春さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

3.8

最大の見せ場であるランタンシークエンスが曲も映像も非常に綺麗で良かったため、ランタン映画としては満点。


最初のナレーションから最後の過度なハッピーエンドにかけて、御伽話的な演出を意識したのかなとは
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アラジン(1992年製作の映画)

3.8

アホニュワーは今でも映画音楽の中でもトップクラスの人気を維持しているが、やはり納得の良さ。
ジーニーのミュージカルシーンに顕著な目まぐるしい映像表現が個人的にはアニメミュージカルの真骨頂だと思ってる。
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.5

脚本が上手く出来すぎている。
楽しげな映画だと思っていたからテーマがセンシティブでびっくりしたが、完璧に扱いきっていると思う。

まず世界観、動物社会の視覚的面白さは多様性っていうテーマにも沿ってある
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ローン・レンジャー(2013年製作の映画)

3.9

テンポがやや悪いけど、アクションの力の入り具合が凄い。評価があまり芳しくないから高を括っていたのもあるけど、かなり楽しめた。
特に最後の列車大アクションシーンはかなりテンションの上がるものだった。ウィ
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呪詛(2022年製作の映画)

3.0

割と話題だった作品。

結論ホラーとしてはかなり良い、POVとしては下の下の下。


ある露骨で悪趣味な"仕掛け"のためにPOVにしているんだけど、POVとして世界観を構築する気がないから本当にチグハ
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.3

前作から新しく色々な要素が増えてやや小難しくなった感のある作品、且つお話のテーマ自体はより根源的な方向へ。これはシリーズ二作目あるあるなカンジする。



イントゥジアンノーンは個人的には好きだった
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.5

若干ネタバレ有り。


物語上のありとあらゆる問題点全てを「真実の愛」が解決してしまうという話。物語上の解決と姉妹愛がリンクするのは良いとこだと思うんだけど、いかんせん愛で解決ってのは曖昧で安直に感じ
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.3

名作。音の悪い名作。

音の悪い昔の邦画にはいいかげん字幕をつけてほしい。菊千代のめっちゃイイ台詞めっちゃイイはずなのに聞こえないし聞こえないのにめっちゃイイ。

内容自体は当たり前によくて、特に個人
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ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

3.9

昔から好きな作品。なんと言ってもキャラクターとヴィジュアルが良い。
字幕で観たのは初めてかも。多分どっちも良い。


ストップモーション自体は今観ると荒さも感じられるけど、93年にこれは凄い。この映画
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くまのプーさん(2011年製作の映画)

3.4

もう一回クラシカルな2Dアニメーションをやろうぜ!的企画で、興収的にあまり上手くいかなかった作品。それで後続は多分なしに。
プーさんは平面であることを活かした2Dならではの作品だから、2D復活の題材と
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くまのプーさん 完全保存版(1977年製作の映画)

3.7

観てる途中で、「あ!これ昔に何度か観たことある!」と気づく系映画。

思い出しながら楽しんだ。特に音楽は今でも全然思い出せるほど当時印象深かったんだなと。

がっつりメタフィクションなんだけど、最後に
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アリス・イン・ワンダーランド(2010年製作の映画)

3.1

ディズニーアニメ版のアリスは履修済み。
ディズニー版はストーリーも何もないナンセンス狂気ムービーだったのに対して、今作は映画的な要素を多分に(無理矢理)付け足してる。

あの世界観だから、世界観監督で
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ふしぎの国のアリス(1951年製作の映画)

3.5

登場人物が全員漏れなく本気の狂人。
少なくとも日本だとキャラクター含め凄く有名でポピュラーだけど、それに反して内容があまりにもナンセンスすぎる。狂気的。

ストーリーなし教訓なし、
あるのは世界観とキ
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.9

やっぱり上手い、健康的教育的安心安全ピクサーブランド。子供がいれば観せたい。


最初はファンタジーすぎてついていけないかも…と思ったが、心理学などの専門的要素をしっかり盛り込んだディテールによって世
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.5

情報を入れずにいたからどういう舵の切り方をしたのか気になってたけど、かなり苦しくも頑張ってるなと
よくやったとは思うけど、ヒーロー映画で一番大事なかっこよさがない。かっこいい変身シーンかっこいいアクシ
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

3.0

とりあえずジャージャービンクスがありえないほど不快なキャラクターで、奴が画面に映るだけでサツ意が芽生えてしまった。今作のメインキャラクターなだけにかなりキツかった。

ってだけでも苦しいのに、お話も酷
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カーズ(2006年製作の映画)

3.9

映像も展開もメッセージ性も、全てにおいて高水準な栄養抜群健康的映画。ピクサー的。
でもなんだか地味、強く心に残る何かはあまりなかった。


才能以外の大事な諸々が欠けた主人公が、遠回りをして大事な諸々
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

3.2

単純にお話の語り方とか映し方とか諸々が上手いシリーズでは全くないんだね。


最後はほぼもうエピソード四でやったことと同じだし、そもそも正面からただ戦っただけで帝国が負けるなら帝国弱すぎるだろって話だ
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

3.3

あー連続ドラマだ。途中で始まって何も解決せず途中で終わる。


まあ前作から映像はパワーアップしているけど、チープ感はまだまだ抜けない。特にチャンバラと銃撃戦のところ、まだこの世界観でアクションを作る
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.1

ダメだった、残念。
この映画もドスマオマ同様大きく許せないところが一箇所あるので後半にネタバレありで書きます


元々ソーの一作目二作目もハマってなくて三作目ラグナロクが傑作という価値観の僕。
ソーは
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RRR(2022年製作の映画)

4.8

ナートゥをご存知か?


IMAXにて鑑賞。一度見逃しただけに劇場で観れる機会をまた与えられたのは幸運だった。
熱量で押し切ってくるタイプの映画だけど作り自体は非常に丁寧。


インド映画って他の国と
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.5

グロめのホラー調ヒーロー映画っていう試みはちゃんと上手くいって新境地的なところにいっているとは思う。ヒーロー映画としては間違いなく唯一無二。

ただ、途中まじで許せないところが一箇所だけあったので下の
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.3

ウルトラマンはほぼ知らない。

まあ映画的な違和感があまりにも多すぎてあまり楽しめなかった。元の特撮オマージュと言われればそれまでなんだけど、それにしても現代映画として落とし込めてないと思う。
映画と
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木更津キャッツアイ 日本シリーズ(2003年製作の映画)

1.5

木更津キャッツアイは大好きだよ。だからこそこの映画は許せない。

テレビドラマ映画にありがちなドラマの延長線的映画、とも思いたくないほど酷い。


まあ話がとっ散らかっていて主軸がブレッブレで、ドラマ
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.7

凄く平坦な作品。でも色々感じられる。


学校人間相関図の真ん中である桐島が部活を辞め学校からいなくなることで、自分達の価値観そのものが失われるかのように右往左往するヒエラルキー上位の人たち。に対比す
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真夏の方程式(2013年製作の映画)

3.8

お話は地味、ミステリーとしても物足りなさを感じさせる。けど色んな要素で前作からパワーアップしている。


まず必ず触れなきゃいけないのは映像美、最高のロケーションで映し方も心地いい。良くないシーンはな
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.3

ルパンは全然知らんからルパン映画としての評価は出来ない。どころか子供の頃から何度も観すぎてフラットな評価も出来なくなってるかも。まあ傑作でしょ。


なんといっても最初のカーチェイスシーンからマックス
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ピンポン(2002年製作の映画)

3.9

もともと原作ピンポンが完璧な作品であるからして、ストーリーが面白いのは当たり前なのです。
今作はその原作の面白さを2時間の実写映像でどれだけ表現できているかっていうところがポインツなんですけど、キャス
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.3

スコアのほとんどは堤真一氏に捧げているといっても過言ではありません。圧巻の演技でした。


ガリレオのドラマを観たのでその流れでこちらも鑑賞。ドラマとはまた違う良さだった。もちろんテレビドラマ映画にあ
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.0

前作がかなり面白かったので今作の期待値も高かったけど、期待を裏切らない面白さだった。

なんといってもこのシリーズ特有のこの構成。今作はお話自体はかなりシンプルだからこの構成による見せ方で勝負している
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ONE PIECE FILM STRONG WORLD/ワンピース フィルム ストロングワールド(2009年製作の映画)

3.6

ワンピースを全く知らない状態で唯一観たことのあった作品。

最近ワンピースの漫画を全巻読破し、見事ハマった状態で再度鑑賞。それにしても二年前のこの時点でシキを敵として出してるのどう考えても早すぎるな。
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アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

3.8

興収世界一の作品ということでリマスターの機会に初めて観てみました。っていうのが三ヶ月前。


IMAX3Dリマスターということで、映像体験としては素晴らしいものをみせてもらった。
ただ主人公を英雄化さ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.4

世紀の大放置、鑑賞したのは8月末IMAXで。


記憶を頼りながら。

不気味で怖いSF作品、UFOホラーという点でも序盤は非常に質が高かった。お話的にもスペクタクル的にも楽しいながら多面的な要素が要
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小林賢太郎プロデュース公演 「LENS」(2005年製作の映画)

4.9

私最近小林賢太郎作品にドハマり致しまして、K.K.P.やらpotsunenやらのDVDとかBlu-rayをバシバシ購入し観まくっているところでございますが、何故か演劇作品である彼の作品の中で唯一このL>>続きを読む

オールド・ボーイ 4K(2003年製作の映画)

5.0

三年前に自宅で鑑賞し衝撃を受けたオールドボーイを、最も愛を持っていると言っても過言ではないオールドボーイを、劇場で4Kリマスターで鑑賞出来るとは、僥倖。



アングルにカメラワークに美術に演出に、カ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.9

レビュー放置芸、三ヶ月間の放置。自宅で鑑賞。



ありえないほど豪華なキャストで、社会派かつシニカルなブラックコメディをディザスタームービーでやるという変な作品。

風刺、全てが。アメリカと人間社会
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