はむさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.5

あれから8年、少女と犬と共にひっそりと暮らす盲目の老人
その家に謎の武装集団が押し入って…
前作ほどのDon't Breathe感はないけれどこれはこれで好き
二転三転する展開も好みだし、後悔に苛まれ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.3

ゲームの中のモブキャラの一人ガイが恋をして、自分たちの世界を守る為、自由を手にする為に闘う姿に心が熱くなり彼を応援する手に力が入る
ゲームのプレイヤーも現実世界の我々も誰かにとってはモブかもしれない、
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EXIT(2019年製作の映画)

3.6

無職ながらも日々のトレーニングは欠かさない元山岳部のヨンナム
かつてふられた彼女との再会を果たしたと思ったら有毒ガスのテロに巻き込まれて…
迫り来るガスから逃れる為により高い所を目指して走る!登る!の
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ルーム(2015年製作の映画)

4.3

7年間に及ぶ監禁からの脱出を試みるジョイと5歳の息子ジャック
前半は脱出までを後半はその後の2人に降かかる苦難をジャックの目を通して丁寧に描く…
物語も秀逸だけど、何よりもジャック役のジェイコブくんが
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ザ・ラスト・マーセナリー(2021年製作の映画)

3.9

お初ヴァン・ダム!
のっけからヴァン・ダムの開脚からの華麗なダイブにノックアウト
伝説の元傭兵その名もザ・ミスト!寄せ集めのチームで悪者の策略から息子を守る熱い男です!
「大事な時はいつもそばにいる」
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復讐者たち(2020年製作の映画)

3.5

敗戦直後のドイツ
「目には目を、600万人(の犠牲)には600万人を」という信念の元、ホロコーストを生きのびたユダヤ人によるドイツへの復讐計画プランA
迫害を受けた人たちの傷に見合う罰なんてあるのだろ
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恐怖人形(2019年製作の映画)

3.0

何者かに招待された8人の男女
キャンプ場にチェーンソーに斧…何かを連想させられる恐ろしいシチュエーションも、教授の変態プレイやらどんどんどんどん大きくなって必死で皆に襲いかかる人形のいじらしさにこの作
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シンプルな情熱(2020年製作の映画)

3.3

自分の好きな時にだけ現れて身体を求める妻のいる美しい男と彼に溺れる若くない知的な女
彼女が彼を待ち続け、求め続け、周りも何も見えなくなっていく様を淡々と描いた一人称の表現は、本人さながら私までもどんど
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.2

『サイダーのように言葉が湧き上がる』
どこまでも青い空、真っ白な入道雲、カラフルなショッピングモール、そして物語の主役「俳句」までもが鮮やかな色彩を放ち物語を引っ張っていく
17音に込められた思いがサ
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ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

4.0

不老不死をもたらすという言い伝えのある「奇跡の花」を求めてアマゾンのジャングルを突き進むアドベンチャームービー
冒険はもちろん、伝説や呪い、ドウェイン・ジョンソンの筋肉…ワクワクがつまった127分に大
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タグ(2018年製作の映画)

4.0

9歳の頃から毎年5月に鬼ごっこを続けてきた5人
30年目の今年、未だかつて鬼になったことのないジェリーを捕まえるべく残る4人が結束し4対1の死闘(鬼ごっこ)が始まる!
とことん下品でバカらしい大人の鬼
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ファイティング・ダディ 怒りの除雪車(2014年製作の映画)

4.0

『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』
息子を殺した奴らに復讐するいかつい除雪車に乗ったいかつい親父
笑っていいのかすらわからない北欧ギャグや最低過ぎるレイシズム、凄惨な暴力が厚く降り積もる雪に覆い
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狂獣 欲望の海域(2017年製作の映画)

3.7

「狗(いぬ)のように悪人を咬み殺すッ!人々を守るために!」と血の気の多い刑事マックス・チャンが暴れまくる100分
海中、嵐の船上とやたら水気の多い場所での格闘は見応えあり
男の色気はズブ濡れになってか
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海底47m 古代マヤの死の迷宮(2019年製作の映画)

3.6

今回は遺跡の眠る海底洞窟の中ででっかいサメたちに出会っちゃいます!
盲目のサメのビジュアルも良いし、ホッとしてからのギャーッの緩急も良いし、伏線を回収しまくったラストの畳み掛けにも興奮!好き~
弱かっ
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マーターズ(2007年製作の映画)

4.0

観ていてきつかったのは監禁された彼女に触れる人間の手がどこまでも冷たかったこと
その手にすがる目を躊躇なく無視できる彼らはどんな気持ちなのか
私は彼女が何かを見たとされる瞬間を救いとも愛とも美しいとも
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海底47m(2017年製作の映画)

3.5

酸素ボンベの残量、潜水病に窒素中毒!(初めて聞いた!)
事前に説明されればされるほど前フリにしか聞こえない~
静かに迫り来るサメに怯えるその前に姉妹をパニックに陥れる要素が満載
ここぞという時のサメの
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アイアン・ジャイアント(1999年製作の映画)

3.8

1957年の地球に突如現れたロボット、アイアン・ジャイアント
記憶をなくしたロボットと彼を助けた少年ホーガースが友情を育む優しい優しい物語
記憶を失いまるで子供のようなアイアン・ジャイアントが言葉を覚
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SEOBOK/ソボク(2021年製作の映画)

3.8

人間の命を長らえるために作られて、人類の存続の為に抹殺されようとするクローンと彼を守ろうとする男
クローンの製造によってあぶりだされる人間の愚かさ、というありがちなストーリーも「不死のクローンと、余命
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

望まない妊娠、その中絶のためにNYを彷徨う少女
下心を持って近づく男たちを察知することはできても拒絶する術は知らず、差し伸べられた手を取ることすら思いつかない、子供だ
原題の「Never Rarel
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少年の君(2019年製作の映画)

3.6

希望の見えない過酷な状況にある少女と少年が互いに誰にも触らせなかった心の傷を手当し合い、共有し、強く結びつく様を残酷なまでに美しく描いたラブストーリー
幸せな刹那の瞬間の二人の瑞々しい演技が素晴らしか
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.3

それまで接点のなかった5人の高校生が受ける休日の補習
互いに反目し合いながらも課題そっちのけでぶつかり合い、次第に理解し合ってしく
ぶつかって吐き出して、自分の気持ちでで一杯一杯だった小さな世界が一気
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.3

水の供給もままならない田舎の村に突如起こる理不尽な襲撃を、村人が自分たちの流儀で粛々と迎え撃つ超バイオレンス西部劇的ホラー
人間を狩る側の差別主義に胸糞が悪くなるも、自分もまた同様の目で誰かを見ていな
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刑事グロム vs 粛正の疫病ドクター(2021年製作の映画)

3.5

ロシア産ヒーロー映画です!邦題がたまりません!
共に心にある「正義」
その実現の為に手段を選ばない男と拳ひとつで信念を貫く男の対決!
他人を信じることのできないグロムを助けるサンモンペッグ風の相棒も好
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.6

コングのモーニングルーティンに癒され、バトルin香港に血がたぎり、闘いを終え見つめ合う両者に胸がときめく
去っていくゴジラの背中の哀愁と再び人間と共にあるコングの朝が切ない
ふと2人(?)にこれだけ面
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スーパーヒーローへの道(2020年製作の映画)

3.6

人間とスーパーヒーローが共存する世界
誰でも簡単に“超人能力”を得られる薬が売買され凶悪な事件が相次ぐ…
仏映画らしくヒーロー側も悪人たちも能力が限定的でそんなに強すぎないところがいい
人を殴って疲れ
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二重のまち/交代地のうたを編む(2019年製作の映画)

4.7

4人の旅人が陸前高田を訪れ人々の話を聞き、自ら物語を紡ぐドキュメンタリー

まちの人の様々な想いを受けとめ、それを誰かに語る作業の難しさ、苦しさが画面を通してひしひしと伝わってくる

彼らが危惧するよ
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.0

孤島にある灯台と2人の灯台守
最低限の食べ物と汚水混じりの水を体内に入れては排出する日々
聞こえるのは霧笛、吹き晒す風、打ちつける波の音のみ
妄想と狂気で極限まで追い詰められた2人には灯台の灯りですら
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アシュラ(2016年製作の映画)

4.4

如何に相手を屈服させるか、それとも諦めて服従するか、血も涙もない最低な男たちの破滅の道に何故だか心が熱くなる
悪に手を染めみるみる豹変していくソンモがたまらなく切ない
全員集合の死闘も、これしかないと
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アリ&クイーンズ(2021年製作の映画)

3.0

幼い頃に別れた母を探す為、インドネシアからはるばるNYにやってきた青年アリ
悲しいことがあっても誰かに受けた優しさを受け止め自分で前を向くそのキラキラした瞳が印象的
“You belong here(
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

3.8

息子の誕生を機に泥棒から足を洗ったお父さんMr.FOXでもどうしても自分の野生本能は抑えられない。
そんなお父さんに認めてもらいたい劣等感の塊アッシュ。
人間との闘いの中で2人(2匹)がファンタスティ
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鬼手(2019年製作の映画)

3.6

家族を失った少年に残されたものは囲碁の才能だけ!
まるで虎の穴のような山寺での囲碁修行が凄まじい!
姉を自殺に追いやった最強棋士への復讐の為、囲碁の腕と一緒に体も鍛えぬく
囲碁の強敵たちとの闘いの場、
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アス(2019年製作の映画)

4.0

心が落ち着かない気味の悪い2時間
豊かな我々とまるで合わせ鏡のように対になる恵まれず存在などしないかの如く扱われていた人々に突如として足元をすくわれる恐怖
強いメッセージを感じつつもラストシーンのあれ
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

4.0

認知症という病
私は「その時」が来たら果たして耐えられるだろうか
大切な人のことを忘れてしまうことに
大切な人に忘れられることに
怖い、怖くて仕方がないです
ただこの物語は美しかった
そんな選択もある
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アジアの天使(2021年製作の映画)

3.5

失い続けてきた人生だから
せめて今あるものはと守ろうとする
でもふとした瞬間や出会いによってすでに手の中にあったものがより大切なものに生まれ変わる
天使とはその瞬間そのものなのかなと思う
私の前にも現
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.0

ゾンビはもっと多くても怖くてもいいとか、631部隊の面々ももっと凶悪であってほしかったとか主人公の線が細かったかなとか色々…
カーチェイスは良かったです。あそこから前作と同様の“限られた空間での闘い”
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笑う故郷(2016年製作の映画)

3.8

ノーベル賞作家のダニエルが40年振りに故郷に戻る
小さな町に暮らす人々は地元の英雄を歓迎しているかに見えたが…
面白い!友人、元カノ、地元の芸術家、ダニエルと接する人々の彼への感情が徐々にむき出しにな
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