麻菜さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

麻菜

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ROOM237(2012年製作の映画)

4.0

キューブリックオタクか陰謀論大好きな人やったら最初から最後までずっと笑顔
メモしながら観るというキモいことしてしまった
アメリカ先住民の呪い、アポロ計画捏造、ホロコースト、ミノタウロス神話、壮大なテー
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忘れたくないのに定かじゃない(2020年製作の映画)

3.5

おやすみプンプンみたいな、得体の知れない何かに取り憑かれる感じ
分からないけど優しいやさしい何か
すごく不思議な12分間を過ごした
大切で大切でどうしようもなかったものほどなぜか思い出せない
ただの幼
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.8

ビリーがデニーズのトイレで生きられないと泣き崩れるシーン、息が止まりそうになるくらい良かった
長く生きていればこんなこともいつかあるし、すでにあったような気もする
キングクリムゾン、moonchild
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究極のハピネスを求めて(2017年製作の映画)

3.3

めちゃくちゃハピネスやったーーー
こんな大自然を目の前にして泣きじゃくりたい、これを見ずに人生終えるのはあほ
ペリエはストレスで初日からお腹やられそうだけど、色んなものを見せてあげたい
まず免許とらな
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さよなら、ぼくのモンスター(2015年製作の映画)

3.5

プライドマンス、ラスト作品
私たちがなんとなく知っている、愛のこと
自律と他律にがんじがらめになった人間たちの、愛のこと
メタファーまみれで初期ドランのような彩度が低い作品、ため息が出るほど良い
荒野
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(2007年製作の映画)

3.6

夏、避暑地、ポロシャツとハーフパンツ、美しい2人の男の子
鍵をかけておきたいひと夏の思い出がまた増えた
ショートフィルムだからこその余韻がずっと続いていく
予感と確信のちょうど真ん中のもので、私たちが
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.7

言葉がでないほど素晴らしい作品だった
モノクロの静止画スライドとモノローグ、フォトロマンという技法らしい
フィルムのなかでは全ての出来事が永遠になる
だからこそ、この作品が完璧なものになると納得した
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小さな恋のものがたり/リトル・マンハッタン(2005年製作の映画)

4.5

すっごくキュートな2人に心を持っていかれた
アッパーウエストサイド81丁目の通りからメトロポリタン美術館を通り、セントラルパークまで駆け抜ける
わたしの大好きなニューヨークがそのまま映っていて嬉しかっ
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リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986年製作の映画)

4.0

ミュージカルコメディは本来苦手なジャンルだけど、気付いたら3回連続で観てた
ホラー要素があるので内容にうるささはないし、気持ちの良いテンポ感
なによりも曲がめちゃくちゃ良かった、Suddenly se
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荒野にて(2017年製作の映画)

4.9

ずっと大切にしたい一作にまた出会うことができた
荒野を進むチャーリーとピートの姿がどうしようもなく美しくて、ずっと目の奥に焼き付いている
荒野にて、という邦題の秀逸さよ
息が詰まるような苦しさで、何度
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ルーキー・ハウス・ガール(2011年製作の映画)

3.6

エド目当てなのでお肌がプルプルになった
婚約パーティーでリチャードが、これより緊急着陸を行います、乗務員の指示に従いお近くの出口へ速やかに…と言ったシーンが最高
チャックなら蝶ネクタイを結べないわけな
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邂逅(めぐりあい)(1939年製作の映画)

4.9

マッケリー監督最初のめぐりあい
ゴシップガールで一番ロマンチックなシーンがこの映画のオマージュだと知った18歳の頃、虜になってもう何度観たか分からない
7月1日の午後5時にエンパイアステートビルの展望
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月世界旅行(1902年製作の映画)

4.1

120年前の世界初SFムービー
コミカルかつファンタジック
この時すでに映像のフェードアウトやスモークが使われていて、思わず拍手してしまった
無声映画ゆえに登場人物の動きがデフォルメされていて、すごく
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CUBE(1997年製作の映画)

2.6

キューブの設定もキャラクターのバックボーンも何もない版のSAW
初っ端のサイコロステーキから最後まで誰も死なないので、飽きて酒のんでたら途中で寝てた
キューブの仕組みとオチはすぐ読めちゃうし、誰が生き
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ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)

3.7

ビリー人形が出てきた時の始まった感がものすごくてガッツポーズ
エレノアが顔のない死体をて、顔色がイマイチねっていうシーンが最高
惨殺死体を目の前にするエレノアは、バースデーにチョコレートケーキをもらっ
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.6

シャマラン監督、展開のテンポは良いけれどだいたい惜しいのであまり期待せず観たらもう大満足
めちゃくちゃ弄ばれたーーー
祖父母との約束は大きなテーマに見せかけたただのフェイクで、他の全てのシーンが強力な
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天国は、ほんとうにある(2014年製作の映画)

4.9

奇跡を目の当たりにしたようで、エンドロールが終わってもしばらく動けなかった
聖職者であり父親である彼が科学的な説明を求めてしまうぐらい、信仰という本来形のないものが世界中の人々を救っている
パパとわた
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.8

ヴァンサントのポートランド3部作、2作目
亡くなったリヴァーフェニックスとキアヌはプライベートでも親友だったという事実で余計に苦しくなった
2つの葬儀のシーンの対比は、ゴッドファーザーの結婚式と殺害依
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

4.0

最高にクールな老人3人
銀行強盗中に少女に与えた親切が最後返ってきて、カフェでパグを受け取る時には全ての人や出来事は繋がっていたことに気付き、ものすごくカルマを感じられるあったかい作品だった
電動カー
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.6

油断せずにしっかり観ると、たくさんのメタファーが散りばめられていて凄い作品だった
宗教的観点、芸術的観点、どこからのアプローチでも全てが作品に直結していて素晴らしい
五芒星と羊水、最初から最後まですご
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.7

これも子どもがいたら絶対に見せてあげたい映画だと思う
アダムにはなにが見えていてなにが聞こえているのか、ファンタジックながらも統合失調症がどんなものか知ることができた
ガン患者には救いの手が差し伸べら
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ライオット・クラブ(2014年製作の映画)

3.0

オックスフォード大に実在するブリンドンクラブ
イェール大のスカルアンドボーンズしか知らなかったけど、イギリス版のアイビーリーグも秘密結社を抱えているんだな
知性や理性、道徳性はお金で買えない
この子た
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いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

3.6

オープニングのオフスプで爆アゲーーー
why don't u get a jobはめちゃくちゃに皮肉効いてて笑った
ヨーロッパのコメディはあまり観たことなかったけど、下品さが全然なくて逆に面食らう
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ラターシャに捧ぐ ~記憶で綴る15年の生涯~(2019年製作の映画)

4.0

ロス暴動のきっかけとなったラターシャハーリンズ事件
1ドル79セントのオレンジジュースと、未来のある強くて美しい15歳の少女の命の価値
彼女を射殺した店主へ下された判決は、収監なしの400時間の社会奉
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.7

ぐちゃぐちゃになったアプリコット、とても美しい夏を共に体験した
call me by ur name,call u by my name
きっと愛というのはその人の全てを赦し愛すことというよりも、その
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

4.4

こんなに素晴らしいファッションドキュメンタリーは初めてだった
マックイーンのショーほど圧倒的なものはない、命を削って生まれたものはこんなにも美しい
we loue u kateのTシャツを着た彼が、1
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パリ、恋人たちの影(2015年製作の映画)

4.3

フィリップガレルが映す男と女は、どうしようもなくて人間らしくてすごく愛おしい
単調な生活がそのまま甘さになる
ゴダールの言う通り、この人は本当に息をするように映画を撮る
花を見ると女は疑う、男の切り札
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ゾンビ・ガール(2014年製作の映画)

3.0

子供がいたら金曜日の夜に適当に見せるかもしれないホラー
生きてる時はビーガンだったのに、死んだら人食べてて思想とは、となった
誰かをすごく好きなまま死んでしまっても、自分がゾンビになったらめちゃくちゃ
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ロリータ(1962年製作の映画)

3.5

この作品に対するキューブリックの理想とは
モノクロなのにきちんと色が見えた
ハンバートがロリータにペディキュアを塗るシーン、ホテルで補助ベッドを広げるシーンがお気に入り、あったかい気持ちになった
エン
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LOL(2012年製作の映画)

4.0

ティーンムービーでものすごく濃い内容の作品なんてひと握りなんだから、空気感だけを楽しめないなら低評価はつけないであげてーーージャケ見れば分かるでしょうよーーー
すごく気分が上がるし、こういうハイスクー
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渋谷(2009年製作の映画)

3.3

キラキラのガラケー、ジャラ付けのストラップ、ルーズソックス、あの頃確かに怖いものなんてなかった
地べたに座っているときは無敵、これ以上落ちることはない
自分が存在するには誰かと交わっていなければいけな
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浮き草たち(2016年製作の映画)

4.5

ニューヨークでのゲリラ撮影、ラフなカメラワークがすごく良かった
ドラマチックでないことこそがドラマチックだということ
邦題に納得がいかないことが多いのに、観終わった瞬間、邦題のほうが身体に沁み込む作品
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ミュータント・タートルズ(2014年製作の映画)

4.0

王道アメコミめちゃくちゃ笑顔になる
エレベーターのシーンがお気に入り
4人みんなが愛おしくてたまらなかったし、日本を愛してくれてありがとうなという気持ちになった
タートルズは間違いなくヒーロー、カワバ
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グッドナイト・マミー(2014年製作の映画)

4.5

このジャンルで久しぶりに良作に出会った
解釈のすり合わせをしたいので、周りの人みんなに観てほしいーーー
ぼやかされた内容ではなく大枠の事実は存在しているはずなのに、何度観直しても分からなくてブチあがっ
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.3

ジャケの引きが強いわりにシンプルすぎる120分
永遠に僕のものの、世界は芸術家と泥棒のものだというセリフを思い出した
アメリカンドリームというワードは悪夢でしかない、建国神話の偽善だけでできている
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.3

創業史ってなかなか面白いなーーー
マクドナルド兄弟がかわいそうに見えるけどこれこそがビジネス
お金を追う覚悟と執念を持った人間の勝ち
まあ誰がつくったかも誰が大きくしたかも関係ないです、マックラブ
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