ベトナム以来の休暇つきの戦争。恰も一身にして二生を経るが如く、一人にして両身あるが如し。
人間を含む大自然。我が命も我が儘にはならない。生きる意味を失い、それでも死なない目的を果たしたのに、なおも死ねない生命の切なさ。
HEMINGWAY
“If it's bad I'll hate it because I hate bad writing and if it's good I'll be envious and >>続きを読む
クレーマーがクレーマーになるにはそれなりの事情があるらしい。それは愛か偽愛かを見抜けないことではない。見抜いてしまったからこそ愛から逃げるのだ。その優しい手に捕まってしまったら何が何でも生き抜く羽目に>>続きを読む
NICK (V.0.)
I picture cracking her lovely skull, unspooling her brain, Trying to get answers.
The >>続きを読む
「パパなんてパパじゃない」
実話にもとづくストーリー。親子関係は血縁関係にかぎらない。
親は生物学的には遺伝的に一世代前の個体にすぎないかもしれないが、社会的には自我をあたえた他者のことだ。つまり>>続きを読む
湯を沸かすほどの熱い愛は、骨を喰らうほどの固い愛に似ているだろう。愛が沸かした湯の心地は、愛が喰わせた骨の味に似ているだろう。
「産みの親より育ての親」という。愛の実体は事実ではなく行為であり、家族>>続きを読む
何回も過去をやり直して好きな子と結ばれようとする主人公がキモいなと。ただそのキモい感は拭えないにしても、人間の運命がどんだけ偶然に左右されるか、どんだけ偶発的なのかっていうことがよく描かれていて、そこ>>続きを読む
FLETCHER
“Why did Charlie Parker become Charlie Parker, Andrew?”
ANDREW
“Because Jo Jones threw a c>>続きを読む
「まことに、犬はわたしをめぐり、悪を行う者の群れがわたしを囲んで、わたしの手と足を刺し貫いた。」(詩篇22:19)
「この犬どもは強欲で、飽くことを知らない。彼らはまた悟ることのできない牧者で、皆お>>続きを読む
元殺し屋の殺し屋の無双シリーズ第二弾。殺し屋業界を引退していた殺し屋の殺し屋が殺し屋の掟に縛られて殺し屋の殺し屋だった頃世話になった殺し屋の殺したい殺し屋を殺す羽目になり、殺すべき殺し屋を守る殺し屋を>>続きを読む
元凄腕工作員の無双シリーズ。敵はお馴染みのロシアンマフィア。
殺し屋の殺し屋である主人公を狙う殺し屋を邪魔する殺し屋を始末する殺し屋がラスボス。殺し屋たちが関わり合い助け合い殺し合う独特の裏社会が斬>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
元凄腕工作員の無双シリーズ。妊娠中の妻を殺されて暗殺部隊を引退し、生ける屍として暮らすアジョシ(おじさん)がトラブルに巻き込まれた隣人の少女を助け出すために組織ごと壊滅させるストーリー。
ただ、主人>>続きを読む
元凄腕工作員の無双シリーズ。現役を引退後、事件に巻き込まれた家族を助けるために組織ごと壊滅させるストーリー。
人身売買組織に連れ去られた娘を取り戻す父親の愛というより執念が凄まじい。何が何でも取り戻>>続きを読む
元凄腕工作員の無双シリーズ(現役を引退後、一般市民として平穏な生活を送る主人公がチンピラに絡まれて組織ごと壊滅させる定番ストーリー)。
敵はお馴染みロシアンマフィア(冷戦以来、ロシアはアリメカにおけ>>続きを読む
史上最大の”FUCK”。
- You said your mother’s Chechen?
- She’s dead.
- I’m sorry.
- My father raped her. sh>>続きを読む
ジャックはイッサ・カルポフ(『誰よりも狙われた男』)になっていたかもしれない。
"I’m sorry if I’m not ‘nice’ anymore. You know what, baby. >>続きを読む
あの嗚咽には好きになった奴と別れる哀しみのみならず、好きになった奴が男だった自分に対する衝撃があっただろう。事実を認めることと事実を受け入れることはイコールではない。彼は父親が許さない自分を許せただろ>>続きを読む
「信、託したぞ」
女のケツを追っかけているだけでは味わえない漢の醍醐味。王の責務、臣下の忠誠、個人の野望など近代以前の価値観がなかなかリアルに描かれていたが、最終的に「夢」(自己実現)という近代的な>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
こうしてここまで命は続いてきた。
掟破りの走るゾンビ。後ろを振り返りながら逃げる人間よりも、人間に向かって一直線にタックルするゾンビのほうが生命力に溢れている逆説。
人間目がけて一斉に突進するゾン>>続きを読む
【ファシズム擬似体験映画】
ファシズムの再来を警告した風刺映画。「人気は金になる」という資本主義の論理がポピュリズムをもたらし、やがて独裁者を生み出すという危険性を指摘する、だけではない。「この映画>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「人間は二度生まれる。一度目は存在するために、二度目は生きるために」(ルソー)
余命宣告を受けた主人公は現実逃避を試みるが、絶望からは逃げられない(祭りの後の、あの顔!)。その後、喫茶店で女性社員か>>続きを読む
「好きだったらこうするの」
実話にもとづくストーリー。万引き家族は磯野家や野原家のように日本の家族の象徴だ。
日本社会の矛盾を象徴するカゾク。日本のどこかに住んでいるオヤコ。私だったり私の隣人だっ>>続きを読む
少年のまま大人になった連中の夢とロマン、青春と意地などなどがごちゃ混ぜになったガラクタ箱のような宝石箱のような疾走感溢れる目まぐるしいスペクタクル映画。
「細けえこたあいいんだよ!とにかく勢いだ、勢>>続きを読む
天才は何をしても許される。天才は世界というびっくり箱に夢中で、次から次へと飛び出してくる面白いものを捕まえては「ねえねえ!これ見てよ!」と見せびらかすことに忙しく、「天才とは何か」なんて詰まらないこと>>続きを読む
超絶悪戯っ子とFBI捜査官の世界的鬼ごっこ。基本的には「ルパーン!」「あばよー、とっつぁん!」の流れ。大人が疲れ果ててうんざりしても、子供は飽きることなく「キャー!」と笑い声をあげながら汗だくで逃げ続>>続きを読む