伊藤ライナさんの映画レビュー・感想・評価

伊藤ライナ

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密航者(2021年製作の映画)

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stowaway「密航者」ですが、stowだけだと「詰め込む」となるらしい。だいぶニュアンスが違います。
最後のセリフから察するに、彼を密航者とするよりは「詰め込まれた者」として考えることで深く考える
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ハイエナ・ロード(2015年製作の映画)

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無知であるが故に起こる悲劇が良く描かれていると思う。
同じ人間なのに「互換性」が無い。

ブレスラウの凶禍(2018年製作の映画)

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ひとことで言えばセブンライク・サスペンス。
ただ、東欧とか北欧方面の闇の質はひとことでは言い表せない。
あと、劇伴の低音が効いてて良い。

カミーユ(2019年製作の映画)

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朝のTBSラジオで紹介されていて、興味を持ち即視聴。
1時間32分という短めの尺のなかに、徐々に高まる不穏な空気と緊張感、アフリカで起きている紛争に対して核心をつく言葉が散りばめられ引き込まれるように
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キングダム(2019年製作の映画)

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ゲスト出演していた朝のラジオ番組を聴くまで、坂口拓さんが本作に出演していることをしらなかったので慌てて観ました。
やっぱり殺気を放てるアクターは坂口拓をおいて他に無い。すごい。

狩りの時間(2020年製作の映画)

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スキルを磨いてサバイブするしかないというのが結論。経済状況がどうであろうともだ。

PSYCHO-PASS サイコパス 3 FIRST INSPECTOR(2020年製作の映画)

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後編以外(テレビシリーズ含め)作画が良くないと感じた。とは言えアクションシーンはさすが。作品自体には関係ないけどAmazonプライムビデオは音が弱い。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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完璧な計画とは「無計画」であると語り、そこからラストまで無計画説への「逆説」を描く。この社会の格差の本質を考える作品。

Fukushima 50(2019年製作の映画)

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あくまで震災被害の一部であり、まだ終わっていない悲劇だということを忘れてはいけないなと思う。廃炉まで30年。しかも後ろ倒しの可能性も濃厚だという。

オクジャ okja(2017年製作の映画)

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動物愛護だとか食糧難だとかで語るべき作品ではなく、経済的視点で考える作品だと思う。なぜなら彼女は金で買ってオーナーになったわけだから。

スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

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どちらかといえば千葉雄大くんのが主人公的なキャラだなと思う。とすると続編からが本番として観たらいいのかしら。

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

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禍々しいまでの赤いセイバーを捨てたところでホームドラマとしての側面は完結をみる。そこからの継承のドラマがアツい。系譜とは決して血統だけで刻まれるのではない。

ペット・セメタリー2(1992年製作の映画)

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久しぶりに見返した。まったく記憶に残ってなかった。
結構きれいに纏まっているなという印象。あと、エドワード・ファーロングのオーバーサイズとレイヤードスタイルが一周まわってトレンドになってるのがおもしろ
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ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

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中学生の頃に何度も観たのだが、いま観るともうちょっと説明が必要だと思うシーンが多い。それでも繰り返し観たのはラストシーンと主題歌が好きだったからかも。

ペット墓地での会話や愛猫チャーチルが死んだとき
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

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彼が告白も謝罪もしないのは、自らの魂を牢獄に閉じ込める為ではないかと解釈した。当たり前だが真実は分からない。
とにかくリアリティへのこだわりが圧倒的な説得力のある映像で伝わってくる。「監督・出演者が語
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

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大人は2種類いる。何も知らない若い人を騙す大人と、何も知らない若い人に教える大人だ。って誰かが言っていた。己の命は後者の方で使われるべきだとイマジナリーフレンドについて解釈できる描かれ方をしている。つ>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

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とにかく狂気で満ちている。「それ」もそうだが出てくる人間もどうかしてる。そんな世界だからこそけっしてハッピーなエンドではない。

イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-(2019年製作の映画)

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ホラーと言うよりはホームドラマに近く、過去に縛られずに受け入れて未来への決断をする姿にグッとくる作品。草むらでの迷走はすなわち心の迷路なのだ。

シャイニング(1980年製作の映画)

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ドクター・スリープ公開前に復習。
中学生くらいの頃に1度見たきりだったが、当時はただ単に狂っていく男の話かと思っていたら、いま見るとそうではなかった。
太陽の黒点から放射されるミリ波と呼ばれる電波の波
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ジョーカー(2019年製作の映画)

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ドラマ「13の理由」を映画にしたらこんな感じ。
不特定多数の潜在的「ジョーカー」が底辺で支えているが、ほとんどの人間はそこに全くといっていいほど気がついていない社会。
アーサーはいかにして「ジョーカー
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

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アニメーションによる記録映像と言っていいくらい、細かく密度が濃いディテール。そこが素晴らしいし感動を呼ぶ要素として大きい。

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

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愛が欲しいと嘆くより、進んで愛を与えましょう。というのがとーちゃん達へのメッセージではないかしら。

見えない目撃者(2015年製作の映画)

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愛ゆえに暗闇をさまよう人間模様を巧みな仕掛けで魅せる。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

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とにかくハイクオリティー。ワンカットたりとも無駄にしない情熱と気合い。しかしそれを見せようとしないエレガントさ。外伝でありながらもラグジュアリーな仕上がりが素晴らしい。

未来のミライ(2018年製作の映画)

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子どもとはいえ脳内で起こる情報処理は多元的で膨大なのだ。大人になるにつれその記憶は薄れる。それが家族間の軋轢を生む。
そんな時はきっと「遠くを見る」方がいい。その方が上手くいく気がする。

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

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NHKスペシャル「ある文民警察官の死~カンボジアPKO 23年目の告白~」を観ておくとより考えさせられる。

いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46(2019年製作の映画)

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今やラグジュアリーなブランドと化したアイドルの人間模様を、監督・岩下力のパーソナリティを透して描く。
レコ大前の円陣がグループの総てを物語るようで美しい。

ベルリンファイル(2013年製作の映画)

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超カッコよくて超泣けた。チャミスルのせいかもしれないが。

無限の住人(2017年製作の映画)

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良くも悪くもレイティングとの戦いを感じさせる。利益の出し方を考えないと豪華キャストなのに内容は中途半端な作品が量産されてしまう気がする。

映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

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溢れ迸るエロスのような狂気。福原遥サイコー。
この世界は暴力的な何かによって支配されている。その支配に「能動的」か「受動的」かで人生の意味は変わる。つまりこの作品は能動的に生きる姿勢を描いていると思う
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名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

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警察映画に極振りした今作にチビッコは着いてこられただろうか?

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(2018年製作の映画)

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本作はカンフーという心·技·体のシンクロとフェスのようなジェンガという不特定多数の一体感で、「精神性と身体性の剥離」という問題提起とそれに対する一つの解答を示しているのがわかり易い。

インサイダーズ 内部者たち(2015年製作の映画)

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いい感じのエグ味で内部破壊を描く。権力者達のジョンとアウトロー達のジョンがぶつかり合う怒涛の後半がアツい。

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