荒川自転車乃介さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

荒川自転車乃介

荒川自転車乃介

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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.8

ソマリアの首都で反政府組織が武装闘争を開始。治安が極度に悪化した町から、韓国大使館と北朝鮮の大使館員が共闘して脱出を試みるという話。
憎しみ合いが解けていくところとか、最後のカーチェイスとか、ストーリ
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記憶の夜(2017年製作の映画)

3.7

兄が行方不明になるが、十数日後に戻ってくる。しかし、それ以来、次々に不審なことが起きる。
仕掛け自体は、よくみかける類のものだが、
伏線の回収がうまいし、役者の演技も上手い。特に、主人公の兄を演じた役
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ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.5

ロシアの反体制活動家・ナワリヌイ氏を取り上げたドキュメンタリー映画。
見どころはいくつもあるが、一つは、ナワリヌイ氏の毒殺を試みたグループを、パソコンに詳しいオタクのような人と一緒に、突き止めるところ
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あした(1995年製作の映画)

3.5

船が遭難して、家族や大切な人を亡くした人たち。そこにさまざまな手段で、この日時に、指定の場所に来いと連絡がくる。
集まった人たちのもとに、果たして何が起きるのか、というストーリー。

映画の出来として
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.0

マジシャンのグループが、金を奪うというアイデアは面白そうなのだけど、そこから先が、やや雑なつくり。大掛かりな仕掛けを考えるくせに、なぜか逃亡方法が考えていなかったり、ラストも意外というより、唐突という>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.4

田舎からファッションの勉強のためにロンドンに出てきた女の子。寮生活に馴染めず、一人暮らしを始めると、夜毎、一人の女性が現れるようになるのだが、夢の中でその女性が殺されてしまう。実際にあった事件だと、主>>続きを読む

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.6

イラクで活動するアメリカ陸軍の爆発物処理班の物語。主役は、小部隊のリーダーのような男性だが、爆発物処理という任務を超えて、暴走してしまう。そして、部下たちは、その暴走に右往左往させられる。
イラク市民
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

伊坂幸太郎の「マリアビートル」を原作とした映画。原作はちなみに未読。
ドタバタ喜劇のような、クライム映画。
一癖二癖ありそうな登場人物が、それなりの人数で出てくるのだけど、ボリビアから来た殺し屋の黒人
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.5

列車の偶発的な事故で死んだ妻。実は仕組まれた事故の犠牲者だったと知らされ、復讐を誓った男の物語。妻と偶然、同じ列車に乗っていた男やその友人たちも、復讐に加わるが、事態は意外な方向に進んでいく。
主要な
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ニュースの真相(2016年製作の映画)

3.5

CBSテレビで実際に起きた、有名キャスターであるダン・ラザーが降板するきっかけとなった事件を描いた作品。
当時のブッシュ大統領が便宜を受けて、州兵の空軍に入ったのではないか、しかも、軍の任期を全うして
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バトル・インフェルノ(2019年製作の映画)

3.5

悪魔祓いを中継して稼ぐニセ神父。ある放送回で、悪魔に乗り移られた演技をする予定の女性に、本当に悪魔が憑依したことに気づく。
目新しいのは、これがネットで公開されている生中継の番組の中で起きるという点。
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世界最速のインディアン(2005年製作の映画)

4.2

ニュージーランドのオートバイ大好きでスピード狂の老人が、アメリカで行われるスピード計測会に出ようとする。
しかし、お金はないし、アメリカに行ってもトラブル続き。
しかし、誰とでも打ち解けられる性格や、
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

3.6

妻を殺した猟奇的な殺人犯を追い詰めていたぶり復讐をする話。殺人犯が逆襲する場面もあり、スリリングに展開する。しかし、残虐なシーンが多すぎるかな。ここまで盛り込まなくてもいいように感じた。

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.3

貴族(戦前の日本人という設定だから正確には華族)の令嬢と結婚し金を奪おうとする詐欺グループの男女。令嬢の侍女として屋敷に入った女性は、令嬢と心を通わせるうちに‥‥というストーリー。大まかにくくれば詐欺>>続きを読む

クライング・ゲーム(1992年製作の映画)

3.4

サスペンス映画の傑作として聞いていたので、DVDを購入して視聴してみた。
確かに序盤から飽きさせない。幸せなデートかと思ったら、全然違う展開が待っていたり、意外な人物が死んだりする。
ただ、視聴者が最
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ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

3.0

前作で泥棒たちを殺害した盲目の老人。8年の時を経て、少女と二人暮らしをしている。そこに、少女を誘拐しようとする一味が訪れる。果たして彼らの目的は? 老人と少女の運命はというストーリー。
前作とは打って
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.0

高年齢で一人暮らし、そして盲目の男性の家に忍び込んだ泥棒3人がとんでもない恐怖を味わう話。
往年の舞台劇にして名画でもある『暗くなるまで待って』のように、侵入される側に感情移入させずに、泥棒側に共感さ
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パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

4.0

2013年に起きたボストンマラソン・テロ事件と犯人逮捕劇を描いた作品。
マラソンのスタートまでにさまざまな人物が出てくるが、彼らがテロ発生後にどうなったかも描かれる。伏線の回収のようなもので、映画作り
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

3.7

ドキュメンタリー作品。ルーマニアで起きた、屋内のコンサート会場で起きた大規模火災。その被災者の死因を記者が調べていくうちに、さまざまな不正が連鎖的に明らかになっていく。
ルーマニアの医療体制には同情す
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透明人間(2019年製作の映画)

4.0

透明人間がストーカーだったら怖いなというアイデアからできた脚本だと思われる。しかし、ワンアイデアだけではなくて、主人公を怖がらせ、追い詰めるアイデアがこれでもかと詰め込まれていて、見ている者をハラハラ>>続きを読む

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.5

パニックムービー。隕石が次々に地球に落ちてきて、人類全滅の危機がせまる。アメリカ政府がわずかな人々を指定して、海外の安全な地域に逃そうとする。主人公の家族はその人々に選ばれて逃れようとするが。。。
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ゲットアップ・キンシャサ(2016年製作の映画)

3.5

コンゴ民主共和国が舞台のショートムービー。学校指定の靴がないために小学校に入れてもらえない少年が、お金を稼ぐために知恵を絞る。
こんなものが売り物になるのかとか、中国人はここにまで来ているのかとか、い
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コロニア(2015年製作の映画)

4.5

よくできたサスペンス作品なのだが、実話が元になっているというところが、さらに恐ろしく感じる。
チリのクーデターに巻き込まれたドイツ人青年が、政権と結託したカルト教団に拉致される。それを救うために恋人の
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.5

ベストセラーが確実な小説を世界で同時発売するために9人の翻訳家が集められる。しかし、なぜか原稿が外部に流失し、公開するという脅迫が届く。誰が何のためにやったのか。
アガサ・クリスティを彷彿とさせるミス
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ブライトン ミラクル(2019年製作の映画)

3.8

2015年ラグビーワールドカップの、日本対南ア戦の奇跡が起きるまでに迫ったドラマ。
リーチ・マイケルや五郎丸などに役者をあてがっているが、本人も登場し、当時の気持などを証言している。
主役はエディー・
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.5

韓国の民主化運動を描いた作品。
実話が元になっているとはいえ、脚本が良くできている。
内務部の所長の非道さ、公安部長の反骨ぶり、キャラクターも立っている。
登場人物も多いのだが、脚本が良く、キャラクタ
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少年の君(2019年製作の映画)

4.0

いじめを苦にして飛び降り自殺した同級生の遺体に服をかけてあげたために、自らがいじめの対象になってしまった少女。街でチンピラ少年と知り合いになる。少年が彼女のボディーガードとなって、いじめは止んだかに見>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.5

失踪した娘を探す父の姿を描いたサスペンス映画。パソコンの画面上で、全てのストーリーが進んでいくところが最大の工夫で、今までになかった映画である。
SNSの匿名性の問題とか、ヤジのような書き込みとか、い
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.6

渋谷区松濤に実家があるお嬢さまと、一流大学に入ったものの学資が続かず、中退した女性。住む世界が違う女性同士だが、ある男性が絡んで知り合うことになる。
ストーリーは弱いが、二人の女性、特にリッチではない
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.6

ソビエトの情報提供者と、西側情報機関の橋渡し役になったアメリカ人ビジネスマンの苦難を描く。実話がベース。
このアメリカ人がソビエトの情報提供者に同情するところなど、感情移入してしまう。
キューバ危機の
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MASTER マスター(2016年製作の映画)

3.6

 大掛かりなマルチ商法の一味を追い詰めようとする警察官の闘いをスリリングに描いた作品。
悪人の集団と警察との騙し合いになる後半が面白かった。

スイミング・プール(2003年製作の映画)

2.8

出版エージェントの男性からフランスにある別荘を借りたイギリス人の女流作家。この別荘で独りリフレッシュするはずが、エージェントの男性の娘が突然やってくる。奔放な彼女に翻弄され、ついには‥というストーリー>>続きを読む

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.6

現金輸送車の運行を行う会社に入った主人公は、強奪犯を撃退し、話題を集める。しかし、次に襲われた時には、主人公の顔を見た襲撃者らが逃げ出し、何やら不穏な影が差す。いったい主人公は何者で、何のために入社し>>続きを読む

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.0

冷戦時代の東独が舞台。劇作家を盗聴することになった情報機関の男性が盗み聞きするうちに、劇作家の言動に共感するようになり‥‥という物語。
劇作家がどうやって情報を西独の雑誌に流すか、タイプライターをどこ
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いとみち(2020年製作の映画)

3.5

弘前に住む内気で、何に対しても前向きになれない女子高生がメイド喫茶で働くようになり、自分のやりたいことを見つける、というような感じのストーリー。
一番、メイド喫茶に向かないタイプのキャラクターをメイド
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.9

近所同士の2軒がでホームパーティーをやっている最中に、両家の幼女2人が行方不明に。片方の父親は怪しいと睨んだ男性を監視し、思いがけない行動に出る。さらに、別の怪しい人物が現れたり、警察官はさらに別の要>>続きを読む