ネさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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オズの魔法使(1939年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

カンザスの世界をセピア色で表現することでカラフルなオズの世界の美しさが一層際立っていた。
本当に大切なことは身近にある。そして欲しいものもきっとすでに持っている。大切なのはそれに気がつけるかどうかだ。
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リトル・ジョー(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

香りを残すために生殖機能を絶たれた花。その花は、自らの子孫を残すために、花粉をもって人間を支配し始めた。
気が触れたり、制御のできない状態になってしまうわけではない。アレルギー反応も出ない。しかし「な
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オペラNo.1(1994年製作の映画)

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本の虫の男の子と、ヘルメットをかぶった女の子をくっつける2人の妖精の物語。

お互いに向けさせようとした好意が何故か妖精の自分に向いてしまって、男の子は妖精のローラーブレードを脱がす。
それを発端に女
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アンビション(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

社会への反抗心、なんだろうか。
物を壊したい・誰構わず殴りたい・綺麗な女とはキスがしたい。
当然そんな状態では必ず反撃を食らう。ありったけ殴られて部屋を追い出された主人公は「俺ならうまくいく」(ニュア
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セオリー・オブ・アチーヴメント(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

お金を稼ぐために嫌いな仕事をするのはやめろ。ロト6は次こそ当たる気がする。商売が上手な不動産屋になったらそれが本業になってしまうだろう。
登場人物は皆お金がないし、集まって燻っている。彼らの話は全て理
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サバイビング・デザイアー(1991年製作の映画)

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カラマーゾフの一節だけを教える文学の教師と、それを熱心に聞き入る美人女子大生の恋の話。

(500)日のサマーのときにも思ったけど、「わたしは相手を利用してしまうかもしれない」って事前に注意事項を張り
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シャイニング(1980年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

大きい音とか急な何かで脅かす系ではなく、ジワジワ迫り来るホラーなので、普段ホラーを観ないわたしでも面白く観られた。

“何かわからない彼ら“は超能力を持つ人間を嫌う。だからダニーは首を締められ、ハロラ
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

どんなにへんてこな経験でも、お姉さんと過ごしたひと夏の思い出は本物だ。
一番最後に草むらから出てきたペンギン号が、確かに<海>がそこに存在していたことを証明している。

原作があるものだと、どうしても
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おんなのこきらい(2014年製作の映画)

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可愛く男に媚びることが処世術っていう土台がそもそも皮肉で、そういう世界で生きるために身につけていた鎧を剥がしてくれる人に出会ったら、そりゃ好きになっちゃうよ。

「本当に好きでもない女の子に可愛いなん
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ミスト(2007年製作の映画)

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極限になると人は神や、見えないものを信じようとする。すぐ生贄を、って血を与えようとする。カーモディも最初は疎まれていたのに、だんだん権力を増していった。それはあの昆虫がたまたまカーモディを殺さなかった>>続きを読む

ダイ・ハード2(1990年製作の映画)

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今回は空港!ハイジャックじゃなくて空港が舞台なのが面白い。
もはやジョンマクレーンがいるところでテロが起きる。コナン並みにトラブルメーカーだよ。
大きな塊が一気に燃えるとやっぱり気持ちがいい!悪党全部
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

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小学生の頃、学校から帰ると当時専業主婦だった母がソファに寝っ転がりながら銃撃戦の映画を見ていたことを、銃声を聞くと思い出す。最後にハンスを殺すところ、降参に見せかけて背中に銃背負ってるシーンとか、ちゃ>>続きを読む

ブラック・スワン(2010年製作の映画)

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芸術は数学みたいに絶対的な正解がないのに、成功と失敗は間違いなくある。
そんな世界に片足を突っ込んでいた自分としては、追い詰められていく様に自分の経験を重ねてしまって辛かった。結局セックスやドラッグ、
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

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半分以上バーフバリ(パパ)の話で笑った。王の凱旋、いや確かにそうなんだけど、凱旋するところがラストクライマックスなんだ?!凱旋してからなにか民に支持されるアクションが起こるのではなくて?!っていうビッ>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

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インド映画デビュー!とにかく無茶振りなんでもアリ感と敵を容赦なく倒していくのが気持ち良くてアドレナリンが出る。映画館で観たかった。
王道ストーリーと言えばそれまでだけど、それくらいシンプルなものをど真
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

意図せず疫病が絡む映画をタイムリーに見てしまった。消毒を町中に撒いたり観光客には心配入りませんという説明をしたり、全く別の国の全く状況が違う中での話なのに、どこか他人事というふうに線引きできなかった。>>続きを読む

シンプル・シモン(2010年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

自分の想定外にいる人間は、最初は不快だ。それは自分を乱す要因でしかないのだけれど、次第にバリアを壊されていく様は、見ていてくすぐったくなった。
アスペルガーのシモンがサムのために”仲間と”協力をするな
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架空OL日記(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「私たちに必要なのは、真実ではなく矛先だ」という台詞、ドラマの中ではポップに描かれているけれど、それってあの銀行をもっと広い社会で捉えるとすごく怖い。叩けるなら、愚痴が言えるなら、それがいかに真実を置>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

90年に一度行われる大祭典は、彼らの常識の線の上をずっと外れていなくて、だからこそ奇想天外なことが起こるというよりは、淡々と儀式が行われていてよかった。終始ニヤニヤしてしまった。

72歳の聖なる象徴
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

家主がキャンプに行ってる間に贅沢しまくる家族4人の図が凄く良かった。「金はシワを伸ばすアイロン。金さえあれば歪んだ思想もピンと張る(ニュアンス)」みたいな言葉がすごく響いた。

父親に「無計画こそ絶対
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東京物語(1953年製作の映画)

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変わってしまった子供たちのことを寂しく思いながらも、それでも自分たちは幸せだと言い聞かせる姿がなんだかとても悲しかった。

自分の実の両親を邪険に扱う娘・息子夫妻は冷たく見える。反対に、紀子の献身的に
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麦秋(1951年製作の映画)

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結婚に対する「みんな心配してるんだよ」という押し付けがましさ。“心配している自分”が安心したいためだけに、周りが当事者を置いてけぼりにして要らん根回しをしてどんどん話を進めていくその勝手感。紀子と綾が>>続きを読む

晩春(1949年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

紀子の価値観は周りよりもずっとずっと都会的で、だからこそ周りからの“結婚することこそが幸せ”という押し付けに押しつぶされそうになる。

お父さんが「諦めの気持ちでお嫁に行くわけじゃないよな?」って聞い
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シフトの計算してお金借りてる時点で中島くんの意図なんか簡単に見えそうだけど(少なくともわたしには見えた)、渦中にいると分からないものなのか。鈴子も大人っぽいのだけど、この不器用さがとても人間だなあと思>>続きを読む

下妻物語(2004年製作の映画)

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真反対だけど、自分の芯がちゃんとあるところが通ずるからこそ、どことなく気が合う。最強だった。立ち止まってしまったときはわざとらしくなく、でも的確に助けてくれるバディがいる関係、最強。
出てくるキャスト
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

今回はあまり気味の悪さはなかった。
起こる事象が超自然なことばかりだから、不気味な世界ではあるけれど、それを除けば実にヒューマンホラーだなという感じ。

みんなが殺されなくてスティーブンに媚びへつらう
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お嬢さん(2016年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映像が本当に艶かしくて美しい。若い女に性描写の本を読ませる、それを“紳士”たちが見物するという、下世話な趣味が、あまりに美しい映像で映し出されるからこそ、余計に気味の悪さが引き立つ。

スックと伯爵が
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17歳の肖像(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

平たく言えば未成年に手出す理性のないオジさんキモい!!!!!の一言なんだけど、自分が知らない世界を知っていること、見せてくれることが自分の目には魅力的に映る気持ちも分かっちゃうからつらい。
校則や親に
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「真剣に付き合う気はない」ってはじめに断言して、それにOKを出してるんだから、トムは振り回されても文句は言えないんじゃないかなあと思う。付き合いを重ねるにつれてその気持ちが変わると思った、というのは傲>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

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正反対だからこそ、生まれる面白さがある。
SNSだと似通ったものの考え方の人間だけで身の回りを構築できてしまうから、自分が実はものすごく偏った思考であってもそれがメジャーだと思ってしまう。
お互いがお
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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

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クレジットで幼いローラがこっそりヒールを履いて鳴らしながらステップを踏むのが、冒頭ながらすごく良いシーンだと思った。幸せそうな顔がとても美しかった。

靴の製造工程の図やブーツのファスナーを上げるとこ
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ショウほど素敵な商売はない(1954年製作の映画)

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ストーリーは至ってシンプルで、他にいろんな興味の沸くものができても、あの煌びやかなショーは出る側にとっても強烈に惹きつけられる魅力がある。(この点はどこか、最近見たニューシネマパラダイスに通ずるものが>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ぎこちなく、少しずつ距離を縮めていくアディとモーゼのバディがとってもよかった。アディの方が上手なのがこれまた良い。
最後、憧れのピアノや安定した優しい生活を捨てて、スリルのある、本物のパパかも分からな
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ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版(1989年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ラストのアルフレードの遺品は、その昔神父がポルノと定めて切り取られたキスシーンの断片の寄せ集めで、それはアルフレードの、母の、エレナの、いろんな人の「愛」をトトに感じさせる。

Endless SHO
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