生まれ育ちはリッチでないジョーとディーンが、ビバリーヒルズ富裕層を相手にハッタリかまして成り上がっていく。そして案の定足元を掬われ、一気に転落し破滅へと。虚飾とスピードの80年代LAで、上がるのも早い>>続きを読む
「容姿が毎日変わる」相手との恋という設定が同じなので韓国映画のリメイク?と思ったが、かなり違うし無関係らしい。これは本体の“A”が「年齢が同じ他人の身体を移り変わる」、つまり中身は同じで入れ物が変わる>>続きを読む
電話セールスで白人声を使えば君も出世ができる。目指せ栄光のパワー・コーラー!…これはすごい。シュールなディストピアSF感と脱力ユーモア、そしてラキース・スタンフィールドの飄々とユニークな個性、いちいち>>続きを読む
手術で視力を取り戻すまで、異国タイで夫の世話になりながら、心許なく不安な日々を送る妻。薄暗くおぼろげな彼女の視野や、ハンドカメラの不安定な映像で、妻ブレイク・ライブリーは地味で弱々しい。そんな状態がず>>続きを読む
生まれてすぐ養子に出された三つ子兄弟が、19年後に偶然再会。お互いを知る由もなかったエディ、ボビー、デヴィッドは出会ってみると瓜二つ。3人は一躍時の人となり、養父母の困惑をよそに絆を育み青春を謳歌する>>続きを読む
スコットランド人にとってウイスキーがどんだけ死活問題か、ってよくわかる映画。でしょうねー。第二次世界大戦中、配給ウイスキーが底をついた小さな島はやる気ナシの機能停止状態。そこへ大量のウイスキーを積んだ>>続きを読む
冒頭いきなり血を流す男の子が怖くて、その後のタイトルバックもやたらオカルティックに煽ってくる(『セヴン』以降の流行?)。よくあるサイコスリラーかと思ってたが、意外とポリティカルで、実はサイコな妄執を抱>>続きを読む
『裏窓』をヴァイオレントなギャング映画に仕立てた南アフリカ映画。着想が面白いし、あっちこっちままならないもどかしさ、車椅子の主人公が皮肉なツイストを効かせたりする面白い場面はあった。だけど、まったりし>>続きを読む
デスティン・ダニエル・クレットン監督なので、評判が悪いのは承知だけど観た。これは原作からして反面教師として捉えざるを得ない、よろしくない実話の例ではないの。当初ジェニロー主演予定だったのが諸事情で降板>>続きを読む
実はノア・バームバックとジョー・スワンバーグをよく間違えるので、観終わってからノア・バームバックの方だと確認。『クレイマー、クレイマー』というか、いやどちらかといえばベルイマン『ある結婚の風景』に重ね>>続きを読む
キューブリック版『シャイニング』をふりかけたパンとSキングが染み込んだパンでマイク・フラナガン100%の具をたっぷり挟んだサンドウィッチみたいな。ガブッと一口頬張ると、そのコンビネーションが美味しいか>>続きを読む
フランス映画『屋敷女』のリメイクとか。家宅侵入者ものスリラーというより、臨月の妊婦VSお腹の子を狙う女のバトルが延々続く感じ。ドアや窓から見えてはいても家を出るに出られない妊婦、一方で荒れ果てた空き家>>続きを読む
レコード掘り旅はアメリカのルーツ文化遺産発掘旅だった。リアリティ番組によくある、誰かのガレージで眠る貴重な名車だったり骨董品を蘇らせるお宝ハンターを思い出す。レコード・コレクターのジョーさんが発掘する>>続きを読む
目覚めたら倉庫の中で記憶喪失の男たち。どうやらこの中に誘拐犯とその人質がいる…ということで、誰が加害者被害者かを探り合う密室ミステリーの趣向が面白い。ここだけなら舞台劇っぽいが、警察と誘拐犯一味の追跡>>続きを読む
ポジティヴなアドバイス動画をアップしつつも話し相手がいないから「一番無口」賞をもらってしまうほど誰にも気に留められない、ちっともクールじゃないミドルスクール8年生ケイラちゃん。趣味に没頭したり我が道を>>続きを読む
オフィーリア視点での『ハムレット』。デイジー・リドリー演じるオフィーリアは聡明で意志が強く物怖じせず、困り顔ジョージ・マッケイのハムレット王子はいささかボンクラでエモいお坊っちゃんだ(えっ、これがハム>>続きを読む
実は罪多き堕落の園修道院で、訳ありの若い男をめぐってシュールな騒動が。米コメディ界のオールスターキャストで、敢えて14世紀イタリアを舞台にデカメロンをなぞり、賑やかなギャグでなく淡々と牧歌的風景が映し>>続きを読む
敢えてアルプスを舞台にしたからには、復讐を企む女と復讐される男が皮肉なサヴァイバル展開(既にあるけど)…かと思いきや 然に非ず。ストーカー彼氏の乱入で、そうか雪だるま式に計画が狂っていく不条理群像劇だ>>続きを読む
起きたら誰もいなくなってた。そういう話だと思わんかった。が、残った5人の少年少女でサヴァイバルという話でもなく、謎の刺客に襲われたりアンダー・ザ・ドームみたいに霧が立ちはだかったりして、何が何やら。Y>>続きを読む
何かに導かれるようにNYへと旅立った少年と少女。少年ベンのいる70年代は当時のフィルム色調、少女ローズのいる20年代はモノクロのサイレントという、まるで2本の映画がシンクロしていく。伴奏音楽や街の音、>>続きを読む
息子に宛てて黒人として生きる術を書いた本が60年代に出版されて、その本にそっくりな内容の本が最近もあった。映画の冒頭で父親が子供たちに与える訓示も同じである。2PACはもう古い、と言われて「今のこと」>>続きを読む
タイトルバックからサイレン、雨、ハサミなどの音と、現在過去をスピーディに行き来するカットバックがすごくクール。汚職にまみれた警察内部を告発しようとする警官フランク・セルピコ。どんなに孤立しても組織の空>>続きを読む
サイキックなアンソニー・ホプキンスが女性捜査官と組んでシリアルキラーを追う、『羊たちの沈黙』&『セヴン』&『アンブレイカブル』…。いやジェフリー・ディーン・モーガン演じる捜査官も含めたチームけど、彼は>>続きを読む
70年から71年の間のいつか、実はホワイトハウスでニクソン大統領とエルヴィス・プレスリーの会談があった…不人気な大統領とザ・キングの邂逅は結局何だったのか?と、歴史には残らない事件を無責任に膨らませた>>続きを読む
冒頭のカッコいい言葉とクリムゾン、オープニングでなかなか心惹かれた魑魅魍魎映画。いきなり登場したバイク軍団は、ヘルレイザー再結成?フォロワー?かと思いきやヴェノム?意外とヴァイオレントな場面ほど笑いが>>続きを読む
お城で心を閉ざした車椅子の王子様と、彼を世話する屈託ない女子の恋。設定はロマコメ版『最強のふたり』…いやどっちかといえばディズニーの『美女と野獣』っぽい。エミリア・クラークの八の字眉毛の困り顔、過剰に>>続きを読む
観光客相手のカメラマンをするラフィと、彼が撮影した学生ミローニ。すれ違い、再び巡り会い、2人はお婆ちゃんのため恋人のふりを通じてお互いを知り、変わりようがないと思っていた現状に変化が訪れる。裕福でも他>>続きを読む
インド版『8mile』というよりロドリゲスの『ロードレーサーズ』を連想。スラムを抜け出そうともがき、仲間や家庭のしがらみ、チャンスに誘惑、恋人から愛想尽かされそうになりつつ運命を賭けたコンテストへ…と>>続きを読む
宇宙ひとりぼっちサヴァイバル。大雑把に言っておっさん版『ゼロ・グラヴィティ』&『ダイ・ハード 』。非常用ロケットで1人生き残った男と、救助に向かう別の宇宙船の交信する声だけで展開する。つまり2人芝居の>>続きを読む
あー、また『ハンガーゲーム』とか『ダイバージェント』みたいなYAのSF原作ものねーと油断してたら、ぐでたま!以後は「ぐでたま」のことしか考えられなくなった。ぐでたまから目が離せない。いや、まじでぐでた>>続きを読む
クリスマスに集まった家族が家に閉じ込められて非常事態。インド系の恋人を連れて実家に帰った主人公、というツカミは『ゲット・アウト』っぽい。だが、その後はカーペンターからクローネンバーグ、というか『ブロブ>>続きを読む
愛というものがわからないシャーリン・イーは、愛を知る人たちにインタビュウするドキュメンタリーを撮影。ところが、その最中に出会ったマイケル・セラと恋が芽生え…?!撮影に同行する友人ニックことジェイク・ジ>>続きを読む
ぬいぐるみとパペットと人間、小動物や昆虫による実写特撮映画。クーキーはもう一体のぬいぐるみパプルスと共にオンドラ少年に大事に愛されてきたけど、洗えるパプルスと違ってボロボロになったクーキーはママに捨て>>続きを読む
認知症となった父親と家族の日々を2年毎に追う。ほんとに長かった。母と時々次女が殆ど介護を担ってるのだがその様々な大変さには無頓着で、症状が進行するエピソードは嘘ではないがそう単純でもなかろう。山崎努演>>続きを読む
この実話を誰の視点で語るべきか?との問いかけが出てくるが、映画は演じる俳優と現在の本人や家族を縦横無尽にミックスし、それぞれ複数の視点で物語る(直接の被害者である司書さんまでよく登場したものだ…)。と>>続きを読む
無差別テロの犠牲となった婚約者の復讐のため、CIAの暗殺者となった男。いきなりハードな幕開けから展開が早く、鬼教官マイケル・キートンによる過酷なトレーニング…というか、アイディア豊富な修行シーンが目を>>続きを読む