このレビューはネタバレを含みます
軽快なアフリカンビートに乗って、革命の成功を喜ぶ民衆。
弁舌鋭く、耳障りの良い演説で聴衆を煽る大統領。
始めは、難民支援の医師としてアフリカ人を助ける医師の、感動的なストーリーなのかと思って観ていましたが…。
ちょっと脇が甘かったですかね。
一度、こういう組織に入ってしまうと、なかなか抜け出せないのは世の常ですね。
まぁ、二人とも自業自得と言ってしまえばそれまでですが、特にこのI.アミンという人物、人たらしであり人心掌握にも長けていたのでしょう。独裁者というのは往々にしてそうですね。
始めは民衆の味方として良いことを言っているのだが、行く行くは行き詰まり周りを信用できなくなる。独裁者病とでも言うのでしょうか、典型例実例ですね。
F.ウィテカーが変貌していくアミン像を上手に演じていました。
アフリカでは民族どうしの憎悪と虐殺は今だに繰り返されています。その度に罪なき弱者が犠牲になっています。
一日でも早くこうした状況が止むことを願っております。
戦争と暴力は絶対にあってはならない。