田中一村が奄美大島行きを決めてからその生活、最期までを描く。
恐らくモデルは加藤栄三かと思われる友人の生き方を対照的に描き、絵を描くとはどういう事なのか、何のために絵を描くのかを考えさせるお話。奄美大>>続きを読む
明治・大正期の夭逝の画家村山槐多に魅せられている女と、彼の声を聞き自らを槐多と名乗る男が出会い…。
タイトルは高村光太郎の詩からの引用。
特に「尿する裸僧」に注目し、まるで画面全体が彼のガランスのよう>>続きを読む
良かった。
労働階級の二人の男女の恋愛模様を描く。
映画によってはドラマチックになりそうなベタなメロドラマ的ストーリーラインを親しみやすく可笑しさ、優しさを交えて表現するこの映画に脱帽。
監督の映画へ>>続きを読む
監督が作り溜めた11作品のオムニバス。
コーヒー(時々紅茶)と煙草を持ちシュールでビターな会話を展開。
イギー・ポップにトム・ウェイツ、ザ・ホワイト・ストライプスら多くのミュージシャンも出演!
「いと>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
クリスマスイブ、出産を間近に控えた妊婦さんが突然見覚えのない女に家の中で襲われる。
残虐で不合理、グロテスクな場面ばかりなのにどこか叙情的で、切なさと美しさがある(ちょっとサイレント・ヒルっぽいかも)>>続きを読む
舞台はロサンゼルス・クリスマスイブ、服役中に浮気されたと知ったトランスジェンダーのシンディが相手をとっちめに行く。
タクシーに吊るされるタンジェリンのムエット。
展開が早くて楽しい!ハリウッドの下町感>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
東京で公共トイレ清掃の仕事をする男の日々を描く。
重なった時の影の色、最後の表情…無口で無骨、日々を大切に生きているような彼の少し露わになった感情に心打たれる。
物語途中でタカシが仕事すっぽかした時に>>続きを読む
俗悪、醜悪、グロテスク…何だこの映画は。
名門大に入学したものの周りと馴染めない主人公が男女共に魅了する蠱惑的な貴族の同級生に惹かれていくが…。
狂気に満ちた悍ましい展開に戦慄…何だこの映画は(2回目>>続きを読む
ロックな映画!
「しょうがない」が口癖の佐和子…父親が倒れた事をきっかけに恋人とその連れ子と帰郷、しじみ工業を継ぐ事に。
川底の様な状況で力強く生きる佐和子が光る…コメディタッチなのも良。
満島ひかり>>続きを読む
心を読む女性の殺人事件…第一発見者となった主人公はその謎に迫る。
邦題はPART2だけど『サスペリア』とは全然関係ない(むしろこちらが先)。
美麗で残虐、ビビットな映像にゴブリンの音楽が良良良!
トリコロール三部作の内赤の作品。
女性が盗聴癖のある気難しい元判事に出会う。
赤は博愛を指す…シックな画面を赤が彩る
人間不信の元判事…他人を信じる、相互理解の先にある博愛を描く。
トリコロール三部作の内白の作品。
性的不能を理由に離婚した男が故郷に戻り実業家として成功し…。
白は平等を指す…冬や思い出の白が侘しさを強調。
死と性が物語の求心力となり愛の平等を問う。
トリコロール三部作の内青の作品。
事故で音楽家の夫と娘を失った女性の苦しみと再生を描く。
青は自由を指す…壁やモビール、プール等にも青の強調。
時折思い起こすように暗闇と音楽が挟まる。
心臓病の夫と認知症の妻の最期の日々をスプリットスクリーンで映し出す…認知も想いもずれ断絶している生活が強調される。
主演にダリオ・アルジェント、フランソワーズ・ルブラン!それを忘れる程の凄い演技…。
このレビューはネタバレを含みます
ある村を訪れた水木は鬼太郎の父と隠された謎に迫っていく…2018年『ゲゲゲの鬼太郎』前日譚。
子供向け映画かと思ったら設定も映像もかなりグロテスク…かなりショックでした。下調べ不足…。
法の通じない社>>続きを読む
ユニークな忠臣蔵、切り口が斬新で面白かった!演出のために少し史実を脚色してる?
こんなに細かく決算書が残っているんですね…。原作を読んでみたい。
何という…。
シェイクスピアの悲劇『リア王』を下敷きにした時代劇。
架空の戦国武将一文字秀虎が三人の息子の内長男に家督を譲るも、やがて秀虎は追放され血で血を洗う争いに発展していく。
仲代達矢の地獄の底>>続きを読む
良い映画。
父親が課長に昇進し東京郊外に越してきた一家。
兄弟が同級生と誰の父親が一番偉いかの話になり…。
感情の機微の表現がとても繊細で丁寧。
社会とその階層に属する事の悲哀とやり切れなさ…。
別荘を借り休暇を過ごす事にした一家。
しかし突然目の前で船の座礁、大規模なサイバー攻撃?、飛行機の墜落…何かが起こり始める。
引き寄せられる脚本!
非常に多くの俯瞰カット…「空」からの視線を感じさせる>>続きを読む
現存するフィルムが11分しか残っていないそうだが、物語の起承転結がちゃんとわかる編集になっていて面白かった。
真珠湾攻撃からミッドウェー海戦に至るまでをアメリカ視点で描いた戦争映画。
割と日本側の立場もちゃんと描いている印象(ただ日本語と演技には大変違和感が…)。
ジョン・フォードが出てくるとは笑
集団解雇にあった中年男性の就職活動と再就職後のある事件を描く。
原題は「市場の法則」。
終始無情で容赦のない現実が映し出され、社会システムはそれを救う事ができない…彼の憂鬱が見ていて辛い。
歌手志望の男が勘違いからギャングの抗争に巻き込まれる。
低予算ながらスローモーションや早回しを多用した面白いカメラワークにコミカルでスピーディな物語展開が楽しい。
ロドリゲス弱冠24歳の作品!凄い。
ナポレオンの激動の人生を妻ジョゼフィーヌとの関係を追いつつ描く。
アウステルリッツでの戦闘が凄い。
タイトルにも使われている彼のサイン…このサインが映し出されたある場面が人生を変える判断だったという事>>続きを読む
戦後すぐの日本、突如現れたゴジラを倒すべくジリ貧の中立ち上がる人々を描く。
これまでのゴジラは舞台が現代だったから結構新しい目で見れた。
色々ツッコミどころあったけど、1954年の初代ゴジラを彷彿させ>>続きを読む
オイディプス王の物語をモチーフにある人々の関係を追った映画…要素が所々に散りばめられているようだがかなり難解…。
美しい長回しのカットに台詞はほぼなく時折登場人物らの歌が象徴的に映される。
踊る姿と身体を照らす木漏れ日だけが映る。ミニマルな映像に筋肉や血管の動きが見える程の接写が強烈。
田中泯さん、三宅純さん、高崎卓馬さんの舞台挨拶のあった上映回!楽しかった。
このレビューはネタバレを含みます
ジェイソンの本質に迫ろうとした?回。他シリーズと比べてあまりスプラッターシーンを強烈には描いてない印象。
ジェイソンってクリスタル・レイクに関わる人々(地元住民とか観光客)しか殺さないんですね(案外理>>続きを読む
何だこの映画笑
運び屋が投下したコカインを食べた熊が、偶然森にやってきていた子供やレンジャー、コカインを回収しにきたギャング達に襲い掛かる!
80年代のパニック映画ホラー映画を踏襲した作りが楽しい。
ダリ好き必見!1970年代アメリカ…ダリの名声が盤石となった中ガラとの関係や彼の苦悩をギャラリストの目線で描く。
夜毎の乱痴気騒ぎと虚しさの表現が素晴しい。
覗き見のカット等ダリらしさを捉えた描写に脱>>続きを読む
ゲーム「グランツーリスモ」のトッププレイヤーを本物のプロレーサーとして育成する…実話をベースにした映画。
王道展開ながら激アツで泣ける…。
ゲーム、レース、関わる全ての人々への愛を感じる。
(F1くら>>続きを読む
『オオカミの家』の同時上映。
2023年に発掘された1901年作世界初ストップモーション…少女が死体の復活の儀式を行う映像だった。
登場するのは実在の政治家との事…当時の情勢を皮肉るような内容。