指の小指さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

“ある事件”がこの物語の中心ではあるものの、これは社会の何処でも見られる無意識で相手を判断し、軽んじる行為全てに当てはまるのではないだろうか?

勿論出てくる男共は救いようが無いが、男女問わず、事件に
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オブリビオン(2013年製作の映画)

3.5

「トップガン マーヴェリック」でタッグを組んだジョセフ・コシンスキー監督とトム・クルーズによる2013年作品。

“オブリビオン”の名の通り、主人公ジャック・ハーパーと共に“忘却”された過去の自分の記
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.5

鑑賞前にTVシリーズ第15話の「ククルス・ドアンの島」も視聴。この15話は世に言う“作画崩壊”で有名なエピソード。確かに現場のドタバタ感が伝わる作画だけど、中身の脱走兵という題材がその後WBを脱走する>>続きを読む

機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編(1982年製作の映画)

4.0

劇場版三部作の完結編。公開は1982年なので40年前の作品なのか…!
TVシリーズ放送当時は療養で現場を離れていた安彦良和氏が今作は大幅にカットを書き下ろしているのも見所の一つ。

シャアによるザビ家
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機動戦士ガンダム II 哀・戦士編(1981年製作の映画)

4.0

劇場版三部作の二作目。
ニュータイプの片鱗を見せるアムロも連邦上層部からは実験対象であり特別な存在とはほど遠い“組織における駒”。

マ・クベからの補給を受けられず白兵戦でホワイトベースに挑むしかない
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機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)

3.5

ファーストガンダム劇場版三部作の一作目。「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」を控えているのでおさらいを。

宇宙世紀0079。壮大なUCサーガ、そしてガンダムシリーズの根幹にある「機動戦士ガンダ
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

まず「トップガン」「トップガン マーヴェリック」前後編としての構成が完璧。
1作目オマージュを多分に入れつつもそこにとどまらず常にフレッシュさを感じる新たな作品へと昇華していた。

役者陣も前作から続
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チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ(2022年製作の映画)

4.0

これでもかというイースターエッグの数々!そして2D、3DCG、クレイアニメ、実写が渾然一体となった世界観が見ていて楽しい。

何故か幼少期にディズニーの映像作品は「ファンタジア」と「チップとデールの大
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セブン(1995年製作の映画)

4.5

「THE BATMAN」鑑賞前に関連作品として観ておきたかったけど、このタイミングで鑑賞。

七つの大罪になぞらえて行われていく連続殺人。その捜査にあたる新米刑事ミルズとあと一週間で定年退職が決まって
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

3.0

平成ガメラシリーズ三部作の完結編。

SFと特撮、そこにサスペンススリラーが合わさった前作までに加え今回はそこまで強く押し出してこなかったスピリチュアル、そしてホラー、ジュブナイル要素までかなり詰め込
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ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

4.0

シン・ウルトラマン鑑賞後、樋口真嗣監督関連作品振り返り第二弾。

未知の生物レギオンの生態を探るストーリーが秀逸。あとは小型レギオン、巨大レギオン共にデザインが好き。

ガメラも頑張ってるが今作は自衛
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大脱出(2013年製作の映画)

3.5

知人に薦められて鑑賞。
スタローン×シュワルツェネッガーによる脱獄アクション。

そもそもスタローンがただの囚人では無く、わざと警備の弱点を指摘する為に潜入する世界的セキュリティ・コンサルタントという
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.5

よくよく思い返してみると、ブラッドリー・クーパー主演映画というのを観たのは今作が初めて(GotGでロケットの声という印象強し)。

物語冒頭から主人公スタンの人間性の脆さを理解した上でスタートするが、
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ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

4.0

公開当時、この作品を観て平成ゴジラシリーズをほぼ追っていた自分が感じた衝撃は凄まじかった。

一番は平成ゴジラ(100m)、平成ガメラ(80m)という体高の設定以上にミニチュアの建物がゴジラのそれより
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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

3.0

前作「アウトロー」の古き良きアクション映画プロットは個人的に好きだっただけに、今回のプラス要素であるカッコ付きの「恋愛」「家族」が物語、そしてトム・クルーズの良さを邪魔してしまっていた気がする。

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アウトロー(2012年製作の映画)

4.0

トム・クルーズによる硬派なクライムサスペンス。

男女5人の無差別殺人事件。逮捕された容疑者が渡したメモに書いてある“ジャック・リーチャー”なる人物が現れるところから物語はスタートする。

徐々にパズ
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ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

3.5

「X-MEN」シリーズの13作目という位置づけながら、今作は単独でも楽しめるSF×青春×ホラー映画。

ミュータント、ネイティブ・アメリカン、LGBTQというマイノリティな側面をもつ存在のダニーを主人
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

小学生時代にウルトラQ〜ウルトラマン80+海外シリーズまで全話見た(ティガ以降はほぼ未履修)自分としては、予告のオリジナルに忠実なSEだけでも期待値MAXで鑑賞に挑んで来ました。

イントロダクション
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トップガン(1986年製作の映画)

4.0

F-14とケニー・ロギンスの“Danger Zone”は最高の組み合わせ。たとえるならサイモンとガーファンクルのデュエット!ウッチャンに対するナンチャン!高森朝雄の原作に対するちばてつやの「あしたのジ>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

これは前情報無しに観れて良かった。
「インデペンデンス・デイ」的なSFものを想像してたら大いに裏切られました(良い意味で)。

今作では劇伴が敢えてだとは思うが少なめで、奥行きのある低音が宇宙船の規模
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.5

MCU×思った以上にホラーな126分。
コンパクトな中に見せ場満載で走り続ける、というか追われ続けた作品でした。

ただでさえマーベル最強と言っていいワンダを敵にまわした時の絶望感。これをゴア描写含め
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から盟友マイケル・ルーカーを惜しげもなく使い捨てるジェームズ・ガンにただならぬ気概を感じ本編はスタートしていく。

ブラックな笑いとグロが満載のわちゃわちゃの中に時折入るホロリとするエピソードのバ
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.5

「ザ・スーサイド・スクワッド“極”悪党、集結」の前に鑑賞。

前作との繋がりもハーレイ・クイン以外の要素はほとんど無く、ぶっちゃけ「オーシャンズ8」の様な女性チームものとしてのカタルシスも弱かったかな
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

前情報なく観たので、どんなジャンルに落ち着くのかグルングルンしながら叩きつけられた様な作品。
終わってみれば、ちょっと人とは違う能力を持った田舎娘が都会に夢を抱き、その挫折と成長を描く「魔女の宅急便」
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スプリット(2017年製作の映画)

3.5

とにかくジェームズ・マカヴォイに脱帽の一作。

フレッチャー先生と主人格の一人デニスが涙を流して通じたシーンは素晴らしかった。

“ビースト”が彼女達を捕らえていた場所が、野生動物を捕らえて檻に入れた
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.5

「ラストナイト・イン・ソーホー」観たくて過去のアニャ・テイラー=ジョイ出演作品を予習。

ニューイングランドといえば有名なセイラム魔女裁判があった土地。厳格なピューリタンの家族が神への信仰に救いを求め
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

3.0

「ソー:ラブ&サンダー」公開前にクリヘムとテッサ・トンプソンの今作は押さえておこうと思い、遅まきながら鑑賞。

今回登場するエージェントのイニシャルがほぼシンメトリーで(ハイT、O、H、M)、一人だけ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

冒頭日常パートの容赦ない反復とダメダメ感に爆笑。強盗にも怯えるパパが実は元FBIに関係する殺し屋で、長年握っていなかった銃を手にする理由が猫ちゃんのブレスレット😂

「イコライザー」や「ジョン・ウィッ
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.5

当時、予告詐欺と話題になっていたので敢えて予告は見ずに本編を。

内容はまぁ無難に面白かったかな。登場人物が多い割にデッドショットが主軸のストーリーなので、ハーレイ・クインの魅力がないとなかなか辛辣な
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.5

盲目というハンディキャップをNavy SEALs上がりの超人的な肉体、感覚、そして知り尽くした我が家という地の利を活かして確実に獲物を捕らえていった前作。

それが今回は敵のアジトに単身乗り込むんだか
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

「決闘裁判の勝者」=「神の審判が下った真実を語る者」だというのに、どちらが勝ってもカルージュとル・グリの視点には自分に都合の良い脚色(幻想、妄想)が含まれているという皮肉。

この映画は台詞で理解する
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.5

“本当の”ファウンダー(創業者)の信念や苦しい時に手を握ってくれる妻、そんな彼らのことすら「執念」に取り憑かれた怪物の前では意にも介さない無用の長物に見えてしまうのか。

クロックが唯一の武器と言って
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.5

お爺さんが怖い、お婆さんが怖い、そして紙おむつが最も怖い。

POVの手法を用いながらも、レンズが複数あり絶えず視点が変わっていくので「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の様な特有の気持ち悪さは無く、終
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.5

「フレンチ・ディスパッチ」鑑賞後だったので、ウェス・アンダーソンが表現したい“日本”を映像的手法としてストップモーション(劇中映像のアニメ含む)にしたのも納得。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.0

とにかくひたすら目が喜んでいた。

雑誌という媒体の映像化と考えれば、オムニバスな内容に自分がノれないものが含まれてくるのも合わせて計算されてるのかなと。

昨今は取捨選択して必要な情報だけを求めがち
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