若大将オーウェンさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

3.0

まさに質実剛健といった硬派なアニメーション映画でした。監督で作監もしている安藤雅史さん始め、日本のトップアニメーターが集まっているので作画はとてもすごいです。特に動物描写はすごいと思いました。

ただ
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ファーゴ(1996年製作の映画)

5.0

好きなコーエン兄弟のトップ3は「赤ちゃん泥棒」「ビックリボウスキ」「ファーゴ」だが、最高傑作は「ファーゴ」だと思う
コーエン兄弟がコメディに振ると、苦々しい笑いといわゆるコメディ的なキャラ、ブラックで
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

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イーストウッドの中でも上位に来る素晴らしい作品でした

これを先に見てれば「クライマッチョ」ももう少し違った感想だったかも

クライマックスの黒人農家までは割とゆるめに警察から逃げていき、追い詰めた場
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ダーク・ストリート/仮面の下の憎しみ(1995年製作の映画)

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この映画すごい!OPやEDは90年代の映画だなと思うけど、95年でBLMムーブメント以降の映画になってる野心作。

「ザ・ファイブブラッズ」や「ビールストリートの恋人」は影響受けてるんじゃないかと思う
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

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自分の容姿にコンプレックスを持ち、美人だったら人生勝ち組だったのに…と思っている主人公が頭を打つと見た目が変わる…と思いきや、見た目は周り(観客)から見ると全く変わってなくて主人公の認識だけ変わってる>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

さすがスピルバーグ!クラシックのリメイクで堂々たる名画をぶち込んできた。

ヤヌス・カミンスキーの撮影がすごすぎるし、役者の動き、カメラの動き、衣装、そしてもちろん歌唱と見てるだけでうっとりするような
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ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート(2022年製作の映画)

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ディズニープラスで見た時はメンバーの表情やメンバーに目が言ったけど、IMAX版では当時のロンドンの一般市民の顔や表情に目がいった

と言ってもほぼずっと当時のビートルズを我々は目撃するわけですが

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恋の渦(2013年製作の映画)

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ワークショップ映画がこれだけ流行る先駆け的な作品?

元々ジブリ汗まみれで絶賛されていて(あの高畑勲も面白いと言ったとか)みたいと思っていたが、ようやく見た

室内だけで複数のペアリングによる脚本の構
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

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リンチにしてはウェルメイドというか誰が見ても分かりやすい作品、しかも感慨深い作品になってます

ノートルダムの鐘やフリークスものの源流がありながら、エレファントマン自体は本当の話という!

舞台を見て
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.0

夜の東京を美しく撮影していた。特に冒頭は東京の街を意識的に見せていて、東京を捉えた映画として良いなぁと思いました

ジムジャームッシュにオマージュを捧げた本作はメイン2人に絡んでくる、例えばタクシーの
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

オリジナルのゴーストバスターズの正統派続編であるアフターライフ。

ストレンジャーシングスからのラブレターを返すかのように、ジュブナイル版ゴーストバスターズになっていてそこがまず最高だった。

子ども
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ゴーストバスターズ2(1989年製作の映画)

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2まで見ちゃうと、ゴーストバスターズのキャストが好きだったんだなとなりますね

なので言っちゃ悪いけどそれ以外はどうでもいいというか笑

あとは予感だけはさせておいて…みたいなのが多く単純に話が進まな
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

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ビル・マーレイの嫌なやつっぷりがお見事

おっさん4人でお化け退治というのがキャッチーで、ゴーストバスターズの曲もキャッチー

シガニーウィーバーやズールのヴィジュアル、そして最後のマシュマロマンとコ
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徳川いれずみ師 責め地獄(1969年製作の映画)

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江戸時代、女性がいかに物扱いされていたかが分かる残酷ショー。

「最後の決闘裁判」と比べるのも何だが、当時の感覚や倫理観ではこうだったわけで、今の時代から見て断罪することはできないと思う。

そりゃ今
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江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969年製作の映画)

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主人公が「く、狂ってる!お前らキチ◯◯だ」と言うたびに笑ってしまった。本当にそうだからだ

島で奇形人間を作ってきた人たちの話で、ビジュアルに本当に狂気が感じられてとても良かった

どこか墓場鬼太郎の
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パプリカ(2006年製作の映画)

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見るの4、5回目だけど最後の展開全然覚えてなかった笑

今敏のイマジネーションと映画好きが爆発していて、他人の夢を書き換えるという設定に平沢進の音楽が合わさって、初見時は脳がぐちゃぐちゃにされたような
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疑惑とダンス(2018年製作の映画)

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小村に爆笑。
本当にやったかやってないかだけで1時間
内容だけでなく「場所なし、脚本なし、お金なし」(ユーロスペースの説明より)の自主制作映画で二宮監督がどこまでやろうとしたのかというところ実験的なと
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

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面白かった!

「ミークスカットオフ」を先に見てたのでかなりインディーズな映画だなと最初は思ったけど、冒頭は20センチューウーマンみたいで(本作の影響かは分からないが)海にまで走り去っていくカット、タ
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ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

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アメリカ開拓時代の荒野を移動していくだけの映画。

なのに緊迫感がすごく面白い。

西部劇をスタンダードサイズで撮ってるのも面白かった。

撮影が美しいのは言わずもがなで、ロングショット多用で引きが多
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

徹頭徹尾ウェスアンダーソンのスタイルに溢れた映画「フレンチディスパッチ」

ウェスアンダーソンが好きな人にはもうこれだけで良いでしょという説明ですが、もう少し感想を書きます

ファーストカットから笑っ
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ポルノの女王 にっぽんSEX旅行(1973年製作の映画)

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非モテというか誰にも相手にすらされず自家製の爆弾を作っている荒木一郎が偶然車に乗り込んできたスウェーデン人女性を監禁し…という話

確かに異形の愛を描いた物語として面白く、荒木一郎の不器用な愛の伝え方
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鉄砲玉の美学(1973年製作の映画)

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タイトルそのままに鉄砲玉というヤクザの下っ端の悲哀を描いたのが新しいと評価されたらしい

冒頭の口元のアップから大量消費されて食い潰されていくことが提示されていた

渡瀬恒彦の狂犬っぷりとキャラクター
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

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不憫な女性の一代記。これでもかと転落していく。
三船が出てきて興奮したが、すぐに退場
女性を品定めするシーンは失礼すぎて笑ってしまった
遊郭で大量の金を持ってくるシーンは千と千尋のカオナシのシーンのモ
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お人好しの仙女(1935年製作の映画)

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面白いシーンもあったけど、基本はクラシックな会話劇であまり集中して見られなかった

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

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スタイリッシュな映画なのかなと勝手にイメージしてたけど、香港映画感と00年代前半の感じが強く出てた(スローとか回想シーンとか)
ハリウッド版を先に観てたけど、結構原典に忠実だったんだなぁと。
因果とか
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

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冒頭の高速カッティングやタイトルが出るところの意味わからんけど高まる音楽でこの映画只者じゃない感が高まります

決してドキュメンタリータッチというわけではありませんが、キャラクターを追っていくカメラワ
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MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

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闇の奥(地獄の黙示録)を彷彿とさせるカオスを観客に体感させる映画でした

後で見ると予告には多少説明がありましたけど、面白いらしいという前情報だけだったので、前半は何を見せられるんだという感覚、どこに
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でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード(2021年製作の映画)

3.5

マンハッタンを舞台に大きくて赤い子犬のクリフォードにアメリカの自由な精神を象徴させた意外と良いファミリー映画でした

クリフォードはデカすぎて物は壊すしはっきり言ってペットとするには迷惑な存在だと言え
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真夜中乙女戦争(2021年製作の映画)

3.0

真夜中乙女戦争というタイトルがこの映画そのものを表していると思います。真夜中戦争ほどシビアではなく、乙女心が入ったまどろみを感じる映画でした

東京タワーを足元から映して徐々にティルトアップしていく冒
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

歌の才能を持ったルビー・ロッシ(エミリアジョーンズ)の人生の可能性が開かれる瞬間と家族のために、自分の「役割」のために人生を犠牲にしなければいけない瞬間が重なる

別に誰も悪いわけではないために生じる
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.5

老人と少年と車と雄鶏を映せば面白い映画は作れると言わんばかりのイーストウッド最新作。

時間が空いたから映画作りましたぐらい肩の力が抜けた作品で少々戸惑っている。

イーストウッドはほとんどテイクを重
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.5

面白かったけれど長かったです。2時間38分ですからさすがに。

スコセッシが撮りそうな題材です。

スコセッシは長時間でもそうなる納得感がありますが、リドリースコットの新作はお父さんが死んでからが長か
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人生は四十二から(1935年製作の映画)

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チャールズ・ロートン演じる真面目過ぎて融通の効かない執事のキャラコメディというわかりやすさがありながら、フランス(ヨーロッパ)とアメリカを象徴させたキャラ配置(キングスマン的な?笑)

そしてリンカー
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シカゴ(2002年製作の映画)

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まさか刑務所からの法廷劇ミュージカルだったとは!シカゴ7裁判より前の時代のシカゴ裁判

初っ端からミュージカルナンバーと現実のドラマを並行して描く編集に圧倒される。
アカデミー編集賞は納得

次々とシ
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バッドトリップ! 消えたNO.1セールスマンと史上最悪の代理出張(2011年製作の映画)

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え?なんでこんなに評価低いの!?

アレクサンダーペインがお気に入り映画に上げていて見たけど、まさにアレクサンダーペインが撮ってもおかしくない大人の青春映画

エドヘルムズがイノセンスというか子供のま
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決戦は日曜日(2022年製作の映画)

2.0

題材は良いが、単純にコメディとして面白くなかった。

「スイングステート」「フロントランナー」「スーパーチューズデー」など選挙戦を描いたアメリカ映画と比べるのは酷かもしれないが、それにしてももっと面白
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