rage30さんの映画レビュー・感想・評価 - 74ページ目

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Mr.&Mrs. スパイ(2016年製作の映画)

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「お隣さんがスパイだった!」というコメディー映画。

主演がザック・ガリフィアナキスという事で、彼がまともな人間の役をやるのは初めて見たかもしれません。笑
ただ、この配役が良かったかどうかと言うと、正
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

テレビ放送されてたので再見。

フィクションとドキュメンタリーを織り交ぜた、虚実が入り混じるサシャ・バロン・コーエンの映画の様な構成が面白い。

特にドキュメンタリーパートは、市井の人々の生々しい声が
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パパVS新しいパパ 2(2017年製作の映画)

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前作のパパvsパパに、グランパ2名も参戦って感じの作品。

新キャストとして、メル・ギブソンを引っ張ってきたのが最大の注目点でしょう。
いや~、久しぶりに役者としてのメルギブを見たけど、メチャクチャ怖
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ナッシュビル(1975年製作の映画)

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映画の冒頭でスター24名が総出演である事が宣伝されますが、確かに群像劇としては面白かったです。
特に1つのシチュエーション内で、次々とカメラが切り替わり、様々な会話が同時進行する演出は、初めて見たかも
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ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男(2006年製作の映画)

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「謎の大富豪の自伝を捏造する」…という、あらすじからして興味深い本作。

前半は大富豪の情報を得たり、出版社を説得する描写がスリリングに描かれます。
ここで活躍するのが主人公の親友ディックを演じる、ア
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

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「オフビートな登場人物」に「絵本の様な映像世界」といった、ウェス・アンダーソン監督らしさは本作も健在。

ただ、全体的にちょっと詰め込み過ぎかな~と思いました。
冒頭から細かいギャグがテンポ良く連打さ
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

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TV放送されていたので再見。

一見すると真面目で努力家に見える…が、何かが決定的にズレている主人公ルイス・ブルームが印象的。
負け犬の成功物語でありながらも、高揚感に欠けるのは、そういった違和感が終
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

タイトルからオサレな恋愛映画を予想するも、実際はかなりシュールでクセの強い作品でした。
同監督作である『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』と同様に、見る人を選ぶ作品ではあるでしょう。

で、個人的
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「寂れた道路に3枚の看板が立つ」…このまったく予想がつかない導入から始まる物語は、まったく予想がつかない結末へと着地する。
その結末自体は思いの外、前向きなもので、ありきたりなテーマだとすら言えるだろ
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否定と肯定(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ホロコーストの真実を巡る裁判の物語。

まずは、ホロコースト否定論者・アーヴィングを演じた、ティモシー・スポールの演技が素晴らしかったです。
本当に憎々しいというか、いや~な気持ちにさせられましたね。
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

基本的には前作と同じで、「ある一家が幽霊に襲われる話」。
前作と違うのは、本作は早めに幽霊が登場する事でしょう。
少女に憑依したり、CGで作られた幽霊が出たりと、わりとはっきりとした形で幽霊が姿を現し
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死霊館(2013年製作の映画)

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「引っ越した先がお化け屋敷だった」という、非常にクラシカルなホラー映画。
『ソウ』のジェームズ・ワン監督作だけに、もっとトリッキーな作品を想像していたのですが、意外にもオーセンティックな作品で驚きまし
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愛の渦(2013年製作の映画)

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以前に『恋の渦』を見た事があったので、似た様な下世話なコメディーを期待していたのですが、それとはちょっと違う作品でした。

確かに下世話な部分もあるにはあるのですが、それよりも作品全体を支配するのは常
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

アートギャラリーのオーナーを勤める、現在のスーザン。
スーザンの元夫エドワードの小説に登場する、主人公のトニー。
そして、2人が別れる前(20年前)、過去のスーザンとエドワード。

この3つの時系列が
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

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心に深い傷を負った男・リーと、父親を失った甥のパトリックとの共同生活を淡々と描いた作品。
その途中途中で、リーの過去が少しずつ明らかにされていく…。

映画の冒頭、明らかに心を閉じている、リーの描写が
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1920年代のパリへの憧憬を捨て切れない男の、時間を越えた逃避行。

「ここではないどこか」に憧れを抱く事は誰しもあると思うし、そもそも映画を見るという行為自体がある種の逃避でもある。

そう、誰しも
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ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

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青春SFミステリー?な感じで面白かったものの、初見時はラストの意味がよく分からず…。
町山さんの音声解説を聞いて、やっと物語全体を理解しましたが、それにしても回りくどい事をするな~と思いました。笑
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ソウルガールズ(2012年製作の映画)

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「アボリジニのガールズグループがベトナム戦争の慰問に行く」
このあらすじを聞いただけでも、興味をそそられるし、これまで知る機会のなかったアボリジニの差別の歴史も知れて良かったです。

個人的にはクリス
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狼の死刑宣告(2007年製作の映画)

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話としては非常にシンプルな復讐物語。
軽はずみな私刑を下した事で、普通の親父がギャング集団と敵対してしまう展開がなかなか面白かったです。

ただ、ケビン・ベーコン演じる親父が、保険会社勤務の男とは思え
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

自分大好きマンな主人公、パトリック・ベイトマンが面白過ぎた。
都会型のサイコパスというか、インテリで意識もプライドも高いが、その反面、差別的で共感能力に欠けた男。
そういう彼の異常性をコメディーとして
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グランド・ジョー(2013年製作の映画)

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所謂、“ホワイト・トラッシュ”と呼ばれる人達を描いた作品だが、そのディティールがなかなか味わい深かった。

例えば、主人公は違法伐採の為に、故意に木を枯らせる仕事をしてるのだが、そこで使われるのが「毒
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画館で見て以来、久々に家で鑑賞。

まず、冒頭のシークエンスに代表される様に、半ば強引にも高揚感を煽ってくる音楽が素晴らしい。
これに関しては誰もが認めざるを得ないだろう。
また、聴覚的な刺激だけで
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ディス/コネクト(2012年製作の映画)

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繋がってる様で、繋がっていない。
まさに“ディス・コネクト”な現代社会を、3つのネット犯罪を通して批評した作品。

人と人を簡単に繋ぐはずのネットが、むしろ人間関係を複雑にさせたり、断絶させていないか
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画の序盤は、主人公のやたら時間に厳しい一面が描かれる。
後のサバイバル生活を通して、主人公が自分の生き方や人生観を省みるのかと思いきや、そういった描写はあまり見られなかったので残念。
ただ、冒頭で主
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複製された男(2013年製作の映画)

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「自分と似た男と出会う」というSFっぽい物語に加え、黄色い色調で統一された画面が、どことなくディストピア感を醸し出していて印象的でした。
登場人物やロケーションが最小限に抑えられていたのも、ある種の寓
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奇人たちの晩餐会 USA(2010年製作の映画)

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タイトルからはカルト映画っぽい雰囲気が連想されるが、実際はオーセンティックなスラップスティック・コメディー。

今や、すっかり実力派俳優になってしまったスティーヴ・カレルのおバカ演技も楽しめるし、ポー
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イリュージョニスト(2010年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

日本のリミテッド・アニメーションとは違い、ヌルヌルと動くフル・アニメーションにまず目を奪われた。
特に複数のキャラクターが同時に動くシーンなどは、画面から生命力を感じる程の豊かさに溢れている。
アニメ
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アリスのままで(2014年製作の映画)

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主人公が言語学者という事で、病気に対して学者らしいアプローチがあるのかと思いきや、そこは意外と普通。
若年性アルツハイマー病を描いた作品としては、そんなに驚きはなかったかな。
良くも悪くも、ジュリアン
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

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左右対称の画面構成、水平にしか動かないカメラ、細部にまで拘った小物など、ウェス・アンダーソンらしい映像世界は相変わらず。
社会のはみ出し者を主人公に据えているのも、彼らしい。

画面やカメラに、ある種
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

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「ドローンによる爆撃作戦」という、1シチュエーションだけで作られた構成が見事。
リアルタイムで進行する作戦を登場人物達と見守る事で、観客も当事者として問題に向き合わざるを得ない作りになっている。

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モールス(2010年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「好きな女の子がヴァンパイアでした」…というだけの、それ以上でもそれ以下でもない映画。
設定を理解した段階で、何となく想像した以上のものは見れなかったかな。

ミステリーでもないし、ホラーでもないし、
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キラー・インサイド・ミー(2010年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

1人の女(ファムファタール)に運命を狂わせられる犯罪物語という事で、所謂ノワール映画。

ケイシー・アフレックの静かな狂気は“らしく”て良かったのだけど、いかんせ静か過ぎるというか、地味過ぎる様な気が
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息もできない(2008年製作の映画)

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とにかく暴力的で威圧的で自己中心的な主人公が強烈。
暴力でしかコミュニケート出来ないタイプの、本当にどうしようもない人間なんだけど、それでも彼に惹かれてしまうのは、同情せざるを得ない過去があるからか。
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

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列車の車両毎に階層を作って、ディストピアを表現するという試みは面白いし、その世界を見事に映像化してみせたと思う。
ただ、アイディアがブッ飛んでる分、リアリティーに問題があって、ツッコミ所が満載の作品に
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

怪獣は怪獣でも、ゴジラの様な大型ではなく、象くらいの中型サイズというのが珍しいし、面白いところだなと思いました。
それによって、怪獣が街中を駆け回るという、今まで見た事のない映像を楽しむ事が出来ます。
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画の前半はソン・ガンホ演じる、前時代的な刑事による捜査が描かれる。
その余りにもガサツで杜撰な捜査&尋問は、もはやコメディーの様でもあった。
中盤からはキム・サンギョン演じる、現代的な刑事による捜査
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