bibooさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.8

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ザ・夏休み映画って感じがしてすごく良い空気感だった。ジュブナイルとかET的な一夏の冒険感。クライマックス、武士の青春のラストを生で演じるという展開には「えっ、そういう感じ?!」と一瞬なったけど、伊藤万>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.7

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3時間というなかなかな長尺だったけど、一瞬たりとも見逃さずに意識を途切れさせずに刮目しなきゃいけないと思わされるシーンが何度かあった。舞台挨拶で言われていた岡田くんの車内でのシーンもそうだし、クライマ>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.4

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寄りの使い方、ドローン映像の差し込み方、物撮り、カットがいちいちセンス良い。実話を基にしていることも、主人公たちがあくまで語り手の少年によって客観的に映されていることも、切り口が良い。最後に91年のハ>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

3.5

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映像の美しさ。このファンタジー加減が評価されてた時代が少し恋しくもなる。初めてちゃんと見てみたけど、特に韓国をはじめとした国外のアジア作品にかなり影響与えたんだなと思った。この映画の影響を感じる映画が>>続きを読む

mellow(2020年製作の映画)

3.0

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おだやかでゆるやかな映画。田中圭があまりに告られすぎてなぜか途中コントに思えてきた(悪い意味でなく)。でも十人十色な好きの表現の仕方があって良かった。姪っ子役の子役の演技が大人びていて誰かの物真似をや>>続きを読む

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

3.4

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岩井俊二の作家性。リアルがベースではあるけど限りなくファンタジー。緩やかな緩急の中に徐々に引き込まれて、どこかでこの世界線が実在するんじゃないかとさえ思えてくる。岩井監督の作品は、「ラストレター」とか>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.5

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原作は未読だけど、それでも見てる限り恐らく原作に忠実に、しかも全く手を緩めることなく残酷描写もアクションもしっかり描いてるんだろうなと思える。それくらい今回もかなり端折らずに映していて、絶賛ご飯が喉を>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

3.8

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中国・香港・台湾の映画は、気持ちをぶつけ合ったり相手と戦ったりするときに、もれなく感情的だから見終わったあとに色んな気持ちが沸いて真っ直ぐに一言で感想を片付けられないことが多い。かき乱されるというか、>>続きを読む

No Return(2021年製作の映画)

-

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根っからのファンの人とかなら泣けるんだろうなぁ。配役が錦戸くん、音楽も錦戸くんというところで、テレビのゴールデンでよくあるジャニーズ主題歌・ジャニーズ主演の大人の事情絡みまくりのドラマを思い出した。自>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

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エンターテインメント復讐劇。往年のDIVAたちの数々の名曲に合わせてミュージカル的に展開してくのも良いし、全編カラーバランスがとにかく最高。青と赤。浅はかでゲスな男たち。だけど男が全面的に悪いという流>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

3.4

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香川さんの良い人なんだかヤバい人なんだかいまいち確信持てない気持ち悪さを纏った演技がすごいな。オダギリジョーが当時30歳とは思えないほど色気あってかっこいい。渋くてどこか若さもあって良い。
お互いに外
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WALKING MAN(2019年製作の映画)

2.0

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若い世代の日本のラッパーも出てるし音楽も使ってるのはわかるけど、J Hiphopをフックアップしたいならもっとうまいやり方があったと思う。ほぼ自主映画的な、B級ピンク映画的な雰囲気がずっとあって、J >>続きを読む

ボー・バーナムの明けても暮れても巣ごもり(2021年製作の映画)

3.5

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エレクトロポップ調のトラック自体は良い曲ばっかりで音楽性はとても好きだったけど、Netflixによる翻訳の字幕を見ての解釈だと歌詞が独りよがりで救いがなくてあんまりテンションは上げられずに終わった。ラ>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

3.5

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どこか大人になりきれてない人たちの物語という感じがした。映画の最後では登場人物たちが自分を見つめ直して変わっていく様が描かれてはいたけど、シュンを求める動機を含め渚はやっぱり身勝手でヒモな部分があるし>>続きを読む

プラットフォーム(2019年製作の映画)

4.0

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弱肉強食。食うか食われるか。金の斧、銀の斧。心が優しいやつは生き残れるか。人間の心理をシンプルに表現した映画で面白かった。主人公一人に集中した心理描写がとても伝わってきて良かったけど、もっと数人の心理>>続きを読む

EXIT(2019年製作の映画)

3.9

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無条件で何も考えず楽しめる大衆アクション映画。韓国映画は車のアクションが派手で良い。しょーもないギャグも多めで楽しいし、わかりやすくて、重要なネタバレをエンドロールでしたのも良い。なんであんなにドロー>>続きを読む

さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.4

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菜奈ちゃんの真っ直ぐでピュアな歌声、麦ちゃんの感情を誘う透明感のある歌声。二人の絶妙なバランスと作家性やや強めの演出で紡がれるロマンシス映画だと感じた。この映画、成田凌がいつも以上に美しく見えるんだけ>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.9

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表情の移り変わりや、ポスターとか物のパッケージとか描写が丁寧で細かくて良い。色使いも可愛い。動きの強弱、遠近の使い方も良くて好きだった。俳句の意味をいちいち知りたくなる。

大貫妙子の歌が良すぎて、あ
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.0

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前情報入れずに見たので、最初ミッドサマー的な奇妙な慣習だったり法律のない村で繰り広げられるホラー的な感じなのかなと思ったら思わぬミステリー要素で2時間あっという間だった。しかも最後まで怪しさや不気味さ>>続きを読む

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.0

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総理大臣への愚痴でずっと蔓延してる日本を見てるとあんな想像も絶するほどの大役は、小川さんみたいな正直で真っ直ぐな仁義のある人がなると死んでしまうんじゃないかと思ってしまう。もちろんこういう人を応援した>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

5.0

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「この車があれば10人救えた、このバッジがあれば2人が救えた」と泣くシンドラーを見て、彼みたいな人は日本の政界にはいるのかなと思ってしまった。こういう世界史にちゃんと向き合って知っていかないとと改めて>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.6

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CGも多用してるとは思うがカーチェイスが見応えある。ラストの展開は予想がつく感じではあったけど、やっぱり韓国のゾンビ映画は派手だし、メイクもちゃんとキモくて良いし、倒し方のアイデアが良いと思う。銃で撃>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.8

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小気味のいいほのぼのとした「あたしンち」みたいな掛け合いがすごく可笑しくて癒されて面白かった。ポスタービジュアルや手書き風の題字も可愛い。
成田凌のオタクっぽい笑い方が良い。誰かモチーフにした人がいそ
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タロウのバカ(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

若すぎる若者たちの空虚、焦燥、暴力が描かれてる。

なんでこの作品に出たんだろう、なんでこの人とタッグ組んだんだろう?なんでこの題材を選んだんだろう?がこの先もっと問われてくるなとこの2021年にそう
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.5

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映像美、音楽、中村佳穂さんの表現力素晴らしすぎる。これに関しては劇場の大画面大音響で体感できて本当に良かったと思う。街の景色とか川の景色もすごく細かくて美しいんだけど、写真からイラストを起こしてるんだ>>続きを読む

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

エンドゲームしかり、一番最近劇場で上映されたシリーズがかなり衝撃展開のものが続いていたため、今作はかなり平和でハッピーエンドに感じてしまった。私がひねくれてるのもあるが、血が繋がってないとはいえ両親も>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.9

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囃し立てて周りで見てたやつの中には佐々木のこと馬鹿にしてたやつもいたのかもしれない。けど、思い返すといつも話に出てきて、愛されていて、ガサツに見えるけど実はみんなの中和剤的な存在だったのかも、実は一番>>続きを読む

アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

3.8

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森山未來は作品を重ねるごとに役への作り込みがすごくなってるな…北村匠海くんの仕上げ方も良く、頑張ってたし、試合クライマックスでの目がキマってて良かった。
実際本当に当ててたりもするみたいだけど、怪我は
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アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

3.5

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ボクシング映画はなんだかんだ面白い。丁寧に描けば描くほど、役者の人たちがボクシングに熱中するほど、観てる方もものすごく引き込まれるから。

ロバートの博とか友近とか、(この映画には出てないけど)東京0
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.8

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初めてティザーで見たときにポスターと題字が可愛いなと思ってから妙に気になってた作品。

話の舞台的に長回しも多い感じしたし、エキストラも多いだろうし、全員のタイミングをどうやって揃えてんだろうかとか、
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彼女が夢から覚めるまで(2021年製作の映画)

4.0

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菅原小春さん初演技??「いだてん」以来くらいなのか。
すごくよかった。CMでもよく見るけど出る幅増やしたのかな?森山未來の繋がり?これ見てアポ増えそう。

HIMIくんの音楽も最高だし、光と色の使い方
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余りある(2021年製作の映画)

4.0

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いや、思いがけず、泣きそうになった。
若葉竜也さんの泣きの演技、色んな映画で見てきた気がするけど、どの泣きもわざとらしくなく素敵で良いのなんなん。
20分の短編なのにとても引き込まれたし、情報量のバラ
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あの頃。(2021年製作の映画)

4.8

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めちゃくちゃ固有名詞や知識が炸裂する猛烈ヲタク日記なのかなと思って前情報入れずに見たら思いがけず仲間への愛と青春の日々を描いた素敵な喜劇だった。
おそらくきっと絶対本当の本人たちはもっとアクが強いんだ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

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坂元裕二の描く、『”ほんとうに居そうな人たち”の話』がいつも絶妙で唸らされる。なんでこの感覚がわかるんだろう。色んなことに詳しすぎやしないか?の一言に尽きる。

出てくる音楽とか作品が全てすんげえ絶妙
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ひとよ(2019年製作の映画)

3.4

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ダラダラダラダラ家族の絆を確かめ合ってる4人。変は変なんだけど一番家族臭いのかもと思った。

クライマックスで急にハードボイルド刑事ものみたいになった。カーチェイスと飛び蹴りがすごい。笑

キャラクター(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。見た後の余韻がすごい。新しい邦画を見れた感じがした。
次この人たち殺されそうだとか結末どうなりそうだなとか、散りばめられた伏線から色々妄想膨らませながら見たけど、どの展開も想像を超えてきた
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