さいらーさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

フッテージ(2012年製作の映画)

3.9

物語の構成と空気感で恐怖を煽る静かなホラー。
とは言えビックリ演出も無くはない。ただ海外ホラーの基準で言えば圧倒的に少ない。


過去に首吊り事件の起こった家に引っ越してきた家族。
だが事件の事は主人
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

4.4

油と言えば鯨油が主流だった時代、捕鯨船で働く人々。海での生活はただでさえ過酷で危険だった。

ハーマン・メルヴィル著『白鯨』がモチーフの映画となるが、厳密には『白鯨』の実写化ではない。と言うのも映画の
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劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール(2017年製作の映画)

4.5

オリジナルエピソードでこれだけ面白いとは…

そして流石劇場版だけあってかっこいい演出と作画。特に終盤の戦闘シーンはシチュエーションとあいまって最高の盛り上がり。
神田沙也加を起用した歌も随所で映画を
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ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ(2016年製作の映画)

3.8

また少し面白くなってきているポケモン映画。
それでも初期の頃と比べると流石に少々見劣りするが、それでも本作はなかなか面白い部類に入る事は間違いない。


ストーリーはいつもの"伝説のポケモンを悪い奴ら
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ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

4.0

オリジナル版を超える事はないが、それでもこの映画は充分面白くて満足できる作品だった。


豪華でユニークなキャスト達の演じるキャラクターは想像していたよりも遥かに魅力的。
そしてカメオ出演するオリジナ
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

4.0

これは素晴らしく面白いゾンビ映画。

やってることは他のコメディに属するゾンビ映画と大差ないが、ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリンの四人のキャラクター
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.7

完成された人工知能の誕生。
その瞬間いったい何が起きるのかというのは、人にとって永遠(実現するまで)のテーマである。

このテーマを扱った作品はこれまでにも数多く作られてきたが、この『エクス・マキナ』
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荒野の1ドル銀貨(1965年製作の映画)

3.8

胸ポケットに入れた1ドル銀貨、右側の銃しか使わない二丁拳銃とその理由、そういった小道具の使い方が非常に上手いマカロニ・ウェスタン。

主演は三大西部劇スターのジュリアーノ・ジェンマ。
母親に「好きな西
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マネーモンスター(2016年製作の映画)

3.9

クライム映画として満足度の高いエンターテインメントを提供してくれる作品。


ジョージ・クルーニー主演、ジュリア・ロバーツ共演、そして監督がジョディ・フォスターという豪華な顔ぶれだが、スクリーンで最も
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

4.0

絵画に宿る過去の記憶。
ナチスにより略奪され、不当な経緯で長らくオーストリア政府が所有していた名画の返還を求めた絵画の本当の所有者マリアと弁護士の実話。

まず法廷劇として面白く作られており、それ以上
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.3

ドキュメンタリーではないが、ただ淡々と描かれる事実が観客を惹きつける作品。
サリー機長の苦悩、機長と副機長の信頼関係、乗客や救助班の行動、そして事故の真相。
どれを取っても決して派手ではないが、全てが
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劇場版総集編 オーバーロード 漆黒の英雄(2017年製作の映画)

4.5

前編は少しのんびりとした話が多いが、後編はもう全てがクライマックス。

冒頭からクライマックス感満載で始まり、最後はこれ以上ない盛り上がりを見せて終わる。

追加シーンも前編より多く、オマケのぷれぷれ
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悪党に粛清を(2014年製作の映画)

4.2

北欧が撮ったストレートな西部劇、と言った印象。

ドン底に堕ちた男が悪党に復讐と粛清を果たすという本当にど真ん中豪速球のようなTHE西部劇ストーリー。

しかし北欧、それもデンマークが撮った映画という
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荒野の用心棒(1964年製作の映画)

4.0

マカロニウエスタンの始まりを告げ、クリント・イーストウッドを一躍有名にした西部劇作品。
黒澤明監督「用心棒」を非公式にパクった事でも有名。


イーストウッド演じる"名無しの男"はポンチョを被りニヒル
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劇場版総集編 オーバーロード 不死者の王(2017年製作の映画)

4.4

オーバーロードは面白いと再確認するための劇場版総集編、前編(←ここ重要!)

内容はもちろん2015年に放送されたTVアニメ、オーバーロードを再編集し新規カットを追加したもの。物語はユグドラシルのサー
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.0

カトリック教会の司教達による児童虐待をスクープした実在の話を描く。

真面目に腰を据えて見ないと少し難しい、かもしれない。主張しすぎないサウンドと演出で、落ち着きつつも緊張感のあるトーンで黙々と事件の
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RWBY Volume3(2015年製作の映画)

4.3

今まで明るく楽しい雰囲気の影に隠れ、密かに蠢いていた敵がついに動き出す。
不穏な空気から始まり、最後は今までにない終わり方をするRWBY Volume3。

ここで初めてRWBYに泣かされた人も多いの
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RWBY Volume2(2014年製作の映画)

4.2

Volume1である程度仲間たちのキャラクター性や世界観を紹介したので、Volume2ではそこから更に掘り下げていく。


相変わらずテンポの良い会話と魅力的な戦闘の数々。この辺はもうこの作品の醍醐味
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

4.8

開始早々「こいつをぶっ殺す」という至極単純なこの映画の目的を叩きつけ、いざそこからは仲間集めと準備に時間を費やし、そして終盤はずっと戦ってる。


西部劇、それも復讐劇はこれくらい単純で良い。ロマンス
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.7

IMAX3Dにて鑑賞。
この映像体験は他にない。初めての予告編を観た時にこれはIMAXで見ようと決めていた。
縦横無尽に変形し広がる世界に、まるで入ったかのような体験ができる。インセプションで感じたあ
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RWBY Volume1(2013年製作の映画)

4.2

この作品はなんて面白いんだろう。
PS2くらいのローポリで描かれるCGアニメーションに抵抗のある人も多くいるだろうが、少しでも気になったならまず見てみるべきである。

最高にクールでアニメ的な演出と、
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インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

4.0

散々な評価を受けてるが、そんなに悪いものでもないのでは?

確かに脚本は稚拙になってしまった印象を受けるが、前作から時代が進み進化した迫力満点のSF描写。
前作に登場した多くの人物が今作でも再び活躍し
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

4.0

「クローバーフィールド/HAKAISHA」は一旦忘れておこう。
名前にクローバーフィールドって入っちゃってるし製作者にJ.J.エイブラムスの名前がある時点でどうやったって忘れられっこないが…
それでも
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.8

もちろん今までのスターウォーズ本編が存在しなければこの映画は誕生し得なかったし、この映画の面白さがスターウォーズありきである事は百も承知だ。ルーカスが撮ってないのも既知の事実。
だがそれらを踏まえた上
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.3

単純明快なストーリーながら、子供も大人も楽しめるTHEディズニーな作品。
二足歩行で人間的に動き喋る動物達というディズニーの原点を改めて確認させられた。


ストーリーは複雑で入り組んだ物語を解き明か
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ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)

4.0

あるのかないのかわからないまま、それでも長年待ち続けたファン待望のボーンシリーズ続編。

もちろん前三部作を見ている事が大前提で物語は始まる。
アルティメイタムでボーンは自分探しの旅に決着をつけたが、
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.6

綺麗な映像、SF混じりの幻想的な物語、テンポ良く進む笑いあり涙ありの素晴らしい脚本、新海誠らしさを残しながらも観客の希望に沿う幕引き。

あの新海監督がここまでぐうの音も出ない面白い作品を作ってきたの
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.4

小学生時代、耳の聞こえない少女をいじめた事、そしてそこから起こった様々な出来事がずっと心残りだった少年。
高校生になり、過去の過ちに区切りをつけるため少年は少女と再会する。


京都アニメーションのア
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スロウ・ウエスト(2015年製作の映画)

3.9

英雄でもなければ、かといって悪党でもない男の生き方を描いたまさにウェスタンな作品。

その男の生き方に影響を与えたのは、劇的でもなければ、平坦でもない人生を歩む少年。貴族の息子として生まれ、身分の違う
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.8

海外での散々な酷評ぶりを知っていただけに、個人的な期待値はわりかし低くなっていた。
それもあってか「あれ?思ってたより面白いじゃん」というのが正直な感想だ。

もちろん世間で酷評される理由も充分にわか
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コードギアス 亡国のアキト/最終章 愛シキモノタチヘ(2016年製作の映画)

2.4

何がどうしてこうなった…?
かっこいい音楽のなか予測のつかない戦闘が楽しめるシリーズを見ていたはずなのに、終わってみれば最終章はシリーズの良さをほぼ捨てて、伏線回収もせず唐突な謎理論でラストバトルから
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.1

息つく暇も与えないアクション尽くしの101分。ものすごいスピードで時間が進んでる気が…。

ストーリーは引退した最強の元殺し屋が、私怨で復讐を果たすというごくありふれた単純なもの。

しかしこの映画の
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

4.6

大胆不敵なマジックで観客に最高のショーを提供してくれた前作『グランド・イリュージョン』
その続編となる本作はストーリーの所々で前作の鑑賞が大前提となっている気もするが、ファンにとっては「ホースメンがま
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硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

4.0

本当にイーストウッドが撮ったハリウッド映画なのかと疑ってしまうほどに日本映画。(もちろん良い意味で)
違和感のある日本語を喋るエセ日本人は登場しないし、徹底したリサーチと時代考証からくる雰囲気はまさに
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父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

4.1

激戦の地硫黄島に、星条旗を掲げた男たちが居た。一枚の写真から国民の希望となった彼らは、本当に英雄だったのか?

真実は脆く虚しく、プロパガンダの為英雄に仕立て上げられた男たちの悲運を、様々な時代を通し
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SPY/スパイ(2015年製作の映画)

4.0

メリッサ・マッカーシー主演、その両脇をジェイソン・ステイサムとジュード・ロウが固めるという最強の布陣で描くスパイアクションコメディ。

コメディ映画とは言えアクションのレベルも高く、おデブなおばさんが
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