taka181さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.5

何度観ても米ソ首脳による電話のシーンとか笑ってしまうのだけど、それは歴史がこうはならなかったと知っているからであって、同時代の人たちは笑って観ることができたのでしょうか。そして現在進行形な21世紀の実>>続きを読む

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

3.5

めちゃくちゃで笑えるのと、ハロルドとモードの出会いからだんだん築かれていく人間関係が最高なのだけど、恋愛映画としては観れなかったです(べつに恋愛映画として観なくていいとは思うけど、いちおう)

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

スラムダンクすごいし井上先生すごいしアニメってすごいなあと思ったうえで、やっぱり漫画ってすごいフォーマットなんだなあと思いました。満足!

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

個人的な人間関係(その最たるものとしての家族関係の二重奏)から普遍的な何かを描きつつ、世代間の世代観的なテーマについてとっても現代的というか、希望に満ちた温かい視点で撮られていて嬉しかった。未来につい>>続きを読む

不都合な真実(2006年製作の映画)

3.5

ここから15年以上経過。厳しい。この問題の難しいところはゾーニングなんかで何ともならないところ。人類は茹でガエルとなる運命なのか。イーロンマスクには、さぞかし愚かなカエル達に見えているんでしょう。

電柱小僧の冒険(1995年製作の映画)

3.0

映像ノリはそのまんまで、鉄男のコント版。ちょっと大林宣彦のHOUSE入ってる。風の谷のナウシカと幕末をイジる。悪くないが笑えもしない。40分台でちょうどいい。

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

4.0

80年パンクの眼ってありますよね、遠藤ミチロウとか町田町蔵とか。あと80年代パンクの汗とか。90年代になるとメロコアが来てスポーティになるからな。塚本晋也が決め台詞みたいなの言ってるのに田口トモロヲが>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.0

私の自宅からは、月蝕はなんだかモヤモヤしてよくわかりませんでした。だからというわけじゃないけど、ペーパームーン。たしかに、都会のアリスによく似た構図だが、やはりアメリカというか、クライム要素あるのに、>>続きを読む

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.5

人間は話しすぎだ、話しても無意味だ、とナナに言わせるゴダールが、私はやはり気に食わない。それはアンタだろ、と。でもカメラは最高。とくにビリヤード台をひとりダンスしながらまわるアンナカリーナは、綺麗な鳥>>続きを読む

21世紀の資本(2017年製作の映画)

3.0

せいぜい月に一冊の新書程度しか読まない私には、どれほど原著通りなのかわからないですが。とりあえず、町田町蔵も江戸アケミも馬鹿にして問題視した中産階級ってやつが、いまや絶滅危惧種的危機にあって、やっぱり>>続きを読む

離愁(1973年製作の映画)

3.5

「先の大戦で戦争は終わりだと思っていたのに」「俺たちが生きている間は無理だね」歴史は終わらない。悲しいことですが、戦争も不貞行為も、私たちは21世紀もやめることができていない。私たちが人間だからなのか>>続きを読む

エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

3.5

タランティーノと仲良くなるのが頷ける。スタイリッシュさと可笑しさと低予算ゆえの粗さとかがいい感じに混じり合った不思議な魅力。ラストは狂い咲きサンダーロードばりに格好よくしまりそう。と思いきや、バイクに>>続きを読む

A2(2001年製作の映画)

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巨悪がそこにいるからといって、それ以外の者が悪じゃないわけがない。みんな違って、みんな悪。えげつない大規模情報社会のエグい記録。それはいまではツイッターとかヤフコメとかで毎日見られる光景なわけですが。>>続きを読む

チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.5

観おわったあとに、これ絶対に小説の原作があるやつだろうと調べたらなかった。。脚本家のロバートタウン、恐るべし。ポランスキー(的なアーティスト)へのNGと、ポランスキー(的なアーティスト)の作品への評価>>続きを読む

リトル・オデッサ(1994年製作の映画)

3.0

名作移民街映画にはマフィアがつきもの。リトルオデッサはロシア系移民街の俗称で、オデッサはウクライナの港湾都市の名前なのだそうです。プーチン、ウクライナとの戦争やめろ。

君の誕生日(2018年製作の映画)

3.0

事故のことは痛ましいし悲しいことだし、忘れてはならないことなんだろうと思うけど、その描きかたは私が映画に求めるものとは少し違いました。

悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

4.5

自分を憐れみすぎることは愚かで、相手を憐れみすぎることは失礼だ。ちょうどいいバランスって意外と難しくて、だからそんな人をみると嬉しくなる。それが小さな子どもなら尚更だ。気丈にバランスをとりながらも、最>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

子どもに対する大人たちだけに限らず、わたしたちは言葉を操っているようで、全然他人の話を聞いていない。ほとんどが、ただ自分が喋りたいことを喋っているに過ぎない。言葉はそんなことのために発明された道具では>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.5

人と人が親密になる過程を、こんなにじっくり丹念に描写されたらやられてしまう。振り返ったなら、今生の別れ。だから別れの後の2シーンは蛇足なんでしょうけど、これが2つとも良い。人生なんて、蛇足の方が長いの>>続きを読む

avec mon mari アベック モン マリ(1999年製作の映画)

3.5

この世の中に、普通の夫婦なんて、きっとほとんど存在しないんです。ピース。

ヤング・マスター/師弟出馬(1980年製作の映画)

2.5

オモロいジャッキー作品とそうじゃないジャッキー作品の違いがなんなのかを言語化したいが難しい。多分にこちらの観る時のテンションが影響してそうですが。でもこれ当時は香港で大ヒットだったそうです。いよいよわ>>続きを読む

友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.0

サンデーっぽいというかあだち充っぽいというか。友だちの友だちは友だち。友だちの恋人は友だち?友だちって何ですか。よくわからないけど、友だちが欲しいです。

フード・インク(2008年製作の映画)

4.0

世界食糧計画の人がNHKの取材で、2023年は世界人口に足る食糧が供給されないかも知れないと語ったそうだ。生産。格差。貿易。戦争。個々の問題もさる事ながら、これはシステムの問題でしょう。大きい事はいい>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

4.0

ひたすら辛かったけど、おもしろかった。群れ成す動物は異端を、異物をみつけて排除せずにはいられないのだろうか。人間は軍事だの情報通信だの科学技術を発展させて、ますます群れ成す動物としての野蛮さに磨きをか>>続きを読む

風のある道(1959年製作の映画)

3.0

暗いね暗いね日本人て暗いね、って思わず江戸アケミの節がこぼれてしまいました。何を選ぶかの個人性より、何を選ばせて何を選ばされているのかの村社会性。ここから60年経過してもほとんど変わらないニッポン。と>>続きを読む

満月の夜(1984年製作の映画)

3.5

どんな行動にでも人間はもっともらしい説明を与えられてしまう。饒舌なフランス人ならなおさら。さて世の中には、トレードオフな選択と、そうじゃない選択とがあります。競争の世界において、トレードオフじゃない選>>続きを読む

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

3.5

老害感がなくて、さすが江戸というか銀座というか、粋。まあこれが日本のテレビドキュメンタリーとかだったら、全然違う角度でフューチャーしてきそうだけど。しかし15分3万円のすきやばし次郎には縁がなく、代わ>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

アメリカ最高裁が50年ぶりの回帰をみせた後のこのタイミングで、ずっとジャケットゆえお気に入りに保存していたこの映画を観ることに。もし日本映画なら、たぶん背景をもっとむにゃむにゃにして、よりふわふわの、>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.5

私は1990年代に強い帰属意識がある。カルチャーもへったくれもない関西のベッドタウンで、ただただ東京やらアメリカやらイギリスやらに憧れるだけのティーン時代だったけれども。いや、それ故にかも知れない。い>>続きを読む

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

日本と人類の宝、カリオストロの城。子どものころは、食堂の大盛りスパゲッティに惹かれた。いま見かえして気づいたのは、ルパンと次元の野営陣営はカップうどんで、銭形と埼玉県警の城内警備陣営はカップラーメン。>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.5

悪いやつが、ちゃんと悪い顔をして、悪いことをやってるのを、観たかったのかも知れません。仁義なき闘いオマージュが強い。

終着駅(1953年製作の映画)

3.5

終わりかけた不倫カップルのグダグダいちゃいちゃな前半は、こんなやつ駅におったらめっちゃ迷惑やわーくらいしか感想でずも、警察介入から俄然面白くなります。さすがヴィットリオデシーカ先生というか、あの自転車>>続きを読む

J・エドガー(2011年製作の映画)

3.0

プーチンしかり、ひとりの人間に10年以上も権力を与えると碌なことはない。メルケル?ありゃ例外です。

フェリチタ!(2020年製作の映画)

4.5

かなり良かった。なんというか、物語はこうでなくっちゃ、というか。お見事です。

忘れられた人々(1950年製作の映画)

3.5

悲しいふりをするしか無い程に、徹底して救いがない。社会は世界は人間はここから進歩しただろうか。