らさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ら

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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

主演女優の美しさをこれでもかというくらい堪能できる、まさにリュックベッソンムービーな一本

登場人物が全員、主演のアナ大好きなのがとても面白い。

脚本がかなり手が混んでいて、時間軸が行ったり来たり、
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デトロイト(2017年製作の映画)

3.5

ジョン・ボイエガという俳優を今までちゃんと評価してなかったんだなと思い知らされた作品です。

SWシリーズとパシリムURでは、申し訳ないが本当に好きになれなくて(映画自体も含め)
この映画もスルーし続
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.0

ちょっと自分には面白さがわからなかったです。

生前の行動を〜とか言ってる割に生前パートで印象的なシーンがあるわけでもなく…

ギャグとアイロニーのバランスもよくわからない……
とにかくギャグがメリハ
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.8

リーガルサスペンスと謳ってはいるけれど、実際は歴史サスペンス。

「帰ってきたヒトラー」とかそういう系譜でみた方がグッとくる作品だと思いました。

ドイツ映画の歴史との向き合いかたは本当に考えさせられ
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プレーム兄貴、王になる/プレーム兄貴、お城へ行く(2015年製作の映画)

4.3

「バジュランギおじさん」ことサルマン・カーン主演作

もう、「サイコーに元気になるインド映画」という棚を作って収録したくなる名作品!


自分とそっくりの王子の替え玉として、婚約中の王女様をもてなすこ
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暗数殺人(2018年製作の映画)

3.7

「神と共に」ですごいいい役を演じていたチュ・ジフン出演作と聞いて鑑賞

交際相手を殺害した容疑で捕まった男が、「他にも7人殺した」と自供するが…

終盤まで自供の目的が何なのか、どこまで信じていいのか
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.8

前半胸糞
後半爽快


もう元気ない時は後半だけ何回もみたい!


"THE END"が最高の働きをする映画

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.8

ほんっとに怖かった

死体とかお化けとか出る映画、結構いけると思っていたけれど、
この映画の怖さはそういうことではなかった。


「分からない」ことへの恐怖


それを突き詰めた映画です。


以下軽
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.8

劇場公開時「面白そう」と思ったけれど
「とはいえ『スター・トレック』観たことないしな…」と敬遠してしまった作品……


結論:
劇場で観れば良かった…


もうスター・トレック関係なく自分の好きなSF
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サーミの血(2016年製作の映画)

3.5

スウェーデン北部で伝統的な生活をするサーミ人のコミュニティを飛び出し、都会の暮らしを求める少女の物語。

何か遠い世界での物語かと思いきや、

閉鎖的な価値観からの脱出
押し付けがましい家族のくびき
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.0

自分の父親のことを誇れる人はどれくらいいるんだろうといつも思う。

自分の父親は自分が子供の頃は単身赴任でほとんど家にはいなくて、自分が家を出てしまった今もなお、相変わらずどんな人なのかよくわからない
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.6

毎日やってくる空爆、一地区ずつ潰されて、間も無く最後の地区が制圧される。

「そんな状況なのになんで逃げないの?」

思わずそう思ってしまう。


だけど彼女たちは逃げない。


ことの発端はアサド政
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.0

圧倒された。

性同一性障害を告白するロランスの闘いでありながら、
その恋人でノーマルで"普通の人"フレッドが社会的に"特別"になってしまった愛する恋人とどう向き合うのか。

フレッドの葛藤がとにかく
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サーホー(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

全身全霊
疾風迅雷
百花繚乱
驚天動地

しょーじき、あの予告を観て大味なアクション映画なんじゃないかとタカを括って観たのですが……



スゴすぎた……



予告のキャッチコピーが誇張でないばかり
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

4.1

期待を大きく上回る爽快感
アクションシーンがとにかく楽しかった

どう見ても残念なサブキャラが、迫り来る敵をブッ飛ばすのがとても良い。

前半の時系列バラバラな語りシーンから、だんだんとちゃんと話がス
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

3.5

作品自体が初鑑賞

とにかくキルゴア中佐のくだりが楽しすぎて、良くも悪くも全体のバランスを崩壊させている印象です

前半の山場で上げ過ぎて、後半のフランス人農園主のくだりなどがその落差で目蓋が重くなり
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

5.0

やはりこの映画好きだなーって感想

追加シーンのほとんどは通常版から推察されるような内容で単純に上映時間が長くなってハッピーでした。



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個人的に一番の発見は、
ホルガ村
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

2.8

「100日後に死ぬキット・ハリントン」

…という雑な感想はさておき、
いずれ死ぬことを鑑賞者が分かっているジョンを演じるキット・ハリントンの哀愁にヤられました

スーパースターとしての顔
一人の孤独
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.3

マイケル・B・ジョーダン× ブリー・ラーソンで面白くならないわけがない。
もっともっと話題になってほしい快作

黒人差別が根深く残る80〜90年代のアラバマ州でMBJ扮するブライアン(実在の人物で今も
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

なんだろうこの息苦しさは…

TVアニメシリーズから4年、
少しは余裕を持ってアニメを作っているのかと思えば、自社企画中止から業績が傾いてかつてのメンバーも散り散りになった状態からスタート
みゃーもり
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影裏(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

耽美な雰囲気と説明しすぎない語りで
観ている我々の想像力にチクチクと訴えるものがある映画なんだけれど…

なぜかいまいち乗れなかった

まずぼく自身が震災直後に東北に住んでいて、他所から来た者にとって
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.8

第一次世界大戦の記録映画

実際の記録映像や写真をカラーにして、生き残った元兵士の回想をバックに編集

鉄条網に引っかかったまま放置された死体だったり、塹壕内の看板やら注意書やら、
落ちてる飯ごうの生
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アダムズ・アップル(2005年製作の映画)

4.2

ジャンル不詳の快(怪)作!

北欧風ゆるふわ「ヨブ記」(りんご味)〜マッツ・ミケルセンを添えて〜

まったく予備情報無しで観たら…
超面白かった!
な ん だ こ れ は !


暴行罪だか何だかでム
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

5.0

公開されたので投稿し直し

とにかく僕個人として、自分はひょっとしたら精神疾患なんじゃないかと怯えながら暮らしています(病院行け)。
両親殺して自分も死のうと考えたことも度々あり、そんな自分の人生にお
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.3

ミッドサマー観に行こうと思ったら満席。。
影響作とのことで鑑賞
初ベルイマン

冒頭はストーリーが分からずイメージ映像続きで「???」って感じでしたが……
流石は巨匠ベルイマン
物語が動き出した瞬間一
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

3.9

"闇すらも及ばぬ深淵にその身を捧げ挑む者たちに、シネマは全てを与えるといいます"

映画に呪われ、映画に祝福された者による
映画に呪われ、映画に祝福された者たちの映画

映画に狂わされながら、映画がな
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

オープンワールドゲームが好きでよく遊ぶのですが、鑑賞中ずっと比較しちゃいました。
ゲームのプレイヤーが目的地へ向かうまでは当然ワンカット。
それを映画でやったらどうなんだという今作。

ゲームならば、
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Munchausen(原題)(2013年製作の映画)

4.7

アリ・アスター監督の短編作品

子離れできない毒母が息子を愛するあまり殺してしまう話。

無関心で能天気な父親を含め本当に我が家を見ているようでしんどい話です。

この監督は、描かれていないところに想
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.9

とっても風刺の効いた子気味良い反戦映画かつ少年の成長の物語

新春サムロックウェルムービーの一本でもある

夢破れスレた大人たちは、せめてサムロックウェル演じるキャプテンKのように最後に優しさを発揮し
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

ミステリーとしても寓話としてもとても大満足な作品

細かいセリフ一つ一つが伏線になっている無駄の無さと、
かなり踏み込んだ風刺的結末が素晴らしい

下手に喋ってネタバレしたくない作品です

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

新春サムロックウェルムービーの一本

本当にサムロックウェルは素晴らしい俳優さんだなぁと思いました…

「メディア/権威=悪」な紋切り型な描写でしたけれど、核のメッセージの強さとサムロックウェルの演技
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.3

予告の感じクリスチャンベイルが主演だと勝手に思い込んでいたけれど、主演は圧倒的マットデイモン‬
‪今回もある意味"取り残される"マットデイモンの喪失をクリスチャンベイルの存在感が際立たせる快作

フォ
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