ひろぽんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ひろぽん

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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、恐竜の姿を見せず、音と演出だけで恐怖を感じさせるのがすごい。
90年前半の映画で、違和感のないレベルでなく、きれいなCG映像に仕上げるのは感動できる。
物語の終盤、ゼリーを持つ手が震えていたり、
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ポゼッション(2012年製作の映画)

3.1

実話を基にしているらしいが、脚色が多く、音楽そして演出がベタなため、特筆すべき点は見当たらない。
後半にある、コップ越しに対峙するシーンは素晴らしかった。

インターステラー(2014年製作の映画)

3.7

難解かつ3時間の力のこもった大作。
すごい世界観のSFで、ハラハラするアクション要素もあり、ヒューマンドラマかと思わせる人間模様もあるなど、高評価も頷けるほど内容は濃く、体感時間も短く感じられる。

シッコ(2007年製作の映画)

3.7

『フード・インク』もそうだが、ドキュメンタリー映画は、新しい視点を提供してくれて面白い。
特に日本人は、自分たちの当たり前が他国でも常識だと思い込んでいる傾向があるだろうから、今作を視聴することで視野
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

映画としての完成度が非常に高く、あっという間に時間が過ぎる。
アクションやサスペンスでないのにドキドキ感があるのは、役者や見せ方がうまいからなのだろう。
平手友梨奈の演技には味があり、小栗旬など少しし
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.7

死なないために、仲間を守るために殺さなくてはならない。
そして、それは相手も同じ。
両方が正義で、両方が悪になる。
そして、どちらも幸せにはならない。
国対国ではなく、〝人〟に焦点を与えない限り悲惨の
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.1

冒頭の音楽で最高に震えてしまう。
前半の20分は地球の過去なのか未来なのか。
このまま人類が学ばなければ、科学は発展していても原始レベルに退化する可能性はある。
人間、また地球の将来を決する岐路に立っ
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名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

これだけで新しい作品を一つ創りあげられそうなくらい、思想とゲーム性が詰まっている。
細かなこだわりが随所に見受けられ、シャーロキアンが感動するほど、作り込まれている。
謎解きも伏線が多くあり、全てがき
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名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)(1998年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

毛利探偵の知り合いで起きた殺傷事件が、実は名前の中にトランプの数字が含まれているという展開は、よくできている。
映画2作目ということもあり、小五郎がなぜ警察を辞めて探偵になったかという過去にも触れつつ
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名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)(2003年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

和葉と平次が大活躍し、新一と蘭が再開するなど展開が熱い。
ラスト30分の絶体絶命感が高く、謎解きも細かいため、完成度は高い。

名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

3.0

IoTテロや毛利探偵をオズワルドにするなど、規模を大きくして前作を上回ろうとするシリーズものの難しさを実感。
謎解きの満足度も高くない。

名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

最高の掴みをした冒頭8分は百点満点。
赤井や安室をはじめスパイ組なども登場するので、原作を追っている人からすれば熱い展開は多い。
感動要素を入れるのは悪くないが、NARUTOかと思うような現実離れして
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トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

前作よりも好き。
まずバズが活躍する冒頭から面白い。
笑える箇所が満遍なくちりばめられており、ユーモアは前作を超える。
スターウォーズのパロディなど、その細かさに気付けば何倍も楽しめる。

大人になる
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サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

3.5

DVDで視聴。
解説にあるように、政治不信などをアングラカルチャーであるダンスにぶつける当時の背景を知ると知らないとで評価は変わる。
また、ジョントラボルタの長期間にわたるダンス練習、そしてパートナー
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.2

過去に起きた行動を変えることはできないが、過去に起きた行動の意味を変えることはできる。

OPからこだわりの強さが伝わる。
〝当たり前〟は自分の基準でしかない。
補聴器があるから、髪型も自由に遊べない
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

出る杭が打たれるのは、本物である証拠。
前例に従えば、考える必要もなく楽だが、伝説をつくることはできない。
野球を通して歴史を、人生を変えたジャッキーロビンソンは偉人。
それは、野球がうまいだけの職人
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JFK(1991年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

「理論上は可能」という便利な言葉。
その実は、現実的でないことが多い。

真実と向き合うことで、しなくても良い苦労をすることになる。
その戦いは、アリがゾウに挑むかのよう。
自分のみならず家族を苦しめ
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

素敵な家族の物語。
生きることについて考えさせてくれる。

今は1億総カメラマン時代。
誰でも写真を撮れるが、この映画を見れば「たかが写真」とは言えない。
一般的には、アナログはデジタルに劣るだろうが
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インサイド・マン(2006年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

冒頭のスピード感がすさまじい。
よくできたストーリーで、同時に進む物語の謎が分かるラスト30分はお見事。
爽快な終わり方も好印象だが、中盤にある振り回される警察のやり取りが、展開を遅く感じさせるのがも
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.4

よく考えられた物語。
謎が多く、先が気になる前半の展開がいいにも関わらず、オチが読めるからか内容が薄く感じられるのがもったいない。
悪くはないが、他のタイムパラドックスものには劣ると感じてしまう。

メメント(2000年製作の映画)

4.5

初見で理解する人はいないと確信できるほど難解。
しかし、破綻が一切ない物語と効果的に見せる展開は、唯一無二と言える。
解説記事を読み、その完成度の高さに震える名作。

12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.0

よくできた作品。
複雑な展開にも関わらず、問題提起もあり、社会派とも取れる内容は見事。
謎が多く、想像力を試す終わり方も素晴らしい。
難解なSFものなので見る人を選ぶが、一見の価値はある。

サイコ(1960年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まるで2部構成のように前半後半で毛色が変わる。
前半は特に何があるわけでもないのに、音楽で恐さを演出する手法が秀逸で目が離せず、印象に残るシーンも多い。

疑えば全ての人が怪しい人に見えてしまう。
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

おもちゃが生きているという、夢を形にした名作。
子どもから大人、全員が楽しめる。
何歳になってもこの映画を好きな自分でいたいと思わせてもらえる。
キャラクターたちが可愛すぎるし、前半からテンポ良くて最
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ワン チャンス(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

これが現実だから人生は面白い。
つぶしがきかない音楽家になることは、まさしく夢物語といえる。
成功すれば天才、失敗すれば社会不適合者。
才能だけでは足りない。
主人公のポール・ポッツには、最高の味方が
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

メッセージ性が強い。
無職の高齢者、キャリアウーマンなど、一般に立場が弱い人含め、色んな人に希望を与える。

リタイア後の老人は足手まといの存在ではない。
クラシックが不滅なのは、いい物だからこそ。
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

人間と向き合う作品。
ファッションとしてでなく、教養となる知識とは。
才能はあるが、現実社会で役に立たない能力もある。
頭で分かる(理解する)、心が動く(感動する)、だけでなく、〝行動に移す〟域まで深
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RV(2006年製作の映画)

3.7

『なんちゃって家族』の下位互換だが、メッセージ性は多く感じた。

見ている分にはダメダメな父親だが、実際にこれほど動ける人が何人いるだろうか。
家では父だが、会社では社会人。
陰の苦労を家族に感じさせ
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タイヨウのうた(2006年製作の映画)

3.6

映画全編を通した壮大なPVに感じるほど、歌ありきで構成されている。
真っすぐな姿に照れてしまうが、前半1時間は弾き語りシーンを筆頭に熱い。
ストーリー自体は可もなく不可もなくという印象だが、最後の演出
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ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドンキホーテさながらの、思い込みが生み出す爆笑物語。
映画、役者をもじった言葉遊びが秀逸過ぎる。
「マジックアワーを逃したときは、明日を待てばいい」
落ち込んだとき、希望を見いだせないときに元気をくれ
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ラヂオの時間(1997年製作の映画)

3.8

相変わらず役者の演技がうまい。
ラジオ好きにはたまらない面白さがある。
〝想像力〟はテレビには求められていない魅力。
ハチャメチャな展開に翻弄されながらも、最後は心温まる終わり方で後味が良い。
ラスト
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THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

4.1

初っぱなからプロフェッショナルのカッコ良さを見せつけられ、ホテルマン、また役者のすごさを実感できるはず。
本当に演技がうますぎる。
最初から最後までストーリーも本当に細かくて、仕掛けられたユーモアに気
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みんなのいえ(2001年製作の映画)

4.0

家を建てるだけの物語で、ここまでの展開をつくるのが天才すぎる。
三谷映画らしいキャラの立った登場人物と長いカットの使い方も心地いい。

それぞれに理想の家がある。
芸術としての観点と仕事として妥協も必
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きみに読む物語(2004年製作の映画)

4.0

最初から最後までよくできたストーリー。
若者も大人もお年寄りも、どこかで共感できる部分があるはず。

けんかなどしたくないが、恋愛は順調なことばかりではない。
しかし、きれいなだけの物語はあり得ないし
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.9

社会派の作品でありながら、アクション映画を思わせるほど、テロリストの襲撃は激しく流れる音楽も素晴らしい。

売れる資源の裏には、奴隷労働や少年兵など闇が潜む。
戦争のない日本にいても、着るものや食物な
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60歳のラブレター(2009年製作の映画)

3.3

出来過ぎなほど物語は美しく、胸を打つ。
その割に王道な展開で物足りなさも感じてしまう。
最後のラベンダー畑での演出と音楽は鳥肌が立つ。