nagaokaさんの映画レビュー・感想・評価

nagaoka

nagaoka

映画(29)
ドラマ(0)
アニメ(0)

怪物(2023年製作の映画)

4.4

「怪物」@吉祥寺オデオン。予告のイメージに騙されて、正直足が重たかったが、いわゆる「いじめ」「虐待」等の社会の「闇」を告発するかと見えたのはたんなる入口で、まぎれもなくトリュフォー「大人は判ってくれな>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

5.0

海の男が陸に上がり知った、愛の「甘美」と「地獄」

愛の「甘美」と「地獄」―恋愛を一つや二つ経験したことのある男性なら
愛が持つ「甘美」と、はまったがゆえにそれがもたらす「地獄」の両義性は実感として多
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

とにかく固有名詞の多い導入。作家や、駅名、事件、場所。そうしてリアリティを高めて、逆に匿名性というか、普遍的な共感に引き摺りこむ。出会いと別れを折り紙の端のようにピッタリ合わせて、自分たちと同じ始まり>>続きを読む

ばるぼら(2019年製作の映画)

2.5

二階堂ふみは美しかった。
しかし、監督、原作者の思いを映画にするのは、難しかったのか、と感じた。
悪夢と天の夢のないまぜを描くべきが
不思議とロマンがなかった。
あるべき映画になっていなかった。

透明人間(2019年製作の映画)

4.5

『透明人間』(上映中、リー・ワネル監督)は、文句なしに面白い。1930年代、ウェルズにより発表された原作を基に何本も作られた同名映画はあれど、難しいこと抜きに本作は、逃げた妻になんとか自分の子供を産ま>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.7

「はちどり」(ユーロスペース)はホウ・シャオシエンの画調を思わせる、記憶されるべき傑作だ。教室、食卓、漢文教室、病院。柔らかな光がヒロインを包む。韓国ドラマのように極端な悪役の登場も、劇的に引き裂かれ>>続きを読む

罪と女王(2019年製作の映画)

3.9

「罪と女王」@アップリンク吉祥寺 映画館は2ヶ月ぶり。児童養護専門女性弁護士が夫と前妻の息子17歳を預かることになったが、なんと彼女は少年を誘い肉体関係を結んでしまい、しかしそれが明るみに出ようとした>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

「ミッドサマー」は頭をガーンとやられる妙な気持ち悪さが最高なのだが、港岳彦氏曰く「VHSの棚を見て適当につけた」名前とか、妙な小屋で揺れる年増のヘアヌードが「継承」からの自己模倣だったり、監督が「しめ>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.7

「ストーリー・オブ・マイライフ」@吉祥寺オデオン。何故か「若草物語」が好きだ。ウィノナ・ライダー版も見ている。しかもグレタ・ガーウィグが監督なら見に行かねば。オルコットが若草物語を書くまでなのだが、と>>続きを読む