洋タルトさんの映画レビュー・感想・評価

洋タルト

洋タルト

映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

2.2

設定や世界観、惑星ムシーカを通じて音楽に触れるのび太達の音楽と今一度向き合うストーリーの骨組み自体はウェルメイド。しかし肉付けと味付けは無駄が多く、削れば1時間になりそうな淡白さ。
音楽の授業かな?と
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ランボー(1982年製作の映画)

2.7

ド腐れ保安官の気まぐれで酷い仕打ちを受けたランボーが山奥に引きこもり保安官一派を壊滅へ追い込むスタローンの代表作。
ランボーが保安官達を森のホーム・アローンの如く巧みな罠などを駆使して追い込む様子、機
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.1

ヨルゴス・ランティモスのオリジン作品かつこの頃から鬼才っぷりを存分に発揮した変態っぷりに感服!
終盤の姉妹のダンスシーンや洗脳教育など垣間見える狂気は見どころとして十分!
動きは地味すぎてやや気持ちが
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.6

何だこの映画。
超エキサイティンなんだが。
並のハリウッド映画も驚く塹壕戦に変人鶴見中尉が魅せる変態シーンの数々。
アイヌ文化の魅力的描写にオソマVS山田杏奈の宝石のような変顔。
人気漫画の実写化超大
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

ヨルゴス・ランティモスが仕掛ける夢幻を彷徨うが如き映画体験を堪能出来る御伽噺。
解放と束縛の中で、超加速的に成長を遂げるベラの人生を、歪な劇伴、クラシックな美術、手練の役者陣が最大限に引き立てる。
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

2.2

「昨日の敵は今日の味方。行くぜ兄弟!」の典型的プロットはすぐ飽きてしまう。
とはいえ前作同様の美麗な水中シーンやSWさながらの様々な王国を跨ぐアドベンチャー要素、テンポの良さもあり苦にはならず。
5億
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

2.3

生々しい「世にも奇妙な物語」を見ているような感覚。
グロくはないけど終始気が滅入る😇
老人がアミューズメントパークに行って尽く報われない様子をどんどん見せられる。
若者の老人軽視の描き方は、今となって
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ゴジラ対メガロ(1973年製作の映画)

1.0

なにもない。
ガイガンのバーゲンセール。
空気のゴジラ。いたっけ?なメガロ。
擦り続けた侵略系をまだ擦るストーリー。
浅はかな海底王国。
ウルトラマンを目指して作られたのかジェットジャガー。
登場人物
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

キザだな。うん。キザ。
ハンフリー・ボガートの代表作であり、彼の劇中多用する「君の瞳に乾杯」と楽曲「時の過ぎゆくままに」が作品の支柱となって心強く支えている。
ミステリアスなリックの風格に翻弄されなが
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.5

予想より面白い!
やや演出があからさまで誘導している容子が垣間見えたり、各々の底の見えない不気味さが欠如していたりするものの、「役者」をなんたるか知らしめるラストに痺れる。
この異様な舞台にふさわしい
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.4

いや、直球ヤクザやらせれば泣く子も黙る綾野剛をこんなマイルドヤクザにする変化球は原作未読だと予想外で笑う🤣
序盤からシュールなコメディをぶっ飛ばしてくるのに後半は「紅」にホロり。
間違いなく今作のMV
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

1.2

スタローン不在によってステイサムが映画の枢軸全てを背負う羽目になった、ただのステイサム映画。
唯一健闘したのはトニー・ジャーか?
とにかく無茶苦茶暴れてもステイサムだけじゃ意味がない。
鑑賞後すぐ記憶
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

2.2

『メアリと魔女の花』同様、綺麗なアニメーションから繰り出されるイマジネーションがバツグンに効いたファンタジーは好みなものの、残念さもあり。
イマジナリの世界でのラジャーに対する他のイマジナリ達の言動が
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

役所広司演じるトイレ清掃員の日常を淡々と連ねた作品。
映し出される代わり映えのない毎日は、どれも美しさを帯びており、ささやかな喜怒哀楽も含有している。
ヴィム・ヴェンダースの画作りに日本の名優たちが応
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.6

エメラルド・フェネル監督版毒っ気たっぷりの学園パラサイト。
オリヴァーの自己憐憫の暴走と、彼の人の懐に入り込む上手さの合わせ技がもたらす歪んだ悲劇に背筋の寒気が止まらない🥶
バリー・コーガンの妖しげな
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

2.3

今年のジャンプの人気作品の映画化大本命と考えられた作品なものの、流石に火力が足りてない。
取ってつけたようなアクションシーン、申し訳程度のトムオマージュを感じる画、のっぺり続くアニメ時の日常感の延長線
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.9

人生は、夢の中の夢。
しかし老いにより2人が望まぬ形で悪夢となる。
どう足掻いても避けては通れない老いが齎す恐怖をありのままに、分割画面で進行する映像が2人の生活の崩壊を静かに映し続ける。
されどそれ
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阪神タイガースTHE MOVIE2023-栄光のARE-(2023年製作の映画)

-

なるほど。良くも悪くもAREだ。
AREの映画だ。
大事なことなのでしっかり頭に入れてください。
アレのアレではないです。
AREの映画です。
名場面の継ぎ接ぎ故にリアタイの興奮は越えれないものの、虎
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シャクラ(2023年製作の映画)

2.7

ド兄の映画だ。もはやヒロインが「ド兄ちゃん」と呼んでましたよね?笑
己の正義を貫く英雄に降りかかる災難、冤罪。気付けば四面楚歌なジョン・ウィック状態。
ワイヤーの多用はあれど、気取ったアクションは性癖
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

2.7

齢8才の名優現る!
性自認が上手くいかずに苦悩するアイトールの、ひと夏のバカンスで少しずつ自分を手に入れていく話ですが、ソフィア・オテロの自然かつ少女的な演技が異彩を放つ!
養蜂場の叔母の優しさが涙腺
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僕が愛したすべての君へ(2022年製作の映画)

1.4

2つとも見てようやくスタート地点な作品。
橋本愛さんの演技についてはぎこちなさもあるものの、前の2人よりは遥かに聞けるレベルでナ良い。
とはいえ多層的に入り組んだSFで物語もとっちらかってどっちつかず
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.7

アキ・カウリスマキ監督作初鑑賞。
突飛ながらもシンプルかつレトロな雰囲気漂う恋愛映画。されど舞台は現代。鑑賞後はそのギャップにハッとなる。
この2人の奇妙な距離感は『バッファロー′66』を彷彿とさせる
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エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

3.9

1作目からは考えられないぐらい進化した筋肉とアクションの満漢全席!
もはや序盤からずっとクライマックス。
戦車やら爆撃やら銃撃戦、タイマンまでなんでもござれの102分。
相変わらずスカスカの内容でも文
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君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)

1.3

やっぱり蒔田彩珠さんは声優に不向き過ぎる。
宮沢氷魚さんの棒演技との相乗効果で全く内容が入ってこない😓
内容についても、整備されていない時系列やキャラの感情に心動かず。
原作がTikTokで話題だった
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

2.8

序盤でアパート以外が壊滅状態のディストピアと化すディザスタームービー。
しかし災害描写が終わってからが本番と言わんばかりに、極限状態における大衆心理の暴走が描かれる。
特にイ・ビョンホンの止まれなくな
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ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

2.7

スコセッシの中では珍しく、「刃」が光るイレギュラーギャング映画。
人種の壁による争い。それが生み出した血の因縁によるディカプリオの復讐劇とダニエル・デイ=ルイスの勇ましい悪役の対峙は素晴らしい!

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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.8

暴力が少ないのにこれほどスコセッシ味を出せるとち狂った人生とは、このジョーダン・ベルフォードのイカレ狂った本能むき出しの伝記映画として凄い。
ドラッグ・SEX・カネでほぼ構成された人生と「fu○k」の
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.7

横溝正史原作の金田一耕助ミステリー初鑑賞。
登場人物の相関関係がやや複雑で序盤はついていくので精一杯なものの、乗り出したら止まらない。
犬神家の異質な雰囲気と行列なインパクトを残す映像の数々。これぞ邦
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ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)

2.2

『ルイスと不思議の時計』とかの系譜のファンタジー映画かと思いきや、まさかのスコセッシの映画愛126分コースだった😅
ジョルジュ・メリエスという実在の監督の生涯に子どもを投入することで、映画の歴史と触れ
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カジノ(1995年製作の映画)

3.1

カジノでぼろ儲けするエースに、強欲の具現化のような女性ジンジャー、ダチ公の為には容赦をしないニッキーが繰り広げる滑稽な因果応報転落の物語。
全員の主張は正しいものの終始「お前が言うな」で収束するレベル
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

2.2

うむ、資本主義社会を逆手にとった闇取引のタネ明かしやスパイ映画のスリルも及第点。
されどこれがガイ・リッチー監督の作品ということを考えると物足りない。
やってる事が『キャッシュトラック』同様のステイサ
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

3.9

オマケなのにこっちが本編なんじゃないかと思うレベルのエモストロフィ!
平面的アニメーションから立体的アニメーションまで入り乱れて現実世界のスタジオで大騒ぎ🤣
ちゃんと新旧関係なくほとんどのキャラが出て
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.4

モアナの再来や!
こういうミュージカルでええ!
1曲パンチの効いた傑作楽曲で心を鷲掴みにして、小粒もこちらの心を離さないパワーあり!
ディズニーの企業理念剥き出し特攻のストーリーには若干ひいたり、相変
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

3.7

タイプとしては説得力にイマイチ欠ける荒唐無稽で突飛故に嫌いなタイプの恋愛映画だったものの、卓越した魅せ方や理屈全てをどうでもよくするムードの作り方でまんまと持ってかれた💦
恋はいつでもハリケーン!なの
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

2.3

青臭さフルスロットルで突き抜けるボーイミーツガール!
されど夏への扉に似た別れと再会の物語にあまり心踊らず、終わってみればあまり琴線に響くことはなかった様子。
ジェネリック新海としては丁度いい青春映画
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夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

2.3

チャーリーとチョコレート工場の元となった映画なのでほとんど内容自体に差はない。
けれど、ウォンカと父親との描写が今作にはなかった分、コンパクトにまとまっていて見やすかったのは間違いない。
化粧っ気も少
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