このレビューはネタバレを含みます
キザだな。うん。キザ。
ハンフリー・ボガートの代表作であり、彼の劇中多用する「君の瞳に乾杯」と楽曲「時の過ぎゆくままに」が作品の支柱となって心強く支えている。
ミステリアスなリックの風格に翻弄されながら辿り着くラストは至高。
乾杯🥂
事故的なものではあったとはいえ、不倫の事実を美化した印象はあるものの、その事実に苦悩しつつも受け止めて向き合うリックの姿はとても人間らしい。
普段は考えを表に出さない男が、彼女の事になると感情的になるのが彼の人間らしさを魅せる上でよく機能している。
彼女の気持ちがどちらにあるかの見せ方も洒落てる。
リックとイルザの世界が出来上がってしまっている故、この後にどう足掻いても2番手になってしまうラズロが報われないような印象を受けてしまうものの、男女の恋愛事情と戦争を隣り合わせに描いたヒリヒリとする名作。
太平洋戦争中公開のプロパガンダな色も垣間見えます🧐
🎥ランクA