友ニさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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めまい(1958年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 A. ヒッチコック監督作品は2本目なのですが、『サイコ』を観た時は半笑いで観てましたが、今回は、トリックが複雑でストーリーが途中からよくわからなくなりました。しかも、登場人物像が大味なんですね。みん>>続きを読む

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

3.0

 健さんのイメージそのまんまですね。あの無口で不器用なイメージはこの映画で確立されたのでしょうか。


 北海道の大自然を背景に男二人と女一人のロードムービー。
 というとカッコいいですが、なにかもっ
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

 ベルナルド ベルトルッチ監督入魂の作品、見応えがありました。
 混乱と激動の時代に翻弄された清王朝最後の皇帝愛新覚羅溥儀の波乱に満ちた人生。
 物語としてこれほどうってつけの人物はそうはいないでしょ
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ラストキング・オブ・スコットランド(2006年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 軽快なアフリカンビートに乗って、革命の成功を喜ぶ民衆。
 弁舌鋭く、耳障りの良い演説で聴衆を煽る大統領。
 
 始めは、難民支援の医師としてアフリカ人を助ける医師の、感動的なストーリーなのかと思って
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

3.0

 This is ENTERTAINMENT!
 二大スター夢の共演!
 イケメン無双のT.クルーズ&フェミニン全開のC.ディアス。

 もう、T.クルーズの突き抜けっぷりに、爽快感を感じてしまいま
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.0

 当初の計算がどんどん狂っていくクライムサスペンス。
 フランシス マクドーマンドがオスカー主演女優賞取っているのには驚きです。
 そこまで印象的な演技とは思えませんが。主演女優賞を都合三回も取ってい
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

4.5

 この作品のおかげでガレス ジョーンズという、気骨のある新聞記者の存在を知ることができました。
 実際に現地へ行って取材することがいかに大変か、そして大事かを訴える映画です。

 1930年代当時、共
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サイコ(1960年製作の映画)

3.0

 古典の名作。
 映画好きとして、ヒッチコックは観ておいた方が良いと思い鑑賞。
 非常にわかりやすい、罪を犯した人間の言動行動。それを煽るひずんだ弦楽器の効果音。

 あのシーン、なぜか自分まで警官や
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エデンの東(1954年製作の映画)

4.0

 言わずと知れたジェームズ ディーンのデビュー作。
 演技はまだわざとらしい面もありますが、主役ということを差し引いても存在感がありますね。何より、かっこいい。
 
 父親母親両方から疎まれ、ひねくれ
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 ジャームッシュ流の物欲主義への警鐘を鳴らす映画。メッセージ性のある映画は珍しいですね。

 しかし、ジャームッシュメソッドで、ホラー的な怖さが全然ない。むしろ、観ているうちにゾンビにシンパシーを感じ
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.0

 『Notorious R.B.G』
 『Notorious』といったらDuran Duranのヒット曲くらいしか思い浮かびませんでしたが、今回その意味を初めて知りました。
 
 女性の権利獲得に尽力
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.9

 はじめに、今現在、世界各地で民主化要求のために日夜闘っておられる方々に、一日も早く平穏な日常が訪れることを願ってやみません。
 特に現在のビルマでの様相は、まさにこの映画に描かれた光景が再現されてい
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

 これはとても他人事とは思えない、同じようなことがいつ自分の身に起こっても不思議ではない。
 その時にどう対処すれば良いのかを教えてくれた、マニュアルのような映画でしょう。

第一発見者を疑え、という
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 当時、人気絶頂のティナ ターナーが出るとかなり話題だったのを覚えています。
 主題歌もヒットしました。

 今では全4作ありますが、この3作目はちょっとなぁ、と評判はあまり良くないので、どんなものか
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 『Formula 1 には、スポーツはもちろん、政治、経済、テクノロジー、エンターテイメント、そしてスピードと、あらゆる魔物が潜んでいる。』

 その魔物に取り憑かれた男二人のプライドがぶつかり合
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.5

タランティーノ総選挙があったら、間違いなくこれに一票!

ベン・ハー(1959年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 アメリカの、ハリウッドの圧倒的な力を見せつけられた。
 これを見せられたら、オスカー最多受賞、しかもいまだに破られていないという記録も当然、納得します。

 セット、衣装、なによりも人の数。エキスト
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イーダ(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 無機質で殺風景な共産主義下のポーランドの風景が、モノクロの画面の中でよく映えますね。
 人間どうし会話も少なく、笑うこともあまりない。本当にあの時代、東側はこんなだったのか甚だ疑問ですが、映画として
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グラディエーター(2000年製作の映画)

4.0

 まさに一大歴史スペクタクル。
 セット、衣装、人の数、どれを取っても圧巻の一言でした。
 古代ローマ帝国時代にしてはちょっと時代考証的にやり過ぎな感がありますが、それにしても圧倒されます。スクリーン
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007/黄金銃を持つ男(1974年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 いつもながらの007ワールド。
 新作に向けて、1作目から順に観ています。
 が、この作品は予算的に厳しかったのか派手な爆破シーンなどもなく、悪役のスカラマンガも割と早めに消えてしまい、ちょっと印象
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 観終わったあと、自分の家(狭い賃貸ですが)にも誰かいるんじゃないかと怖くなりました。
 
 韓国の格差社会というテーマ。
 是枝作品を思わせるピアノのバックによる始まりから、なんとなく穏やかなストー
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ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト(2008年製作の映画)

4.7

『The Rolling Stonesには、男のカッコ良さのすべてがつまっている。』
 誰が言ったか知らないが、ストーンズ を表現している最高の一文だと思う。

ストーンズ とスコセッシの夢のコラボレ
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探偵物語(1983年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

 
 あの二人の年齢差からいって、まさかまさか、あのラストは衝撃でした。

 しかし、納得いきませんです。
どういう意味のキスだったのか?どういう気持ちだったのか?
 『好きでした。』なんて言われて、
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ニューヨーク・ギャングスター(2015年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

はじめに、誰もが感じるであろうことと同じレビューになってしまうことを断ります。

 まずこの邦題と、スコセッシが製作という理由から、期待して観た方も多いと思います。私もそのクチでした。

 が、期待外
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笑の大学(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 赤紙で空気が一変しちゃいましたね。

 三谷幸喜流の反戦映画なのでしょう。タイトルからは想像もしないストーリーで、思わずうなりました。

 全体的にシニカルに表現しつつ、中にユーモアを入れてくる。ま
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 ベトナム戦争時のアメリカの若者達のライフスタイルと苦悩の一端を垣間見ることができました。
 非常に丁寧に作り込まれていて、俳優陣も実力者が揃った、アカデミー作品賞も納得です。
 
 冒頭の華やかな、
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

2.5

 『俺はガンダムで行くっ!』
この、セリフだけで観ようと思った映画。

 が、しかしRPGはおろかコンピュータゲームにさえ興味がないおっさんの私にとって、非常にきつい時間でした。
 冒頭のみんな
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世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まず、この映画を観て真っ先に思い浮かぶのは、今現在世界中で民主化要求運動の中で闘っている方々のことです。
 特に最近ではビルマの弾圧でしょうか。
一日も早く、情勢が落ち着くことを祈ります。

 そして
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スパイの妻(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 スキャンダル以降、東出昌大の演技を観るのは初めて。なかなか骨のある演技をしていたので安堵しております。BSとはいえ起用したNHKにも拍手でしょう。

 ラストシーンが妙に印象に残りました。
 妻(蒼
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デッドマン(1995年製作の映画)

3.5

 海賊になる前のジョニー デップ。      
 派手目のスリーピースに山高帽。海賊前のデップはこういうイメージでした。
 ちょっとインテリな感じ。

 最初の列車のシーンからもうジャームッシュワール
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エネミーライン ドイツ軍大包囲網からの脱出(2019年製作の映画)

3.5

よくある戦争アクションものなのだが、そうやってひとくくりにしてはいけない。
 
毎年8月15日近くになると、実際に戦地へ行かれた方々の体験エピソードや再現ドラマなどがNHKや民放で流れるが、それをさら
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助太刀屋助六(2001年製作の映画)

3.5

 時代劇の真田広之というと、ほとんどの方のイメージが、寡黙で落ち着いた剣豪であろうと思います。
 しかし、それとは真逆の役どころに驚きました。かと言って、ギリギリのところで彼のイメージを損ねない、品の
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リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

4.0

 モンタナ州の雄大な自然を背景に、いわゆるW.A.S.P.と呼ばれる人達の優雅な日常。
 川面のキラキラと、男から見ても眩しすぎる若き日のブラピ。
 特に印象的なのは、父と息子二人が川岸に座って談笑し
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ラスト・オブ・モヒカン(1992年製作の映画)

3.0

 いつもながらの男臭さ全開のマイケル マン流の西部劇。

 1992年作ということで、だいぶネイティブ・アメリカン寄りにはなっているが、しかし現代から見るとやはり正義白人、悪役ネイティブ・アメリカンの
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ハルカの陶(2019年製作の映画)

3.5

 気難しい師匠とそれに憧れ、弟子入りを志願する若者の、よくあるストーリー。
 ただし、弟子入りするのが若い女性というのが今時でしょうか。

 しかし、この映画の主役はなんといっても備前焼の数々でしょう
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

 ジャームッシュ映画はどれもそうだが、これも構えて観る映画ではない。
 時間が空いたときに、カフェでコーヒー飲みながら、スマホやタブレットでサクッと観る映画。
 
 どこの夜の景色もその街ならでは。
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