はむさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.3

『イップ・マン 完結』
イップ・マン最後の闘いの舞台はアメリカ
国、中国武術、自らのアイデンティティを脅かされる地でイップ師匠は何ら変わらず不公正に立ち向かう!
スコット・アドキンス演じる人種差別的な
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逃げた女(2019年製作の映画)

4.0

主人公ガミと彼女が再会する3人の女性
女同士の探るような、でも互いにもたれ合うような一見穏やかな会話の中にわずかな真実と本音が見え隠れする
奇妙な同調とすれ違い、そのジリジリ感と、彼女たちの心を乱す男
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.0

エリート刑事が左遷された田舎町
しかし突如起こる残虐な殺人事件に事態は一変!って所からの不穏さとバカバカしさのミックスがたまらない!ちょこちょこ張り巡らされた伏線の回収も、相棒との結束も最高
とりあえ
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.6

「車椅子を使う主人公」であるからこその恐怖や避けられないリスク、もどかしさ、そして怒りを盛り込むその巧みさには舌を巻いた
それと同時に誰かの弱い部分を盾にその人の全てを支配するエゴに親だろうが何だろう
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.7

父親の強さを受け継ぐ娘
不安いっぱい、全てを母親に委ねる息子
この2人の成長を描く
3人の子供たちを見守りながらその生き方を彼らに示すエミリー・ブラントと、悲しみを強さに変えるキリアン・マーフィの2人
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

4.0

酒に女にドラッグでトリップ…どう考えても関わり合いたくない男。
なのに周りにいる人はなぜか皆幸せそうだ。奥さんはもちろん猫でさえも。
楽しむことが好き、と言い切るムーンドッグの人生や人間の負の部分を否
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スーパーティーチャー 熱血格闘(2018年製作の映画)

4.0

どうしようもない落ちこぼれたちをド兄が1人残らず更生させてサムズアップ!
ビシッと固めた髪と爽やかな笑顔からのぞく白い歯、妙に姿勢の良いバイクの乗り方に彼の哲学を感じました😌✨
お前ら…全員、俺につい
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.8

3組の母と息子
息子たちは皆10歳で名前は「ユウ」だ
父親の不在、仕事の有無など状況は違えどもそれぞれの母と息子の距離はかなり近い
近すぎるが故に気持ちを見誤り、近すぎるが故に憎しみがわいてくる辺りは
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

家庭でも職場でも存在感のない男がある事件をきっかけにその能力を覚醒させて…
まぁ最高!上半期イチすっきり!
ハッチの覚醒に理由はあるとはいえ半ば巻き込み事故的な感じでやられるロシアンマフィアが気の毒に
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.3

ブータンの秘境ルナナに派遣された教師ウゲン
大歓迎を受け、そこで自然と繋がりながら生きる人々や学ぶことに目をキラキラさせる子供たちと触れ合う中で彼自身も自分にとって大切なもの、幸せとは何かを学んでいく
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AWAKE アウェイク(2021年製作の映画)

3.0

突如全ての人類が“不眠”という病に侵された世界
徐々に人々の思考は止まり、凶暴化し無秩序な世界へと変わり果てる中“眠ることのできる”少女を利用しようとする人間が現れて…
設定は面白いのに切迫感がなくぼ
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ロニートとエスティ 彼女たちの選択(2017年製作の映画)

3.5

かつて父親に反対された恋が父の死をきっかけにした帰郷で再燃する
ロニートとエスティ、そしてエスティの夫ドヴィッド、それぞれ重く苦しいものに囚われて生きてきた3人の人生の選択にたまらない気持ちになった
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.1

ある日突然強制収容所での暮らしが始まる家族
人権を蹂躙される過酷な毎日に自分を見失うもある人の言葉によって人生の意味を見つける青年
今この瞬間にも起きている理不尽で凄惨な真実をエンターテインメントに落
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.8

エイリアンによる地球の侵略に防戦一方の人類
タイムループの能力を得てしまったトム・クルーズが死ぬ→戦場に戻る→戦い方を覚える、を繰り返して戦闘能力ゼロからめちゃくちゃ強くなる流れはゲームのようで面白い
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毒戦 BELIEVER(2017年製作の映画)

3.9

麻薬取締局のウォノ刑事と組織に見放され捜査に加担する孤独な青年ラク、正体が謎に包まれた麻薬王
潜入捜査が進むも深い霧がかかりなかなか真相にたどりつけない
ウォノとラクの間の表現し難い共鳴に何故だか切な
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.5

映画の製作、撮影の後の真の本番である編集の苦しみがド素人の私にですら伝わってきた
誰のために、何のために、何を伝えたくて映画を作るのか、そしてそれが自分の記憶とどう繋がるのか、他者とどう繋がっていくの
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

4.0

父親を殺された14歳の少女がその復讐のために酒飲みの老いた保安官、目的を同じくするレンジャーの3人で旅に出る
胡散臭い話ばかりのおじさん2人が少女の目を通してどんどんかっこよく見えてくる終盤は熱い
西
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.9

『ミッチェル家とマシンの反乱』
AIの反乱によって滅亡の危機に瀕する人類を救うのは変わり者ばかりのミッチェル家の面々!
人間はWi-Fiを切られてダメージを食らい、ロボット達はモンチ(犬)の顔にシステ
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.3

東西冷戦下、英国諜報部「サーカス」内に潜む二重スパイ“もぐら”は一体誰なのか

やっと鑑賞!まだ1度目だけど好きすぎます
一人一人のコードネーム、この時代だからこその非情な展開と物語を動かす切ない恋、
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がんばれ!チョルス(2019年製作の映画)

3.4

『がんばれ!チョルス』
誰もが振り返る程の容姿を持つが中身は子供のチョルスは病院で出会った難病を抱える少女が娘だとわかってアタフタ
彼女の願いを叶えるためのドタバタの冒険に大いに笑い、2人が心を通わせ
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.8

100%ラッセル・クロウが悪いのに、こっちも悪いのかも、と思わせる主人公の迂闊さと軽率さが絶妙な塩梅!イライラMAX!
そもそも車を…とか、ラストはどうなの?いやぁどうなのアレ…なんてツッコミどころ満
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サウンド・オブ・ノイズ(2010年製作の映画)

3.7

世にはびこる緩い音楽にNOを突きつけるはみ出し者の6人の音楽家たちが街のあらゆる物を楽器に見立ててゲリラコンサートを決行する
私たちの周りにある小さなノイズが集まり音を楽しむ音楽へと変貌する
音楽嫌い
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ギャングバスターズ(2012年製作の映画)

3.7

アメリカ南部アラバマ
荒くれ者の3兄弟が美女から請負った仕事は彼女の元夫から息子ロブを奪うこと
逃走中、元夫から放たれる刺客たちのクセが強い(好み)
ロブとの友情を育みながら自分たちの人生を見つめ直す
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.8

老いることは往々にして残酷だ
認知症のような病になり、記憶や尊厳、安住の場所を失い、心の拠り所は左手にある腕時計だけになったりする
何より、大切だった家族を苦しめ傷付けてしまう
この作品はそれを疑似体
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.3

私の知らないところで世の中のOLさんたちは日々戦ってたんですね
そして私も日々の業務の中で知らず知らず反射神経やら動体視力やらが鍛えられて強くなってたんですね
ていうか、どの会社にも森崎ウィンさんみた
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ロンドンゾンビ紀行(2012年製作の映画)

3.5

ゾンビに襲われたロンドンの街
ちょっと頼りないテリーとアンディの兄弟がおじいちゃんのいる老人ホームのみんなを助けるぞ!
ノロノロゾンビに負けないおじいちゃん、おばあちゃんにほっこり☺️
ダブルデッカー
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.8

『茜色に焼かれる』
悔しい、悔しい、悔しい
行き場のない悔しい気持ちでいっぱいになって爆発しそうになる
ルールってなんだ、形式的なルールを守らなかったら社会からはじかれるそのルールもなんなんだ
だった
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.4

冷戦時代の東ドイツ
反体制を疑われ全てを監視される劇作家と彼を盗聴する男
盗聴中、国家に忠誠を誓った男の渇いた心に不意に豊かな芸術や愛情がしみわたる
誰もが抗えない時代の波の中で息づく欲望や芸術への飢
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

無気力で飽きっぽい不良高校生研二が太田、朝倉と共に結成するバンド「古武術」
2本のベースとドラムの振動が初めて重なる瞬間の感動、織り成す音が生み出す高揚感に「音楽」を浴びる幸せを噛み締める
作画も最高
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

3.5

自分と他人は全く違う生き物だ
ならばせめて想像しよう、摩擦をなかったことにせず知ろうとしよう、そうすることで世界の見え方がコロッと変わるかもしれない、というこの先摩擦だらけの世界を生きる若者たちに向け
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.8

容姿にコンプレックスを持つレニーが頭を打ったことで超絶美女に変身!…と思い込む、この設定が面白い!
自分は容姿端麗だと信じて疑わないレニーとそのままのレニーを好きになる恋人との誤解のまま進む掛け合いが
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

対話する二人から次々と繰り出される言葉にあれこれ想像を膨らませ、思わぬ方向に転ぶスリルを味わったり、突如現れる核心にホロリとしたり、感情を振り回されることがどこか心地良い
そうして予期せぬ瞬間、予期せ
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ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

4.0

バラバラでまとまりのないアカペラグループ「べラーズ」
コンテスト直前、空中分解寸前の彼女たちが自分のダメなところを見つめることで相手の良さを見つけていく
みんなの気持ちが一つになったラストステージは最
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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.3

一人の農場主の依頼から始まる弁護士ロブと巨大企業との闘い
十数年にも渡りこの訴訟に関わり続けた彼を単なるヒーローではなく、彼もまた大きな力に人生を飲み込まれた当事者として丁寧に描く実話ベースの物語
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

何も特別じゃない、今と変わらない日常の延長線上に戦争を描いているからちゃんと恐ろしくてちゃんと心にも響くのかなぁと思いました
そのせいか鑑賞中はもしこれが自分だったら、ということばかり考えてしまいまし
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

4.3

「我が家に勝る場所はない」と温かい思い出のつまった家を取り戻そうとするジミー
世間から取り残された存在の彼が、自分の心の中にしかない幸せや人生を輝かせてくれると信じる物への執着を捨てられないことが切な
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