harukaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

3.5

東京物語みたあとの83歳のやさしいスパイはちょっと応えました すごいふんわ〜ってかんじの映画だったけど老いたときの孤独や家族との関係性って側面では自分の老後を想像して背筋が寒くなるくらいだった 普通に>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

4.5

切なすぎて泣いてしまった 慈愛と良心だけで紀子のようになれるわけじゃないし自分の生活に精一杯で生きることが悪いことでもないけど、最近は心にも金銭にも余裕がどんどん無くなっている世なのでとても昔話の他人>>続きを読む

アジアの天使(2021年製作の映画)

3.0

相互理解という言葉を使いながら、言語が使い物にならないことを不自然なまでに突き通していたり一番大切で身近な庇護すべき対象である息子に何一つ寄り添っていなかったりしていてなんだか。口ぶりとか、無口とか、>>続きを読む

ダンシングホームレス(2019年製作の映画)

-

ホームレスの背景もソケリッサという世界も初めてだったので勉強になった。気分や直感を身体の表現に直結させるという考え方はスターウォーズのリビング・フォースと一緒だなとちょっと面白く感じてたら実際それで生>>続きを読む

リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018年製作の映画)

3.5

料理よりストーリーへのフォーカスが日本版より強かったけど、韓国の郷土料理に変わるだけでも見応えあった。田舎の良さも悪さも、農業の良さと厳しさも、生きることも大変だけど、料理作ってるとき無心になれてそれ>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

信念や生き方に正解なんかなくてそういう本質をすごく見つめている人々だと思った。広大な自然に、それぞれが抱えている過去や喪失感が静かに漂っていた。それはそれとして、労働環境や路上生活のリスクの問題はフォ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.5

とっても良かった もっと胸が潰れるかと思ったけどそんなことなかった
作中でも言及があるけど本当、女の対立を期待するものの醜悪さと対極にある話、だからよかった

二人が交差した後に、どちらもが羨んだり逆
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

いろんなところでたくさん泣いてしまった エヴァ歴めちゃ浅なのにコレなので待ちに待った人はいかほどか 新劇だけじゃなくシリーズとしての回収を見せたの凄い ヴンダーすごいかっこよかった わたしはアスカちゃ>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.3

エヴァの中で一番わけわからんかったけど直前にちゃんとみなおしてシン観に行ったのは良かった Qはさすがにシンジ君に同情するワ

パプリカ(2006年製作の映画)

3.8

夢と現実の境界がどんどん曖昧になって、最後は全然分からなかったけどそういう浮遊感がもう夢ってカンジで好き。がちがちにロジカルなものも大好きだけど、そうじゃなくっても純粋に面白くて楽しいの、「映画」って>>続きを読む

さざなみ(2015年製作の映画)

4.2

さざなみという邦題、とても素敵だと思う。一度風に吹かれて生まれたさざなみは小さくも広がり続ける波となってついに止めることはできない。観終えてからみると、ポスターもすごい。過去を見つめて今に帰ってこれな>>続きを読む

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

4.0

子どもの素直さと繊細さと感受性がひしひしと伝わる描き方と演技で、静かな映画だけど余白の持たせ方がとても良かった。静かで真っ白な世界に漂う大人たちの気味の悪さやいびつな違和感、なんとなく不気味なのも良か>>続きを読む

リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.0

「冬」も大切な調味料、って台詞が大好きだった。夏から全部みたけど、境遇は全然違うけど小さい頃にうちに餅つき機があったこととか、帰り道で摘んだつくしが夕飯で天ぷらになったこととか、ばーちゃんが庭で梅干し>>続きを読む

リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

3.7

いいことばかりじゃない大変なことも全て織り込んだ日常を過ごしている人たちの逞しさと勤勉さ、すごいと思う

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.4

アスカかわいすぎ。。。。破からやっぱりアニメのほうちゃんとみよ、ってなる

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.9

言葉は決して多くないのに交わされる視線は言葉よりも情熱的でおしゃべりだった。3人にとって、3人で過ごした5日間は何にも代えられない時間で、2人の情熱と愛情は何年たっても、離れ離れに生きていても、それぞ>>続きを読む

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

2.5

ライカということで期待してたけど、技術云々抜きでそもそもストーリーがというか主人公ライオネルのリンクやアデリーナに対する態度や言葉が前時代的すぎてドン引きした。めちゃくちゃがっかり。 TIFF2020

国境の夜想曲(2020年製作の映画)

3.5

静謐なドキュメンタリーだけど、日常の風景とそのすぐ背景ににじむ戦禍が織りなすコントラストがとても普通ではないのにそれが彼らの「日常」ということが誇張されるでもなく自然に流れていて、救いもカタルシスもわ>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.2

他言語が飛び交ったり力を合わせる際に言語が武器になるのは見ていて格好良かったし憧れた。言語も芸術だし、技術だし武器だよね。ミステリ的には普通。閉所恐怖症ではないけど密室って絶対こうなるから嫌なんだよな>>続きを読む

シュリ(1999年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ガンホちゃんの息絶え方が超古典すぎて笑ってしまいましたごめんなさい

復讐者に憐れみを(2002年製作の映画)

4.2

二人ともが箍の外れた殺人者ではないところと、目の表情がすごく良い。復讐者同士がシンクロする演出とか単純なので大好きだし、そういうコミカルな演出と、伏線になる要素の織り込み方と繋がり方が滑らかで無駄がな>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.7

さすが新しい映像体験の世界を魅せてくれるノーラン。映画の終点が環の中間地点なのは余韻を追ってしまうので好きでした。が、奇抜な映像体験と難解さを抜きにしたストーリーラインは結構凡庸というかステレオタイプ>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.7

映画音響という新たな職人分野が知れてよかった。一人ひとりの選りすぐりの技術が一つの作品に結実しているのが素晴らしくて本当に映画って素敵だと思った。環境音をアナログで自作しているところとか、本当職人であ>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.5

静かに進んでいく様を表現したかったのか画面がずっと強めの青補正で気になったけど、本選の松岡茉優の黒ワンピースに赤い口紅が決意とトラウマとの訣別と、希望と激情を表した紅ですごくすごく素敵だった

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.0

推理ものとして期待すると、思ったより伏線が素直で分かりやすすぎたかな

ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(2020年製作の映画)

3.2

わたしはダン・スティーヴンスが大好きなんですが、本作ダンステが心底楽しそうでさいこ〜でした。
ばちばちにかっこつけるシーンのウインクが両眼瞑っちゃってたり、口説きのシーンの”Union”の発音と口が気
>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.5

ジョーの悲痛な叫びが他人事ではなかったので堪えすぎてみるのやめたくなっちゃった… 昔はベスが好きだな〜って思いながら暢気に読んでたけど、エイミーとジョーの関係性が今回特に印象に残った。エイミーのちょっ>>続きを読む

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.8

見逃してたところ滑り込んで映画館でみて良かった。ダンスシーンの迫力とミュージカルコメディのテンポは大画面と劇場の音響で体感するのが大正解、めっちゃくちゃ楽しかった。
たくさん笑ったし泣いたけど、前後半
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

なんとも形容し難い映画だった
一気に身内ネタ感が出るのでメタ目線って好きじゃないんだけど、小ネタにはまんまと笑ってしまったな。全然意味分からなくて、だけどなんとなく笑っちゃう不思議な感情は久しぶりに映
>>続きを読む

群盗(2014年製作の映画)

3.0

カン・ドンウォンのどの殺陣も舞のように美しくて、広がる韓服の裾まで優雅で刀を逆手に持ち替えるところ全部美しかった。悪役で悪い顔も沢山するし最初から最後まで強いのに、やっぱりカン・ツライ・ドンウォンだっ>>続きを読む

シークレット・ミッション(2013年製作の映画)

3.0

前半ずっとずっとコメディやってたのに急に後半えっこれ別の映画ですか?ってくらいのテンション差だったウケる。

渇き(2009年製作の映画)

3.8

褒めてますけど、パク・チャヌクってほんと変態だよな〜〜〜〜!!!!って前から思ってたけど滅茶苦茶思った。ゾッとするシーン何箇所かあったけどその怖さと気持ち悪さが好きなんですよね。神父さまガンホちゃんは>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

晩夏にこれみたら堪らなくなっていたな。沖縄のモラトリアムシーンとかかわいかったし好きだったけど、それすらも一瞬の夢かと思わずにいられないような世界で生きてきた男の充足を感じ切れない孤独や執着への諦めが>>続きを読む

イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.2

家族って生々しいよねって心底思う。家族という共同体を構成してる自分たちは一人の人間だもんね。親が「人間」だって気付いて失望したり神格化していた自分を恥じたり遣る瀬なくなる気持ちとか、離婚はしたいけど子>>続きを読む

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

4.1

グウィネス・パルトローのマーゴの全カット全仕草が最高すぎて最高だった。家族の問題って誰しも大小こそあれど絶対何かしら抱えているものだけど、こんな結構ヤバめな確執がそこかしこにあるような家族の話、ウェス>>続きを読む