はむさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

3.8

子供たちを送る車でかかってきた非通知の電話。
要求に応えなければ車内の爆弾を爆発させると犯人に脅されて…
迫力あるカーチェイスを盛り込み、ピリピリとした緊張感と説得力のあるドラマでほぼ車中で繰り広げら
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.8

ウィリアムズ姉妹を世界一のプレーヤーに育て上げた父リチャード
人種差別や貧困など自分が受け続けた理不尽から娘たちを守りたい、その一心で実践する“計画”は周囲の反発があっても揺るがない。
その信念こそが
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

5.0

「大人になりたくない」とザックたちは言う。ちなみに私は早く大人になりたかった。
どちらにしても大人になってしまうと、現実の壁にぶち当たったり頭を悩ますことが山ほどあって、子供の頃からの後悔とかも死ぬほ
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世宗大王 星を追う者たち(2019年製作の映画)

3.8

朝鮮王朝第4代王世宗と奴婢から武官となり王を支えた科学者チャン・ヨンシル
互いがいるから夢を抱き、その夢を成し遂げることができた二人の友情や尊敬を超えた特別な絆が美しい
ヨンシルが世宗の大好きな星空を
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牛首村(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

心霊動画に映る自分とそっくりの女子高生に導かれるように動画の撮影地に向かう奏音に蘇る記憶と忌まわしい村の秘密
充分に怖がらせてからの謎解き、そこから少しバタバタして失速したような気がしました
怨念の核
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.8

信じることで傷ついたとしても、信じることでしか得られないこともある
迷いを捨て信じる一歩を踏み出す勇気あるヒロインラーヤがカッコいい!ライバルのナマーリも好き
カラフルな龍に美しい光景や衣装、髪の毛の
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白いトリュフの宿る森(2020年製作の映画)

4.0

北イタリアの森の奥深く、誰にも教えられない秘密の場所、秘密の方法で白トリュフ狩りをするおじいちゃんと犬たち
白トリュフの煌びやかなイメージと素朴で不器用な存在との対比が巧み
そして何よりもおじいちゃん
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白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

3.5

夫を死刑に処された女性
1年後、つつましく暮らす母娘に突きつけられる残酷な真実とそこに現れる謎の男
全てを“神の意志”で片付ける不条理とシングルマザーの絶望的な生きづらさを描く静かで独特なカメラワーク
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インターンシップ(2013年製作の映画)

3.5

職を失ったセールスマンのおじさん2人がGoogleのインターンシップに!?
営業力だけで乗り切ろうとするおじさんと彼らをバカにしていた秀才たちがちょっとずつ歩み寄り、認め合い、仲間になっていくのが気持
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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

4.3

小さな海辺の町で静かにバカンスを楽しむ一人の女性
浜辺で戯れる母娘を眺めているうちに表情が曇り不穏な空気が流れ出す

女性が社会の中で押しつけられる母親像、その理想を覆して得た自由に苦しみ続ける人生…
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.4

間違って持ち帰ってしまった友だちのノートを返すために、遠い場所にある友だちの家を探して歩く姿を描く、究極にシンプルなストーリー。

でもそこには、なぜそこまで必死になるのかという理由や、イランという国
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ラブレス(2017年製作の映画)

4.0

離婚協議中でそれぞれに別の恋人がいる夫婦。12歳の息子を押し付け合う醜い口論が続き、それを泣きながら聞いている息子アレクセイ…
序盤から胸が締め付けられる。

その後物語はアレクセイの失踪へと話が進む
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樹海村(2021年製作の映画)

3.5

恐ろしい呪いが込められた箱「コトリバコ」によって一人、また一人と富士の樹海にその命が飲み込まれていく
次第に明らかになる呪いの正体に戦慄
「ずっとそばにいてあげて」「ずっとそばにいるよ」の思いも又、箱
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

この映画を観たら、この街を歩いたら、雨が降ったら…誰かとの愛おしい記憶がよみがえる色んな瞬間
計画通りにいかなかった道のりもまた宝物

こんな風にキュンとしながら噛みしめながらナイトオンザプラネットを
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

4.0

誰かに許可されて生きるのではなく
自分で自分を生かしたい
自分で自分の着る服を決めて
自分で自分の学ぶもの、生き方を決めたい
そんなことが許されなかったアルジェリアの暗黒の時代、“服を作る”ことを手段
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.5

出会う前とその後、何かが少し変わったり何も変わらなかったり…
今この瞬間、地球のどこかで起こっているタクシー運転手と乗客たちの小さな出会いの物語。
人間は不思議で悲しくて滑稽、だからこそ人生はこの地球
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355(2022年製作の映画)

3.5

異なる国の女スパイが手を組み犯罪組織の手から世界を守る!
ハードなアクションにドライな語り口、そして何よりこのキャスト!満足度高~い
もはやハードボイルドという言葉は女性に使う方がしっくりくるのでは、
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

世間知らずであったとしても、母親から受け継いだ「人を助けることの大切さ」を胸に生きるコンラッドの精神が尊い。
そして息子であるコンラッドの精神を父親のオックスフォード公が受け継ぎ乗り越える姿にはグッと
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.3

お金も仕事もままならなくても家族3人が笑顔でただそこにいる世界は美しい
しかしその完璧な世界が突如壊される
この世に生まれ、選ばれない悲しみを受け入れながら生きてようやく繋ぎ合えた手を法律や理不尽が呆
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

4.0

和平コンサートの為にイスラエルとパレスチナ両国の若者たちで編成されたオーケストラ。
口を開けば対立が始まる彼らに「平和」を問うシーンが印象的でした。
彼らにとって平和は、望むことはもとよりイメージする
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.8

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
あれから30年、のゴーストバスターズは子供たち!設定も時代も異なるのに何故だかとっても懐かしい。くすくす笑ってほろっと泣けてドキドキヒヤヒヤして…難しいことを考
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.5

それぞれの心の穴をピッタリ埋め合う親友七月と安生
合わせ鏡のような二人が好きと嫌い再会と別れを繰り返しながら積み上げていく人生
誰しもに訪れる人生の機微が繊細で緻密に描かれ、二人だけにしかわからない深
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.0

墜落した飛行機のブラックボックスを調査するマチュー
優れた耳を持つ彼にしか聴こえない「音」が新たな疑惑を呼び、彼にしか聴こえないことで真実も揺らぐ
二転三転する状況に面白いほど振り回されてしまった
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吸血鬼カンパニー(2007年製作の映画)

3.5

人間の血だけじゃなくて肉も食べちゃう吸血鬼、その名もネザービースト!
主人公オットーが務める会社は社員全員がネザービーストで…
唐突に始まるサスペンス、とりあえず謎を追うオットーたち
緩いのになぜかド
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パイプライン(2021年製作の映画)

2.9

穿孔技術最高の腕を持ち盗油業界で名をはせる“ピンドリ”
その腕を買われ大企業の跡取りゴヌの危険極まりない計画に加担することに…
そんな大それたことをするのにそんな行き当たりばったりな感じでいいの!?と
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そこにいた男(2020年製作の映画)

4.0

全てを捧げた男を手にかけ、取調室で供述する紗季
ほうけた表情で2年前の彼との出会いからを語り始める
紗季と男ともう一人の女、三人とも満たされないものを満たしてくれる“そこにいた”相手をたぐり寄せただけ
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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

5.0

冒頭のあるシーンを見て、この映画が特別になる予感がしました

原体験を模索しそこに真実を見いだす過程、それを昇華させた芸術の美しさに心が熱く沸き立ちました

そこに至るまでの展開、映像…全てが素晴らし
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.2

バカリズムによる文字通り架空OLの日記
大っ嫌いな月曜日を妄想で乗り切ったり、頭にくる上司を意外な方法でやっつけたり、日々私達を悩ませる出来事をカラッとやり過ごすOLたちが可愛い!
酒木さんの「お尻は
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ヒッチャー(1986年製作の映画)

3.8

『ヒッチャー』
雨のハイウェイ、眠気覚ましにヒッチハイカーの男を乗せた青年ジムに降りかかる恐怖
狂気の男ジョン・ライダーが何故人を殺すのか、何故執拗にジムを追い続けるのかが最後まで何も明らかにされない
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ミュンヘン:戦火燃ゆる前に(2021年製作の映画)

3.6

1938年のミュンヘン会談を舞台にドイツ外交官とイギリス政府官僚となった大学時代の親友二人が何とかヒトラーの暴走を止めようと奔走する
願いは同じくしつつもそれぞれの信念や政治が複雑に絡み合いながら歴史
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.2

フランスのとある小さな街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌編集部
編集長の突然の死に癖の強い記者たちが掲載する特別な記事とは…
ついフフッとしてしまう軽い笑いのセンスがなんとも粋
随所に溢れ出るW・ア
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バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ(2021年製作の映画)

3.0

真っ暗闇の中のわずかな灯りや急に現れる白いゾンビ、ラクーンシティの雰囲気や建物など、昔少しだけやったことのあるゲームの世界を思い出しました
個人的にはゾンビ犬と所長がウィルスで変異した後のG生物がたま
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.2

命を失っても尚、思いを残す場所に漂い続ける魂。
その魂と共に果てしない時の流れを旅する私の目にも命あるものは輝いて見えた
自分だったら何処を彷徨うのか、誰かを待つのか、何が私の魂を浄化してくれるのか。
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ムンナー・マイケル(2017年製作の映画)

3.5

MJをリスペクトし、ダンスバトルで身を立てるムンナーがひょんなことからギャングのボスにダンスを教えることになって…
ムンナーの華麗なるアクションは素敵だし(あんな美しい回し蹴り初めて!)、彼に一生懸命
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さがす(2022年製作の映画)

4.7

愛する者を探す瞳はもちろん、命を奪う者の空虚な瞳も、大きな罪を犯す瞳も私の目には美しく映った。
目を覆いたくなるような描写、残酷なシーンに流れる曲、役者たちの息づかい、汗、血、その全てが私にとっては衝
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でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード(2021年製作の映画)

2.4

クリフォード可愛い~!耳パタパタして可愛いな~!
…と思いながらも色んなことが引っかかってモヤモヤザワザワしてしまった。
テーマは理解できるんだけど…原作読むといいのかな…ハマれなかった~ゴメンなさい
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