Takumaさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

2.8

フォークソングの持つ心地良い暖かみ、ノスタルジーを刺激する親しみやすく味わい深いメロディ
そういった魅力を再認識させられた。
しっかし、フォークソングに限っては、海外の曲
(母国語じゃない言語の曲)で
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若者のすべて(1960年製作の映画)

3.7

都会に出てきた家族の中で生まれる愛憎半ばする抑えがたい思いと若さゆえのすれ違いやもどかしさを、若者兄弟のそれぞれの視点で描いている群像劇だと思うんですが。。。。。
いかんせんシモーネが作中のみんなも認
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

3.5

内容が手記によるものなので、1時間半まるまる脱獄計画です。
ずっと一定の緊張感が続くので、少々疲れたかも。。。しかも無駄無くテンポ良く進むので、思わず
「ちょっと待って!」と言いたくなる。
しかしその
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マルタの鷹(1941年製作の映画)

3.6

「相棒が殺されたら男は黙っちゃいない」
ーーーー
このセリフにシビれてしまった
ハンフリーボガートがハマり役過ぎる。

ストーリーはゴチャゴチャしてて少々追いづらかったが、マルタの鷹というアイテムが中
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

4.0

アメリカンニューシネマの絵本を読んでいるかのような。
強盗に次ぐ強盗。銃撃戦に次ぐ銃撃戦。
この逃走劇を見てると、ウルトラセブンの
「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」のセリフを思い出す。

そんな
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イゴールの約束(1996年製作の映画)

4.1

絶対的存在である父親と、付き従うしかない息子の関係性を見せつけられる序盤から、
「ちょっとしんどい」のがずっと続く重厚なヒューマンドラマ
親子関係に限らず、小さな頃から植え付けられてきた価値観みたいな
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.4

よくある異種生物間の交流ストーリーに見られる心暖まるファンタジーに終わらず、意外と際どい場面が出てきたり、主な二人以外にも、例えば敵対関係にある相手の人物像や苦悩もちゃんと描かれていて、最後まで飽きず>>続きを読む

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.9

ただひたすら主人公の私立探偵マーロウが
渋カッコいい、、、、、
歩くハードボイルド。
物凄くネクタイを大事にしていたり、友人を簡単に売らなかったりポリシーが見える一面も
壁をたばこの火付けに使う時の粋
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.7

台風接近時の学校が舞台で繰り広げられる
複雑な年頃の少年少女たちの気持ちの揺れ動き。
退屈・焦燥・苛立ちなどが見て取れた。
たまたま前に見た作品にもあった、説明の余地がない感情というのがまたしても作品
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

4.6

場面場面で流れる不協和音的なオルゴール風?の音色のように、終始不穏な空気が漂う。
さすらいがテーマでありながら不穏なのはあまり例を見ない。
ここには奥田民生の爽やかさも、小林旭の哀愁もない。
「ロード
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.0

正直、とんでもなく難解です笑笑
理解するというよりは、味わう作品
自殺したロシア人音楽家の伝記を書くために旅する詩人アンドレイの苦悩を描いた作品(多分)
しかし、この手の映画を何本か観ていくうちに、そ
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アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.3

恋愛モノは基本苦手なたちですが、
これは最後まで楽しんで観れました。
バッドとフランの関係性が、遠過ぎず近過ぎず、
ずっと絶妙なんですよね
社内での保身の為か義理の為か決して口を割らないバッドに降りか
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哀しみの街かど(1971年製作の映画)

3.7

登場人物の誰がクズなのか、考え出せばキリがないほどこの作品の舞台はクスリに犯されてて、
退廃的でどうしようもない。
ただそんな彼ら彼女らに対して、怒りや憐憫の情を向けるというよりは、人間として生きるう
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スモーク(1995年製作の映画)

4.0

街角のしがないタバコ屋で交差する人生たち
タバコの煙をふかしながら観るに相応しいような、ディープなヒューマンドラマがそこにあった
みんな過去に何かしらの傷ややりきれなさを抱えていて、時には不器用でうま
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.4

「犯罪グループに潜入した警察のイヌもの」にハズレなし!
独特のユルさと残虐さが同居するお馴染みの世界観に、緻密な脚本
ただでさえテンポ良く進むのに尺も1時間半とコンパクトで、あっという間に終わる。
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スナッチ(2000年製作の映画)

4.2

相変わらずこの監督おもろい、、、、笑笑
めちゃくちゃクールで、でも最高にマヌケで
ドキドキしてラストには特別な爽快感と笑いをもたらしてくれるクオリティの高いクライム・コメディ
「ロックストック〜」に比
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

3.8

内容は
「友だちのうちはどこ?」に出てた子はどこ?
です。
監督が映画に出演していた兄弟の安否確認のため被災地を訪ねた際に出会った人々とのやりとりが中心ですが、
人を探すために行く先々で道を聞く
これ
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シティ・オブ・エンジェル(1998年製作の映画)

2.9

グーグードールズのアイリスが劇中で使われているという理由だけで鑑賞
黒いコートのようなユニフォーム?を着こなしたスタイリッシュな街の天使たち
その中で人間に恋した天使の物語

素材は良いだけに、「天使
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.8

「ぼくのかんがえたさいきょうの」じゃないけど、
僕が考える「カッコいい映画」の理想形を余す事なく体現してるのがこれでした。
ただただクールな映像にイカした男たちとイカした音楽。
雰囲気職人ジム・ジャー
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.5

物語を支配する現象に関してハッキリとした言及や小難しい説明はなくとも、話が進むにつれて段階的になんとなく理解できていくSFとして理想的なパターン。
ちゃんとわかりやすくて、それでいて先の展開が読めない
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

4.9

豪華客船ヴァージニアン号で生まれ育った船の
ピアニストの物語。
彼の特殊な出生からくる世界に対する認識や独特の価値観、演奏中に芽生えた恋から生まれた即興曲、
海の上のピアニストとしての一生
時に哲学を
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青春群像(1953年製作の映画)

4.0

五人の個性豊かな仲間たちのまさしく「青春群像」が、丁寧に、それでいて豪快に描かれていて、シンプルに面白かったです。
(当時の社会情勢が反映されてたり色々あるんだろうけど、五人中四人は定職に就いておりま
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冒険者たち(1967年製作の映画)

2.7

色んなテーマが渋滞してて、どういう観方をしたらいいのかイマイチ分からなかった。
何も感じ取れなかったわけではないが、
最後まで感情が行き場を見失ってたので、
ちゃんと楽しめなかったかもしれない
バディ
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.1

ほんとにアメリカ映画か?てくらいに
非常におとなしく、洗練されていて、そして
フランス映画みたいにお洒落な作品だった。
大まかなストーリーを書けと言われれば2、3行で事足りるくらい、派手な出来事もなく
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エデンの東(1954年製作の映画)

2.8

こんな胸糞悪い青春モノは初めてかも、というのが1番の感想。
別に誰かが理不尽な悲劇に見舞われるわけでも、
そこまで後味の悪いラストでもないのに、
うーん、なんだろ。
登場人物みんな勝手過ぎないか、、、
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ドラッグストア・カウボーイ(1989年製作の映画)

3.7

どんな危険な目に遭おうとも、絶対にヤクを手に入れたいという強い執念は一周回って笑える。
いやどんだけ強盗はいるねん!笑
いやさっきのシーンで一仕事終わったとこですやん、、!!とツッコミたくなる一方、
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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

4.0

マフィアやヤクザ、ヤンキー等の、映画の題材として極めて魅力的なアウトロー文化の一つ
暴走族、、、、、
全体を通してバイオレンスが過ぎるが、
こうやって映像の中の美術として見るとバイクと革ジャン、生々し
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

3.9

車の通りも少ない寂れた路地で出会った流れ者二人。
一見正反対の二人が行動を共にする中で生まれる友情の物語、、、
こういうのに弱いのです、、

スケアクロウ(かかし)のくだりが伏線として効いたバーでの一
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.8

台詞回し、登場人物のキャラクター像など、作品全体から漂う昭和臭さ、
主人公の持つ男臭さ、人間臭さ
そしてストーリーの時代遅れなまでの泥臭さ、、、
あらゆる「臭さ」に支配された作品だと感じた
うん、嫌い
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暗黒への転落(1949年製作の映画)

3.4

弁護人モートンの、観客に、そして社会に直接訴えかけているような最後のシーンが全てだった

ロープ(1948年製作の映画)

3.3

ブランドンの平静を装う一貫したサイコっぷりと
落ち着きを失って取り乱すフィリップの対比がうまかった。
動機にもなった優者と劣者理論はきわめて理不尽。
でもこんなタイプの行動原理を持ったキャラ、
今じゃ
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.3

なりゆきで詐欺師が女の子を親戚の家に送り届ける道中のロードムービー。
何よりアディちゃんが物語において
レオンのマチルダに匹敵する存在感を放っています。尊い。
小さいながらも、物怖じせず
考え方も話し
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

一切の無駄や装飾が削ぎ落とされたようなアニメーションに、まさに音楽の衝動が可視化されたようなストーリー。シュールでコミカルな世界観
それでいてどこかキュートで憎めないキャラクターたち、、、
楽しい、、
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モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~(2017年製作の映画)

3.6

UKロック好きとして、この映画は音楽に注目せざるを得なかった
好きな曲が多く流れて、
ステレオフォニックス「dakota」
ヴァクシーンズ「if you wanna」
クークス「she moves i
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雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.0

タップダンスをまじえた歌と踊りのシーンのクオリティが高すぎる、、、
軽快なリズムと滑らかな洗練された動きが観ていて楽しい
捲し立てるような早口からの歌→踊り→ミュージカルへの展開の流れはさすがに気持ち
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ディス・イズ・イングランド(2006年製作の映画)

4.4

同じ青春映画でも、こないだ観た「アメリカングラフィティ」とは、タイトルも内容も対照的な、こちらは重くてどこか陰のある青春映画。
内容一切知らずに鑑賞しましたが、前半は、
英国のイカしたファッションや音
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