・ミルズによる誠実な映画だった。

この時代に大切なのは対話であったり、相手を尊重し認めることと口では言うけど、それを映画作りで体現していた。

中年白人男性の主人公は、アメリカ各地の子供たちに
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影武者(1980年製作の映画)

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影武者といえば本当は勝新太郎が出演していたが、撮影中に降板したという話が一番流布されている話であろう。

役者が降板するであったり再撮影の話は映画界ではよくある話なので、作品の面白さが勝っていればその
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生きる(1952年製作の映画)

5.0

黒澤で一番好きかもしれない。胃ガン、つまり余命宣告を受けた一役人が、人生に絶望し、享楽し、生きるとは何か?を見つけ、死ぬ瞬間まで精一杯生きる話。

この映画は黒澤によるクリエイター讃歌だ。本作の白眉は
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

4.5

ここ数年いや、こだま兼嗣監督が離れてから(迷宮の十字路)以後のコナン映画最高傑作です!

コナン映画のお約束を入れつつ、コナンの原作要素、ミステリー、サスペンス、アクション、そしてラブコメの要素がふん
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ボー・バーナムの明けても暮れても巣ごもり(2021年製作の映画)

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才人ボーバナムによる「チックチックブーン」とも言えるミュージカルコメディワンマンショーだった

ボーバナムのセルフドキュメンタリーとしての面もありながら、クオリティの高い楽曲、白人男性としてコメディを
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.5

ハリポタシリーズは全部見てなくて、ファンタビシリーズだけは見てるんですが、年数空いてるし、続き物なのでちゃんと復習しとけば良かったです

正直見終わった後に「結局ダンブルドアの秘密ってなんだったの?」
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.5

監督のクライムアクションコメディというジャンル(タランティーノとかエドガーライトとかガイリッチーとかその辺?)が好きなんだというのはすごく伝わってきたし、こういうことがしたいんですよ!というこだわりが>>続きを読む

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.5

変態の悲しい性を描いてるかと思いきや、「愛した男が極道だった」よろしくたまたま願望が「女子高生に殺されたい」というだけで主人公の心願成就を普通に描いているのが良かった。

何の予備知識もなく見たため、
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

とっても良い映画でした。自分が好きな男の子映画の新たな名作誕生!

1969年という時代性と北アイルランドの社会情勢と個人の体験をうまく融合してて、よく出来てるなと思いました。

エッセイ的な作品なの
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.0

撮影が綺麗。空や海といった自然の撮り方、光も印象的。

波打ち際で地元の高校生と会話するシーンが画的にとても魅力的だった。

キャストも綺麗に撮られていて、浜辺美波ちゃんだからこそ体現できる役柄なのか
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モービウス(2022年製作の映画)

2.5

ファスト映画は著作権的な問題以上に、時短で内容だけ知りたいという映画の醍醐味を無視した形態なのが、特に映画ファンからは嫌われていたのではないか

あらすじや内容だけ知ってたって意味ない、深イイ話が浅く
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桜のような僕の恋人(2022年製作の映画)

3.0

小生、この映画を見る前からミスチルの「永遠」を聞いてある事情を想起し、毎日泣いております

ファンだからだろうけど、ミスチルが書き下ろした映画って内容が主題歌を超えることはないと思います(ミスチルだけ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

「怪獣は嘘をつかないから好きだ」(ギレルモ・デル・トロ)
ギレルモ・デル・トロ、アカデミー賞受賞後の作品は1939年〜1941年の第二次世界大戦を前にしたフィルムノワール。
撮影や美術がとにかく贅沢で
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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年製作の映画)

3.5

良い意味で昔の普通のドラえもん映画の趣で良かった。これがドラえもん映画史に残るとかでは全然ないけど、1年に1本このクオリティのプログラムピクチャーが見れるなら満足といったリメイクでした

一番良かった
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.0

所感としては前作と同じぐらいの面白さだったかなぁと。前半〜中盤は一種の映画作り映画として面白かった。

地元(インディーズ)でヒットはしてるけど、本流では評価はされてないプロデューサーのバスタームーン
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私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

4.0

ピクサーで一番ヤバい映画かもしれません。

内容や画面上やってることはコメディ的に処理されてるけど、中身はかなりえぐい。過保護な毒親から完璧な娘であろうとした主人公がいかに自立するかを描いています。
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

フィルムノワールとしてのバットマン。

これまでのバートンやノーラン版が「アメコミの実写化」であったなら、本作は「現実の劇画化」と呼ぶにふさわしい。

本作はとにかく絵が決まってるのが一番の魅力。タイ
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

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もうこれほとんどバットマンがどんなルックになるかとか演出は分かるぐらい予告だけの映像とこの映画の関連性が見えた

例えば前作からあった暗闇での戦いや炎、銃の閃光で見せるシーンも

猿の惑星の話で言うと
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猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

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マットリーヴスの予習で鑑賞。前作である創世記はかなり好きだったけど、何故か続編はスルーしてました。
これもうバットマンじゃね?という一作でした。シーザーが、ブルースウェインに見えてきます。
濃厚な猿ド
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

5.0

何度も見た魔女宅をスクリーンで初鑑賞!

宮崎駿が現代の働く女性へのエールと連帯を描いた素晴らしい映画です

まずは何と言ってもルージュの伝言が流れて、タイトルクレジットが出るまでの冒頭部は完璧でしょ
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

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出来とか完成度で言えばジェイソンライトマンで一番かも

公開時ぶりぐらいに見た。ジョージクルーニーがリアルライフを手に入れようとした話

今のご時世で見ると、リモートで通知が当たり前の時代になったのか
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26世紀青年(2006年製作の映画)

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冒頭のバカな人たちが人類の大半を占めてしまう理屈が説得力ありすぎる

そこがピークとも言えるけど、アメリカ映画によくある善良な普通の市民こそ至高(トムハンクスがよくやるような)という映画の変奏とも言え
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.0

これが実話ってのが本当にすごい!(ウィリアムズ姉妹が)

ウィルスミス演じるリチャードが良い悪いで簡単に割り切れないとても厚みのあるキャラで良かった

「リチャード王」という原題のように俺のいうことを
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

前作のオリエント急行より断然面白かった気がする

なんと言ってもエジプトがめちゃくちゃ画になる。おそらく4月にはディズニープラスで配信されるんだろうけど、スクリーンでエジプトを見る価値はあると思います
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.0

見なくても良いかなと思ったけど、撮影監督が好きなチョン・ジョンフンだったので見ました

トムホランドが007の若い頃の内容を提案したのが、こちらに結実したというのも見たが、前半は結構楽しめました。
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スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

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手持ちのジャンプカットが印象的、キャラクターたちがノリノリの時は一見雑にも見えるようなカメラワーク
そしてラブシーンなどはじっくり見せている
あとは街もキャラクター同様印象的だけど、ホームビデオでゲリ
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

5.0

クラシックホラー映画ということで見ないといけないなと思ってようやく見たが、映画的としか言いようのないショットがたくさんあってすごい映画だった

屋敷間の移動ショット、奥行きを使ったショット、博士のラボ
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サンキュー・スモーキング(2006年製作の映画)

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ジェイソン・ライトマンのデビュー作。良い意味で才気走ったカッティングや演出、そしてなんと言っても風刺(英語ではサタイアと言うんだとか)が効いた脚本が楽しめます。

ジェイソン・ライトマン持ち味のシニカ
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.5

呪術廻戦のこと何も知らない人が見に行きました。

いきなり黒字に白のテロップにシンジくんだなぁと思いました。最後まで見るとシンジくんとは違うけどシンジくんでした。当然意図的なので、違う文脈から作品を理
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アクロス・ザ・ユニバース(2007年製作の映画)

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よくドラえもんとかスヌーピーとか有名なキャラクターが美術館で展示される時に、色んなアーティストがそのキャラクターを描きましたってコーナーがあります

そんな感じの映画でした

でも一緒に歌えて歌詞の内
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グッバイ、ドン・グリーズ!(2022年製作の映画)

3.0

良いところも気になるところもある作品でした。

みなさん書かれてますが、スタンドバイミーを彷彿とさせる冒険もののオリジナル企画で、娯楽性がある点はとても良いと思いました。

一番良いと思ったのは会話シ
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