sinさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

2.0

ソウシリーズは1.2.3.を観た。

今回は完全リブートという事で刑事目線の話な事もあって、ソウシリーズ特有の良さがあまり出てないように思う。

ソウは命懸けの仕掛けを作ることによって被害者に究極の選
>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

4.5

ストーリー自体はそこまで驚きはないが、アニメでありながらライブの高揚感、一体感を感じられる珍しい作品。
室町時代の話だがライブ演出は現代を再現しているため、突然現代に引き戻されるような妙な感覚になるが
>>続きを読む

モルグ 死霊病棟(2019年製作の映画)

1.5

死体安置室ホラーだが、学生の卒業作品の様な手作り感。
全てのシーンが遅い。もっとカットして詰めていけば1時間に収められるのでは?
あとお前は誰だよ!?という疑問が最後まで解消されず、だがなぜか重要そう
>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.5

シナリオがよく練られていて、説明臭くないのが良い。が、最後の会話は説明がなさすぎて意味がわからない表現や言葉が多かった。雰囲気で察する事はできるが、モヤモヤが残る。
「まあここまで表現すれば分かるでし
>>続きを読む

プロメア(2019年製作の映画)

4.0

息をつかせぬハイスピードアニメ。
全体の展開がかなり早く、特にアクションになるともう重力とか距離とか光とかどうでもいいじゃねぇか!気持ちいい動きと熱さが大事だ!という意志がバシバシに伝わってくる。
>>続きを読む

ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

4.5

散々使い古されているビデオチャットネタではあるが、その予想を超えようと真面目に頑張っているところがとても好感。
スタッフロールまでzoomで表現しているのもかなり良かった。

音や光、音声トラブル、フ
>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

ウルトラマンや特撮についてはよく知らないが鑑賞。

監督は樋口だが、全体的には庵野の個性で詰まった作品。
多分庵野のこだわりをうまくまとめられるのが樋口監督なのだろう。これからも二人三脚でやっていって
>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーを観ている感覚にかなり近いと思っていたら、どうやらネトフリでテッドのドキュメンタリーを撮っていた監督らしい。
映画だからと言って行動やセリフに誇張はなく、かなり事実に即した作品。
何よ
>>続きを読む

ザ・セル(2000年製作の映画)

4.5

2000年公開の超バブリースリラー映画。
衣装担当は石岡瑛子で、背景美術やカメラワークも芸術的な演出が多く、美術が好きなら見るべき映画。

とにかく夢の中の演出がすごい、当時ではまだ実写との合成がぎこ
>>続きを読む

ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.0

電気を消すと人影があるというアイデアはかなり良いのだが、主人公が対処法を編み出してからはドタバタアクションになるのでもう少し怖さが欲しかった。
悪霊に関しても家から資料がすぐ出てくるので、どうやって手
>>続きを読む

私の帰る場所(2021年製作の映画)

3.5

淡々とホームレスたちの生活や言葉を撮影するドキュメンタリー。40分とかなり短い。
淡々としすぎて色々な人の意見が見逃しやすく、ドキュメンタリーにしてはメッセージ色が少なく、全体としてかなり淡白な印象だ
>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

2.5

ホラーというイメージで見始めたが、全然ホラーではなかった。どちらかと言うと密室サスペンス。

とにかく不潔で不穏なシーンが続く。展開もゆっくりしており、集中していないと眠くなる。白黒映画のため細部が分
>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

孤独な女の壮大な復讐劇。
全体的にじっくりと進むが、展開はテンポが良く見やすい。
開始40分から始まる「あの出来事覚えてる?」からの怒涛の復讐劇は主人公のダウナーな性格も相まってかなり重苦しいが、それ
>>続きを読む

我々の父親(2022年製作の映画)

5.0

レベルの高いネトフリドキュメンタリーの中でこれまた最高の出来。
再現映像には被害者本人やそっくりの俳優、本物の音声が多用され、とても緊張感がある。

きょうだいの数がどんどん増えていくアイキャッチには
>>続きを読む

ポゼッション(2012年製作の映画)

4.0

エクソシスト系ホラーで、子役の演技がとにかく怖い。子供の演技を見るためだけでも価値アリ!

大きな山が前半後半で二つあり、飽きさせない作りになっていて緊張感を保って観られる。
海外ホラーにしては珍しく
>>続きを読む

ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

3.5

このタイトルはいかがなものか…まあわかりやすいといえばそうだけど。

序盤は資金面で苦しむ老人3人組の悲壮感がすごいので作戦失敗を心配してかなり気持ちが引きづられた。後半からはテンポアップするのでサク
>>続きを読む

スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.0

超能力ホラーとして、今見ても新しい描写や演出が多用され、設定もかなり練り込まれている。
ここからシリーズ化したのも頷ける出来。
とにかく悪役の俳優の演技が怖く、凄みがある。

欠点というほどでもないの
>>続きを読む

ソウ(2004年製作の映画)

5.0

久々に鑑賞。
2時間みっちり緊張感が続くシナリオが本当に良くできている。密室サスペンスかと思いきや、舞台が割と変わるので最後の最後まで飽きさせない。
早送りを多用する演出は、作品全体の狂気をよく表して
>>続きを読む

ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.5

人魚が人喰い設定のためにリアルなスプラッタシーンが多くよかった。
クラブに住む話なのでほぼミュージカルという感じ。歌は片想いや失恋モノが多く、陰鬱な雰囲気が作品とあっていてよかった。

序盤〜終盤まで
>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

4.0

1時間半の中にこれでもかと展開を詰め込んでいるところが好感。

設定がシンプルなためハッピーデスデイほどの驚きは無いにしろ、キャラの掘り下げもしっかりあるし血みどろアクションやストーリー構成は大安定。
>>続きを読む

バブル(2022年製作の映画)

1.5

全ての要素が泡のように分離したまま一つにまとまらず終わる作品。
映画館やテレビで頻繁に宣伝して、このシナリオはいかがなものか…観てしまった私が悪かったのか…

主人公やその他のキャラ、最終ボスまでもが
>>続きを読む

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

2.5

会話と演技が独特で、慣れるのに時間がかかる。
あと全体的にテンポが遅く、残り30分くらいまで本当に解決するのかわからないところがストレスに感じた。

小説家が伏線を一気に回収していく部分はスピード感が
>>続きを読む

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

5.0

全てがバランスよくまとまっているアメコミはちゃめちゃ映画。
一作目はシーンの切り替えなどが下手だったが、2作目は最高の出来。時々出てくる文字の演出もかっこいい。

全体で大きな展開が3つくらいあり、ど
>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.0

主人公が大学の文学教授なので言葉が難しく哲学的。
だが死期が迫り自由に生きようとする中の自由奔放さもあり、所々に人間味のある不思議な作品だった。

他作品よりも、ジョニーデップのだるそうな演技と低い声
>>続きを読む

THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

5.0

やらせなしでどこまでも裏社会に入り込んでいく度胸がまずやばい。
スパイの主人公は元料理人でありスパイ経験は無いらしいが、ポーカーフェイスで全ての局面を乗り切っているので本当にすごい。

完全ノンフィク
>>続きを読む

インスタント沼(2009年製作の映画)

2.5

三木聡作品があまり合わないと言う事がはっきりしてきた。
よく分からない言葉遊び、テンションの高い会話、ウケ狙いのアクション…
こういう奇天烈な世界が好きな人は本当に楽しいと思う。

最初の3分や、自転
>>続きを読む

残酷で異常(2014年製作の映画)

4.0

タイトルでかなり期待したが大人しいサスペンスだった。

ちょっと変わったループもので、ループに引き込むタイミングが毎回凝っていて良かった。
序盤〜中盤までは重苦しい葛藤が続き中弛みを感じるが、視点が主
>>続きを読む

残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

4.5

久々に鑑賞。
このホラーのとても良いところは、ギリギリお化けを見せない所。表情や身体を見せてしまうと途端に陳腐になるので、それを回避するのが一番大事だ。
残穢はそれ以外での恐怖演出のバリエーションがと
>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

2.0

最初から最後まで難解だったが、考察サイトを見るとどうやら「オクラホマ!」という映画から展開や演出を引き出しており、そちらを見てから観るべき映画らしい。
そんなの分かるか!最初に注意書きに書いておけとい
>>続きを読む

樹海村(2021年製作の映画)

1.5

とにかく説明が足りないし、コトリバコについての深掘りもなく全く興味をそそられない作り。

ホラーはしっかり練った設定とリアリティが大事だと思うが、樹海村は木を使って怖がらせにくるので全てにおいて「そう
>>続きを読む

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.0

登場人物全員歪んでるサスペンス。
ポスターの怖さにずっと気になっていたがようやく見た。
タイトルにもあるし、少女がやばい力を持った殺人鬼になるかと思っていたが、序盤にしか活躍せず、あとは大人の静かなド
>>続きを読む

アリス(1988年製作の映画)

5.0

久々に鑑賞。
幼少期の悪い夢をそのまま映像化したような作品。
もともと原作アリスも悪夢のような話なんだから、シュバンクマイエルが手掛ければもうカオスだ。この不気味さと不潔さと不機嫌そうなアリスの顔がい
>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

5.0

原作未読。

日常と非日常の隣り合わせ感がものすごくバランスがいい。
最初の30分でたっぷり日常コメディを見せておいて、そのあとの怒涛のサスペンスには痺れた。じっとりとした邦画の雰囲気と大変相性の良い
>>続きを読む

CURE キュア(1997年製作の映画)

2.5

黒沢ホラーは人間の恐怖の根源の表現というか、無言の圧や不気味な演出、美術のセンスがとてもいいが、「そうはならんやろ」という展開や犯人が記憶障害を装っている?ためストレスを感じる会話や場面がかなり多い。>>続きを読む

死霊のはらわた(2013年製作の映画)

4.0

オリジナル版を観た気がするが、内容はほぼ覚えてない。

ドラッグを抜く名目で小屋に籠る男女5人。恐怖演出がどれも凝っていて、サムライミのこだわりが感じられる。しかも演出や美術にめちゃくちゃ金がかかって
>>続きを読む

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.5

前回よりファンタジー色がかなり強い。
盲目の老人という設定だが、今回は新しいエリアも多いなか迷いなく動いており、視力が回復したのかな?と錯覚するほど。対人戦闘アクションもかなり的確で、耳がとてもいいに
>>続きを読む