ネさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ロープ(1948年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ブランドンはパーティーの中でもニーチェの超人思想に触れるが、ルパートの方では特に成績が優秀であったりニーチェを崇拝している素振りは見られない。特に恋人同士といった描写もないので、ルパートがなぜブランド>>続きを読む

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

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1はとにかくアクション満載で楽しかったが、2は敵役もブライドも含め、人物の背景が明らかになっていく。
そしてパイ・メイを殺したエル・ドライバーには、かつて師匠がしたように目をくり抜き、ビルには五点掌爆
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キャバレー(1972年製作の映画)

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すごい、すごい映画だった……キャバレーと題しながら、描いているのは1931年のドイツそのもの。サリーが人生はキャバレー!と高らかに歌う姿と、客席にナチスの制服を着た男たちが並んで勢力がどんどん高まって>>続きを読む

ショウ・ボート(1951年製作の映画)

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ショウボートにはいろんな人が乗り、降りていく。
マグノリアはショウボートの一座の娘としてボートで雑用を行っている。偶然出会ったギャンブラー(ゲイロード)と熱い恋をし、ボートを降りるも状況が一転。お金は
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逃げた女(2019年製作の映画)

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ガミはこれまで「夫の考え方に沿って、5年間一度も離れず暮らしてきた」と言う。きっとそれに疑問を感じていなかった。だが旧友を訪れ、人間関係にもつれながらも自立して生きる女たちを見て今まで見えていなかった>>続きを読む

ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

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いたずらばっかりしてたら父親に怒られてこの辺で一番強い師範のところへ修行へ行かされた。行く先々で喧嘩をふっかけながら(しかし弱いから負ける)、師範のもとで酔拳を学ぶ。なんやかんやあって父親を暗殺しに来>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

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シリアル型の銃をぶっ放され、咄嗟に飲んでいたコーヒー蹴っ飛ばして相手を怯ませた隙にナイフを胸へ狙ってぶん投げて殺す。殺しの流れの鮮やかさよ!

家に突撃して突如殺し合いを始めるが、相手の娘が帰ってきた
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Beau(原題)(2011年製作の映画)

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すごい!言語も分からない8分間の映像でこんな嫌な気持ちになったのははじめて☆という感じ。

忘れ物を取りに帰るほんの数秒、鍵を挿しっぱなしにしていたら、戻るときには誰かに取られていた。
不安に苛まれた
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Munchausen(原題)(2013年製作の映画)

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最愛の息子は大学進学に伴い1人暮らしをするため家を出ていく準備をしている。
大学ではアメフト部に所属し、成績優秀。弁論大会でも好成績を残し、彼女もできる。2人はそのまま結婚する。なんて順風満帆な素晴ら
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

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ホラーが苦手なので、終始暗い映画は怖い。
脅かす怖さとかにビビりまくって物語が入ってこないのは、アリ・アスターを楽しむ上で勿体無いなと思ったので、全ての成り行きと微妙な驚かせポイントをちゃんと把握した
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ストーカー(1979年製作の映画)

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ある地に突如として現れたゾーン。実態を調査すべく送り込んだ軍は誰一人として帰って来なかった。しかし、そこに存在するという部屋へ行けば願いが叶うのだという。
これは、ゾーンへの案内人"ストーカー"と、彼
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

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アレックスのウルトラヴァイオレンスへの耐性は二転三転するが、いずれにせよ己の野心の赴くままに動き、誰かの利益のために利用されている。常に乾き、飢えている印象を受けた。
暴力被害を受けた人々からすればと
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

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終戦間近、ジャワ島の日本軍俘虜収容所に生きた捕虜の男たちと軍曹たちとの物語。

「時代のせい」と言ってしまえばそれまでだ。ヨノイもハラも、自分が正しいと信じ込ませたのは時代だ。笑ってしまうくらいの人権
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パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

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視覚と聴覚からの情報で嗅覚を刺激することは可能なのだと知った。
処女13人の体臭を調合した香水が、人々の心を狂わせるほどの極上の香りとなる。女として生きてきた身として、そうやって未成年の少女を純粋無垢
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

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それぞれがそれぞれの階層を生きている。
背伸びをして結婚した華子と幸一郎は目線がずっと合わなかったのに、離婚して、ラストシーンで階段を降りて下段にいる華子と幸一郎は目が合う。段差が違うからこそ、合う。
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はちどり(2018年製作の映画)

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ウニが後遺症が残るかもしれない手術を受けることになったとき、姉がソンス大橋崩落事故から運良く助かったとき、当事者を差し置いて咽び泣く男たちの姿に、身勝手さが詰まっていると思った。女は泣きたいときに泣か>>続きを読む

Endless SHOCK(2021年製作の映画)

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はじめに。堂本光一さんはもともと映像化をあまり好まない人なので、ほぼリアルタイムのEndless SHOCKにこんなにアクセスしやすい機会はなかなかない。ぜひ映画館へ足を運んでみて欲しい。

「Sho
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

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家族を殺されたマチルダは、隣の家に住む殺し屋のレオンに助けを求める。弟の復讐をするため殺しを教わるかわりに家のことと字の読み書きを教えるという、二人の共同生活が始まる。ある日マチルダが家族を殺した人間>>続きを読む

危険な情事(1987年製作の映画)

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妻子持ちの男が、遊びで抱いた女に執拗につきまとわれる話。
女は自分との子どもを妊娠していると言い張り、産むつもりだから責任を取れと迫る。男は家庭があるからと一点張りだ。
どう考えても最初に誘いに乗った
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

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極力音楽が削ぎ落とされていることに、あとから気がついた。だからこそ波の音、筆がキャンバスを泳ぐ音もクリアで、ヴィアァルディの四季「夏」と、お祭りで歌われる歌のインパクトが残っていたのだ。そして最後のク>>続きを読む

蒲田行進曲(1982年製作の映画)

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ヤスは典型的なDV男だし、銀ちゃんも自己中心的で最悪で、小夏に寄せられた"女像"もこれまた最悪…。
無茶苦茶だけどどこか許せてしまう、にわたしは落とし込めなかった。
過去に存在した家父長制やらを捻じ曲
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3人のゴースト(1988年製作の映画)

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クリスマス・キャロルを現代風にアレンジしたもの。
B級だよ、と言われて勧められたので期待はしていなかったけど、思っていたよりは良かった。どちらかというと邦題の作品殺し、という感じ。原題ママのスクルージ
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8人の女たち(2002年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

クリスマスイブに男の死体が見つかる。ナイフは背中に刺さっており、自殺ではない。
容疑者は屋敷に残された女たち。ひとりひとり容疑を確かめていくうちに、それぞれの秘密がどんどん暴かれていく。

サスペンス
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

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クリスマス映画と聞いてずっと気になっていた作品。
ホームレスがクリスマスの日に赤ちゃんを拾ったことで始まるもドタバタ劇。
伏線の微妙な回収のされなさや唐突すぎる設定など、90分にドタバタを押し込んでい
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テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「人生なんて満たされなくて当たり前」
っていう言葉は、満たされないことに納得して保守的に生き続けることが正しいという裏付けにはならないと思った。
マーゴは気持ちがどんどん揺らいでいったけど、一線を越え
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

突然自分の恋人から「性別を変えたい」と告白されたら。
人のことを、少なくともわたしは男だから or 女だから好きになるわけではない。と信じたい。しかし性別は、もしくは性別を持たないことは、その人の大き
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

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褒めていないので見たくない人はブラウザバックしてください






1つ1つの描写が浅くて残念。りんのターンが全部浅くて、一果にデカ感情抱いた理由がわからないから、そのあとの流れが全部分からない。
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

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小瀧望さんの舞台を観て、原作も観賞。
映画の方が淡々とメリックの半生が描かれている。そして余白が多かった。メリックを見せ物にしすぎない映画だった。だからこそ、この映画に手を伸ばした自分を後ろめたく思う
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

どうして希望が見えるラストになったのか、不思議だ。
原作はキム・ジヨンに降りかかる不条理が全く解決していないからこそ、ジヨンが単なる登場人物ではなく、わたしたちの鏡として機能していたのだと思っていた。
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ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ヴィオレッタは、なかなか帰ってこない写真家の母の愛情を受けたくてモデルを引き受けるが、どんどん過激になっていく要求に応えていくうちに、どんどん崩壊していく。

ゴシックで耽美な世界、そしてヴィオレッタ
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百円の恋(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

引きこもりだった一子は妹と喧嘩になり家を出される。始めたコンビニアルバイトの店員はクズばっかり。通りかかるボクシングジムの、気になっている男となんとなく一緒に住むようになり、影響を受けてボクシングを始>>続きを読む

俺俺(2013年製作の映画)

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なぜ俺がどんどん増殖するのかは分からないけど、とにかく俺俺詐欺をやってからどんどん「俺」が増えていく。
気の合う大樹とナオという「俺」もできたが、次第に「俺」の劣化版も見受けられるようになり、「俺」は
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

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酒!ドラッグ!タバコ!マフィア!拳銃!っていうアメリカ映画王道の要素が、やっぱり堪らなく好きだなあ。スパン!と一気に敵が死ぬのを見るとスッキリする。

一番最初、タイトルが出るタイミングがとっても気持
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

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常識や規則に囚われず、自分が正しいと思うことをする。その型破りな振る舞いは、やはり”持ってる”人にしか許されないなと思う。
自分にそんなことはできないけど、臆病になり過ぎてお祈りの指輪をたくさんつける
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ひなぎく(1966年製作の映画)

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クチャクチャ口を開けて食べたりユッケを素手でぐちゃぐちゃにしたり、御行儀はとてもいいとは言えないけれど、その汚さは色気として逆に魅力的に見える。
本来なら人前で見せないような、取り繕わない野生的な部分
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

完全版ではないトト(とカット版しか見ていない観客)は年老いたエレナを知らない。完全に思い出の中に閉じ込めている。
それで正解なのだと思う。こっちの展開の方が、ノスタルジーに惑わされていないように見える
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