sinさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

SHAME シェイム(2011年製作の映画)

2.5

セックス依存の兄と、メンヘラで恋愛下手過ぎる妹のぐだぐだ同棲生活をただ静かに描写している。

人間の苦悩をこれでもかと表現しているが、言葉が少なすぎて結の部分はそれでいいのかと疑問である。
多分兄は妹
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.0

緊張感があり、キャラの深掘りもしっかりしていて、展開が二転三転する重厚サスペンス。
全体的にシックな色合いでまとめられている。
この作品はキリスト教とその他の宗教と絡めたネタが散りばめられているらしく
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

5.0

重厚でしっかりと緊張感のある良質サスペンス。
病院の重苦しいモスグリーンや、茶色系の家の中など、シーンごとの配色も派手にならないよう考えられている。
殺人犯が近くにいる、という緊張感がビシバシ伝わって
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.5

大きな展開が4つくらいあり、ずっと飽きずに見られる。アクションのテンポや切り取りもセンスがいい。
最後の戦いはちょっと長すぎるなと思ったが、それでも本当によくまとまっている。

フライドチキンがとって
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ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.0

最初から犯人がわかっているために中盤まではダラダラとした時間が続く。終盤で大きく流れが変わり、カッコよく終わるので満足感がある。
だがピークアウトにしてはピークの部分が今ひとつだった気もする。もっと派
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バイス(2018年製作の映画)

4.5

アメリカで評価が分かれる副大統領を善悪両方から捉えようとした真摯な作品。
リベラル寄りのためやや皮肉が強すぎる感があるが、ジョージブッシュ、ディックチェイニーの関わった歴史の理解には十分役に立つ。
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ブラック校則(2019年製作の映画)

4.0

全体の展開が2時間でしっかりとまとまっているのと、メインキャストの演技がよく、サクサクと見られる。
いじめや教師によるパワハラ描写が生々しいため前半1時間はかなり息苦しく中弛み感が出てしまっているが、
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白く濁る家(2019年製作の映画)

3.5

やりたいことがしっかり伝わるところが他のJホラーよりレベルが高い。

撮影場所が本気の洋館のせいでムードもクソも無くなっている気がするが、人物の掘り下げは過不足なくよく出来ている。
ゆっくりとズームし
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ガール/その女(2020年製作の映画)

2.5

あらすじだけ読んで、最後に大どんでん返しなどあるかと思ったがそんなことはなく小規模な殺し合いで終わる。

街全体が同じ家族か?とか思ってたけど全然そんなことはなかったのでインパクトに欠けた。
主人公は
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観察者(2021年製作の映画)

3.0

インパクトのある展開が何回か差し込まれていて飽きないが、後半に向けどんどんリアリティに欠けていく。
特に主人公の最後の行動などは、なぜ警察沙汰にならないのが不思議である。
セックス描写に力を入れた作品
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

さすが賞を取っただけあり、全ての構成がしっかりしている。
邦画特有の「セリフが少なすぎて何を伝えたいのかわからない」という点も、主人公が演者という事でうまく回避してわかりやすい。
少し飾りつけすぎて不
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オールドピープル(2022年製作の映画)

2.5

老人ホームで大暴動!老人たちがマジの殺人鬼に!
なかなかない設定なので見始めたが、やはり設定に無理があり違和感が拭えないところが残念だった。
老人たちが凶暴化した理由も特に説明もないのがモヤモヤを加速
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ハリガン氏の電話(2022年製作の映画)

4.0

さすがスティーブンキング原作!
他のネトフリオリジナルよりシナリオの出来がかなりいい!
ネトフリオリジナルのサスペンスやホラーはことごとくパッとしないため、ついつい評価が上がってしまう。

最終的に自
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グッドナイト、マミー(2022年製作の映画)

3.0

リメイク前の映画は未視聴。

どんでん返しや人間の豹変具合が上手く描かれており、母親の不穏さも相まって全体の雰囲気はかなり良い。

だが種明かしがされた後も母親が整形した理由がぼやけていて、結局父親も
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マードレス 闇に潜む声(2021年製作の映画)

3.5

妊娠、出産がメインの話なのでなんとなくメキシコ版「ローズマリーの赤ちゃん」のような空気を感じてなかなか良かった。

同じメキシコ系でありながら言葉が通じないために起きる疎外感や都会と田舎、民間療法と現
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牛首村(2022年製作の映画)

2.0

全体的に無駄な会話シーンが多い。割と時間を割く割に情報量がなく、見ているのがかなりだるい。
台詞回しも不自然なものが多く、特におちゃらけ男子キャラは際立って不自然で、出てくると雰囲気がぶち壊れる。
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ドント・ハングアップ(2016年製作の映画)

3.5

なんとなしに見たら結構楽しめた。
伏線がしっかり張ってあり終始楽しめる。

主人公グループがとにかくクソ野郎なので、全然同情できないところも定番ホラーとして良かった。
全体的なシナリオ展開はあまりひね
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透明人間(2019年製作の映画)

4.0

透明人間とDVの支配力を掛け合わせたところがまずすごい。この二つの要素は相性が良く、とにかく暗く陰鬱に仕上がっている。虚空を見つめるシーンが、何かがいると視聴者にも感じられる演出でよく出来ていた。>>続きを読む

レザーフェイス―悪魔のいけにえ(2017年製作の映画)

2.5

悪魔のいけにえの前日譚を作ろう!という意気込みはとても良かったが、暴力、暴力、ひたすら暴力、という感じ。
悪魔のいけにえに含まれる正体不明の恐ろしさ、不気味さみたいなものは全く無くなっているのが残念。
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震える舌(1980年製作の映画)

4.0

我が子が重病にかかることで家族全員に訪れる地獄のような苦しみを2時間みっちり見せられる。
闘病生活以外のシーンはほとんどなく、本当にみっちり闘病を見せられる。
子供が辛い目に遭うのが嫌な人には絶対にお
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呪われた老人の館(2021年製作の映画)

3.5

おばあちゃんを主人公とした設定はかなり良く、終盤まで病気なのか霊障なのかの区別がつかない台詞回しや演出がよくできていた。

ただ最後は孫と共に受け入れてしまうところがかなり消化不良で、ここでもう少し抵
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ブラック・ボックス(2020年製作の映画)

4.0

シナリオがしっかり作ってありかなり完成度が高い。
クリーチャーの作りも何だか分からない動きをしており、ちゃんと怖いところがよかった。

もしかしてアマプラオリジナルのホラーは頑張っているのでは?
Ne
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

4.5

低予算ながら、シナリオの完成度がバカ高いサスペンス。
序盤のダラダラと続く展開が、中盤から一気にスピードアップしつながっていく様はかなり良い。
登場人物たちの交流がしっかりと描かれていたのも良かった。

アンホーリー 忌まわしき聖地(2021年製作の映画)

2.5

あるあるな展開を詰め込んでいる宗教ホラー。演出もシナリオもかなり良いはずなのだが、あるある展開のためそんなに驚きがない。
ネトフリ作品の「真夜中のミサ」とほぼ同じ展開だったのが驚きを削いでしまったのか
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ラスト・シフト(2020年製作の映画)

4.0

主人公2人のバイトを中心に、白人と黒人のかなり繊細な問題にじっくりと向き合っている真摯な作品。

人間関係ってこうだよな〜という、口には出さない微妙な空気表現がかなりリアル。
それ故に口に出さないこと
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

爽快アクション作品として適度に楽しめる。
銃撃戦の中の主人公のシーンで何で撃たれないの?と思ってたら悪役も同じことを言っていたのでメタ的でよかった。

ドローンを使った撮影が迫力があり、見ていて気持ち
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エンド・オブ・ロード(2022年製作の映画)

2.5

どピンクの照明のホステルや、荒野を走るエメラルドの車など、色彩がとても綺麗。
だがシナリオはいまいち短絡的というか、掘り下げがあまりない。

黒人に対する差別は事実だし理解できるが、最終的にも白人のボ
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

2.5

やりたい事はわかるが最後の盛り上がりのオチが弱く、「それで何なんだ!?」となる。

ニコラスケイジ一家の感染表現もかなりわかりにくく、汚染が精神に影響しているのかいないのか、もう少し湿疹以外の見た目や
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アイ・ケイム・バイ(2022年製作の映画)

2.5

イギリス作品らしく、じっくりゆっくりとした大河ドラマのような作品。
サスペンス作品のため、もう少しハラハラドキドキ感は欲しかった。ラストがあっさりしてるのもなんだか肩透かし。

3人それぞれの視点から
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.0

豪華俳優陣と濃いキャラクター、華麗なアクションはとてもいいが、後に何も残らない…
爽快感を味わいたい時だけテレビで流れてると嬉しいという感じで、喉越し爽やかなコーラみたいな作品だった

ホワイトウォッ
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.0

最初は主人公が誰かわからず、どんどん罠にハマって死んでいくのがテンポが良く良かった。

主人公が定まってからは最強感が出過ぎて、やや予定調和というか、あまり驚きがなかったのが残念。
この映画はキャラク
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

この映画は確実にいい音響で見たほうがいい。家のテレビやタブレットなんかで見ると魅力が半減してしまうかも。

それほど音による不気味さがかなり良い。空に何者かもわからない脅威がある、というところに本当に
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ホラーマニアvs5人のシリアルキラー(2020年製作の映画)

3.0

発想と展開は面白かったが、ヒロインの女性が強過ぎてリアルさに欠けるのがイマイチ。

スプラッタに振り切りたかったらしいが、それもやや過剰演出があり冷めてしまうのが残念。
ただ主人公のキャラ像や会話の面
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.0

撮影方法と劇伴がしっかりマッチしているホラー。
ゆっくりとズームアウトやズームイン、視点移動を繰り返すため、クリーチャー?の存在を嫌でも探してしまうのがかなり良い。
「ゆっくりと歩く」だけだが、それで
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ノック・ノック(2015年製作の映画)

2.0

キアヌがひたすら酷い目に遭う。
やってる事がえげつない一方、話の展開がのんびりとしていてかなり飽きてしまう。
女たちが豹変した後もまたダラダラしており、ひたすらにストレスフルだった。

やたら身体つき
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.5

全体的によくまとまっており完成度が高い。
途中から全くホラーでは無くなるが、アクションやCGも気合が入っていて楽しめた。

序盤に感じた違和感が後半でしっかり伏線回収されるのもよく練られていて良い。
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