時計を壊す。針を廻す。時間を捻じ曲げ脱臼させて、隙間をつくる。それは、過ぎ去ってしまった人々ともう一度すれ違うための祈りの身振りにどこか似ていた。
低画質低音質のVHSで見たからか、セリフがほとんど聞き取れないし顔もよく見えない。人間たちに対してカメラがとても遠いので、少しも「人類」を学べなかった。出直してきます。
これこそまさにJapan’s secret shameというべきか、戦後日本が残したとてつもなく大きな問題が、忘れ去られたまま長崎に横たわっているような衝撃を受けた。
原爆、被曝者差別、被差別部落、朝>>続きを読む
家の中から煙が出てくるシーン、アピチャッポンの『vapour』という短編映像と激似だった
歴史のかけらを売る男と同様、ゴダールもまた、断片化された歴史を隈なく画面に散りばめる。零年=歴史の始まりだからこそ、過去の亡霊たちに眼差しを向けるかのように…。
ヤバすぎ
話はとてつもなく暗いのに、音楽は妙に明るい。明と暗が揺らぐ。まさに薄暮の映画だ。
無駄な会話が潤滑油になる、、小津映画の登場人物たちの会話はみんな滑らかで羨ましい。ソレジャア、ドウモ。
笑いを禁じ得ない、3時間のお涙頂戴映画
日露戦争の映画なのに、さだまさしの歌の歌詞がテロップで出てくるなんて!
やっぱり文句なしに面白い
増村保造の変態性はちゃんとあるのにこんなに感動できるなんて!
音楽がブレッソンの映画みたいでカッコ良い
武装ゲリラたちにとって言葉は武器ではなく、武器こそが言葉であるというセリフが印象的。
指揮者と演奏者のヒエラルキーの転倒によるバフチン的なカーニヴァル空間は健在だが、展開が単調なので退屈する。
太陽、林檎、黒い砂浜、裸の肉体、首のない鶏、蠢く子供達……。
原爆のような爆発力で生命が躍動している。
数年前日吉キャンパスで大野慶人氏のパフォーマンスがあったときに観た。
佐藤慶の魅力満載
面白かったような、面白くなかったような、捉えどころのない、すぐに忘れてしまいそうな映画。高橋和巳の原作の方が気になる。
ちり紙は哀しからずや若き日の夢を包んで捨てられるのみ
独特の詩情があってクセになる。
日本版『長距離ランナーの孤独』
仲代達矢のべらんめえ口調と、丹波哲郎の長ゼリフは聞いてて楽しいが、期待して観た分ちと微妙…
ゴダールの『勝手にしやがれ』と比べるとガキ臭くて観ていられないところはあるが、ちょい役の佐藤慶がジャン=ポール・ベルモンド並みに渋くてイカす。
尻歩き、ひろしの額から流れる赤と青のインク。当時5歳の私は、そこだけ鮮烈に覚えていた。
1話目はどうしようもなくつまらないが、2話目のルイマルはちゃんと面白いし、3話目のフェリーニは安定のヤバさで終始快楽物質ダダ漏れ。
凄すぎ
構図もカッコいいし、話も衝撃的で、当時これが問題作となったのが十分よくわかる。
これまたドラえもんのひみつ道具的発想。消しゴムで記憶を消すつもりが、むしろ忘却したという痕跡を残しているようで面白い。
めちゃくちゃ怪しい「どこでもドア」
藤子・F・不二雄は寺山修司にかなり影響を受けていると思う。
ああ、いいねえ〜
ハードロック調のJAシーザーの音楽や、華麗なセット、猛烈なマザコン話から、演劇の『身毒丸』と似たような印象を受ける。
童貞殺しの色気違いのお姉さんが可愛くて良かった。
スリの流れるような手の動きは鮮やかだが、どうしても『罪と罰』と比べると犯してる罪がショボくて退屈してしまう。
リアリティありすぎる… 現代日本にも、大島渚の『少年』や蔡明亮の『郊游』のような映画を、ここまで素晴らしく撮れる人がいたのか。今まで食わず嫌いしてごめんなさい。
縁側でみんなで見えない花火を見上げるシ>>続きを読む
エロス+原発+虐殺
神話的モティーフと政治的メッセージがここまでバチバチにカッコよく決まった日本映画もなかなか無い。
黒木和雄の『原子力戦争』と合わせて観たい反原発ATG映画
言わずと知れた荒俣宏の『帝都物語』の実写化。渋沢栄一、森鴎外、幸田露伴、寺田寅彦、今和次郎、泉鏡花がみんな厨二病を患う。東京の地霊(ゲニウスロキ)みたいな話好きにはたまらん。
ただ、実相寺のカラー作品>>続きを読む
銀行強盗犯によるバスジャック、右足刺されて血まみれのおっさん、つり革に手を縛られる女、突然始まるチンドン屋、教師と親御さんの不倫、カツラのオバハン、バナナ食うジジイ、泣き喚くクソガキ、苛立つ渡瀬恒彦、>>続きを読む
ダッチワイフを抱えて西成の街を歩く萩原朔美。ダッチワイフにこんなカッコいい使い方があるなんて!
アンスティチュ・フランセ東京での上映後の吉田喜重監督と岡田茉莉子のトークショーが素晴らしかった。「映画の中で登場人物同士は会話をしていない。むしろ会話をしているのは観客とであり、そこに真実がある」とい>>続きを読む
台湾ニューシネマについて、それぞれアツく、ときに激しく討論し合う様々な国の映画人たちの姿を見るだけでワクワクしてくる。アピチャッポンが、侯孝賢や楊德昌の映画は眠気を誘うって言うのが正直過ぎて好き。