ノクタンさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

ノクタン

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愛と追憶の日々(1983年製作の映画)

2.8

残念ながら見終わった後にほとんど何も印象に残らなかった。駄作ってわけではないけど、キャラクターに愛着や興味を持てなかった。
強いて言えばジャック・ニコルソンは演技もキャラもまあ良かったけど、それだった
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.5

頑固者のおばあちゃんと、高齢で運転が難しくなったおばあちゃんのために雇われた運転手の交流。

上品な映像や話のゆったりした運びは心地よいし、普通にいい話だけど、どうしてもドゥ・ザ・ライト・シングと比べ
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アマデウス(1984年製作の映画)

3.8

長大な歴史スペクタクルものって基本苦手なのだけれど、本作はしっかり濃密なドラマをやってたので最後までそれなりに楽しく見れた。
単に尺が長いってだけでなく、様々な要素が絡み合い、重厚で見応えのある1作で
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.3

ドラッグに殺人にギャングの抗争、常に危険でいっぱいなリオデジャネイロのスラム街。

スラムで生き急ぐ若者たちの様子を表現するかのようなカメラのスピーディーな緊張感のある動きのおかげで、集中力が途切れる
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夜の大捜査線(1967年製作の映画)

3.9

アメリカ南部のミシシッピで根強い人種差別に遭遇しながらも殺人事件の捜査を行う刑事の話。

話がどうとか映画としてどうっていうよりも、映画界における黒人にとっての最初のスター、ヒーローとしてのシドニー・
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.3

1969年の北アイルランドはベルファスト、宗教的な分断に翻弄されながらも家族と共にひたむきに生きる少年の話。

最初のゆったりのどかな長回しと、そこから暴動が起こり日常が一変するおぞましい演出で一気に
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.7

怪しい見世物小屋でショービジネスに出会い、その快楽に魅了されていく男の話。

ギレルモ・デル・トロ監督は映画的な映画を撮るイメージがあったけど、ある意味それと真逆のテーマなのが興味深い。
他方で見世物
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.0

第二次世界大戦下、ナチス・ドイツの影響で混沌とする仏領モロッコはカサブランカが舞台のラブロマンス。
大真面目にキザな(クサい)台詞が飛び交うド直球ぶりは最近の感覚だとむしろ新鮮。ただ、今見て特に楽しい
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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

4.6

バカンスに訪れた海辺で見かけた若い母娘を通して自分の過去と向き合う女性の話。

まずなんといってもマギー・ギレンホール。初監督にして行間作るの上手すぎでベテラン映画作家みたいな風格のある映像表現。
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恋しくて(1987年製作の映画)

3.6

安心と信頼のジョン・ヒューズによる学園モノ。いつだって僕たちを80年代にタイムスリップさせてくれる。
プリティ・イン・ピンクとほとんどやってること変わんない気もするし、設定に若干の古さを感じはするけど
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明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

4.0

こんなひたすら逃げ続けて追い詰められていく話だったとは。
最後まで見ると冒頭の洒落たセピア色の画面の意味がわかって切ない。しかしその無常観こそこの映画の良いところなんですかね。

メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

4.2

ここ最近モータウンの曲を聴くことが多かったのでNetflixの配信終了前に滑り込み。

多くの人を楽しませることに特化していた会社なだけあってか、この映画もなんとも楽しいドキュメンタリーでした。
モー
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.8

自分のアパートを上司の密会のために貸し出して出世を狙う男。でもその上司の相手が自分の意中の人で...

極めてシンプルながら味わい深いストーリー、アパートや会社の奥行きのある映像、主人公のダメなんだけ
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.1

金曜ロードショーとかで未だにちょこちょこ放送してる割にはなぜか今まで見てこなかったやつ。

これに関してはもう何も言うことないっていうか。たまにこの映画見て、童心に帰って、旧友に想いを馳せることができ
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.5

サイコスリラーの大定番。
とにかくアンソニー・ホプキンスのサイコ演技がヤバいっていうことだけは知ってた。

まさかこんな女性映画だったとは。
初っぱなのエレベーターから男社会の中での女性の生きづらさと
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

13年の刑期を終えて出所した元ヤクザで元殺人犯の男の更生。

「元犯罪者」というレッテルから思考停止でつまはじきにしてしまう社会の問題点を指摘する作品、という見方ももちろんできるんだけど、自分は人間の
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.0

2人の愛娘を世界最高のテニスプレイヤーに育て鍛え上げたパワフル父ちゃんの実話。

この父ちゃんのバイタリティーがまあすごい。我が子の才能を信じて疑わず「それ大丈夫なの?」ってぐらいに周りを振り回す、よ
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大脱走(1963年製作の映画)

3.6

リック・ダルトン版しか見たことなかったやつ。
基本設定と3時間弱という長尺でちょっとビビってたけど、全体的に思ってたより軽快で見始めると意外とツルッと見れちゃった。
良い娯楽映画見た~って感じです。

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

4.9

ぶっ刺さりまくった。
死への興味を隠しきれない青年と、アナーキー全開なおばあさんの不思議な恋の話。

こんな爽快感満点な映画あります!?別に映像が爽やかとか迫力があるとかって訳ではないけど、生命の躍動
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独裁者(1940年製作の映画)

3.8

今このタイミングで見たくなったので。
言わずと知れたチャップリンの代表作のひとつ。

たぶん10年以上ぶりぐらいに見たけど、さすがに小学生じゃわからなかった部分でもある程度大人になると面白いですね。ヒ
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激突!(1971年製作の映画)

3.7

スピルバーグ監督長編デビュー作。
ほんの数回たまたま追い越したタンクローリーに粘着され追いかけ回される男の話。

弛緩する瞬間が全く無かったといえば嘘になるけど、スピルバーグのあのカメラワークの原点が
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.5

61年版を予習鑑賞し準備万端でこちらも鑑賞。名匠スピルバーグの職人魂が光る力作!!

話の筋やコスチュームやセットは旧版に極めて忠実ながら、旧版にあった過不足の調整がパーフェクト。旧版で好きじゃなかっ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.6

見てなかった定番名作映画シリーズ。
見たことないはずだけど知ってるシーンや音楽が多いのすごい。

映画体験というあの薄暗い空間での2時間のマジックの計り知れなさ。それは人生を推し進めてくれる一方で、停
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.0

元軍人で保守派のマッチョじいさんが、隣のお家のアジア系移民の少年と心通わせていく話。
映画のメインにもなるじいさんと少年の交流はベタながら魅力的だと思うけど、いかんせん話に1ミリも共感できなかった。

ゾンビ/ディレクターズカット完全版(1978年製作の映画)

4.0

クラシック・ゾンビ映画。
ゾンビの大群が忍び寄ってくるスリルと、こんな状況になってもなお大金や高級腕時計にはしゃぐ人々の姿の面白可笑しさ。すごく不思議な感覚にさせられる瞬間が多くシュールな映画だった。
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.4

日本映画史上初のオスカー作品賞ノミネート!映画ファンとしてさすがにこれは映画館で見ないわけにはいかんでしょということでね。

当たり前だけど話は実に村上春樹的というか、身近な日常からは少し浮き出たとこ
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(1954年製作の映画)

3.8

フェリーニは「8 1/2」だけ見ていて、そっちはブッ飛んだ映画なのでこれも身構えて見始めたら普通に良いお話でちょっと拍子抜け。

良いお話とは言いつつも悲しくて切ないお話。だけど見終わったら不思議と心
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.5

スピルバーグ版を見る前にいちおう予習鑑賞。
60年前の映画とは思えない躍動感と迫力のある映像でびっくり。話も今にちゃんと通ずるものが多いのもすごい(未だに通じてしまうのは問題でもあるけど)。

ただ「
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

3.9

映画で学ぶ、テロリストにビルが占拠されたときのサバイバル術。
ひたすら楽しいアクション映画の大定番。
ド派手な銃撃戦や大爆発満載の脳筋映画に見えて、実は人物造形が凝ってるあたりが今の映画ファンにも愛さ
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ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.6

黒沢清の映画ってなんだかよくわかんねえな~って瞬間多いじゃないですか。この映画はほとんどがそんな感じだった。個人的に。
ただまあカメラワークは既にキレキレだし、あどけなさと色っぽさを兼ね備えた洞口依子
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.4

イングランドの炭鉱町というマッチョな社会の中で、バレエに魅了され才能を開花させていく少年のお話。

選曲もストーリーも思いの外パンクな映画で驚いた。めっちゃアンチ・サッチャー。
その点で言うと、バレエ
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.0

見てなかった定番名作映画シリーズ。
接触した生物に擬態する謎の生命体が南極基地に現れて...

序盤の説明はテンポよく、中盤からの駆け引きはじっくりと見せてくれる、見易くて楽しい映画だった。
キモい生
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3年目のデビュー(2020年製作の映画)

3.0

言わずもがな日向坂46のドキュメンタリー映画。けやき坂46から始まった歴史も概観しつつ、主には「キュン」で日向坂46としてデビューしてからの1年にフォーカスした内容でした。

2軍的な場所から泥臭く這
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ニューヨーク 親切なロシア料理店(2019年製作の映画)

2.9

DV夫から逃げてニューヨークにやってきた女性とその子供たちの話。ロシア料理はほとんど出てこない。

公的なサービスの欠陥とそれを補う1人1人の「親切」っていうテーマ自体は好き。
ただそういったシリアス
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

聾唖者の家族を持ち、「コーダ」として生きてきた主人公ルビーのお話。
めっちゃ評判良いから結構期待して見たけどその期待も超えてくれた。最高です。

基本的な話自体は言っちゃえば割とよくある青春映画。大き
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.4

架空の雑誌、「フレンチ・ディスパッチ」の各記事の実写化。オムニバスと言っていいのかな。
うーん...いつも通り個性溢れる画面の構築は見てて楽しいけど、正直それ以上でも以下でもないかも。
2つ目のベニチ
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