Omizuさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

Omizu

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Caprice(原題)(1986年製作の映画)

3.5

『ザ・スーベニア 魅せられて』のジョアンナ・ホッグ監督の卒業制作。無名時代のティルダ・スウィントンが主演している。

彼女の長編映画を観ていないので作風に関しては言えないのだが、かなり変わった作品であ
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用心棒(1961年製作の映画)

4.0

【第23回ヴェネツィア映画祭 男優賞】
黒澤明×三船敏郎の黄金コンビ作品。好評を受けて続編『椿三十郎』が製作された。ヴェネツィア映画祭で男優賞を受賞、キネマ旬報ベストテンで2位にランクインし男優賞も受
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レスラー(2008年製作の映画)

4.4

【第65回ヴェネツィア映画祭 金獅子賞】
『ブラック・スワン』ダーレン・アロノフスキー監督作品。ミッキー・ロークが主演をつとめゴールデングローブ賞を受賞するなど高く評価された。アカデミー賞では主演男優
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ブラジル -消えゆく民主主義-(2019年製作の映画)

3.7

【第92回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
サンダンス映画祭でプレミアされ話題になった。監督は『Elena』(2014)が国内で高く評価され、次作『Olmo & the Seagu
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Shakti(原題)(2019年製作の映画)

3.7

【第69回ベルリン映画祭 短編コンペティション部門出品】
アルゼンチンの短編作品。監督のマーティン・レトマンは短編を手掛ける一方、ロカルノ映画祭に三度出品するなど高く評価される映画作家の一人。

祖母
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オール・ザット・ブリーズ(2022年製作の映画)

3.4

【第95回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
サンダンス映画祭に出品され審査員賞を受賞、各地の批評家賞でノミネートされるなど高い評価を得たインドのドキュメンタリー作品。

インドにお
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レニー・ブルース(1974年製作の映画)

4.4

【第28回カンヌ映画祭 女優賞】
『オール・ザット・ジャズ』ボブ・フォッシー監督が実在のコメディアンを描いた伝記映画。元ストリッパーの妻ハニーを演じたヴァレリー・ペリンがカンヌ映画祭女優賞を受賞した。
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醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)

3.4

【1950年キネマ旬報日本映画ベストテン 第6位】
黒澤明が『羅生門』と同年に手掛けた社会派ドラマ。黒澤作品常連の三船敏郎、志村喬、そして"李香蘭"としても知られる山口淑子が主演している。

三船敏郎
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アラビアン・ナイト 第1部 休息のない人々(2015年製作の映画)

4.5

【第68回カンヌ映画祭 監督週間出品】
『熱波』で知られるポルトガルの映画作家ミゲル・ゴメス監督作品。「千夜一夜物語」の映画化は数多くあるが、本作はその構成を借りて全く別の物語を語っている異色作。全三
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惨劇の波止場(1930年製作の映画)

3.9

【第4回アカデミー賞 主演女優賞受賞】
『ビッグ・ハウス』ジョージ・ウィリアム・ヒル監督作品。60歳をすぎてからスターになった舞台出身の遅咲き女優マリー・ドレスラーが主演を務め高い評価を得た作品。
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胸騒ぎのシチリア(2015年製作の映画)

3.7

【第72回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
『君の名前で僕を呼んで』ルカ・グァダニーノ監督作品。三大映画祭初のコンペ入りを果たし、サウンドトラック賞と革新予算賞を受賞した。1968年『太
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全身小説家(1994年製作の映画)

4.6

【1994年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
『ゆきゆきて神軍』原一男監督作品。『地の群れ』井上光晴の晩年に密着したドキュメンタリー。瀬戸内寂聴と不倫関係にあったことが知られ、昨年の『あちらにい
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誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.6

【第71回カンヌ映画祭 コンペティション部門出品】
『別離』アスガー・ファルハディ監督作。ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデムを主演に据えスペインで撮った作品。

いつもの夫婦の話かと思っていて、こん
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巴里の空の下セーヌは流れる(1951年製作の映画)

3.8

【1952年キネマ旬報外国映画ベストテン 第9位】
パリ市2000年祭記念映画としてつくられた。パリで起こる出来事を群像劇的に描き、それぞれ少しずつ交わっていく。全体で24時間となるように構成されてい
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

3.8

【1989年キネマ旬報外国映画ベストテン 第1位】
ブルース・ウィルス主演の大ヒット映画。娯楽アクションでありながら緻密な脚本や敵役アラン・リックマンの演技が高い評価を受けた。アカデミー賞では編集賞他
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地の果てを行く(1935年製作の映画)

3.8

【1936年キネマ旬報外国映画ベストテン 第5位】
ピエール・マッコルランの小説をジュリアン・デュヴィヴィエ監督が映画化した作品。主演のジャン・ギャバンが原作の映画化権を自ら購入した。『巴里祭』などの
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一本の電話(2013年製作の映画)

3.5

【第87回アカデミー賞 短編実写映画賞受賞】
サリー・ホーキンス主演の短編映画。お悩み相談センターで働く女性の元に一本の電話がかかってくるというワンシチュエーションの作品。

最初のサリー・ホーキンス
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

3.7

【第95回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞】
『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』のダニエル・ロアー監督作。音楽ドキュメンタリーだった前作とは180度異なり、今作はスリリングな政治ドキュ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

2.2

【第95回アカデミー賞 作品賞他全7部門ノミネート】
スピルバーグ新作にして自伝的な作品。トロント映画祭で観客賞、ゴールデングローブ賞も受賞とアカデミー賞有力とされている。

スピルバーグにこんなスコ
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.5

【第75回カンヌ映画祭 パルムドール】
『ザ・スクエア 思いやりの聖域』のリューベン・オストルンド監督が二作連続のパルムドールに輝いた作品。アカデミー賞でも前哨戦ではほとんど目立っていなかったものの作
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.3

【第95回アカデミー賞 衣装デザイン賞受賞】
大成功を収めた『ブラックパンサー』の続編にしてMCU30作目、フェーズ4の最終作という区切りの作品。

MCUファンだけでなく映画ファンにも大きな衝撃が走
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.7

【第95回アカデミー賞 脚色賞ノミネート】
ダニエル・クレイグ主演のミステリー第二弾。前作に続き捻った脚本が高く評価されている。

前作はやはりあの大嫌いなスターウォーズ8の監督作ということがノイズに
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.8

【第95回アカデミー賞 脚色賞受賞】
ミリアム・トウズの同名小説を『物語る私たち』のサラ・ポーリー監督が映画化した作品。アカデミー賞では演技賞も入ると思われたが2部門での候補に留まった。

作品賞組で
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

5.0

【第95回アカデミー賞 作品賞他全7部門受賞】
『スイス・アーミー・マン』ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート監督作品。A24最大のヒット作として前哨戦を総ナメにし、アカデミー賞でも大本命とされて
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そして光ありき(1989年製作の映画)

3.8

【第46回ヴェネツィア映画祭 審査員特別賞】
イオセリアーニが全編アフリカで撮影した異色作。セネガルのディオラ族が森林伐採など文化産業の侵食に蝕まれる様を寓話的に描く。

『月の寵児たち』は合わなかっ
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白き処女地(1934年製作の映画)

2.5

【1936年キネマ旬報外国映画ベストテン 第4位】
ジュリアン・デュヴィヴィエ監督作品。ヴェネツィア映画祭でプレミアされ、スペシャル・メンションを受賞した。

カナダのケベック地方を舞台に、一人の若い
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聖処女(1943年製作の映画)

3.8

【第16回アカデミー賞 主演女優賞他全4部門受賞】
フランツ・ヴェルフェルの「ベルナデットの歌」を原作に、『慕情』ヘンリー・キングが映画化した作品。アカデミー賞では作品賞をはじめ最多の12部門で候補に
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出来ごころ(1933年製作の映画)

3.6

【1933年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
小津安二郎のサイレント作品。坂本武演じる喜八が主人公の「喜八もの」の第一作。修復版は倍賞千恵子と寺田農が声を当てている。

戦友の喜八と次郎は日雇い
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フロスト×ニクソン(2008年製作の映画)

3.7

【第81回アカデミー賞 作品賞他全5部門ノミネート】
『ビューティフル・マインド』ロン・ハワード監督作品。同名舞台の映画化であり、舞台版の主演二人がそのまま映画版でも主演をした。アカデミー賞では作品賞
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イヴァル(2023年製作の映画)

3.0

【第95回アカデミー賞 短編実写映画賞ノミネート】
『バーバラと心の巨人』のアンダース・ウォルター監督の短編映画。ウォルター監督は『Helium』(2014年)で同部門を制しており二度目のノミネートと
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テイル・オブ・スリー・シスターズ(2019年製作の映画)

2.9

【第69回ベルリン映画祭 コンペティション部門出品】
『錯乱』がヴェネツィア映画祭で受賞するなど高い評価を得たトルコのエミン・アルペル監督作。

街へ奉公に出されていたが訳があってそれぞれ戻ってきた三
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恋する透明人間(2020年製作の映画)

3.5

前職がエンジニアという監督によるフランスの短編。素直に可愛くてオシャレなほっこりラブストーリー!

科学者の男は赤面症、職場の上司が好きだけど逃げてばかり。赤面症を治そうと赤を中和するのは青だ!という
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

【第95回アカデミー賞 作品賞他全8部門9ノミネート】
『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督新作。ゴールデングローブ賞を受賞しアカデミー賞でも有力とされている。

変な話!なんだこれ!褒
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.8

【第95回アカデミー賞 撮影賞ノミネート】
サム・メンデスの新作で撮影はやはりロジャー・ディーキンス。1980年代、エンパイア劇場を舞台にした作品。

いくつかのシーンではあまりに美しすぎて話とは別に
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遠い声、静かな暮し(1988年製作の映画)

3.8

【第41回ロカルノ映画祭 金豹賞】
テレンス・デイヴィス監督作品。カンヌ映画祭監督週間に出品され国際映画批評家連盟賞を受賞、ヨーロッパ映画賞では作品賞をはじめ最多の5部門で候補にあがった。

1940
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ベトナムから遠く離れて(1967年製作の映画)

3.9

【1968年キネマ旬報外国映画ベストテン 第8位】
クリス・マルケルが製作し、ゴダール、ヴァルダ、アラン・レネ、クリス・マルケル、クロード・ルルーシュと錚々たるメンバーが監督を務めたオムニバス・ドキュ
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