stさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.8

盲目の哀れな老人ではなく、遊ぶ金目当てに盗みを働くティーンでもなく、死ぬことに怯えている少女でもなくとステレオタイプな考え方をどんどん裏切っていく練られた映画だった。
黒沢清のクリーピーを彷彿とさせる
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.6

評判の割に、作品から溢れ出る感情の押しつけに辟易してしまった。
役者はほとんど秀逸な演技をしていて感嘆するのだが、それをコントロールしている側から感じられる不快感がどうしても我慢ならなかった。
個人的
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ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.6

50年代の設定っていうのが観客に受け入れられていないと感じるくらい現代風味色濃い作品だった。
西部劇の役者がドラマに受け入れられようとしたりする時代だったんだなと時代背景的に感心するネタも多くあり、面
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アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013年製作の映画)

3.2

A24作品という理由だけで鑑賞。
ものすごい雰囲気映画の匂いがすごいが、終盤の普通ではない顔の男の場面は強烈な印象を受けました。他の感覚や考え方が育っているからいち早く危機を察知できたのかなと。
「車
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.4

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』ではない『ジャンパー』の方のダグ・リーマン監督作品。
調子の良い天才パイロットがドラッグの運び屋をきっかけに大富豪になっていく様を見せつけられるのだが、序盤でスケー
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.6

娘のホリーの吹き替えが早見沙織で2倍可愛く感じたのは置いといて、テンポが良い探偵バディモノとして見やすく楽しい作品だった。
ゴズリングにもっと危機があれば深みが増して好きになれたと感じた。

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.0

ボーイミーツガールする真夏の冒険風を装いつつ、一風変わった「それ」が迫ってくる物語。
いわゆる定番の脅かしが少なく、しかもティーンにしては秀逸なアイデアで立ち向かっていく姿がとても面白かった。
ラスト
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.6

深い事を考えずに愉快痛快な窃盗劇を見ることができる娯楽映画。
グランドイリュージョンとかを思い出したりすると、もう少し最新テクノロジーを駆使したりして驚かせたりして欲しいと思ったりしてしまうのは野暮な
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劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

3.6

シーズン3以外が曖昧で不安だったけれども序盤の軽い回想で復習できたので、置いてけぼりにはならずに鑑賞開始。
きちんと丸く収まっていたと感じたけれど各々のストーリーを進めなきゃならないので一つ一つが薄ま
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.2

相変わらずIMAXや4DXで見るとより楽しくなれる作品。
毎回、同じようなミッションをしているかと思いきやオープニングの入り方やクラブのトイレシーン、大気圏外からの落下シーン、バイクのチェイスシーン、
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.0

脚本自体は目新しいところはないが、サクサク見続けられる良い映画だった。シビルウォー的なヒーロー活動をする為に法を破ったり、物作りとそれを売る人について言及していたり深堀できそうなテーマも混ぜ込んでいて>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

2.4

今までの細田守のノウハウやアイデアが詰まってる集大成的なシーンが多々見られる。だが、いろんな人のやりたい事を詰め込んで、交通整理が出来ていなかったせいで物語として薄っぺらいものになってしまったんじゃな>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.8

アクションがしっかりしているから割と飽きずに見ることができた。日常に忍び寄る恐怖を描くこと自体が次作への伏線と、デモンストレーション的な意味合いを持たせているのかもしれないと感じられた。
でもシンプル
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.4

まさにアイデア勝ち。小気味いいポジション風刺。『トゥルーマンショー』や『キャビン』の系譜の映画であり、前半パートの些細な疑問を全て笑いにして回収していくのはめちゃくちゃ爽快だった。特に監督が感情を爆発>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.6

王道冒険活劇。明快でジェットコースター映画だったけれど、骨子というか一本芯の通ってないように感じられて物語にのめり込むことはできませんでした。
けれど、要所要所で興奮したり「なんで、この人が…?」と疑
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.6

色が鮮やかで音がトレインスポッティングみたいな世界観。
爽快なアクションものと思いきや、歴史背景と各組織の関係性を理解しておかないと面白さが薄まってしまう重厚スパイ映画でした。
氷水風呂に入る理由だっ
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君が君で君だ(2018年製作の映画)

3.8

現代の恋愛の形、といったら極端なことを言ってると思うけれどアイドル全盛期の今、ヒロインが一般人だったってだけで構造的に差異はあまりないのかなと感じる。
内容的には夢が壊れていく様をまざまざと見せつけら
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.6

女性差別主義者に対して立ち向かって行くスポ根ものと思いきや。
LGBTQにも触れ、ギャンブル依存症にも触れ、ビリージーンの夫の悲哀にも触れと様々なテーマが入り混じって焦点がぼやけてしまっていたように思
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.0

描きたいモノやシーンが先にあって、そのために構成やストーリーを描いた感が否めなかった。その描きたかったものに共感できるか否かで、評価が割れるのかなと感じた。ただ、主人公が情緒不安定なのは頂けなかった。

メイズ・ランナー:最期の迷宮(2018年製作の映画)

2.8

既視感がすごい。でもバスの垂直落下のシーンはクスッときた。とりあえず完結したけど、ラストの場所でもう一回メイズランナーしてくれないかな。1が一番好きだからなぁ。

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.8

オギーだけじゃなくてみんなそれぞれの生きづらさを抱いていて、克服していくっていう描写が良かった。一歩踏み出せるジャックを褒め称えたい。あと、スターウォーズを推しまくってたのはびっくりした。

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.4

綾野剛の注射シーンが圧巻。あとSのベトナム人だかインド人がめちゃめちゃ頭に残る。

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.0

理想ばかりが大きくなって何も行動できないけれど、人生の踊り場で少しだけ成長する男女の物語。
ツチダの「わたしは何を、何をしているのか分からない」からわかるように、見たくないものは見ないで生きてきたこと
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.4

当時の歴史やアメリカの地理が分かってないといまいちバックグラウンドのメッセージが伝わりづらい作品だった。
母国に対し怒り愚直に反抗して前へ進んで、でもそれが間違っていなかったっていうことを知ることで救
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デッドプール2(2018年製作の映画)

3.6

デップーの脇を固めるキャラクター達が良い味を出していた。社会風刺とメタ発言は言わずもがなの面白さ(分からないネタも多いけど)
続編の筋として手に入れためちゃくちゃ便利なアイテムをどう今後使っていくのか
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.6

何よりも音響がすごい。並の映画と明らかに違う音の使い方をしていて雰囲気が際立っていた。
内容はサスペンスなレオン。というより主人公がまた生まれ変わるための物語だった。確固たる世界観が成立しているのだか
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.2

思春期をうまく切り取っているだけでなく、いわゆる普通の等身大の親の姿も描いていてとても共感することができた。
物語の終盤で一旦落とすけどラストに意味を持たせている構成もしっかりしていて、骨組みが素晴ら
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.6

三度目の殺人をどう捉えるか。エンディングに向かえば向かうほど複雑に糸が絡まっていく映画だった。
外側から内側へとどんどん器が空っぽになっていっているのかと感じた。

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.2

お母さんがめちゃめちゃ成長してた。
ダメな方のリドリー・スコットだったのかもしれないけど、ポール君がひたすら美少年で、舞台はイタリアで「君の名前で僕を呼んで」を再鑑賞したくなりました(冗談)
もっとア
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

#万引き家族レビュアー試写会 にて鑑賞。
「そして父になる」のような、家族の血縁か過ごす時間の長さが大事なのかという家族のあり方を問う作品。
日本はステレオタイプなレールから外れた、落ちた者への救いの
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.8

おとぎ話みたいな映画を撮るでおなじみウェス・アンダーソン監督。
今回は至る所の細部にまで日本愛が詰まっていて、鑑賞しててとても嬉しい気持ちになりました。
生類憐れみの令をモチーフとしているのかな。それ
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仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判(2018年製作の映画)

3.4

面白い発想と違和感だらけの設定で相殺。
シリーズ通してみてシーズン1のラストが個人的には最高に面白かったし、盛り上がった印象。
続編があるならばもっと猛々しい荒れた仮面ライダーを期待したい。

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.4

どこにも魔法はなく、マジカルエンドでもない。
登場人物の行為は不快に感じてしまうしこんな夢物語はすぐに限界が来てしまうことが分かるから、終わり方には安心できた。
感情移入しやすい人ほど、こんな現状は受
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.8

ガツンと脳内に広島弁をぶち込まれる。
ついでにいろんなものを食わされたり飲まされたりする映画である。
白石監督ならではの遠慮がない暴力描写と松坂桃李のヒーローとして成長していく様が見ていて痛快でした。

軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

3.4

発想が面白い。あっちの世界に行くきっかけはなんとなく雑ではあるけど、分かってるようで分かってない男からの目線や接し方を感じることができる…かな?