森野c5果実さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

森野c5果実

森野c5果実

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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.5

「私を批判するな」と抗弁するのはお門違い。

何かを批判した人物に対して「ではお前がやってみろ」だとか「やったこともないくせに」と立腹する人がいる。
この映画の主人公がまさにそう。

自分の料理を批評
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.5

主人公、魔女。
しかも、その存在を公認されている世界でのお話。
どう考えても一般的ではない設定だ。

これまで私が観てきた魔法モノはどれも「魔法が使えることをバレてはいけない」設定だったはず。
だから
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

こういうのを映画と呼ぶのでしょう。
目まぐるしく攻守が入れ替わる展開にワクワク。
ルパンと次元が繰り出す息ぴったりの掛け合いとか
行き当たりばったりの野営生活は 女の私も憧れとロマンを感じる。
カーチ
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.0

2時間半「今、すっっっごいものを観ている…!」と瞠目しどおし。

旧作までのような特撮技術の凄さを感じられない点はどうしても物足りないけれど。
ドラマの仕上がり、特に次世代の未熟さがよく効いてた。

フランス、幸せのメソッド(2011年製作の映画)

2.5

りんごジュースだと思って飲んでみたら麦茶だった…みたいな気持ち。
私は何を観たんだろうか。今一度、邦題とジャケットを再確認する。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.0

子供の頃、ゴジラは悪だと思っていた。私たちの暮らしをぶち壊す、悪いやつ。
そして2016年、ゴジラが帰ってきた。これまでのシリーズとは一線を画して。
このご時世だからこそ、水爆という言葉は改めて重く響
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ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年製作の映画)

2.0

視聴者を置いてけぼりにはしまい!と説明的な台詞が多いのに、ちっとも理解できないという稀有な作品。
展開が非常に荒く、ツッコミどころがたくさん。
ある意味では楽しんで観られる。

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年製作の映画)

2.8

万人向けの作品ではない。

でも「愛の起源」の歌とアニメーションに限っては全人類に観てもらいたいほどに素晴らしい。
人がなぜ人を愛するのか、合点がいく。

それでも人にオススメしないのは、
面白く仕上
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

5.0

映画史に強烈な稲妻を落とした名作!
フツーの高校生マーティがタイムマシンで過去へ。
パパと友達になり、ママとは恋人に…
両親を結びつけなければ自分の存在が消えてしまう…!?
面白い設定にすっかり引き込
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素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店(2015年製作の映画)

3.8

是非ともジム・キャリー主演で観たかった。

この世に生き甲斐を見出せない、貴族の跡取り息子の自殺願望を洒脱に描く。
彼の尊厳死はどのように果たされるのか。

尊厳死や自殺幇助をテーマに扱うと どうして
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ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

3.8

2003年に大ヒットした「ファインディング・ニモ」の続編。
片方のヒレが極端に小さいニモ、視力が弱いジンベエザメ、足が七本しかないタコなどなど、今作も様々な欠損をもつ魚介類たちが活躍する。

前作でも
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ブルックリン(2015年製作の映画)

3.5

NHK朝の連続ドラマに相通じる雰囲気がある。
20世紀中頃、閉鎖的なアイルランドの街からブルックリンへの進出を決めた女性の成長物語。

最初のうちはホームシックに苛まれ、仕事も奮わなかったが、恋人が出
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スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

3.0

アニメだからこそ成せる、ブラック喜劇!
死に方の描き方、気持ちの落ち込み加減が調度良い。

舞台は暗い空気が蔓延るどこかの都市。
そこが何処なのか、何故に市民の自殺が多発するのかは明かされないまま物語
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BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(2016年製作の映画)

2.5

あのスピルバーグが一般水準をも下回る作品をつくるなんて。

孤独を感じて生きる2人の出会いを描いたファンタジー。
夢色に溢れて美しい。
CG表現、特に冒頭の巨人登場シーンや"逆さまの世界"、“女王との
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

教科書に載ってそうな いい話。
印象的な台詞も多い。

天才に生まれようと平凡に生まれようと、その人生を切り拓くのは自分だ。
幼少期からのトラウマで自らを小さい世界に閉じ込めていた主人公ウィルは 信頼
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劇場版ポケットモンスター キミにきめた!(2017年製作の映画)

4.0

扇情的なBGM、不死身のサトシ、報われないロケット団……相変わらずでなんだか安心。

見知らぬポケモンや馴染みのない設定が全然登場しなかったのは、一度ポケモンから卒業した大人たちが観ても置いてけぼりに
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

3.5

この作品を観る度にピクミンを思い出す。

引っこ抜かれて、運ぶ、戦う、増える、そして食べられ…たりはしないけれど、
見覚えのあるアイテムがころがっている箱庭の中で逞しく生きる小人、という点で被る。
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

4.5

親子、延いては母親と息子という関係ほど強い絆はないのだろう。
哀しみよりも温かい余韻で胸がいっぱいになる。
恐らく、女性よりも男性により響く作品。

合間合間に挿入されるCGアニメーションがこれまた良
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アルバート氏の人生(2011年製作の映画)

3.0

独身女性の自活が難しかった時代。
男性のふりをして生きることを選んだ”アルバート氏“の起承転結の転と結に焦点をあてた作品。
もっと人生を見れたら良かった。
TV版だから ばっさりカットされてしまったの
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ダーク・シャドウ(2012年製作の映画)

2.0

がっかり閉口。
キャラ、ストーリーの軸はブレブレ。
目を引く演出も特になし。
監督の迷走が伺える。

美女と野獣(2017年製作の映画)

4.5

粗製乱造している日本の製作陣に観ていただきたい。
実写化っていうのはこういうことだよ。

それにしても…
ベルに思いを寄せるガストンはエゴの固まりでクズ男としか言いようがないけれども、アジテーションの
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ナタリー(2011年製作の映画)

4.0

心の悲しみが癒えるのに どれくらいの時間が必要だろう。
この映画は時間経過の表現が美しい。それでいて現実に寄り添っている。

夫のフランソワを亡くし、仕事に没頭して生きるナタリーの前に現れた新たな恋の
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ネコのミヌース(2001年製作の映画)

3.8

小さな町の、屋根の上のお話。

怪しげな化学物質の詰まったドラム缶に触れたことで人間の女性に変身してしまったネコのミヌース。
新聞記者の家に居候させてもらう代わりに、ミヌースはネコネットワークを駆使し
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ベラ bella(2015年製作の映画)

2.0

同性の友人とお酒を飲みながら流し見するにはちょうどいいかも。
ベラの見た目がもっと可愛らしければ 素行の悪さとのギャップがより引き立ったのに。

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.4

私もメタファーされたい。

亡命のためにイタリアの小さな漁村に滞在する詩人パブロと、鬱々と日々を暮らす青年マリオとの交流を描いたヒューマンドラマ。

祖国を追われた身でありながらも陽気に妻と暮らすパブ
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.8

葛藤するヒロインを観ながら、私の中には2つの声があった。

愛の歌を囁いたように、白い手紙に綴ったように、その熱をずっと持ち続けていけたらいいのに。
想いを消してしまうにはまだ人生長いよ、と。

けれ
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巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

4.0

芸術の都、パリへの憧憬を瑞々しく表した本作。
特徴的なのは、約20分ちかくあるクライマックスのダンスシーン。
沈んだ気持ちとは裏腹に、力強く群舞する心象は味がある。
衣装やセットも含め、美術も素晴らし
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.8

音楽(紫色)とダンス(黄色)が無限に煌めく資源であることを、これほど見事に見せてくれた映像は未だ嘗てなかった。
私たちの日常に根ざした"もしも"をポップ&ジャジーに魅せてくれる。

最後のWINTER
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ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

4.0

必ず、先にメリーポピンズを鑑賞してから観て欲しい。

作家の回想で辿るメリーポピンズ誕生秘話は、深く深くジーンとくる内容でした。
どれだけ碌でなしで虐待ともいえるような行ないする親であっても、子にとっ
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

4.8

面白いです。ミュージカル映画の金字塔ですもの。
ヒロインの悪声っぷりも含めて、とにかく魅せられます。

喜びに満ち溢れた歌が実に素晴らしいし、アクション映画さながらのアクロバティックなダンスも見応えあ
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.8

自然の一撃を食らったその時、ヒトはどうするか?に焦点を絞ったSF (サバイバルフィクション)。

地球を代表するエキスパート達が奮闘する姿に息をのむ。
過酷な環境下でも諦めず、前向きに頑張る主人公の姿
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パディントン(2014年製作の映画)

4.5

我が家にクマがやってくる!
ず〜っとワクワクが止まりません。明日から駅でパディントンの姿を探してしまいそう。

クマという移民を受け入れること。
それはパパが言うように「家族の安全は脅かされる」リスク
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

3.8

美術と音楽の調和が素晴らしく、映画史に残る大作なのは間違いない。

しかし世界史だとか海外事情の教養を充分に持ち合わせていない私は「?」の連続。
そして、それを抜きにしても やはり登場人物の言動には共
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