麻菜さんの映画レビュー・感想・評価

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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

4.3

英国諜報局MI6御用達の敏腕エージェント、オーソンフォーチュンに下された新たなミッション
それは、100億ドルで闇取引される“ハンドル”を追跡、回収すること
ガイリッチー監督とジェイソンステイサム、5
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ロアー(1981年製作の映画)

4.0

1981年製作、ハリウッド史上最も危険な映画『ロアー』
何百頭もの野生動物の群れに俳優らをぶち込んだ結果、大勢の怪我人を出した
頭の皮をライオンに剥がされ、200針も縫ったスタッフもいたとか
これが映
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

4.0

私たちは子供の頃、塔に幽閉されたお姫様みたいだった
悪いことをすれば、屋根裏に閉じ込められた
そして、いつか騎士が白馬に跨り、剣をかざして助けに来ることを想像した
だけどそんな絵空事が、現実に起こらな
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.4

あれは本当の結婚じゃなかった
彼は私を地図上の一点に固定し、私は海辺に失望させられた
不透明なポーリーヌ
私はただ、全く予想できない何かを待っていただけ
目が合って微笑み合い、気を引いたパリの男の子と
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.4

"偏見は真実を曇らせる"
シドニールメットが放つ法廷サスペンスの代表作で、TV時代の映画演出の在り方を打ち立てた、米国の良心を具現化したような傑作
父親を殺害したとされるスラム街の不良少年の裁判が行わ
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The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

4.4

アリアスターによる、アメリカンフィルムインスティチュート大学院卒業制作
アリアスターはインタビューで、「アメリカンフィルムインスティチュートの学生は皆ハリウッド志向、授業で扱われる作品もポリコレ映画ば
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スプライス(2008年製作の映画)

4.2

なぜかトレンドに上がってきたので、久しぶりに鑑賞
CUBEのヴィンチェンゾナタリを監督、ギレルモデルトロを製作総指揮に迎え、遺伝子操作で新種の生命を創り出してしまった科学者夫婦の運命を描いたSFスリラ
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市子(2023年製作の映画)

4.4

人は幸福な時、思わず具象的に流れやすい
現実をまるっきり受け入れようとする
しかし不幸な時、形象は崩れる
否定の中に削ぎ落とされる物象は、線になり、点になり、記号になる
その中で崩れたままの抽象は、ま
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エル プラネタ(2021年製作の映画)

4.2

来週、エルプラネタで新メニューが出る
モスキーノのゼブラのコートは、私の呼吸に合わせて模様が変わった
お料理とは合わないだろう
ひらがなで喋るあの子には負けたくなくて、本も買った
20ユーロで少しお釣
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本物のオッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

ノーランのオッペンハイマーは、原爆そのものへの言及ではなく、あくまでもオッペンハイマーという人物像を描いたものなので、予習には丁度良いボリューム感でした
“ヴィシュヌ神は王子に義務を果たすべきだと説得
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.8

早寝早起きに成功して朝活中、今日が公開日だと思い出したのでフラッと映画館に行きました
間違いなく、この時代に映像化できるSFジャンルの最高値
アラキスへの旅、えげつない映像体験でした
アドレナリン出過
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i ai(2022年製作の映画)

4.9

久しぶりに映画にぶん殴られました
i ai
ままならない人生の中で唯一の、粗雑で美しい光です
いつだか自分にも神様がいたことを思い出した
手軽な解決で手に入れた、都合の良いハッピーエンドに価値などない
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.8

タイ東北部の村の祈祷師一族を取材するという設定で描かれた、タイと韓国による合同モキュメンタリー
ヒロインに、釈迦が説いた五戒を破らせることにより、タイの東北部に伝わる精霊ピーを通じて、カルマとは目に見
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

3.0

久しぶりの、U-NEXTのポイント返してください作品でした
監督が目指したのは、ルイスブニュエルの皆殺しの天使や、ジャンポールサルトルの出口なしのように、制限された状況下における生存競争ではなく人間の
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プリティ・ブライド(1999年製作の映画)

4.0

純白に満ちてて、結婚は汚れうる色で、君と砂漠まで逃げてきた
という詩を思い出した
繰り返し、くりかえす海も生活も、繰り返すことが美しいと知っているんだろう
でもそんなことは、ほとんど奇跡に近い
人生を
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バービー(2023年製作の映画)

4.9

バービーとケンは、20世紀という時代のアイコンだ
けれど、参照するドキュメンタリーもないし、モデルとなる人物もいない
こうして、想像から悲喜劇は始まった
女でいることは苦行だと、女なら誰でも思ったこと
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ゴーストシップ(2002年製作の映画)

3.5

ある惨劇以後、40年間海を彷徨っていた幽霊船の調査に訪れたチームが、恐怖に襲われるオカルトホラー
マトリックスシリーズの製作者J・シルヴァーと、キャストアウェイのR・ゼメキス監督が設立した、ホラー専門
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サッドティー(2013年製作の映画)

4.5

大人になって、人を好きになる瞬間がはっきり分かったのは一度だけだった
風が吹くだとか、雷に打たれるだとか、そんな生やさしいものじゃない
あの人の声や哲学、言葉すべてが神様の持ち物なのだと思った
そして
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愛を綴る女(2016年製作の映画)

4.7

愛していると言えたら、全てを差し出せるつもりだった
そして、その言葉が永遠にどこかで響くように
神が何を許し何を禁じるか、そんなことはどうでも良かった
不幸なのかと聞かれたら、そういうわけでもないし
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.5

君のマネージャーになって、一緒にあちこち旅をして、大金持ちになろう
一番最初に行きたい国はどこだろうか
ずっと昔に失われた、懐かしい部屋のような
君はそういう人だった
臆病故の大胆さは、時に身を滅ぼす
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

4.7

言わずと知れたサスペンスの名作で、まだ25歳だったヌーヴェルヴァーグの旗手、ルイマルのデビュー作
デビュー作でこのクオリティなら当時、映画界を驚かせたのも納得
半世紀以上経った現代の感覚で観ても刺激的
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

4.3

コカインを食べて凶暴化したクマが巻き起こす騒動を、実在の事件に着想を得て描いたパニックアドベンチャー
シリアスなパニックムービーかと思ったら、しっかりコメディーでした
ゴア描写も、バックミュージックと
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ほつれる(2023年製作の映画)

4.8

多かれ少なかれ、誰の身にも覚えがあるような
洋服のほつれを見なかったことにして、何となく取り繕う
私はそういう人間だ
変わらない日常を送りながら、縋るように思い出をなぞる
正しくない行いをしている自分
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DASHCAM ダッシュカム(2021年製作の映画)

3.0

ロブサベッジ監督が、コロナ禍の世界を背景に、迷惑系ライブ配信者の主人公が陥る恐怖を描いた、ブラムハウス制作のホラー
ホラー要素が薄い上に脚本も大して面白くはない、期待した私がばかだった
そして、なぜか
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リッチー・リッチ(1994年製作の映画)

4.7

総資産700億ドルという世界一の資産家の御曹司が、一族乗っ取りの陰謀を企む悪漢たちと対決するコメディ
国内円盤化されていないレア作品で、まさかの配信に来てびっくり
良い世の中だな、とこういう時なら思え
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スクリーム(2022年製作の映画)

4.7

第1作から25年後、前作から11年後
ウッズボローにゴーストフェイスが帰ってきた
ナンバリングはないけれど、若い登場人物陣を一新するとともに、デューイ、シドニー、ゲイルが再登場
同窓会みたいで、オタク
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ワース 命の値段(2019年製作の映画)

4.0

2001年9月11日に起こった、アメリカ同時多発テロの被害者と遺族救済を目的とした、補償金プロジェクトを束ねた弁護士の実話を映画化した社会派ドラマ
あの日、ビルが崩れた
神にも、アメリカにも、何も委ね
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.9

生まれて初めて、本編もエンドロールも終わった後に泣いてしまった
もはや映画ではない、観ている私たちの人生が映っていた
思い出、そして人生という概念そのもの
私が11歳の時に想像した31歳は、どんなだっ
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.0

まるで、ダスティンホフマンの卒業みたいだった
一度でも諦めると、癖になってしまうらしい
これは私のための結婚じゃない
だけど、私が踊れば影も踊る
自分の心に正直になれば救われるとか言われたって
あの人
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みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

4.5

1889年、スウェーデン伯爵スパーレ中尉と、綱渡り芸人ヘドヴィグイェンセンことエルヴィラマディガンは、デンマークの森で心中した
これは、その事件に基づく実話である
変革の日、パリのサーカステントが焼か
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デビル(2010年製作の映画)

4.3

めでたし恵みあふれる聖マリア、主は御身と共にまします
シャマランが長い年月をかけて練り上げてきたアイデアを、将来有望な映画作家たちが映画化するプロジェクト「ザ・ナイト・クロニクルズ」の第1弾
REC:
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ウエディング・クラッシャーズ/ウエディング・クラッシャーズ 結婚式でハメハメ(2005年製作の映画)

4.5

3時間も黙って座って人の話を聞けないので、今まで出た結婚式全部、途中から記憶がない
人は本当の愛を信じたいから結婚式に出るというけれど、式場の酒を全部飲み干そうという心持ちのほうが強すぎる
結婚とは、
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.9

そろそろ上映が終わりそうなので、慌てて映画館に行ってきました
これは、宮崎駿が私たちに放り投げた神話
このタイトルでなければいけなかった理由が、ちゃんとありました
この時代に、この素晴らしい映画を観ら
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フレンズ:ザ・リユニオン(2021年製作の映画)

5.0

日曜日の昼間、起きてSNSを開いたらマシューペリーが死んだと書いてあった
まだ信じられなくて、彼のニュースが流れてくる度に涙が出てくる
私があの6人とセントラルパークに集まっていた頃から、随分と時間が
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恋におちて(1984年製作の映画)

4.5

あんなにも美しいと思える日は初めてだった
たとえ終わりのように感じられても人生は、少年少女のような輝きをみせることがある
あれから私たちは、何度も同じ列車に乗り、それぞれの家へ帰った
彼のことは何も知
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テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

4.2

アートザクラウンが帰ってきたーーー
他作でまだなかった中世の拷問を、カットすることなくオールドスクールのエフェクトで観せた1作目
あれをしっかりと超えてきた中盤のシーンは、ゴア好きがちょっと引くレベル
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