ンケダソさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ンケダソ

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ガールフッド(2014年製作の映画)

3.7

カツアゲしたお金で悪友4人、Rihannaの“diamonds”をホテルで歌い踊るシーンが1番のハイライト。
羨ましいとは思わないけれども、彼女達が刹那的にも楽しい時間を過ごしているという事は痛々しく
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.0

邦題とポスター以外は完璧。

大人の女性の強さと、若者の不安定さを当時のフランスや世相などと絡めながらかつロードムービーとしても上質に。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

鑑賞中抱いていた感想としては、
面白い。面白いけれども何だか違和感を感じる。オレンジの“・・・”にあれ、4つ目の青い・も。感じていた違和感は間違っていなかった。
面白いけれどね。

でも鑑賞後、映画の
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ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)

4.0

まず何から称賛しようか。

ひとまずキャスト、ファッション、フィンランドというロケーション。目に映る全てのものが至高でありました。

主要のティーンエイジャー達は三者三様の良さと傷があり、あまりにも眩
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.8

二本立て上映で目当てはもう一方(ガールピクチャー)の方であったけれども、これがまた印象に残る映画であった。

そもそもモンゴル映画というのが初めてで。持ち合わせているイメージは相撲と草原とゲルで暮らす
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僕を育ててくれたテンダー・バー(2021年製作の映画)

4.0

映像、音楽、構成、キャスト、ストーリー、脚本全てが上質で一級品。

制作したAmazon、メガホンをとったジョージ・クルーニー、原作者のみならず、この作品に関わった全ての人に最大の愛を。
この映画をマ
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.6

非常に自分の中での感想が難しい。

感想としては予定調和にご都合主義で非常につまらなかった。筆舌に尽くし難い退屈映画。天井の木目を目線で追っているような。

ただ一つだけ教訓とも言えるような印象的なシ
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.7

鑑賞前まで勝手に抱いていたイメージに反して、サンドラ・ブロック演じる白人女性リー・アン物語でした。

とてもハートフルな実話映画だったけれども、まさに今月、映画のモデルとなったNFL選手マイケル・オア
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.9

タイトルからしてレディーバード的な思春期葛藤群像劇的なものかと思っていたけれども、これでもかとリアルなドキュメンタリーと言っても差し支えないような若年出産、中絶にまつわる群像劇。この問題の本質に鋭利的>>続きを読む

スルー・マイ・ウィンドウ(2022年製作の映画)

3.5

サントラがいまいちな、イベリア半島版フィフティシェイズ。

女優さんがシアーシャ・ローナンに似ていて気になる点は収穫。

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.5

欲深き聖職者達の戯れごと。

芸術における官能描写というものに対しての興味関心は強いので、そうした観点ではちょうど腹八分くらい。

すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

3.8

脳卒中で倒れた事で身体に不自由が生じ始め安楽死を選択する父とそれに困惑する娘たち。

映画という性質上トントン進んでいく展開に歩幅を合わせて経過を見進めてしまったけれども、自分自身に置き換えた場合もう
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

3.9

これまた説明に大きな労力を要するレコメンド作。あらすじを説明するのも違うし、アートワーク的なものも好き嫌いがあるし、ミュージカルとするには違和感があるし、
娯楽映画とは一線を画した映画体験として凄く味
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.9

柄に無いのは重々承知した上で少しばかり真面目にお話を。今回限りですので。

映画というものは、極端に雑に大雑把に分類すれば“愛”をテーマ、主題にした作品に石を投げれば当たると感じています。またここで云
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透明花火(2018年製作の映画)

3.7

全員のキャラクターや背景はとても絶妙だけれども、なんかいまいち感情移入しきれないもどかしさもこれまた絶妙。
ただ、全員の上手く行かない様が語弊を恐れず言うならば、気持ちいい。

フリーターの人以外服装
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その日、カレーライスができるまで(2021年製作の映画)

3.7

チャップリンは浮浪者をも高貴に見せるカッコよさがあるけれども、リリー・フランキーはそのような人達をちゃんと惨めに映すカッコよさがある。

海へ行くつもりじゃなかった(2017年製作の映画)

3.8

言葉数が全体的に少ないから読み取る行間が多くて良かった。あと音楽も良いです。

夜、パントマイムをやっていた場所はどこなのだろう。東京駅のような煉瓦造りの建築に見えたけれど、舞台は大阪のはず。

気が
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怪物(2023年製作の映画)

3.9

月並みなことを言えば、普通の人(人間)に見える人も見る人や接し方によっては怪物にもなり得る、と言ったことでしょうか。

性格の話とかではなく、人は多面的に構成されてしまうという事は致し方無いのです。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

ジブリ作品をあまり通ってない自分が生意気言えないですけれども、ジブリ大好き倶楽部の方々が好みそうという鑑賞後の第一印象。

次の印象は宮崎駿さんの集大成なのかなと。でもこれを言ったら何となくジブリ大好
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.9

監督が“君の名前で僕を呼んで”の人だったらタイトルが“僕の墓の上で踊って”と予想。

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.9

どのシーン、どの景色を切り取っても絵になる。けれどもロードムービーではない、映画作品であると切り離すためにモノクロカット。との事。

後付けだけれども、よって言葉や心情が印象に残りやすくなっているので
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幸せのちから(2006年製作の映画)

3.7

人から勧められたものはその人と一緒に観たいのです。

私はこのシーン、こう思いました。このシーンあなたはどう感じたのですか?お教え下さい。

女は女である(1961年製作の映画)

3.8

ロメールといいゴダールといいカメラワークが特殊で気持ち悪くて良い。加えてこの作品は音楽の使い方がいたずらされているの?というくらい斬新。
ファッションや装飾の色使い・アートワークは圧巻でしたし、コメデ
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.9

ゴダール作品を連続で見たわけだけれども本作→女は女であるの順で良かったなと心から思うアンチハッピーエンディングぶり。

この時ゴダールとアンナ・カリーナは恋仲状態であったというけれど、自分がもし映画監
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あらののはて(2020年製作の映画)

3.8

シーンの数は数十個のみで、カメラ画角は基本被写体を見上げるような定点固定
公園での喧嘩のシーンなんかは口火を切るビンタ以降はほとんどカメラに映らない所で繰り広げられている。画面に映っていない所で会話や
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.0

刺さりに刺さり、刺さりまくった。

言葉は何も浮かびません。感覚でご鑑賞を。

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.8

基本的に大袈裟ではあったけれども現代社会の風刺とも取れるかなと。

中盤までの田母神さんと、youtuberという職業のネガティブなパブリックイメージの部分を最大限に誇張描写されている様はさすがに不憫
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ターミナル(2004年製作の映画)

4.0

90年代の映画ぽい雰囲気あるけれど2004年のものだったしcatch me if you canの2年後である。

トムハンクス、ブラピなどなどが名優たる所以が分かった。美味しそうに飯を食らう。
トム
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わがままなヴァカンス(2019年製作の映画)

3.8

現状の不満や憧れから身の丈に合わない背伸びな行動を取ってしまいたくなる気持ちは理解出来るけれど客観的にその行動を見るとあんなにも哀れなものかと感じた。

南仏での生活や憧れは強くあるけれども、何となく
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ノルウェイの森(2010年製作の映画)

4.0

何故こんなにも評価が低いのか?つくづく創作物の相対評価は信用出来るものではないなと。

曲→本→映画のつもりがAmazonの配信期限のカウンドダウンが始まっていたので本と映画の順番を入れ替えて鑑賞。
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.8

音楽のライブなのに異様さを感じながら見進めていたのは、ステージ上にスタンドマイクも楽器も配線も無いからでした。そんなシンプルな舞台をボーカルと10人くらいの楽器隊がマスっぽく動き回る演出。に加えて音楽>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.7

登場人物の心情を音楽や天候などの演出で分かりやすく表現されている。

この作品内では男性同士の恋愛模様、気持ちに対する気づきであったけれども、気づいていないフリや嫉妬心などそれらの事は至ってシンプルで
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