さうさんの映画レビュー・感想・評価

さう

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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.0


プラトニックな大人の恋愛模様を
描いた切なくも美しいラブストーリー。

映像や表情、ストーリー、音楽に至るまで
そのすべてが美しい。

言ってしまえばダブル不倫なんだが
一言では言い表せない深みがあ
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陪審員2番(2024年製作の映画)

3.9


人間の良心と正義、
あと保身を絶妙に描いた法廷サスペンス。

まずクリント・イーストウッドあんなに
おじいちゃんなのにすごすぎる。

真実と正義の狭間で揺れ動く人間の心理や
人が人を裁く陪審員制度の
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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

3.5


映画好きなトラブルボーイの
青春コメディなムービー。

好きなことに突っ走ると
うまくいかないこと多いよね。

エキセントリックで切なく
なんか共感もできる愛おしムービーでした。

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

3.6


赤川次郎の小説原作。
女子高生とヤクザの物語が「カ・イ・カ・ン」

観たいと思いながら観れていなかった。
まず「セーラー服」と「機関銃」という
対比の表現がおしゃれすぎる。

そして長回しのカットや
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四月物語(1998年製作の映画)

3.6


上京して一人暮らしをはじめた
女の子の瑞々しい四月の物語。

傘と雨が良い。
そして松たか子のちょっとイモっぽいところも良い。

この瑞々しさはなかなか表現難しい気がする。
みんなの中にあるちょっと
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

4.0


統合失調症の症状が現れた姉とその家族を
20年間撮り続けたありのままドキュメンタリー。

まずタイトルから惹かれた。
もう取り返しのつかないなにかに興味。

変わりはじめた姉とそれを認めない両親。
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型破りな教室(2023年製作の映画)

4.0


麻薬や人殺しが日常化した最悪な地区の
小学校で起きる奇跡のストーリー。

貧困や犯罪という見ていられない環境だが
柔らかく淡い映像がそれを緩和される。

エデュケーションを通して
子どもたちのパワー
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劇映画 孤独のグルメ(2025年製作の映画)

3.7


井之頭五郎が汁を求めて世界を飛び交う。
観たら確実に腹が減るグルメドラマ。

ストーリー性や規模がアップデートされても
内容はちゃんと孤独のグルメで安心。

「思い出探し」のロードムービーも
よくで
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レナードの朝(1990年製作の映画)

3.8


医者と患者の生きる奇跡を描いた
感動ヒューマンドラマ。

実在する神経学者の物語という点から
ストーリーが2倍感動する。

そして名演技すぎるでしょう二人とも。
私はロビン・ウィリアムズの温かい演技
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

3.6


"転売屋"という職業を通して
現代社会の闇を描いたサスペンススリラー。

終始緊迫感ある演出や
豪華キャストたちの演技には圧巻。

ネット社会の闇とか
集団心理みたいなものをうまく描いていた。

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台風クラブ(1985年製作の映画)

4.5


台風という非日常の出来事を通して
思春期の子供たちが抱く
やり場のない感情を描いた青春ドラマ。

賛否あるけれども私はとても好き。

台風により一夜だけ学校のルールから
除外された中学生たちの爆発し
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.2


1980年代香港の覇権争い。
漫画とリアルのちょうど中間みたいな作品。

まず迫力ありすぎるアクションと
九龍城砦のセットにひたすら圧巻。
あと渋すぎるルイス・クー。

圧倒的悪と正義の二項対立が
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.8


松田優作の存在感が光すぎる
家庭教師と家族のユーモア溢れる人間ドラマ。

とにかく松田優作のキャラクターと
横並びのダイニングテーブルが
強く印象に残っている。

平凡な家族に生じる緊張感と矛盾を
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セキュリティ・チェック(2024年製作の映画)

3.8


クリスマスイブの空港にて
計画されたテロに孤軍で立ち向かう
保安局員のサスペンススリラー。

空港という閉鎖的な空間と
リミットのある設定が引き込まれる。

車中の攻防シーンの
カメラワークが新しす
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.7


子どもたちの無垢と残酷を描いた
北欧サイコスリラー。

一貫して子どもたちの視点で
映し出されているため、
より「無邪気な恐怖」を感じる。

そしてファンタジー要素が
リアルな日常生活とうまく融合し
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大きな家(2024年製作の映画)

4.3


東京にある児童養護施設の
"ふつう"な日常に密着したドキュメンタリー。

胸打たれた。
観終わって考えてまた沁み渡る。

「14歳の栞」はみんなの思い出。
「大きな家」は家族のカタチ。

子どもたち
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レッド・ワン(2024年製作の映画)

3.6


攫われたサンタさんを救う
サンタ側近とおじさんのクリスマスムービー。

各キャラクターが粒立っていて良い。
アクションシーンもちゃんとかっこよくて良い。

サンタさんってめちゃ忙しいのね。
サンタさ
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To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

3.7


宝くじ当たった
シングルマザーの人生転落と再生を
描いた完成度高いヒューマンドラマ。

まずアンドレア・ライズボローの
アルコールに溺れていく演技が圧巻。
生々しさと繊細な感情がうますぎる。

風景
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.7


おじさんが突然色んな人の夢に出て
おじさんの運命も変化していくコミカルなスリラー。

色んな人の夢に出るのは
過去起こったインターネットミームの
「ディスマン」とおんなじ。

SNSとかフェイクニュ
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キサラギ(2007年製作の映画)

3.8


アイドルの一周忌にて集まったファンによる
ユーモアとコメディが詰まったエンタメムービー。

ワンシチュエーションで進む
シンプルな設定だけども
そこに複雑なミステリーと
絶妙なユーモアが非常に良い。
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.7


家族のつながりと人生の難しさを
柔らかく優しいタッチで表現したドラマ。

ちょっとした会話を通じて
繊細な感情が見えてくる。
そのリアリズムが個人的に見どころだとおもふ。

人生ってちょっと間に合わ
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.0


ひとつのベンチを通じて起きる
人間的な日常を集めたオムニバス。

まずもう映像が美しい。
淡いトーンの映像は空気まで伝わってくる。

何気ないベンチにもドラマがある。
会話劇含めてどのストーリーも好
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アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師(2024年製作の映画)

3.7


試写会で鑑賞。

公務員と詐欺師がタッグを組む
何層にもウソが重なったミルフィーユエンタメ。

そもそも「公務員」と「詐欺師」という
交わることのない対極の設定が楽しい。

そして徹底的に小澤征悦を
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不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

3.8


数学をテーマにしながらも
人間関係と生きる意味を突きつけられる
マスマティクス感動ムービー。

数学を主軸に魅せる演出が良き。
私は三角形の面積を求める問題から
心を持って行かれた。

何事において
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.0


閉鎖的な環境で育つ子どもたちと
その家族を描いた美しくも残酷な作品。

異常な生活を通して
人間心理や社会のあり方が見える。

衝撃もあるが、
愛情を一歩間違えると"独占"に
なってしまうんだなとも
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.3


あのエスターの過去を描いた
狂気と探り合いのサイコスリラー。

前作のインパクトが強かったためか
ミステリー要素と緊張感が少し物足りない。

でもサイコなエスターは
健在でありがたい。

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.9


シンプルで深く、かわいくて哀愁がある。
セリフとナレーションを排除した
スペインとフランス合作のアニメーション。

ほのぼのデザインの世界観で
表情と動きのみでストーリーは進む。
関係のないところで
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.8


アイドルと普通の女の子、
狂気の狭間を見事に表現した
サイコサスペンスアニメーション。

すごすぎる現実と幻覚の演出。
不安や恐怖、緊張が伝わる。
そんで鑑賞している私ですらも同じ感覚に陥る。

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ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

3.6


「人生の意味」について問われる
フィクションのようでドキュメンタリーのような作品。

生と死の狭間にある施設のお話。
設定はどうみてもフィクションだけど
ドキュメンタリーのようにリアル。

シンプル
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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.8


テニスプレイヤー3人による
三角関係の究極ラブゲーム。

まずゼンデイヤが魅力的。
強い部分と弱い部分、
冷静なとこと情熱的なところの表現が驚き。

三角関係はテニスのラリーのように
打っては打ち返
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.7


キャラと世界観が光る
緻密なジャパニーズミステリー。

なんかハマってくる整くんのキャラクター。
惹き込まれる独特な世界観。

それに加えてテンポの良いストーリーと
緻密に練られたミステリーが良き。
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

4.1


「ジョーカー」の続編であり
勾留中のアーサーを描いた作品。

ジョーカーとリーの狂気のショー。
まず艶っぽい映像と
二人の演技にぐいぐい惹き込まれる。

コメディアンを目指したジョーカーの
微細な心
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.7


タクシー運転手とおばあちゃんの
温かくも深いステキなドラマ。

シンプルな構成だけど
二人の温かい演技とおばあちゃんの話に
引き込まれすぎてしまう。

人生に迷ったタクシー運転手と
色んな経験をして
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.7


富裕層と殺人鬼という二面を映した
意外と考えさせられるサイコスリラー。

クリスチャン・ベールの演技が光ってる。
社会からの孤独を感じている
成功したビジネスマンという設定が
なんの障壁もなく脳に入
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許されざる者(1992年製作の映画)

3.8


バイオレンスが連鎖する
ただの西部劇に終わらないドラマ。

主人公マニーが最強なヒーローではなく
おじいさんガンマンという構成が良い。

それによりただのアクションではなく
人情や心理的な描写が浮き
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.5


報道カメラマンのいきすぎた欲望を
描いたダークなスリラー。

ジェイク・ギレンホールの
演技とキャラクターに圧倒。

モラルが欠如していく過程に伴い
外見も内面も変化していく。

欲望って留まること
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