もたさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

掠奪された七人の花嫁(1954年製作の映画)

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ドーネンらしい色彩と生活がそのまま踊りに変換されたようなミュージカル。素晴らしい。だけど斧振り回すな。「掠奪」ってまた、すごい邦題つけたなと思ったけど、本当に字義通りの展開になって目を剥く。猿並みの兄>>続きを読む

猫が行方不明(1996年製作の映画)

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『スパニッシュ・アパートメント』を見た時はなんかけしからん映画と思いつつ、これも見たいと思ってた。DVDプレミアで高かったな。買おうか1時間くらい迷った記憶。
飼い猫が行方不明なのがきっかけで、求めて
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パリところどころ(1965年製作の映画)

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見たかったやつ。ヌーヴェル・ヴァーグとはなんぞやという疑問の答えは、トリュフォーやゴダールの映画を見てるだけでは正直よくわかないけど、これを見れば「それ以外」の監督たちがちゃんとそれぞれに存在して表現>>続きを読む

メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

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『髪結いの亭主』一本見て気持ち悪いなと思って敬遠してたルコントの新作はよく言えば古典的で生真面目、悪く言えば芸がなくて単調。メッセージ性も希薄な純粋なミステリー映画って珍しいような。コナンくんですらも>>続きを読む

札束無情(1950年製作の映画)

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たまらないなこれ。強盗グループのひとりがしみったれた無能なのがとても良い。簡単な住所が覚えられず、禁止されつつメモを取ってしまうというしょうもなさ(当然そのメモが流出)。その男の殺害シーンの撮影の手際>>続きを読む

静かについて来い(1949年製作の映画)

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植木等みたいなタイトルだけど、記者であるヒロインに対するのと、終盤の台詞(「観念しろ」のニュアンス)とで言葉遊びなのかな。そうだと思ってたけど、のっぺらぼうの人形が動き出すところで興奮。短い映画なのに>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

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冷静になるとろくでもないビジネス映画だし、ベン・アフレックは監督も演技も下手くそだしで褒めたもんじゃないかと思いきやめっちゃ面白い。彼にあるのはプロデューサーとしての腕なのかな。それにしてもマット・デ>>続きを読む

カモ(1949年製作の映画)

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フライシャーの短いシリーズ。ジョセフ・H・ルイスとかロバート・シオドマクとか、どっかで見たようなという脚本で、悪くはないけど特別良くもないという演出力。昔の二本立てでお目当ての映画の併映がこれだったら>>続きを読む

劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro(2023年製作の映画)

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TOHO池袋の轟音が出るらしいウーファーのスクリーンだからなのか、低音がちょっと優しさとは程遠くてまずかったな。かなり後ろの方の席でもそうだったから、前に座ってた人は相当だろうと思う。それ以外のバラン>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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『花束みたいな恋をした』と同じで生活圏が近いな。『劇場』もここら辺だったかな。池松壮亮が座・高円寺で働いてる。もっと肩の力抜きなよって感じの内容。

コルチャック先生(1990年製作の映画)

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ロビー・ミューラー撮影だけどこれはどうかなぁ……。ワイダと組んだのはこれだけだと思うけど、相性が全く良くないのでは。コルチャック先生という人の美学が立派な分、映画の美学が機能していないというような印象>>続きを読む

マイエルリンクからサラエヴォへ(1939年製作の映画)

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身分違いの恋を軸にオーストリアのフランツ・フェルディナンドの半生を描いた、オフュルスの歴史ドラマ。まずチャラさも倒錯も一切なく、切実で丁寧な話に驚いた。その丁寧な筆致にあまり乗れなくもあったけど。

ビッグ・ダディ(1999年製作の映画)

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フリーターで昼過ぎに起きる生活だったらそりゃ子どもに構ってる余裕あるでしょうね。職業差別とエイジズムがあれだけど、なんだかんだ子どもは落ち着くとこにいくしかないというメッセージは受け止めた。

あのアーミン毛皮の貴婦人(1948年製作の映画)

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ルビッチが最後まで関われなかった遺作らしいけど、例によってどこからがプレミンジャーかわからない。カンタン・デュピューの映画見て毛皮映画はあまりないと思ったけど、普通にあった。しかしこれ、すごいのは毛皮>>続きを読む

マンディブル 2人の男と巨大なハエ(2020年製作の映画)

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毛皮映画に比べてハエ映画は数多あるから出オチにはならないのだけど、脱線してハエじゃなくても成り立つように話が進んでいくのが面白かった。でも本当にハエじゃなくていいような。こんなアデル・エグザルコプロス>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

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公開当時あまり話題に上がってなかったけどかなり面白かった。題材は置いといて、最近のイーストウッドっぽくはないような気がするけど。『クライ・マッチョ』よりはね……。サム・ロックウェルはいつも美味しい役も>>続きを読む

ミスタア・ロバーツ(1955年製作の映画)

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フォードが倒れてしまって途中からマーヴィン・ルロイがバトンタッチしたらしいけど見てもわからない。ヘンリー・フォンダが40年代の終わりから7年も映画出てなかったなんて知らなかった。その復帰作だけど、相変>>続きを読む

トーチソング・トリロジー(1988年製作の映画)

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今更語るまでもない傑作であるはずの作品が小さなイベントでコソコソ上映されているのが狂ってると思う。Love For Saleが娼婦の歌なのも知らなかったのでジャズは歌がなくて良いとか言えなくなった。主>>続きを読む

Walking and Talking(原題)(1996年製作の映画)

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サム・フリークスで、正直二本目の『トーチソング・トリロジー』のおまけ感覚だったけどめちゃくちゃ面白かった。『最後の決闘裁判』の脚本家というのはピンと来るような来ないような。愛と憎が同居した状態で、あれ>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

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『ヒメアノ〜ル』ぶりの吉田恵輔とムロツヨシのタッグ。普段YouTube見ないから、アンチがいるだけマシなのでは?と思ってしまうけど、なんかこの岸井ゆきのの可愛さはアンチ多いのわかるな。人間追い込まれた>>続きを読む

バタアシ金魚(1990年製作の映画)

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クライテリオンみたいな画質。アクション繋ぎとか喜八イズムを感じるけど、ちょっと荒削りな作風でディレカン感もある。そしてスピード狂でバイク好きなのかなと思った。老いた役以外に二人一役の作品を久しぶりに見>>続きを読む

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

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ずっとナチスものだと思ってた。この人『ファニー・ゲーム』のパパか。

ウェディング・バンケット(1993年製作の映画)

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アン・リーが『ブロークバック・マウンテン』より12年前にゲイカップルを描いた作品だけど、脚本、演出、演技全部お粗末。同じ俳優起用して父親を描いた三部作で、三作目の料理人のやつは見た記憶がある。その二作>>続きを読む

昔々、アナトリアで(2011年製作の映画)

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面白かった。死体探しを延々と見せる割に映画的にはもっと重要な主題があるらしく…検事と医師の会話がなぜか『古畑任三郎』見てるみたいでうけた。

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

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ドラマ版の収まりの良さが失われてしまっていて少し残念。あと美容院の後輩が見直されるシーンの意味が全くわからなかった。

悪人と美女(1952年製作の映画)

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邦題適当すぎるだろと思ったら原題からだった。3つのエピソードを順を追って説明していく構成はあまり芸がないと思ってしまうけど、ミネリの作品の芸は映像にあって毎度目を見張るな。ラナ・ターナーの爆走とか凄か>>続きを読む

アダム氏とマダム(1949年製作の映画)

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被告と検察の弁護を夫婦で担当するなんて、トレイシーとヘプバーンの夫婦ものとはいえ設定に無理があるな。結婚とフェミニズムが軸になってるけど、なかなかシリアスな題材だから、そういう意味でもコメディ調がもっ>>続きを読む

寄席の脚光(1950年製作の映画)

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フェリーニらしい題材。既にジュリエッタ・マシーナと結婚していたんだな。絶対マシーナ軸の方が面白いでしょというような配役。ダメ男もフェリーニの定番ではあるけど。

真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

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音の良い上映に「ひやかし」で参加。映画も初鑑賞だから小さくなって見てたけど、似たような人が多かったらしく安心半分、ジャズとオーディオファンの方々に対しての申し訳なさ半分。映画館のスピーカーの知識にかな>>続きを読む