Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 29ページ目

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美しき大河/ベルリバー(2022年製作の映画)

3.8

MyFFF2023で『美しき大河』という題で配信中の短編ドキュメンタリー。

アメリカ・ルイジアナ州ピエールパートはフランス語話者の多い街であり、2019年の水害で街全体が浸水している。

水に沈み避
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不安な体(2021年製作の映画)

3.5

【第74回カンヌ映画祭 監督週間短編コンペ出品】
日本のアニメーター、水尻自子による作品。

ストーリーはなく、連想ゲーム的に色んなものがつなぎ合わされていく。シンプルだけど感触はリアル。新感覚なアニ
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Pineapple Calamari(2014年製作の映画)

3.9

【シッチェス映画祭2014 短編アニメ賞】
ほのぼのしたクレイアニメ…かと思いきやどんどん狂気に染まっていくのが怖すぎる。ブラックな結末も好み。

共依存の二人の女性、片方を失うと代わりを探し元通りに
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テイク・ユア・ピル: スマートドラッグの真実(2018年製作の映画)

3.5

【第40回エミー賞ニュース&ドキュメンタリー部門 編集賞ノミネート】
学生が乱用し社会問題となっているADDの治療薬アデロールの危険性を訴えるドキュメンタリー。エミー賞や英国アカデミー賞のテレビ部門で
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テイク・ユア・ピル:トランキライザーに潜む闇(2022年製作の映画)

3.5

『テイク・ユア・ピル スマートドラッグの真実』の続編的な作品なのかな?今回はザナックスなどの「ベンゾ系」と呼ばれる薬の問題を追ったドキュメンタリー。

不安を解消する薬として気軽に用いられてきたベンゾ
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山の音(1954年製作の映画)

3.8

【1954年キネマ旬報日本映画ベストテン 第6位】
川端康成の同名小説を成瀬巳喜男が映画化した作品。主演は山村聰と原節子。

この年のベストテンは歴代でダントツのレベルの高さだと思っている。だって1位
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頭上の敵機(1949年製作の映画)

3.6

【第22回アカデミー賞 助演男優賞・録音賞受賞】
1948年の同名小説を『聖処女』のヘンリー・キング監督が映画化した作品。『ローマの休日』グレゴリー・ペックが冷徹な指揮官を演じた。アカデミー賞では作品
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バルド、偽りの記録と一握りの真実(2022年製作の映画)

4.5

【第95回アカデミー賞 国際長編映画賞ショートリスト入選】
『バードマン』などのイニャリトゥ監督が久々にメキシコで撮った作品。ヴェネツィア映画祭コンペに出品され、アカデミー国際長編映画賞メキシコ代表に
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Curve(原題)(2016年製作の映画)

5.0

【シッチェス映画祭2016 短編映画賞】
斬新なワンシチュエーションホラー。突然謎のコンクリートの穴の斜面にいたらどうするか。想像しただけで怖い。

設定が非常に秀逸な上に、演出が何気にすごく上手い。
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高慢と偏見(1940年製作の映画)

3.7

【第13回アカデミー賞 美術賞受賞】
ジェーン・オースティンの同名小説の映画化作品。監督は『巨星ジーグフェルド』のロバート・Z・レナード、エリザベスを『ミニヴァー夫人』グリア・ガースン、ダーシーを『ハ
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ダーリング(1965年製作の映画)

3.8

【第38回アカデミー賞 主演女優賞他全3部門受賞】
『真夜中のカーボーイ』のジョン・シュレシンジャー監督作品。アカデミー賞では作品賞他全5部門にノミネートされ、主演女優賞、脚本賞、衣装デザイン賞(白黒
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タカナクイ(2015年製作の映画)

1.6

冒頭から溢れる低予算感に嫌に予感はしたがやはり…

アクションは頑張っていたと思うが、美術や撮影といった全体のクオリティを上げてほしい

タカナクイというのは本当にある風習らしい

スウィート・ラビット(2012年製作の映画)

2.3

よく分からない。映像はキレイだが…

要は気にしてほしかったっていうことなのかな

ミスター・ウィダーシンズ(2018年製作の映画)

3.3

スコットランドのサイバーパンクアニメ。全てを機械がやってくれる世界で紳士が脱出しようとする。

話自体の新味はないものの、反乱者が女性なのが今っぽい感じ。白黒のアニメ表現はなかなかいい。

ヘレンケラー物語(1954年製作の映画)

1.3

【第28回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞】
この時点では健在だったヘレン・ケラーを描いた作品。ヘレンの半生を紹介しつつ、日本や欧州など様々な国で歓迎される様子を描く。

まあドキュメンタ
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シチズンフォー スノーデンの暴露(2014年製作の映画)

3.8

【第87回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞】
最新作『All The Beauty And The Bloodshed』がヴェネツィア映画祭金獅子賞を受賞したローラ・ポイトラス監督作。元C
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アメリカン・ファクトリー(2019年製作の映画)

3.9

【第92回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞】
オバマ氏の制作会社がつくった作品。かつてGMが所有していた工場を買い取った中国企業フーヤオと現地アメリカ労働者との軋轢を描いた作品。

どっち
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黄昏(1981年製作の映画)

2.9

【第54回アカデミー賞 主演男優賞他全3部門受賞】
ジェーン・フォンダが父ヘンリー・フォンダのために製作し、見事ヘンリー・フォンダが初めて主演男優賞を受賞、相手役のキャサリン・ヘプバーンも現在でも唯一
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陽炎座(1981年製作の映画)

4.2

【1981年キネマ旬報日本映画ベストテン 第3位】
鈴木清順が『ツィゴイネルワイゼン』に続いて手掛けた「浪漫三部作」の二作目。泉鏡花の同名短編小説を原作にした作品。キネマ旬報では中村嘉葎雄と加賀まりこ
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無垢の瞳(2022年製作の映画)

3.8

【第95回アカデミー賞 短編実写映画賞ショートリスト入選】
傑作『幸福なラザロ』のアリーチェ・ロルヴァケル監督の短編。戦時下の孤児院におけるクリスマスの一日を描いたコメディ。

さすがロルヴァケル。ざ
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ラザレスク氏の最期(2005年製作の映画)

4.5

【第58回カンヌ映画祭 ある視点部門作品賞】
『荘園の貴族たち』のクリスティ・プイユ監督作品。ルーマニアの個性派監督として世界的に注目されているが、日本では一般公開された作品はない。

本作はアカデミ
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

3.7

【第63回アカデミー賞 作品賞他全7部門ノミネート】
コッポラによる三部作最終作を再編集した作品。公開当時はラジー賞を受賞するほど評判が良くなかったが、再編集したこのバージョンはより納得のできるものに
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隣の八重ちゃん(1934年製作の映画)

3.5

【1934年キネマ旬報日本映画ベストテン 第2位】
『浅草の灯』『兄とその妹』などホームドラマの名手、島津保次郎監督作品。八重ちゃん役の逢初夢子はこの作品で一躍スターに。助監督として豊田四郎、吉村公三
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.8

公開当時ホラー映画として韓国歴代2位となる大ヒットを記録した作品。所謂POV方式で、ホラー専門の配信者のものに集まった若者たちが実在する心霊スポットで恐怖に襲いかかられる様を描いている。青龍映画賞では>>続きを読む

にんじん(1932年製作の映画)

3.9

【1934年キネマ旬報外国映画ベストテン 第3位】
『運命の饗宴』などのジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品。ジュール・ルナールの同名小説を映画化した作品。主演のロベール・リナンは天才子役と言われていた
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或る日曜日の午後(1933年製作の映画)

2.0

【1934年キネマ旬報外国映画ベストテン 第8位】
『真昼の決闘』などの大スター、ゲイリー・クーパーの初期主演作。恋人を奪われた男が過去を回想する物語。

Filmarksでは93分となっているが、実
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男はつらいよ 寅次郎夢枕(1972年製作の映画)

3.5

『男はつらいよ』10作目。本作のマドンナは八千草薫。

いつも通り幼馴染の千代に恋した寅さんが、自分の気持ちを押し殺し、居候している大学教授岡倉とくっつけようと画策する。

特別出演で田中絹代が宿屋の
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花様年華(2000年製作の映画)

3.8

【第53回カンヌ映画祭 男優賞】
『ブエノスアイレス』ウォン・カーウァイの代表作。マギー・チャンとトニー・レオン主演の恋愛ドラマ。カンヌ映画祭ではトニー・レオンが男優賞に輝き、全米批評家協会賞で外国語
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ロザライン(2022年製作の映画)

4.0

『ロミオとジュリエット』に名前だけ登場する「ロミオの元カノ」ロザラインを主人公にした2012年のヤングアダルト小説『あなたが私のものだったとき』を原作としたコメディ。

監督はSXSW映画祭で審査員賞
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破れ太鼓(1949年製作の映画)

4.0

【1949年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
木下惠介が戦前からの大スター阪東妻三郎を主演に撮った喜劇。出演は森雅之、木下忠司(木下惠介の弟)、東山千栄子など。

一代で財を成した阪東妻三郎演じ
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真冬のトラム運転手(2020年製作の映画)

3.7

【第95回アカデミー賞 短編実写映画賞ショートリスト入選】
来年のアカデミー賞最終候補に残っているノルウェーの作品。真冬にトラム(路面電車)を待つ女性、出発は30分後と言われ勝手にトラムを運転し出すが
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バルバラ ~セーヌの黒いバラ~(2017年製作の映画)

3.7

【第70回カンヌ映画祭 ある視点部門詩的映画賞】
フランスの俳優マチュー・アマルリックの監督兼出演、元妻のジャンヌ・バリバールが主演した。セザール賞では作品賞など9部門にノミネートされ、主演女優賞と音
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アイ・ケイム・バイ(2022年製作の映画)

3.3

アカデミー外国語映画賞イギリス代表『アンダー・ザ・シャドウ 影の魔物』やカンヌ映画祭監督週間選出『ワウンズ 呪われたメッセージ』のイラン出身監督ババク・アンヴァリによるスリラー。

監督のこれまでの作
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聖なる証(2022年製作の映画)

4.5

【第25回英国インディペンデント映画賞 音楽賞受賞】
『ナチュラルウーマン』のチリ人監督セバスチャン・レリオ監督がエマ・ドナヒューの同名小説を映画化した作品。テルライド映画祭でプレミアされ、英国インデ
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ファイアー・アイランド(2022年製作の映画)

4.3

【第38回インディペンデント・スピリット賞 第一回脚本賞ノミネート】
ゲイであるコメディアン、ジョエル・キム・ブースターが製作脚本主演をつとめたラブコメディ。ジェイン・オースティン『高慢と偏見』を土台
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ナニー(2022年製作の映画)

4.5

【サンダンス映画祭2022 U.S.ドラマティック・コンペティション部門グランプリ】
ブラムハウスが制作を手がけたホラー。サンダンス映画祭でグランプリを受賞、NBRやゴッサム賞などでも候補入りするなど
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