くぅーさんの映画レビュー・感想・評価 - 78ページ目

くぅー

くぅー

映画(3815)
ドラマ(81)
アニメ(0)

カインの末裔(2006年製作の映画)

3.3

“祈れ、愚かな者たち”…陰鬱な世界を垣間見たい方にはオススメするけど。
予告編では“サカキバラ”と“アサハラ”が出会うというコンセプトを見せていて…ひたすらにアングラで、時にエロスと暴力に赦しの描写を
>>続きを読む

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.9

今村昌平監督が実際に関係各所でロケした執念が滲み出ていて、ねちっこく生々しく、昭和ならではの閉塞感も見事に映像で捉えている。
クリスチャンな父親との葛藤に揺れて鬼と化す男…鬼畜アレルギーの方には到底オ
>>続きを読む

傷だらけのふたり/恋に落ちた男(2014年製作の映画)

3.8

破天荒な高利貸しが取り立て先の娘に一目惚れして始まるドラマ・・・恋に不器用な男が何とか彼女との距離を縮める前半は、ニヤリしながら見てましたが、後半は一転、そう来ましたか。
多くは語りませんが、この難病
>>続きを読む

星から来た男(2008年製作の映画)

3.6

冴えない邦題はさておき、元々は“スーパーマンだった男”のタイトルで…もちろん元ネタにはそれなりにオマージュを捧げる。
ただし、ちょっと暴走しすぎる前半がネックか…『光の旅人 K-PAX』を彷彿させる後
>>続きを読む

パイラン/ラブレター パイランより(2001年製作の映画)

4.2

ラスト、不覚にも涙がポロポロ溢れてしまったっけ・・・偽装結婚をこんなにも儚く描くとは。

個人的に韓国映画で最も泣いちまった作品になっている。

チェ・ミンシクの存在感に、セシリア・チャンの熱演が素晴
>>続きを読む

なつかしの庭(2006年製作の映画)

3.7

時代のうねりに飲み込まれた切ない愛のドラマ…しっとりと美しく堪能できる。
ただし、1980年代の韓国の動静を予習しておかないと厳しい内容ではある。
時にハッとする映像が幾つもあり、激動の社会情勢と美し
>>続きを読む

私のオオカミ少年(2012年製作の映画)

3.9

このラストは泣けるって、女性なら特に泣けるんじゃないんでしょうか・・・その何とも言えないイノセントに完全にやられました。
俗に言う“オオカミに育てられた少年”的な要素をアレンジし、もちろんツッコミ所は
>>続きを読む

ソニはご機嫌ななめ(2013年製作の映画)

4.0

これも巧い作品で、原題“Our Sunni”がしっくり来る逸品。
久しぶりに大学に現れたソニ…大学教授に先輩に元彼にと会うのだが、それぞれ互いに面識があり、それぞれに彼女に好意を持っていた三人が翻弄さ
>>続きを読む

自由が丘で(2014年製作の映画)

3.8

my2015映画館#25》加瀬亮とあのムン・ソリが共演の予告編を見て、映画館へ。
実はホン・サンス監督は初だが、なるほど、ただ者じゃなかった…60分強の作品ながら、再び見たくなる様なマジックを仕掛けて
>>続きを読む

ゴルゴ13 九竜の首(1977年製作の映画)

3.5

高倉健のデューク東郷から四年後、千葉真一がまさかの伝説の殺し屋に挑戦…って、カミソリの目をした東洋人には見えず、クールに振る舞っても濃ゆいがゆえ、むしろゴルゴ三世に見えたりしたが、ある意味では劇画タッ>>続きを読む

ゴルゴ13(1973年製作の映画)

3.4

つ、ついに見ちまった…伝説の高倉“デューク東郷”健!
って、これ以上何を語ろう…そんな出来の作品でした。
あの佐藤純弥監督をもってしても厳しかったか…中東を舞台に、オール外人キャストながらも見事な全員
>>続きを読む

修羅雪姫 怨み恋歌(1974年製作の映画)

3.6

やはり一作目に比べると、映像にストーリー共に完成度は落ちて、凡庸な印象…芸術的な名画がすっかり俗っぽい劇画になった感もして、もったいない。
が、俳優陣に存在感がある面々を配しており、原田芳夫の胡散臭く
>>続きを読む

修羅雪姫(1973年製作の映画)

3.9

荒唐無稽なストーリー展開は言わずもがな、主演の梶芽衣子のクール・ビューティーさが凌駕して、最後までそのリベンジャーな一挙手一投足に釘付けになっちまう。
そして、見事なまでにデフォルメされた色彩感覚は3
>>続きを読む

無宿 やどなし(1974年製作の映画)

3.5

勝新太郎に高倉健に梶芽衣子のトライアングルによる任侠モノ…と書くと、凄まじいアクションを期待しちまうが、そこを逆手に取って見せ切り、やはりニヤリするしかない。
で、なぜにこの不思議なテンションなのかと
>>続きを読む

ダブル・サスペクト 疑惑の潜入捜査官(2016年製作の映画)

3.8

潜入捜査モノのハリウッドと言いたくなる香港業界から、またなかなかの変化球が参上で、やはりニヤリとしちまう。
そう、TVドラマからのスピン・オフな劇場版らしいが、これだけでも充分に楽しめる。
で、邦題か
>>続きを読む

エンドレス・アフェア(2000年製作の映画)

3.3

原題は“愛与誠(A War Named Desire)”で、何とタイを舞台にした黒社会モノで、兄弟の絆にアクション炸裂の熱い作品。
フランシス・ンの男気溢れる演技が見所で、ジジ・リョンとの撃ち合いは思
>>続きを読む

インファナル・ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.7

この安易過ぎる無謀な邦題には苦笑だが、原題は"黒白道"で、あの"無間道"とは対を為す内容で、潜入捜査モノ好きにはニヤリとできる小品。
そう、潜入捜査官の苦悩を"無間道"とは違う形で見せるが、たどり着く
>>続きを読む

プロテージ/偽りの絆(2007年製作の映画)

3.7

ちょっと切り口を変えた重厚な潜入捜査モノで、程良い緊張感を終始演出し、飽きさせない…ジャンキーな隣人母子とのエピソードに、タイに話が飛ぶ後半も巧みに絡ませて来る。
実は虚無感からのドラッグへの逃げもポ
>>続きを読む

センチュリー・オブ・ザ・ドラゴン(1999年製作の映画)

3.6

あの『インファナル・アフェア』から遡ること3年前の1999年の潜入捜査モノで、さすがに色褪せぶりはやむを得ずだが・・・ラストにはなるほどのサプライズが仕掛けてあったりと、やはり"無間道"シリーズに影響>>続きを読む

ラフ・ナイト 史上最悪! ?の独身さよならパーティー(2016年製作の映画)

3.3

スカーレット・ヨハンソン主演の、乱痴気騒ぎして迷走する女子会ハングオーバー的コメディ・・・って、彼女もたまには肩の力を抜いた作品をやりいんだろうなぁ、と。
そして、ショート・ヘアも似合ってます・・・語
>>続きを読む

私がクマにキレた理由(わけ)(2007年製作の映画)

3.8

主人公の自分探しと心の成長をメインにしつつ、セレブの家庭を強烈に風刺して見せる本作。
どっち付かずな感は無きにしもあらずだが、ナイスな邦題が意味するクライマックスは、特別な事は語ってないが、ちょっとウ
>>続きを読む

ドン・ジョン(2013年製作の映画)

3.6

監督デビューに何と大胆にポルノネタを仕込んでしまったジョセフ・ゴードン=レヴィット…しかもコミカルながらも真面目に考察してみせた手腕は、今後に期待してみたい!
冒頭からポルノ映像をフラッシュバックさせ
>>続きを読む

キューティ・コップ(2015年製作の映画)

3.3

原題は“Hot Pursuit ”で、あか抜けない婦人警官が正反対のお色気未亡人を何だかんだで護送する、凸凹珍道中の王道パターンも・・・強烈な脇役が居ないので、二人のやり取りのみがポイントになるが、つ>>続きを読む

Black&White/ブラック&ホワイト(2012年製作の映画)

3.7

予告編で大体の察しが付くパターンで、スパイゆえの敵のオプションがおまけにあるが…予想通りに平均点以上に一度にラブコメとアクションを楽しめる。
原題は“This Means War”で、恋人を奪い合うた
>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.1

my映画館2018#> 英国スパイ作品の冒頭で、♪Let's Go Crazyを使うのか・・・って、そんなノリだったなぁと前作を思い起こしつつ、正にいきなりアガり、そのまま超絶楽しませて頂きました。>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

4.2

my映画館2015#76> 最近のスパイ映画はシリアス過ぎると、劇中で語ってる訳だけど・・・そう、諜報なんて堅苦しい文字を微塵も感じさせない、エンタメ度重視の内容で、これがあの英国から現れたのがたまら>>続きを読む

007 スカイフォール(2012年製作の映画)

3.9

my映画館2012#100> ある意味でジェームズ・ボンドの史上最大の危機ながら、全体的に無駄な派手さも無く、最後までスマートなクオリティを維持したサム・メンデス監督の手腕に頷いての鑑賞。
そう、50
>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.2

my映画館2012#64> 原題“TINKER TAILOR SOLDIER SPY”…ジェントルな緊張感と俳優陣の抑制の効きまくった演技で、ブリティッシュな渋味をニヤリと堪能。
そう、地味な水面下の
>>続きを読む

アンダーカヴァー(2007年製作の映画)

3.8

my映画館2009#25> 演出も展開も実にソリッドで誠実…派手さが無い分で物足りなく感じるかもしれないが、'80年代の空気感に、暴風雨下でのカー・アクション等の見せ場は心得ていて、後に引く余韻はなか>>続きを読む

ラストミッション(2014年製作の映画)

3.5

原題は“3 DAYS TO KILL”で、あの“96時間”を意識したケヴィン・コスナー版“72時間”的な本作になるんでしょうが、リュック・ベッソン製作のマックG監督らしいフットワークの軽さはそれなりに>>続きを読む

スキップ・トレース(2015年製作の映画)

3.4

はい、ジャッキー・チェンお馴染みのアクション満載のバディ・ムービー・・・しかもあのレニー・ハーリン監督ってコトで、ちょいと期待したが、まぁ、いつもどーりに安心して楽しめたものの、やはり良くも悪くってな>>続きを読む

ドラゴン・ブレイド(2014年製作の映画)

3.8

my2016映画館#12》何とまさかの今年二度目の貸切り状態で…スケールの大きい作品をスクリーンで独占するのはたまらない。
そんな本作は友情と絆と平和の壮大なアクションで、一応はローマ帝国とシルクロー
>>続きを読む

ライジング・ドラゴン(2012年製作の映画)

3.0

ここのところ割とシリアスな流れだったジャッキー、今回は老若男女が楽しめるハジけまくったアクションを披露も・・・個人的にはストーリーにキャスティングにどれを取っても首を傾げまくり。
いや、パクりも大いに
>>続きを読む

ラスト・ソルジャー(2010年製作の映画)

3.8

戦争モノやアクション大作ではなく、いわゆるバディ・ムービーであり、コミカルな味付けで、 立場の違う二人の距離感を楽しむ作品ゆえ、カンフー技等には期待するべからず。
さらに、謎の美女の位置付けもピンと来
>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.4

my映画館2013#102> ベタに言うと、2013年宇宙への旅…初めての3D作品『アバター』以上の映画館での映像体験に、ただただひたすらに釘付け!
登場人物はほぼ二人で、全ては想定内の展開も…終盤に
>>続きを読む

ミケランジェロ・プロジェクト(2013年製作の映画)

3.7

my2015映画館#94 》クルーニーとデイモンによる奪取計画はどうしたって“オーシャンズ ”を意識するし、マーレイやグッドマンにブランシェットらの芸達者な面々はつまらなくはないが、結局は実話性が薄れ>>続きを読む