くぅーさんの映画レビュー・感想・評価 - 81ページ目

くぅー

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楢山節考(1983年製作の映画)

4.2

雪が降ると思い出す作品の一つだが、再鑑賞には躊躇する名作。
今村昌平監督は山村の棄老伝説を語る上で、四季の美しき映像の中で、生々しい生と性と死の営みを漏れなく描いた…カマキリや蛇等の動物のショットを挟
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ブルークリスマス(1978年製作の映画)

3.7

当時の特撮ブームを逆手に、"特撮を一切使わないSF映画"という売り文句の超意欲作・・・も、それが裏目で、興行的には失敗し、豪華キャストや海外ロケ等、正にブルーにしてしまったっけ(笑)
よって、宇宙人や
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盲獣VS一寸法師(2001年製作の映画)

3.5

俳優リリー・フランキーのいきなりの主演、対するは塚本晋也・・・この面子と江戸川乱歩の魑魅魍魎なカルトな世界、そして、石井輝男監督のB級の妖しい味わいにニヤリするしかないのである。

源氏物語 千年の謎(2011年製作の映画)

3.4

オープニングのいきなりのセクシャルな絡みから、前半の安倍晴明の亡霊退治までは期待値は高まった…が、その後はサプライズもなくスーーッと終わり、謎の演出に苦笑。

作品の狙いは面白いだけに実にもったいない
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エンジェル ウォーズ(2011年製作の映画)

3.6

映像革新家スナイダー監督は、思いきり格ゲー臭漂う予告編を見せつつ、流石にB級には見えない仕上がりにはしてる。
まぁ、内容に語るべきはさほどないが、バーチャル・リアリティな二重構造に、ラストは変にメッセ
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G.I.ジョー バック2リベンジ(2013年製作の映画)

3.4

前作よりさらに印象に残らずで、それはX‐MENシリーズとかに比べるとキャラに深みが全然無くて、相変わらず凝ったシューティング・ゲームを見せられた感じは否めずだからか。
唯一、スゴいと感心したのは、高山
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G.I.ジョー(2009年製作の映画)

3.5

確かにノンストップ…何か良く解らないが、勧善懲悪のバトルをCG満載のハイパー映像で、深く考えさせずに一気に見せ切る潔さには恐れ入りました。
そう、終始、戦闘ゲームをしてる錯覚に誘いたいのか…ゲーマーで
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カウボーイ&エイリアン(2011年製作の映画)

3.4

映画館で初めて予告編を見た時は、ヤバそうな面白さを感じたが…タイトル以上でも以下でもない(笑)
設定はB級、キャストにスタッフはA級で、となると、残るはサプライズに期待となるが…それが無いとなるとちょ
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.9

my映画館2017#109> 今回もスクリーンで見るべきスケールという使命感に駆られての鑑賞・・・と言うか、もはや年末恒例スペシャルになりつつあるけど。
で、今回は実に明解で、途中眠くなることなく楽し
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

3.7

my映画館2016#99> SW好きではないけれどもって前置きをまたするが・・・スクリーンでの相変わらずの別格で破格のスケールの戦闘には、また圧倒された。
家族愛や様々なルーツが垣間見れる外伝は、完全
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.6

my2016映画館#1》今年の映画館初めは、映画史上歴代トップの興行収入となった本作をあえて…前三作は未見で無謀に挑戦。
一応、旧三作は見てたので、それなりに充分楽しめ、やはりスケール的にはスクリーン
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スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

3.4

この頃になると興味が失せていたので、あまり覚えてない・・・イウォークぐらいかなぁ。
近未来SFがあまり好きではないと悟ったので、すみません、その後の三部作はどんなに話題になっても、全く見る気が起きなか
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スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

3.8

これは当時映画館で見て、映像的にはAT-ATが印象に残ってるし、ヨーダにニンマリしたっけ。
が、ダークな展開なので、ゲンナリした記憶がある。
ダース・ベイダーの告白には驚いたのは確か。

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

4.0

初めて見る世界観は、さすがに迫力があり、お祭りの様に面白かった記憶がある。
とにもかくもC3-POとR2-D2とライトセイバーにハマったっけ。

宇宙人ポール(2011年製作の映画)

4.1

フォッフォッフォッフォッ…コレハファックユーナオモシロサダゼ!
サイモン・ペッグ&ニック・フロストのお馬鹿コンビの第三弾は、何と禁断のエイリアンを取り上げ、しかも米国に上陸し、最近主流のロードムービー
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.1

あぁ、最後にガツンと来ました・・・呆然とし、涙腺が緩みつつある中での、至極当然を語るあのスピーチは頷くしかないでしょう。
弱者の立場で作られたはずの制度が、国家の都合でいつの間にか弱者に全く優しくなっ
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エリックを探して(2009年製作の映画)

3.7

ツッコミ入れたくなる展開に、ユルユルで完成度は全く高くない…が、あのケン・ローチ監督が撮った脱力系コメディにまず驚かざるを得ない。
そう、人生の喜怒哀楽に英国とサッカーを知り尽くした味のある演出が心憎
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BOY A(2007年製作の映画)

3.8

ケン・ローチ風でもあり、ガス・ヴァン・サント風でもあり、実に緻密に練られたインディーズ作品かと・・・様々なエピソードの中で垣間見せる過去のフラッシュバックもいかにも感がなく、実に穏やかな緊張感が終盤ま>>続きを読む

ホルテンさんのはじめての冒険(2007年製作の映画)

3.7

北欧作品の独特の緩さで始まる本作、解りづらい展開もあるが、小ネタを仕込んだエピソードにクスりとしちまう。
が、そんな流れとは裏腹に、かなりのスパイスも込められ・・・仕事を愛して続けてきた人間が、仕事に
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彼女の人生は間違いじゃない(2017年製作の映画)

4.1

my映画館2017#107> 改めてまだ6年9ヶ月しか経ってないんだと・・・自分も被災県の内陸に在住だが、沿岸とは雲泥の差で、この葛藤のドラマにまずは身に詰まされた。
そして、このタイトルは当然かと・
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さいはてにて やさしい香りと待ちながら(2014年製作の映画)

3.8

“最果て”ではなく、“さいはて”って言葉がしっくり来る、確かに“やさしい”香りがする作品で、いろいろとツッコミ所はあるのだが、台湾の女性監督チアン・ショウチョンが柔らかに巧みに撮り上げている。
とりわ
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のんちゃんのり弁(2009年製作の映画)

3.7

一応は下町喜劇のスタイルだが、ドタバタ度は低くなって行くし、前半はのり弁の解説もあるが、料理系作品の方向に行く訳でもなく、中途半端に感じる要素はある。
後半にはメッセージという出汁が滲み出て来る形だが
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ノン子36歳 (家事手伝い)(2008年製作の映画)

3.6

アラフォーで夢破れた女性の孤独がみずみずしく描かれてしまってる妙・・・キーとなる若い男が対照的には見えるが、やはり不器用極まりなくて、胡散臭い昔の男と大差はない。
このトライアングルの距離感とノン子の
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すーちゃん まいちゃん さわ子さん(2012年製作の映画)

3.5

三十路で踏ん張る独身女性三人なうって感じでしょうか、原作マンガは未読ながら、かなり女子会的だなぁと見つめてましたね…なかなかの心の声があるけど強烈な毒を吐く訳ではなく、涙も見せるけど号泣ではなく、様々>>続きを読む

(2017年製作の映画)

3.6

my映画館2017#108> わずか30分弱のショートフィルムで描かれるのは、夏の田舎での元カレと元カノの理髪店での再会で・・・それぞれに懐かしくも複雑な想いを抱えた、居心地は悪くないが気まずい距離感>>続きを読む

好きだ、(2005年製作の映画)

3.7

至極スローでリアルな雰囲気を持ち、長いPV(プロモーションビデオ)っぽさは好き嫌いが別れるかも。
そう、34歳のエピソードで何点か首を傾げつつも・・・それよりもキャストも含めた、監督の徹底したこだわり
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おと・な・り(2009年製作の映画)

3.6

my映画館2009#60> やはりどうしても引っ掛かる部分はある・・・引っ越しの挨拶はしなかったのかとか、表札ぐらいは確認するだろうとか、隣人を全く気にしない様な今時のドライな若者キャラじゃなかっただ>>続きを読む

今度は愛妻家(2009年製作の映画)

3.8

ネタバレ注意作品ゆえに多くは語りませんが、劇中使用の井上陽水の名曲♪夢の中へがジワジワ効いて来る作りにはなってますね…探しものは何ですか~、見つけにくいものですか~、って、あの歌詞が。
特に前半のコミ
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春との旅(2009年製作の映画)

4.0

my映画館2010#54> わがまま爺が自らとその絆を見つめる旅で、ラストはある意味ズルい気もするが、あれがベストなんだろう。
孤独な二人を軸に、ロードムービー仕立てで、ひたすらに人が生きるとはを考
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アルゼンチンババア(2007年製作の映画)

3.3

これも原作未読だが、毒にも薬にもならない余韻で、“しあわせがじんわりと”のキャッチコピーを意識しすぎて、逆に中途半端な立ち位置になった感じ。
要はアルゼンチンババアに深みを感じられず、いたってフツー過
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

my映画館2017#106> これぞジム・ジャームッシュ監督作品ってな格別な後味に、Uh-huh(笑)
パターソン市のバス運転手のありきたりの7日間を描いただけなのだが・・・もちろんジャームッシュ流に
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リミッツ・オブ・コントロール(2009年製作の映画)

3.8

あっと言う間のジャー夢ッシュ・ワールド…ある意味で完全にコントロールされ、スペインでのイマジネーションの放浪を堪能。
無意味な暴力や性は無く、メリハリな喜怒哀楽や目まぐるしいカット割もなく、淡々と進む
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

3.7

クリスマスに突如としてヒラヒラ舞い込んで来た夢・・・自分とは対極に居る自由なサンタクロースの様な男にどこか惹かれ、あえて"イン.ザ・スープ=ドつぼ"にハマってみる男の姿に、ついつい見入ってしまう。
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恋の罠(2006年製作の映画)

3.9

オープニングから中盤までの、いわゆる起承部分はコミカルに、しかも徐々にエロ度を増して行き…特に体位の研究なんかはベタながらも微笑ましく見れたりして。
ところが、転の部分では正に一転してシリアスな愛憎劇
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霜花店(サンファジョム) 運命、その愛(2008年製作の映画)

3.9

過激的な性描写が話題になり、斜に構えて見始め・・・既視感を覚える様な展開だが、とにもかくにも豪華絢爛さにアクションとツボは押さえていて、メリハリも見事に効き、申し分ない。
そして、例のシーンは噂通りの
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

3.5

奇才ギレルモ・デル・トロ監督が贈る“ロボット vs 怪獣”という日本男児が好むB級SFアクション大作。
ちょっとストーリーが陳腐過ぎってのもありますが、そこは大迫力の映像でカバーはしてあるんですが・・
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