伊藤ライナさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

伊藤ライナ

伊藤ライナ

映画(312)
ドラマ(110)
アニメ(0)

パイロマニアック 炎の中の獣(2016年製作の映画)

-

美しい自然と暗さと閉塞感という北欧系の鉄板作品。衝動を未来を作る力に変える選択肢が極端に少ない。ラストの方で「手柄を渡すな」というような事を警官に言うくだりがあり、「なんでお前に言われなきゃいけないの>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

-

おそらく現代は人類史上もっとも言葉(文字)が大量に消費されている社会だろう。そして様々な言葉に誤解や曲解をし、翻弄されている社会と言っていい。だとすると多くの真実も見失われている社会とも言えるのではな>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

-

世の中には様々な業種があり、その数だけ「現場」がある。そして現場の数だけ「イレギュラー」が起きる。そこで働く人間がプロフェッショナルたるには「誤魔化しのうまさ」が必要だとよく言われる。
この作品は映像
>>続きを読む

必ず捕まえる(2017年製作の映画)

-

アジョシが頑張る。こういう設定のストーリーを書くってことは、終の人生をどう生きていいか分からない人が多いってことなのか?

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

-

無知であるがゆえに翻弄され弱り果て敗北する姿を描いているように思う。
クレイジーで混沌とした描写に最後まで引き込まれる。素晴らしい。

トンネル 闇に鎖(とざ)された男(2016年製作の映画)

-

奇跡の感動ではなく、モラルを問うている作品。いつ「崩落」しても不思議ではない。

さまよう刃(2014年製作の映画)

-

その後悔の念はこの世の何よりも深く重い。そしてその心を誰も理解することなく忘れ去られることを何よりも恐れた。怒りと悲しみが迸るラストが胸を打つ。

善惡の刃(2016年製作の映画)

-

善悪以前に貧困に抗うゆえに悲劇が起きていることが根本的な問題かと思う。

オペレーション・クロマイト(2016年製作の映画)

-

どれほど疲弊しても「休戦」止まりなのが切ない。白黒つけなきゃやめられないというのか。隊員達の心を思うと辛い。

黒く濁る村(2010年製作の映画)

-

閉塞化することで深まる闇。そして意味深なラスト。とにかく薄気味悪い。

サスペクト 哀しき容疑者(2013年製作の映画)

-

逃げながら追い詰める者と、追いながら真相に近づく者とがクロスオーバーする。これはめっちゃカッコイイ。

血闘(2011年製作の映画)

-

無知なことで起こる悲劇がミニマムなスケールで描くことで深みが増している気がする。

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

-

北野武が何に怒っているのかを読み取るべき作品。その怒りをもっと暴力で描いても良かったと思う。

麻薬王(2017年製作の映画)

-

「刑事も犯罪者も支配したがる。」とあるドラマのセリフ。made in Koreaとはよく言ったもの。
終始テンポ良く、瞬く間に破滅を描く。素晴らしい。

バード・ボックス(2018年製作の映画)

-

人間が受け取る情報の9割は視覚からだという。大きな感覚器官を閉ざすことで身体性を強く自覚する。メンタリティとフィジカルが密接になる感覚が描こうとしている本質だと思う。となると「アレ」を見ても大丈夫な人>>続きを読む

ノー・エスケープ 自由への国境(2015年製作の映画)

-

メキシコとアメリカの国境、原題どおり砂漠での出来事を描く。
リスクを冒して不法入国しても搾取されるだけという暗喩なのか。それとも現政権に絡めているのか。
あと、彼はバットとライダースじゃないのが新鮮。

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

-

「ガンダムUC」等にみられるサンライズらしい重厚感ある海坊主のアクションシーンやさり気なく「天使のため息」を入れてくるシャンパンの抜栓シーンとか、とにかく気合いと拘りを感じる。決して懐古主義ではない。

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

-

ペルソナを纏うことで社会は循環するが、それを剥がせば欲望が暴かれる。
ラストの二人は果たして真に素顔だったのか。

隠された時間(2016年製作の映画)

-

ハングル講座で監督のインタビューを観て気になっていた作品。
ファンタジックでサスペンスだけど、思春期そのものを爽やかに描いていると思う。

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

-

途切れることなく最後まで中弛みのない緊張感。その果てに聞こえてくる「別れの歌」が涙を誘う。

MW-ムウ-(2009年製作の映画)

-

130分使うなら原作がテーマとしているところを掘り下げるべきかと思う。

アシュラ(2016年製作の映画)

-

血の泥沼に沈むような男達の破滅を描く。
強すぎた情(ジョン)を精算するにはこうするしかなかったのかと思うと切ない。

人狼(2018年製作の映画)

-

叙情派アクションとでも言えばいいのか、社会情勢的にも胸に迫るものがある。真に孤独とはありえない。

酔拳 レジェンド・オブ・カンフー(2010年製作の映画)

-

狂気のはてで見た夢。としか言い様がない物語。
男が追い求めた過程で生まれたのが酔拳で、それはたまたまだったということだろうか。
ちなみに偶然番組表を見て「久しぶりにジャッキーチェンが観られるな」と思っ
>>続きを読む

劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~(2018年製作の映画)

-

ヒトとヒトならざるものとの追憶の物語。
テレビシリーズにもあるが、妖怪達は昼からでもなにかにつけ酒盛りをする。
とても自由な感じがして好きなシーンだ。妖怪にも摂理があり暴力的な何かで縛られている。単純
>>続きを読む

ミッドナイト・ミート・トレイン(2008年製作の映画)

-

社会の誰もが暴力的な何かによって「大変ありがたい」仕事をさせられているのだろう。非常にブラックな作品でした。

エージェント:ライアン(2014年製作の映画)

-

やりすぎ感のない演出がいい。
ジャンルに関係なく過剰なボリュームは根本的な質を下げてる気がする。本作はそれが無い。それがいい。

GODZILLA 決戦機動増殖都市(2018年製作の映画)

-

人類は結局ヒトの習性という連続性により弱り果てる。
運命という鎖に繋がれたままサバイバルは続く。

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

-

暴力(と性)シーンは心に直接響く。
鮎喰響は「小説は読むのも書くのも好き」、そして「心に触れているようだから」とフィジカルを前提にメンタリティを語る。
つまり彼女の暴力は心と身体が剥離していない、心身
>>続きを読む

プレデター2(1990年製作の映画)

-

久しぶりに視聴。
初見の時はエイリアンの頭蓋骨に衝撃を受けたよ。
ここからAVPへと派生する。
あ、そう言えばゲームもあったっけ。アツかったなあ。

プレデターズ(2010年製作の映画)

-

リブートとしてなかなかいいと思う。
元ネタをきちんと踏襲していてシリーズの連続性に収まっている。
クレジットが心憎い。

プレデター(1987年製作の映画)

-

リブート「プレデターズ」の為に視聴。
久しぶりに観たけどやっぱり面白い。徐々に自分達が狩られていることに気付いていく辺りの緊張感がいい。

検察側の罪人(2018年製作の映画)

-

良くも悪くも「どうかしてる」作品になっている。
葬儀のシーン辺りからは完全に様子がおかしい。そりゃあニノも頭抱えて叫び出すわな。一応言っとくと褒めてます。「どうかしてる」は褒め言葉です。

バイオハザード:ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

-

運命という鎖に繋がれた奴隷が解き放たれる物語。
とにかく見事なカット割り。すごい。