ンケダソさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ンケダソ

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青葉家のテーブル(2021年製作の映画)

3.8

何か大きな選択で迷うことがあったら、またこの映画を観て青々しさに背中を押してもらう事にしよう。助けてもらおう。

「作った曲聴きながら、ちょっと遠回りして帰らない?」

アンダーグラウンド 4K デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

3.9

展開の連続と過度な演出への辟易がピークで一番退屈に感じてしまっていた結婚式の場面がラストシーンの最も重要なフックだった。

自分の知識不足が終始だいぶ足を引っ張ったけれども名作と言われる所以をとくと感
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正欲(2023年製作の映画)

3.9

映像が綺麗で、キャストの演技に味があって。

映画に限らず何かしらの形で自分が沸々と考えている事がトピックになっていたりすると、躊躇わずに人に話しておけばよかったりなんて少し思う。

もう少し自分の事
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軽蔑 60周年4Kレストア版(1963年製作の映画)

3.9

映像、映像。あと音楽。

相も変わらずのアンチハッピーエンド。“男と女のいる鋪道”彷彿。
たったワンシーンで全てをケリをつけるし、謎が深まる。

陰気な“女は女である”。

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.0

最低1時間下さい。それか2000文字(原稿用紙5枚)下さい。

私本当にこういう映画が正当に評価されないと、もう、本当に、、おかしくなっちゃうよ、、。

almost people(2023年製作の映画)

3.6

ある一つの感情を持っていないと自認する4人兄弟のオムニバス。

長女の話以外はそれぞれ引き伸ばして一本の映画として観たいとも思った。

“塩塚モエカが出てる映画”を初めて観たから十一月三日は塩塚モエカ
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Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

3.7

登場人物がウルフオブウォールストリートくらいfuckを口にする。向こうでは金融がテーマの映画は最低何回fuckと言わなければならない条項が契約に盛り込まれているのでしょう。

競争社会と富と名声、男女
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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.7

これまでは子供からみた親という視点しか持っていなかったけれども歳を重ねるにつれて子に向き合う親の視点も持ち始めた。

子育てを経験しているか否かでこの映画に対する印象が全く異なりそう。
否に当たる自分
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最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

3.8

決して明るくない話題だけれども悲壮感が強過ぎないのは監督のお見事。音楽かのどかな自然か。インストの作る雰囲気が凄くいい。

目に見えなくとも苦しみを抱えている人はいるし、自分からその苦しみを口にしてく
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ブルー・ジェイ(2016年製作の映画)

3.9

ビートルズに同名曲があるからくらいの気持ちで観たら思いの外凄く良い映画だった。
全編モノクロにより戻らない過去感が強調されていて良い。

別れを伴わない事が1番の理想ではあるけれども、せめてその出会い
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.7

内容に新鮮味や真新しさは感じられなかったけれども、やはりパリは千両役者。ロードムービーとして満足。

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.9

アキカウリスマキマラソン#10
ズームアップの仕方がぬるっとしていて好み。ロメール彷彿。

職を失った異邦人、自殺を試みるも上手くいかず自分を殺すよう殺し屋を雇うという縦軸。落語の様な秀逸な設定に既に
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.0

アキカウリスマキマラソン#9。
カフェイン摂取してアルコールも摂取して、ハンドル握ってあの子にチュ。

レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

3.6

アキカウリスマキマラソン#8。
前作に比べたら駄作に感じたけれど、前作が個人的にはあまりにも傑作でしたので。

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.0

アキカウリスマキマラソン#7。
ネイティブ英語と北欧英語の違いがよく分かって面白い。

ブルースブラザーズといいスーツサングラスに勝るものはありません。

レニングラード→サンクトペテルブルク
スリー
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街のあかり(2006年製作の映画)

3.9

アキカウリスマキマラソン#6。敗者三部作三作目。

2006年のものとだけあってこれまで観てきたものに比べて映像は明らかに綺麗になっているけれども、全体の色や雰囲気は初期作品と遜色ないのが感服せざるを
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.8

アキカウリスマキマラソン#5。敗者三部作二作目。

普通こんなトーンの映画を観ていたら気分が沈み込んだり観続けることはとてもじゃないけれど憚れるはずなのに、むしろもっと多くの作品を観たくなるのは本当に
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.8

アキカウリスマキマラソン#4。敗者三部作一作目。

退職者をトランプのカードを引かせて決める、同僚に刃物で刺されるもその人はクビにはならずしまいには後日タバコも一本貰う。そんな不可解な出来事が無表情に
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.8

アキカウリスマキマラソン#3。労働者三部作三作目。
主人公が女性という事もあってか労働者三部作の中では最も表情や行動から感情の機微を感じ取る事ができました。
ただ最も終始救いの無い悲痛なお話でした。

真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.9

アキ・カウリスマキマラソン#2。労働者三部作二作目。

何でそんなにも吸えるのという程の喫煙量とこの世で一番美味しそうなケーキ。

淡々と事が進んで悲壮感は感じるものの、不思議と温もりはある不思議さ。
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

アキカウリスマキマラソン#1。労働者三部作一作目。

bgmのピアノとポップスのコントラストが良い。
タバコの渋さとラストのソ連の大型船に痺れる。

動くのは口と視線のみ。徹底したまでの無表情。如何に
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.8

ウェスアンダーソンの代名詞がこの39分間にギューっと希釈されてる。清々しいまでの徹底したストーリーテラーと一人称視点からなる構成。
相も変わらずの情報量。恐らくこの39分間でチャップリンの生涯のセリフ
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.8

ウェスアンダーソンマラソン#6。
外国から見た日本の奇妙さは、日本人が見るとそれもそれで奇妙にデフォルトされていてそれが面白いですね。日本愛もしっかりと感じられます。

余談にはなりますがロストイント
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.9

ウェスアンダーソンマラソン#5
野暮な事言うようですけれど、映画史においてこの作品は赤太字かつマーカーペンですよね?先生「ここは絶対出るぞ〜」言いますよね?章終わりのコラムにちょろっと作品名だけ出てる
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ダージリン急行(2007年製作の映画)

3.8

ウェスアンダーソンマラソン#4
初めてウェスアンダーソンを観た時はなんだこの映像なんだこの映画と感じたものだけれどもある程度慣れてきた今、ストーリーが分かりやすいと違和感を感じるようになってきた。
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ライフ・アクアティック(2004年製作の映画)

3.6

ウェスアンダーソンマラソン#3
徐々にウェスアンダーソンのパーツが揃いつつあるといった感じ。ただ内容は特に惹きつけられるものは無し。

ビルマーレイには脇を固めて欲しいのであって、フロントマンでいては
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.9

ウェスアンダーソンマラソン#2。

“hey jude”との“ジムノペティ”を聴いたら自然と涙が出てしまう体の構造となっているので、ほぼ全編を通して目頭、体が熱かった。

初期の作品はオリジナルのイン
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.9

ウェスアンダーソンマラソン#1。

キャリア初期の作品でありながら随所に散りばめられたらしさ。

アステロイドシティのカメラマンお父さんが学生役で主演を演じていて年月の変遷を感じた。
カメラワークやア
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.6

理解出来ない事には変わりないでしょうけれど大きいスクリーンで観たかったですね。
今回は内容云々の前にパロディ・オマージュなどでよく使われるシーンを映画の中で観られた事を満足とします。またいつか。

シャイニング(1980年製作の映画)

3.8

キューブリックの役者ってもう一目でキューブリック作品の顔をしている。上手くは言えないけれども。眉・口の可動域とゲルマン人ぽい顎に黒目が少し上の方の感じ。

自分が一切嗜んでいないものであったとしても凄
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

私騙されないので。(天邪鬼な大門未知子)

どんでん返しのあるクライム物という前知識のみで鑑賞、まず見慣れないクライム映画に苦戦。かつこの前知識を持ってしまっていると、どいつがひっくり返すのかに注力し
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.0

ごめんなさい。やはりSFには向き不向きがあるようで。私は後者最前線。

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.5

ディミアン・チャゼル×ライアン・ゴズリングでもイマイチだった。宇宙、難しい。