いやー、面白かった。食傷ぎみのタイムループものを、こんな切り口で観せられるとは。
小さなオフィスが舞台、同じ1週間を永遠に繰り返しているらしい。そしてそれはどうやら部長に原因があるらしいと気付いてか>>続きを読む
「さかなのこ」が良かったので沖田修一監督作品よりこちらの一本。
原作は既読、どんな結末になるかはわかっていたため、一つ一つの場面が殊更特別に思えて登場人物たちが愛おしい。面白くて笑っちゃうシーンもある>>続きを読む
終わり方が気に入るか気に入らないかで評価がガラッと変わりそうな作品。
過剰なセリフの応酬でまさに演劇を観ているよう。根本宗子さん脚本だからそれも納得。
冒頭、4人の女性達をそれぞれ「米」と絡めて描く>>続きを読む
作品の冒頭で「これは寓話だよ」と銘打ってあるものの、実際のダイアナも経験していたであろうシーンの数々に、ロイヤルファミリーの生活を追体験している気持ちになる。イギリス・ノーフォークの寒々しい空とダイア>>続きを読む
前半はシリアルキラー物に見えるのに、後半は打って変わって性別を超えた擬似家族のお話。観る者の理解と想像を軽々と超えてくる映画だが、意外にその中身はどストレートな愛と暴力が描かれてる気がした。
とにか>>続きを読む
主人公の登美子は30年前に失踪した夫の帰りを今も待ち続けている。そんな彼女のもとに2年前に同じく夫が突如として姿を消した奈美という女性が訪ねてきて……。
日本では年間8万人の人が行方不明になっている>>続きを読む
続編決定したのでパンフ片手に再鑑賞。もう17年経つのか!青白い顔で死にそうなジョン・コンスタンティン(キアヌ・リーブス)が麗しすぎ。非喫煙者ですが、デカいライターの扱い方、タバコの吸い方などがカッコよ>>続きを読む
タナダユキ監督は本当に原作に惚れ込んでたんだろうなっていうのがわかる映画。原作漫画は熱量が凄まじくて一気に駆け抜けてく疾走感が絶妙な作品。なのでそのまま映画にしてしまうと1時間と持たない。そこを監督と>>続きを読む
バイオレンスアクション映画だと思ってたら恋愛映画でしたね、これ。
岡田師範演じる兼高の愛され度が凄い。みんなの好き好きベクトルが全部兼高に向いてて、岡田准一無双映画だった。
兼高があまりに超然としてい>>続きを読む
「ヘルドッグス」の前に鑑賞。実は初見。
潜入捜査物といえば有名なのは「インファナル・アフェア」。日本でもリメイクの「ダブルフェイス」が作られてたりして結構世にあふれている題材だけど、さすがは韓国。退屈>>続きを読む
アイルランドに住む羊飼いの夫婦の元に、ある日、"それ"が産み落とされる。
アイルランドの神々しくて奇跡のような原風景。その景色はきっと何千年前とまるで変わってないのだろう。とにかく山々が荘厳で美しい>>続きを読む
ウォルター、ジミー、そして今回ジェシーの行く末を観ることができ、やっとアルバカーキサーガが幕を閉じた気がする。感無量。しかしジェシーはタフになったな(横幅も少々大きくなられて)……。BrBaでの文句が>>続きを読む
扱っているテーマはとても重いものばかりだけど、作品を彩る音楽や空気感、そして適材適所な演者たちによって良い意味で、さらっと軽やかな作品に思えてくるから不思議。私も荻上監督の術中にハマっているのでしょう>>続きを読む
コミュニケーションとは、ってことをずっと考えてしまう映画だった。どんな映画か前情報を入れていかなかったので、序盤のある出来事には面食らって(え、こういう展開なの?)、終盤もどうやって着地するのかが全く>>続きを読む
おさかなが大好きな少年ミー坊が周囲を巻き込みながらもひたすら一途に好きなことに没頭して生きていく様を描くストーリー。さかなクンの原作が下敷きになってるけど、あくまでもさかなクンの物語、ではなく、ミー坊>>続きを読む
エピソード満載で何でもありのわちゃわちゃムービー。
最後まで途中下車はございませんので、しっかりつかまってご乗車&ご鑑賞下さい~って感じの作品。原作は履修済。
悪運を呼び寄せてしまう運び屋レディバグ>>続きを読む
なんじゃこりゃ!!!これめっちゃ好き!こうきたか……。
とにかく観たい方は早めにIMAXで鑑賞されることをお薦めします。まっさらな気持ちで観て純粋に楽しめたし、ジョーダン・ピール、私好きだわ。この人凄>>続きを読む
NYでバーテンダーをしている主人公が、白血病で余命僅かな旧友の「元カノたちに最後の挨拶をしたい」という願いを聞き入れ故郷タイへ向かうが……。
監督は「バッドジーニアス 危険な天才たち」のバズ・プーンピ>>続きを読む
自分の人生だけど何だかしっくりこない。自分で選択したいのに、わたしは誰かの脇役になってない?同じ様な疑問を誰しも持つけど、毎日追わなきゃならない情報の波に呑まれて、抗う気力もないまま流されてしまうのが>>続きを読む
多くの問題を抱えたロンドンの人気レストランが舞台、クリスマス直前の金曜の夜に巻き起こるトラブル満載94分間のノンストップムービー。
人種差別、男女格差、貧困、LGBTQ、アルコール依存、ドラッグ、S>>続きを読む
破天荒な雷神様もメンタルを病むのは致し方ないのか。ヒーローも辛いということが共通認識となった現代において、傷ついたヒーローと”癒し”は切っても切り離せない問題なんですかね。
タイカ・ワイティ>>続きを読む
前半は劇団を主宰している脚本家と演出家の彼と彼女が中心で物語が進む。同棲カップルのいざこざだったり、劇団内の人間関係の軋轢など身に覚えのあるエピソードが続き、青臭くて面倒くさくてこちらも居心地が悪くな>>続きを読む
1990年ソマリアで内戦が勃発。対立する韓国と北朝鮮両大使館員たちがお互い孤立無援の中行動を共にし、首都モガディシュから生死を賭けた国外脱出を目論む事実に基づく物語。
これめちゃくちゃ好きなやつだった>>続きを読む
2011年、今村夏子作「こちらあみ子」を読んでから、ずっとこの物語は特別だった。泣きすぎて頭が痛くなった小説は後にも先にもこれが初めて。映画化に期待も不安もあったが最終的にTwitterで見た今泉力哉>>続きを読む
25歳のアラナ(アラナ・ハイム)と15歳のゲイリー(クーパー・ホフマン)の恋愛ストーリーって設定に無理がないか?と思ってたけど、冒頭出会いのシーンから無理なく入っていけた。最初はゲイリーを相手にしてな>>続きを読む
心冷えるヒューマンドラマ。𠮷田恵輔監督の作品はどうしてこうも観る者を嫌な気持ちにさせるのが上手いのか。
人間の本性をむきだしにして登場人物の悪意をさらけ出すいつもの𠮷田劇場に、YouTubeという素>>続きを読む
これまでも血の繋がりのない擬似家族を描いてきた是枝作品は多かったが、そのどれよりも今作は子供たちを慈しむ姿勢が提示されている。
個人的な話だが、子供が理不尽な扱いを受けているシーンがどうにも苦手になっ>>続きを読む
365日の内のある1日を定点観測して男女の終わりから始まりまでの6年間を遡っていく物語。映画が公開されていた時はなんとなく地雷を踏みそうで避けていたのだけどここは腹をくくって再生。
思った通り自分が経>>続きを読む
資金集めの段階で「主人公が高齢者の女性だとお客さんが入らないので難しい。若い男性でないと」と日本の映画会社から断られて国際共同制作となった経緯をTwitterで知り憤慨。公開前から絶対に劇場で観なけれ>>続きを読む
ずっと言えなかった「好きなもの」を好きと言える嬉しさ、そして好きな対象を他者と共有できる喜びは自分も経験したことがあるのでグッときた。でもそれだけじゃなくて、自分だけがわかっていると思って密かにあたた>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
やっと鑑賞。冒頭、ハンマーを素振りする智が現れた時はちょっと『オールドボーイ』を思い出した。
原田智が根っからの悪人とは思えない。妻が難病になってなかったら今も大阪の下町の片隅で楽しく卓球をしてたのだ>>続きを読む
アニメ業界の覇権を目指す新人監督VS孤高の天才わがままカリスマ監督。
経験があろうがなかろうがまっさらな白い紙に魂を入れ込んで誰かに刺さる作品を産み出す苦悩はどちらも同じ。
お仕事ものは万人にわかりや>>続きを読む
『トップガン』公開時、生まれてはいたけど子供だったため後追いでTV視聴した記憶あり。トム・クルーズの映画はだいたい観てる。ファンかと言われるとそこまで本人に深い思い入れはないけどミッション:インポッシ>>続きを読む
日本で懸命に生きていたクルド人女子高生が在留資格を失ったことを境に、今まで当たり前にできていたことができなくなってしまう残酷な現実。こうして未来が、夢や希望が閉じられていくのか。サーリャが諦念の表情を>>続きを読む
李相日監督の作品には犯罪者や社会的弱者と言われる人々に焦点を当てるものが多い。今作も元誘拐犯とその被害女児である二人の男女が、出会いから別れ、そして再会の様子が長野県松本市を舞台に描かれている。撮影監>>続きを読む
序盤はめちゃくちゃ楽しかった!展開が早くて(そこが観たいんじゃー、飛ばさないでよ、そこんとこ詳しくとも思ったが)情報の洪水を処理するのに忙しかったけど、それも含めて良き。やっぱり禍威獣の造形が素晴らし>>続きを読む