ンケダソさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ンケダソ

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犬王(2021年製作の映画)

3.9

日本の古典芸能とロックの融合。室町の時代に響き渡るエレキ音にキングオブポップを彷彿とさせるダンス、そしてqueenさながらのリズムで煽りそれに導かれる大観衆の町民百姓達。
見たことの無い景色の連続に繊
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.8

オリジナル版は学生時代、音楽の授業で鑑賞。でも無理やり観させられたという感じが強く途中で寝てしまったのでオチは知らなかった。ちなみにその後歌のテストでは課題曲がtonight。成績は"A",。
そして
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.6

永野芽郁さんを始めとする役者陣の存在感が強い。

序盤から中盤にかけては台詞回しや1人語りの多さなどのマンガチックさに違和感を感じあまり馴染めなかったけれども中盤以降は原作重視、リスペクトの意思がひし
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.0

何から触れれば良いのか。とにかくカッコいい。何で今日までこの映画を観てこなかったのか。でもこれ以上鑑賞が遅くならなくて良かったとも思う。

アクションやミュージカル、コメディなどの複数要素が入り混じっ
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.9

人は見た目のイメージが大事とは確かに言うけれども見た目のイメージに左右されすぎてその人の本質にまで届かないということはよくある話で、

この映画の主人公フーシは巨漢で確かに近づき難い風貌かもしれないけ
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.7

恋愛観がまるで異なる男女の500日間を男目線から。主人公の経験を疑似体験しているような感じになり一緒にサマーに振り回されたよう。でも不思議とその事に対して嫌悪感とかいうよりはまぁ恋愛ってそういうものな>>続きを読む

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

3.9

売り文句通りの森見登美彦の織りなす世界観とサマータイムマシンブルースの悪魔的融合。

SFやタイムトラベルものを一切受け付けない自分が上記のものだけはどうしてか前屈みになって観てきた。愛くるしく親近感
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.8

ストーリー良し、演技良し、音楽良し。

同名タイトルのミュージカルやジョナサンラーソンにまつわる予備知識なしでも十分に楽しめた。

一つ難点を挙げるとするならばCGが少々ぎこちないように感じられた。
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.9

結婚生活に愛想を尽かした子持ち夫婦の離婚までの過程が悲痛なまでに描かれている。

離婚という決断に至っても互いの良い所は認識し合っているし、子供の事を思い、穏便な離婚を目指してはいたけれども、やはり裁
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リロ&スティッチ(2002年製作の映画)

3.7

テレ東でやってた沖縄ver.のスティッチは観てたけれど、映画をしっかり観たのは初めて。でも多分、ハワイの原体験。

劇中でかかるエルヴィスやハワイアンミュージックが最高。

友だちの恋人(1987年製作の映画)

3.8

終わり方がなんとも可笑しくてコントぽくもある。
色の使い方が綺麗なのは言うまでもなく台詞などとも強い関連性があって見ていて楽しい。
映像が静止画になってそのままエンドロールへと繋がる演出が洒落ている。
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勇者たちの休息(2016年製作の映画)

3.8

ユーロスペースにて、ギヨーム・ブラック特集。

ペダルを漕いでアルプスの山脈を走り続ける恐らくリタイア済み?の3人のおじさんサイクリストにスポットを当てた30分ほどのドキュメンタリー。
この監督の映画
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7月の物語(2017年製作の映画)

3.9

ユーロスペースにて、ギヨーム・ブラック特集。

2016年7月のパリと郊外の町。
“日曜日の友達”郊外の町へ遊びに行くことになった若い女性2人がその地で出会った男がきっかけで2人の関係に変化が起ころう
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余りある(2021年製作の映画)

3.6

ここ最近からよく見かけるようになったマスクの有無でコロナ以前以後の経過を知らせる演出。こういった演出は好きだけれども、それでもやっぱり恨むべしコロナ。

若葉竜也にどっぷりと浸らせて頂きました。何がこ
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読書する女(1988年製作の映画)

3.9

読書好きなコンスタンスが寝室で旦那に、美声を生かし本の朗読を仕事にしているマリーという女性が主人公の“読書する女”という本を読み聞かせている。
このコンスタンスとマリーという女性をミュウ=ミュウが2役
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.5

「明け方の若者たち」の女性側、Bサイドが描かれている。
勿論感情移入は出来ないし、都合が良すぎると思う。けれども、
2人の人間が対峙するような映画をこういう形のように反対の視点から観られるのは凄く良い
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.5

自堕落な生活を送っている一子が半ば無理やり実家を出る形になり、始めたアルバイト先に来たボクサーがきっかけでボクシングを始める。

ボクシングを始めた事でみるみる目つき顔つき体つきが変わっていく様が目に
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LIFE!(2013年製作の映画)

3.8

とにかく映像が綺麗なこと。都会と自然の対比も良いし、景色、動物、CGも込みで肉眼で見ている以上の迫力。ナショナルジオグラフィックの映像かと思った。

脚本からもいつ何時でもスマホなどで簡単に写真に収め
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

3.9

リチャードギアとジュリアロバーツが出てて、タイトルも曲も有名だし観ておくか程度の気持ちで観始めたものの、凄く凄く面白かった。しらみつぶし的に観たとはいえちゃんと観てよかった。

ウォール街の狼と呼ばれ
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

3.9

タイトルの通りパリを舞台に男女の関係を描いた3話からなるオムニバス。まるで散歩の最中の会話を、ベンチでの会話を盗み聞きしてるかのような怒涛の会話劇。説明台詞なども全く無く本当にパリの街中の男女を切り取>>続きを読む

やさしい人(2013年製作の映画)

3.9

序盤から中盤にかけては、少し仕事や人生にくたびれた様子のミュージシャンが父親の住む田舎に都落ちしてきて、それでも地元紙の若い記者と恋仲になり歳の差はありながらも2人のささやかな幸せな日常を見届けるもの>>続きを読む

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.6

正義のつもりでついた嘘がまわりまわって偽善になってしまっているように感じた。歯車がおかしな方向に回り出したら即座に止めるべきだなと。

評価は二分しているようで、鬱陶しさを感じるキャラクターも何人かい
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.7

あらすじにしてみると、友人達と水着を買いに渋谷へ出掛けた際に見つけた12万の指輪を手に入れるために援助交際をして工面しようとする。という村上龍原作、庵野秀明実写映画初監督(新人)作品。

ただストーリ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.9

はっきり言って観ないと損なのでは?
13歳の少年が居心地の悪い家を抜け外に出て、スケボーを始めた事で新たなカルチャーと仲間に出会う。

自分はスケボーなどストリートカルチャーで成長してきたわけではない
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花様年華(2000年製作の映画)

3.8

花様年華。何か聞き馴染みのある字面だなと記憶を辿らせるとBTSのアルバムタイトルにありました。

ただBTSは置いておいて、この言葉の意味は「人生で最も美しい瞬間」との事。

舞台は1960年代初頭の
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.6

イタリアのとある避暑地にある別荘で家族とひと夏を過ごしているエリオ。そんなある日教授である父の助手としてアメリカ人の院生オリヴァーがやってくる。当初はオリヴァーを疎ましく思うエリオだったが次第にとある>>続きを読む

耳をすませば(1995年製作の映画)

3.9

絶対に自分好みの映画だろうなと思いながらもなかなか見る機会に恵まれなかった本作品。先日の金曜ロードショーで鑑賞。
やはり大好物。つくづく自分の直感は信用におけるなと。

どうも最近は学生を描いた映画を
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.0

日本のカルチャーの中心地渋谷のラブホテル街にぽつんと佇む映画館で、南フランスの田舎町を舞台に男女数人のバカンスの様子を描いた映画を人生の夏休み最終盤に鑑賞。

どこを切り取っても美しい風景の中で、様々
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パリの恋人たち(2018年製作の映画)

3.7

同棲している彼女マリアンヌから妊娠したが友人ポールとの子だと告げられ家を出るアベル。数年後ポールは急死しふたたび距離が近づくアベルとマリアンヌだが、そこにポールの妹であるエヴがアベルの前に現れ長年の思>>続きを読む

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.6

40代のテレビ業界の片隅で生きる男が30代、20代とこれまでの仕事や恋愛など人生を思い返し拾い集めているような映画。

1人の人間を軸に時代を遡りながらガラケー、公衆電話、ポケベル、文通、タワレコ、紙
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.7

中南米やアフリカ系の移民が暮らすニューヨークの一角の地域が舞台という事もあって、ミュージカルの楽曲としてラテン系やヒップホップが用いられていて新鮮に感じられた。

暑かろうと停電しようと歌って踊って音
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.0

日本版スタンドバイミーと片づけてしまうのは何とも安易なような、(スタンドバイミーもこの映画も素晴らしい映画という事は大前提で)

昭和から平成に変わる少し前、日本海に面した田舎の町。過ごしてきた時代で
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.9

最後の堤真一と松雪泰子の演技にこの映画の全てが凝縮されている!はさすがに過言かもしれないけれど特別変な事を言っているとは思いません。

半透明なふたり(2022年製作の映画)

3.6

原案芥川龍之介、「鼻」。鼻が人より大きいことから周りの嘲笑の対象である男と、過去のトラウマから片目を眼帯し続けている女という2人の自分自身にコンプレックスを持つもの同士が出会う。

両者のそれぞれのコ
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