靉靆さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

良質なオカルトホラー映画。わたし好みで最高でした!

悪魔の要素を取り入れてる作品だが、小難しい知識や考察は必要なく、画だけで十分楽しめる。ジメジメっとした感じ、後ろに映ってるのとか、突然囁いてくるの
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カノン(1998年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

赤と黒。生と死。カウントダウンやら独特なカットが雰囲気出てて好きです。

めちゃめちゃにクズでクソな金も名誉もない、欲望しかない男のどうしようもない話。父娘の関係を越えるところに最高の気持ち悪さがある
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カルネ(1994年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーはもちろん、カットや音楽にギャスパー節を感じられるので良い。
登場人物の存在やカルネ、話の展開に色々と意味を持たせていることは分かるが、40分という短さもあってか理解がしっかりと及ばない点も
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

2.5

ポワント・クールトという村の日常と、すれ違ってる夫婦の会話。どちらも同じ時間を送っているはずなのに、夫婦の方がどう考えても意味がわからない、話が掴めない。

漁村の風景をバックに、面白いカットを織り込
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めまい(1958年製作の映画)

3.0

映像や演出がめちゃめちゃヒッチコックで楽しい。アニメーション使ったり、カラフルにさせたり、ぐるぐるさせたり、、

お互いに愛していたのに、すれ違ってるだけでこんなにも言葉が通じないのか。

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

てっきり金を採掘するストーリーだと思っていたのに、、、普通に良い映画でした!

西部劇やカウボーイはちょっと苦手意識があるけれど、ただただ優しさと温かさのある作品でした。兄弟の切っても切り離せない絆は
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アストラリウム(2020年製作の映画)

2.5

完璧に作り上げた瞬間の高揚と、それが崩れ去って行く絶望、残されたたった一つの希望。
色合いが可愛いし、幻想的で良い。

オラシオ(2019年製作の映画)

3.0

別に大層な理由なんか無いんだろうな。
空虚な若者の心とベトベト。

パラノーマル・アクティビティ(2007年製作の映画)

2.5

想像してたよりも楽しめた。
部屋の暗さと音でビックリさせてくるタイプの映画。途中眠かったけどクライマックス良かったですね。

夏の妹(1972年製作の映画)

3.5

好きになった相手は、血が繋がってるかもしれない兄だった。テーマは割とありがちなんだけれど、沖縄の情緒溢れる街並みや音楽、登場人物たちによって、どこかファンタジーさを感じた。

素直子と鶴男以外、みんな
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.0

何故かずっと観ずにいたゲット・アウト。
監督はもちろん、ブラムハウスということもあってか、スリラー系の作品の中でも、作品世界に入り込めるし、ドキドキ感を楽しめた印象。想像していたより面白かった。

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小さな兵隊(1960年製作の映画)

3.5

真っ直ぐすぎる男と男を裏切りきれなかった女の愛と悲劇。

ゴダールらしさ溢れる哲学っぽいセリフが多くてワクワクした。
度胸試しとして暗殺を命じられる男は、なかなか殺すことができない。"行動"を捨て"思
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PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

男がだんだん狂っていくのが最高でした。
最初こそ悲しみに附する男なのに、少しずつ違和感を感じていく。
昏睡状態だった妻が目覚め、求めていた幸せな日々を迎えてもなお、不幸を感じたくてしょうがない。その様
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

意味分かんないのに最高ということだけは分かる。ギリシャ神話読まなきゃな。。

神話やら宗教やらをモチーフにした作品が大好きなわたしからしたら、この意味不明さに満足。観賞後に「解説読みたい!」と思わせて
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マクベス(2021年製作の映画)

4.0

独特な舞台装置や、戯曲的なくどい言い回しによって世界観が徹底されていて、引き込まれる。

ずっと不穏なんだけれど、特に終盤でドキドキさせられて楽しかったです。
ラストのカラスの大群、結局は魔女が、悪が
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

2.5

3時間だということを全く感じさせない。あっという間。そしてずっと観ていられる。

だが、個人的に村上春樹の世界観についていけず、今回も掴めそうで掴めなかった。言ってる言葉が分かりそうで分からない。気持
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

4.0

新年一本目です。

劇場に観に行けば良かったと後悔。
良作だと信じていたが見事。最高の作品で新年を迎えられました。。

傍から見れば、叔父さんと姪っ子だけど、この二人には切っても切れない絆がある。叔父
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アレックス STRAIGHT CUT(2020年製作の映画)

4.5

興奮!興奮!

時間軸通りに進むのでオリジナルよりも展開やセリフが読めて考えることができて、ちゃんと絶望できて最高。
初っ端のエンドロールから心を躍らせてくる。これだからギャスパー・ノエはやめられない
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断食芸人(2015年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

足立正生の監督作品はこれが初めて。

こういう絶妙な空気感の邦画は結構好きなので、退屈せずに鑑賞できた。
ただ、思想強めアングラ感が凄いので、掴めそうで掴めないもどかしい感じで終わってしまった。悔しい
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幸せの答え合わせ(2019年製作の映画)

3.0

妻の言葉に「そうだね、君の言う通りだ」と言うしかない夫。夫にもっとずっと愛されていたいと願う妻。その間で二人からの愛を感じたい息子。
色々引っかかったり、イライラするような言葉はあるけれど、だからとい
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“隠れビッチ”やってました。(2019年製作の映画)

2.5

三沢さん優しすぎ!と思ったけど最後のセリフに引っかかる。皆んな闇抱えてるんだね。。

エンドロール後のシーンでざわざわ。そういうところ嫌いじゃないよ。

俳優さん目当てで観たけど、思ったより楽しめまし
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クイーン&スリム(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

良質な男女の逃避行。
出会いから別れまで描かれ、最後には心にズシンとくる。

二人はただ警官を殺してしまったから逃げているだけなのに、世間はそれを機にBLMのデモへと発展させていく。
BLMの作品だと
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ベイビー・オブ・マコン(1993年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

"傍観者"という意識を強烈に感じさせる。
"消費"という行為の残酷さ。

以前「コックと泥棒、その妻と愛人」を観てから、監督の他作品に触れたくて鑑賞。
豪華すぎる舞台装置に、派手な衣装。そして残酷な内
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ロード・オブ・カオス(2018年製作の映画)

3.0

バンドの成長物語というよりは、メンバー同士の愛憎まみれる関係が主に描かれる。

個人的には、主人公含め登場人物たちが何を考えていたのか読めなかった。だからこそ、よりハードにより意味不明に展開するのが観
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

-

世界観が大好きすぎる。
ジブリ作品の中でいちばん観てる。

天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.5

シュールとブラックユーモア。こういう作品すきです。

スレイマン監督と一緒に「見る」映画。
ただ「見る」だけなのに何か面白い。タイトルも妙に惹かれる。

カフェのテラスで美女を眺める監督。セグウェイだ
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柄本家のゴドー(2018年製作の映画)

3.5

演じることの難しさと簡単さと楽しさ。
意味が分からないことこそが良い。

異端の鳥(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

音楽もない、セリフも少ない。それなのに人間の醜さや残虐性を痛いほど突きつけてくる。

叔母の死をきっかけに、"両親に会いに行く"を名目にさまざまな人と出会う。そこではなぜか非難され、しかし生き延びる。
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セルピコ(1973年製作の映画)

3.5

実話ベースの作品はちょっと苦手ではあるが、アル・パチーノがイケてるので楽しめました!
ヒッピースタイル格好良すぎ、、、泣

願った通りの解決ではなかったものの、セルピコの正義感にあふれた行動は、誰でも
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ヴィクトリア(2015年製作の映画)

3.0

ストーリーはよくあるものの全編ワンカットだから、単純に監督凄いなとなる。

友達はいないけどクラブへ行って、悪い男たちと仲良くなっちゃう、というフッ軽な感じが面白い。登場人物たちの言動にストレス感じて
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オールド(2021年製作の映画)

2.5

「???」となる点はあるが予想通りといった感じ。ありがちな展開とラスト。もうちょっと工夫があれば、、、!

フッテージ(2012年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

スタンダードなホラー映画。特別怖いわけでもないし、シチュエーションや展開はあるあるな感じ。

音楽やら画の構図が"ザ ・ホラー映画"を匂わせすぎてて途中から集中力切れてくる。
ブギーマンの画像が動き出
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

2.5

期待していたがあまり楽しめず。
しょっぱなの音楽はワクワクさせられたが、うまく没入できなくて悲しい。
戦争とホモソーシャルを同時に描くのは面白い。