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屋根裏のラジャーの洋タルトのレビュー・感想・評価

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)
2.2
『メアリと魔女の花』同様、綺麗なアニメーションから繰り出されるイマジネーションがバツグンに効いたファンタジーは好みなものの、残念さもあり。
イマジナリの世界でのラジャーに対する他のイマジナリ達の言動が、無神経に思えてしまいモヤモヤ。
惜しい😓

イマジナリの世界についても描写不足がやや目立つ。序盤時間をかけて描いた割に、収束するのはアマンダとラジャーの絆の物語。
人間視点とイマジナリ視点、大人視点と子供視点での喪失とその向き合い方が映し出されていたのは良くも、折角の世界観が小さくなってしまっては勿体ない。

終盤は広げた風呂敷を畳むのが精一杯でかなり強引に駆け抜けた印象。
バンティングの目的と黒い少女のイマジナリの存在の不鮮明さは特に気になった部分。
あと1番思ったのは、ラジャーの冒険がなぜ終わるのか。第三者視点だと大人になるまでの猶予はある筈なのに、終わりを選択する理由が理解し難い。

🎥ランクB
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